バスケットボール部

2012.11.21

第64回全日本大学選手権大会 対愛知学泉大 11月21日 東京・代々木第二体育館

まさかの初戦敗退…。悔しさをバネにして

 大学バスケ日本一を決める全日本大学選手権(インカレ)。ことしもその熱い火蓋が切って落とされた。今季最後となる学生大会で、早大は東海地区2位の愛知学泉大との初戦に臨んだ。試合は一時13点差のリードを許した早大だったが、G大塚勇人主将(スポ4=福岡大大濠)、F河上宗平(人3=京都・洛南)のホットラインを中心に反撃。徐々に点差を縮め、最終Qでは逆転に成功する。しかし終盤、連続ポイントを許し再びリードを許した早大。残り8.7秒から大塚主将が意地の得点を見せるも万事休す。73-78で敗れ、早大の今シーズンの闘いは志半ばにして終了という形になってしまった。

 油断は無かったはずだった。第1クォーター(Q)、序盤から愛知学泉大に立て続けにシュートを決められると、その後もドライブ突破を許し得点を許す。オフェンスでは関東大学リーグ戦(リーグ戦)からの課題であったリバウンドに苦戦。ストロングポイントであるトランジションからの速攻をうまく活かせない。大塚主将のドライブインからの得点を中心に点差を縮めるも、16-21と5点のリードを許し第1Qを終える。第2Q、早大はディフェンスからリズムを作り、リバウンドを奪うと大塚主将を中心とした速攻を展開。中でも河上はこのQだけで12得点の活躍。終盤には鮮やかなスリーポイントシュートを決め、ついに36-36。同点として前半を終える。

 第3Q序盤は点の取り合い。一進一退の攻防が続くが、ここで大塚主将がこの日4回目のファウル。5ファウルを避けるために一旦の交代を余儀なくされる。今季の早大は大塚主将を中心に戦ってきたチーム。支柱を欠いたチームはディフェンスが乱れ、立て続けに得点を許す。オフェンスでもパスミスなどの拙攻が目立ち、44-53と再び点差を広げられてしまった。タイムアウトを挟んで迎えた第3Q後半。大塚主将を再びコートに戻した早大は、河上のバスケットカウントなどで得点し、何とか持ちこたえる。終了間際には大塚の背面ノ―ルックパスというスーパーアシストが飛び出し、53-59と6点差で第3Qを終えた。泣いても笑っても最後の第4Q。河上のフリースローでついに同点とし、さらに河上が2本のスリーポイントシュートを決め、逆転に成功。しかし、相手も外からのシュートが波に乗り、連続失点で再びリードを許してしまう。必死で食らいつく早大だったが、愛知学泉大の堅いディフェンスを崩しきれないままタイムアップ。73-78と僅差で敗戦を喫した。

 この敗戦により4年生はこの試合をもって引退。主将として1年間チームを引っ張ってきた大塚主将は試合後、「やりきった感じがある」と悔しさを見せながらも充実した表情で語ってくれた。後輩たちに向けては「自分たちからやること、やらされないでやるというのが大切」と、精神的に弱い部分のある下級生に自立を求めた。シーズン通してスターターとして出場したF木村晃大(スポ2=京都・洛南)は、いまの早大に足りないのは「勝つ気持ち」と僅差で落とした試合の多かった今季の反省点を挙げた。河上は「もうことしのような不甲斐ないシーズンで終わりたくない」と来季に向け決意を新たにした。精神的支柱であった4年生が抜けることで不安もある。だが、今季味わった悔しさをバネに、より力強くなって戻って来てくれるだろう。来季、早大の魅せる「勝つバスケ」に注目だ。

(記事 市川祐樹、写真 穂積麻衣)


第64回全日本大学選手権大会

早大

73

16-21
20-15
17-23
20-19



78

愛知学泉大
【スターティングファイブ】
G 大塚勇人(スポ4=福岡大大濠)
G 玉井勇気(スポ3=福岡第一)
F 河上宗平(人3=京都・洛南)
F 木村晃大(スポ2=京都・洛南)
F 山本純平(スポ1=福岡第一)

