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2012.11.26

第64回全日本大学選手権大会(女子) 対松蔭大 11月22日 東京・代々木第二体育館

松蔭大との接戦を制す!

 全日本学生選手権(インカレ)第3回戦は難敵である松蔭大との対決。初戦、2回戦と快勝し勢いに乗る早大であったが、この日は終始接戦の苦しい展開となった。序盤から両校とも一歩も引かない点の取り合いが続き、勝負は最終クォーターまでもつれ込む。最後は早大が意地をみせて76-72で辛くも勝利を手にした。

 リーグ戦では松蔭大からきっちりと勝ち星を上げている早大。しかし、この日はインカレへ懸ける松蔭大の執念に押されて終始ペースを掴みきれない苦しい試合となった。第1クォーター(Q)、第2Qともに序盤から攻守が次々と転じるスピード感のある展開に。早大は速攻を確実に決めてポイントを重ねる。中でも、F金山舞穂(スポ4=神奈川・金沢総合)がルーズボールに果敢に飛びつきチャンスを演出、チームを鼓舞する活躍を見せた。しかし、攻守にわたってリバウンドで精彩に欠ける早大は立て続けに失点を許してしまう。主導権を掴みきれないまま、45-41で前半を折り返した。

 第3Q、F本田真実(スポ3=愛知・桜花学園)が自ら切り込み得点をあげてリズムを作ると、C丹羽裕美(スポ4=愛知・桜花学園)も厳しいマークに遭う中巧みなインサイドプレーでチームをけん引する。一方、松蔭大もエースの篠崎澪選手を中心に内外と猛攻撃を仕掛けた。「しんどい時間帯に相手のシュートが落ちていたときに、しっかり全員がリバウンドを取って攻撃に迎えた」(萩原美樹子ヘッドコーチ、平17二文卒=福島・橘)と上級生を軸に本来のプレーを取り戻し、59-55で最終Qへ。パスが回り出した早大は各選手が卒なく自分の仕事をこなしリードを保ったまま試合終了。76-72と接戦をものにした。

 一度の負けも許されないインカレではチームの結束力が試される。松蔭大戦ではリバウンドに課題を残したものの、全員で試合を作り勝ち切ったことが自信に繋がった。優勝まであと2勝。次戦も気を抜けない試合が予想される。チーム一丸となり全力プレーでインカレ連覇を目指す。

(記事 佐々木啓介、カメラ 小笠原芳) 


第64回全日本大学選手権大会(女子)

早大

76

23-21
22-20
14-14
17-17



72

松陰大
【スターティングファイブ】
G 森  仁美(スポ3=大阪薫英女学院)
F 本多 真実(スポ3=愛知・桜花学園)
F 金山 舞穂(スポ4=神奈川・金沢総合)
C 傳田みのり(社4=神奈川・金沢総合)
C 丹羽 裕美(スポ4=愛知・桜花学園)