◆コメント
G大塚勇人主将(スポ4=福岡大大濠)
――いまの率直な気持ちは
悔いが残るか残らないかで言ったら残りますけど、1年間まず終わったことに気持ち的にさっぱりしてます。結果は出なかったですけど、本当にキャプテンとしてもそうだし、やりきった感じがあるので。
――きょうの試合を振り返って
自分たちで心配していたことが起こってしまって、追いかける展開になってしまったというのはいけないことだと思います。追いついたときにどれだけ踏ん張れるか、踏ん張ったところから自分たちのペースで点差を広げていくっていうところは、きょうの試合だけに限らず今季の自分たちの未熟だったところだと思います。
――大塚主将も4ファウルでしたが
本当に迷惑かけないでやろうって思っててああなってしまって。ふがいないっていうのもありますし、もっと自分から審判にアジャストしていかなきゃいけなかったのかな。さっぱりはしてますけど、そういう面では自分らしさとかを出せなかったのは悔しいっていうのが少し残ってます。
――早大での4年間を振り返って
1、2年生のときはケガでほとんどやってなくて、手術もしましたし、逆にその2年間を耐えて、3年目から1部に上がれた、そこで自分らしいプレーの発見もできましたし、本当に成長させてもらった。先輩方に成長させてもらった部分もありましたし、キャプテンをやって精神的にも強くなったし。一言でまとめるなら、充実した4年間を過ごせたと思います。
――コートに立つ4年生が少ない中でのプレーが続きましたが
本当に難しかったですね、下級生頼りになる、うまいメンバーは揃ってるから僕は信頼してたんですけど、どこかで切れてしまう部分があって。そういうところを自分が立て直さなきゃいけなかったんですけど。4年生が一人っていうのは正直厳しかったですけど、いまはやりきった感があるので。
――後輩へのメッセージとしては
自分たちからやること、やらされないでやるっていうのが大切だと思います。それをしているようじゃまたことしと同じハメになると思うので、まずは次の4年生がしっかり自分たちからどう動いていって、自分たちからどうアプローチしていくか。あいつらちょっと弱い部分もあると思うので。それがどれだけ自発的にできるか、そこで頑張ってもらうしかないですね。もう自分はいなくなるので。
――同期に対しての思いは
あんまり一緒に出ることもなくて、唯一藤原(龍介、人4=京都・洛南)とはコートで一緒にやってる時間が長かったので一緒にできたってことは良かったです。中道(啓太、法4=大阪・清風南海)もベンチで盛り上げてくれたり、早慶戦では一緒に出れたし、(相井)昂大(政経4=京都・洛南)は裏方にまわってくれて…。中島(英之、スポ4=三重・四日市)とかもチームが負けが続いてても応援してくれたんで…、本当に良い同期でした。
――プレーヤーとしてはまだ続きますが
何かしらの困難にあうと思うので、体作りや何か頑張らなきゃなと。とりあえずまた少しでもチームを強くすることもそうですし、自分の名前を少しでも残せれば、自分らしさを出せれば残せると思ってるので。これからも自信持ってる部分をしっかり出していきたいです。

F藤原龍介(人4=京都・洛南)
――きょうの結果は予想されていましたか
愛知学泉大ということで結構鍛えられているチームだったので僕たちが油断してしまうと負けると言われていて、僕たちもそれは分かっていたのですけど結果として負けてしまったので残念です。
――きょうの敗因は何だったと考えてますか
やっぱりリバウンドだと思います。相手はすごい頑張ってくるチームで全員で飛び込んできていたので、そこで自分たちが取れなくて相手にセカンドチャンスを与えてしまっていたと思います。
――ことし1年間を振り返っていかがでしたか
ことしはきょねんと僕自身の立ち位置が変わって、きょねんはスタメンでやっていたがことしはシックスマンとして出ることが主になって、そこで悩んだ時もありました。ことしに関しては後輩がメインのチームだったのでそこであと少しでも後輩がやりやすいように声かけとかをできたのかなって思う部分もあります。
――G大塚選手(勇人主将、スポ4=福岡大大濠)はどのような存在だったのでしょうか
僕にとっては大塚がっていうよりは他の4年生も含めみんなが苦楽を共にした仲間ですね。
――ことしのチームはどのようなチームでしたか
乗ったら強いチームだと思うんですけど、下級生主体なので上下の波が激しいところがあったと思います。
――ことし1年間で一番成長したのは誰だと思いますか
玉井(勇気、スポ3=福岡第一)ですかね。きょねんまでは気持ちの面で上下が激しくて(ことしの)シーズン当初も波があったんですけど、夏の頃から上級生としての自覚が出てきたと思います。来年は4年生になるのでチームの柱としてやっていくことを期待しています。
――早大バスケ部として過ごした4年間はどのようなものでしたか
とても勉強になりました。高校時代は僕はあまり試合に出る選手ではなかったので、大学ではプレーの面でいろいろと試行錯誤しながら過ごしてきて、それが試合で実践できるようになってきたというのは自分の中ですごい勉強になりました。大学バスケの1部の場でできたのはとても良い経験ができたと思います。
――後輩に一言お願いします
自分たちが不甲斐ない4年生だったと思うんですけど、1部残留という最低限の仕事はできたと思います。来年も1部で堂々と戦って最後は笑って終われるようにして欲しいですね。僕自身はそれができて満足いく4年間だったと思うので、後輩にもそのような終わり方をして欲しいです。

F河上宗平(人3=京都・洛南)
――今季が終了しましたが、いまのお気持ちは
納得はしていなくて、4年生に良い形で終わってほしいというか、東海大に挑戦して終わろうという話をしていたんですけど、結果地方のチームに負けてしまい、関東の代表としてもやってしまったなという気持ちもあります。結果的には今シーズンうまくいかないことが多くて、最後こういう形で終わってしまったのは残念ですね。
――きょうの初戦にはどのような心構えで臨みましたか
もちろんトーナメントの初戦ということで、大事な試合だとわかっていました。きのうのミーティングでも一つひとつ大事に戦っていこうということを話していて、気持ちが乗っていなかったというのはなかったと思うんですけど、自分たちの実力不足もあって…。自分たちが招いた結果だと思って受け止めます。
――これで4年生とやる最後の試合になってしまいましたが
欲を言えばもっとやりたかったです。ことしの4年生で試合に出ていたのは大塚さん(勇人主将、スポ4=福岡大大濠)だけかもしれないですけど、藤原さん(人4=京都・洛南)にしても中道さん(法4=大阪・清風南海)にしてもコート外でメンタル的に支えてくれていた人たちがいて、こういう形で引退させてしまうのは寂しいです。正直来年のチームのことは考えられなくて、どうなるかわからないですけど、本当にことしの4年生にはお世話になりっぱなしだったなというのはあります。
――今季一番印象に残っていることは何ですか
僕は大塚さんと一緒にプレーできた3年間がすごく楽しかったです。僕のバスケットキャリアの一緒にプレーした中で一番良いガードだと思っているし、ここまで成長させてくれたのも大塚さんだと思っているので、感謝していますね。
――大塚選手とは試合後何か話しましたか
僕がこのチームを引っ張っていく形になると思うので、ことしみたいにならないよう頑張れと言われました。
――来年はいよいよ最上級生となりますが、何か心がけていきたいことはありますか
今シーズンは自分たちの実力のなさに気づくのが遅すぎたというか、リーグ戦が始まってからいまのままじゃまずいと感じるようになって、こういう結果になってしまいました。シーズン最初から真摯(しんし)に頑張り続けないと勝てないと思うし、もうことしのようなふがいないシーズンで終わりたくないと思っているので、来年は最初から一気に飛ばしていきたいと思います。

G玉井勇気(スポ3=福岡第一)
――敗戦を受けていかがですか
勝ちたかったんですけど、最後に自分にツケが回ってきたなという感じです。いままでの生活態度とか私生活とか、そういうのが最後影響したのか何もできませんでした。1年間通して本当に何もしなかったなという印象で、シュートを決めたわけでもないし、何もできなくて1年を終えちゃったなと思いました。ふがいない、悔いの残った敗戦でした。でも、負けたのはしょうがないので、気持ち切り換えてやっていきたいです。
――敗因を挙げるとしたらどういったところでしょうか
気持ちだと思います。技術うんぬんの前に気持ちがワセダはバラバラだったっていうのもあるし、相手の方が勝ちたいという気持ちが強かったんじゃないかと。そこだけです。
――4年生はこれで引退となりますが
やっぱり大塚さん(勇人主将、スポ4=福岡大大濠)っていうでかい存在がいて、それが抜けるのはさみしいというか、もうちょっと長く一緒にプレーしたかったという気持ちがあります。来年、大丈夫なのかという不安があります。
――ラストイヤーとなる来年に向けて抱負は
3年間、早稲田大学でやってきて、自分を出せていないというか、来年は最後の年で自分たちの代なので強気で攻めるところは攻めて、攻め気でいきたいです。

F木村晃大(スポ2=京都・洛南)
――きょうの試合を振り返って率直な感想を聞かせてください
初戦が大事だったのですが、ちょっとあっという間に終わってしまったという感じですね。
――立ち上がり、愛知学泉大にドリブル突破を許すなど苦しい展開になりましたが、試合への入りはいかがでしたか
悪かったですけど、相手も勢いのあるチームというのは知っていたので。ああいう形になってしまった事は仕方ないと思っていたのですが、やられてしまいました。
――第3Q後半からは相手のゾーンディフェンスを崩しきれなかった部分があったように感じました。オフェンス面を振り返っていかがですか
外から入らなかったというのはあったのですが、チームで確認していた事ができなかったという部分があったのでそこは反省点です。
――最大13点差を一時は逆転したものの敗戦となってしまいました。きょう、そしていまの早大に足りないものは何だと感じますか
勝つ気持ち。気持ちの面でもっと闘う気持ちを前面に出さないといけないと思います。あとは基本の部分、やるべき事をしっかりやるというのをもっと徹底しないといけないと思います。
――来季に向けての目標と意気込みを
今シーズンはあまり良くなかったですが、悪い事を経験したので。ことしのチームには迷惑をかけて申し訳なかったですが、来年はこの経験を生かして絶対にもっと勝つチームになって頑張りたいと思います。

G池田慶次郎(社1=東京・京北)
――きょうの試合を振り返って
入りが悪くて、そこから自分たちの流れというか、ワセダのバスケットができていた時間がとても短くて。ワセダのバスケットができていたときは10点差も追いついたりできたんですけど、そのあとに追いついた反動というか、そういうのが出てしまって。試合を通して、ワセダのバスケットがあまりできなかったことが敗因だと思います。
――どのような思いでこのインカレに臨みましたか
結果次第では4年生とできる最後の試合でしたし、気合いは入っていましたが、それが空回りしてしまいましたね。
――それが1Qから追う展開となってしまった原因でしょうか
みんな硬いっていうか、気持ちだけ先に走ってしまいました。
――4Qには一時逆転できましたが
逆転できたのは、やっとそこでワセダのバスケットができたということでそこは良かったのですが、それが続かなかったですね。
――これで今シーズンが終了しましたが振り返って
チーム的には結果が出ないシーズンになってしまいました。個人としても、やりきったとか、できたというような感覚はなくて、課題がたくさん残ってしまいました。
――これで4年生との最後の試合となりましたが、4年生はどのような存在でしたか
チームにとってとても大きな存在でした。コートに出れば、4年生が何とかしてくれるんじゃないかって、そういう気持ちを持っていること自体おかしいことなんですけど、どうにかしてくれるんじゃないかって、いるだけでやっぱり違いますね。出ていない4年生もいますけど、そういった人たちも練習中であったり、ベンチでも色々と声を出してくれて、チームを支えてくれた存在でした。
――同じガードとして大塚選手(勇人主将=福岡大大濠)は特に存在が大きかったのでは
本当に尊敬のまなざしでいっぱいです。来年大塚さんがいなくなったときに、少し不安というのはありますけど、いなくなってしまうことを嘆いても仕方ないので、大塚さんを目標にして、それを超えられるようなガードになりたいなと思います。
――4年生に伝えたいことは
1年間を通して、迷惑もかけてしまいましたし、4年生の期待に応えられなかったというのもありますけど。やっぱり負けたりとかもしていましたけれど、4年生がそのときも切り替えようとか声かけてくれて、楽しかったというか、4年生ともっとやりたいなと思えるような4年生だったので、感謝の気持ちでいっぱいです。
――来季に向けて
とにかく頑張るしかないので。練習から、いい結果が残せるように頑張りたいと思います。