◆コメント
萩原美樹子コーチ(平17二文卒=福島・橘)
――きょうでベスト4が決定しました
そうですね。一応予定通りというか、プラン通りにやってはいるんですけど。やっぱり一発勝負がすごく怖いなっていうのは、順天さんにしても松蔭さんにしても感じました。リーグ戦で戦ってお互いに分かってはいるんだけど、非常に懸ける気持ちが強くて捨て身で来るというか、それをまともに受けてしまっているところはあるので。でもそういった意味ではよく勝ったかなと思います。
――きょうは終始接戦で危ない場面もありましたが、試合を決めたポイントは
3ピリのしんどい時間帯に相手のシュートが落ちてきたときに、しっかり全員がリバウンドを取って攻撃に迎えたというところだと思います。丹羽に頼らず、本多だったり金山だったり、きょうは森も良かったんですけど、そのあたりがリバウンドをしっかり取って攻撃につなげられたのが大きいですね。
――1年生のインカレでの活躍をどのように見ていますか
まだ本当に慣れていないところもたくさんあると思いますが、1年生といっても根岸と本橋は高校までのキャリアが十分ある選手たちなので、私としては1年生だという感覚は持っていないですね。これからも戦力の一つとして使っていきます。「1年生だからこういうのはできない」とか、そういう意識は全くないです。
――きょうの試合のキーマンは
本多じゃないですかね。攻守にわたってさえていましたし、最後は危ないところでブロックをしてくれたり。丹羽ももちろん良かったんですけれど、丹羽の点数が止まってしまって苦しいときは本多がよくつないでくれたかなと思います。
――ルーズボールも粘り強く追えていましたが、そういったところが試合の結果にも関わってくると思いますが
そうですよね。ルーズボールやリバウンドっていうのは、リーグ戦からずっと取り組んできて本人たちも少しずつ力はついてきていると思っていると思うので。自信もついてきていて、「自分たちもこういうところで取れるんだ」と思えることは大きいんじゃないかなと思います。ただあすの相手の拓大さんもそこが強いので、さらに上回れるようにしないといけないですね。
――同じ関東勢の松蔭大学との対戦だったということで、リーグ戦でやられた部分にアジャストされたと感じた部分はありますか
ありましたね!うちはあまり新しいセットは作らなかったんですけど、オフェンスのセットはかなりアジャストされていましたし、あとは丹羽のところですね。リーグ中もかなり厳しくデイフェンスされていたんですけど、きょうも非常に丹羽のところは注意をして守っているなと感じました。
――そこが接戦になった要因でしょうか
相手の勢いが素晴らしかったですね。篠崎選手は、きのうも38点取っていて「シュート入っているな」と思ったんですけど。1対1で守れないもんね。相手が素晴らしかったです。ただ、リーグ戦の最後の方で競ったときにしっかり松蔭に2勝していますので、そういう意味ではちょっとは自信はついてきているという印象はありますね。神崎が直前にケガをして、どうなるかなと思ったんですけどその分しっかり金山がフォローして、みんなやることをしっかりやっていると思います。

F金山舞穂(スポ4=神奈川・金沢総合)
――今日の試合を振り返って
前半は競った展開になったけれど、一試合を通してみんなが粘り強くプレーできたことが結果的に勝利につながったのでよかったです。
――松蔭大戦を前にチームでどのようなことを話し合いましたか
松蔭大の篠崎選手と内野選手が試合の上でポイントになってくるので、そこをしっかりみんなで意識してやろうということを話しました。
――篠崎選手とのマッチアップはどうでしたか
松陰大との試合の度にマッチアップすることになるんですが、本当に上手い選手なので正直言うと嫌ですね(笑)。今日で最後なのでよかったです(笑)。
――ルーズボールなどへの気迫溢れるプレーが目立ちましたが、やはり最後のインカレへの思いは強いものがありますか
最後の大会という思いもあるんですが、私と神崎が怪我をしてしまっていたということもありその分も今大会では頑張りたいという気持ちがありました。やっぱり、4年生が勝ちたいという気持ちが強ければ強いほど絶対に勝利へと繋がると思うのでチームをひっぱって試合をしようと思っていました。
――次戦への意気込みをお願いします
優勝目指して悔いの無いように頑張りたいと思います。

F本多真実(スポ3=愛知・桜花学園)
――きょうの試合を振り返って
出だしに金山さんの思い切ったプレーから始まって4年生さすがやなって思って、きょうはそのおかげで自分も始めから乗り気でいけたかなって思います。
――松蔭大はリーグ戦では2勝した相手でしたが
(松蔭大は)スリーが当たり始めると厄介な相手だったので、スリーへの対策とリバウンドだけは徹底してやろうって言っていたんですけど、リバウンドが取りきれなかったのがきょうの課題ですね。
――これまでの試合で本多選手自身の調子はいかがですか
オフェンスではいつも通りできていると思うんですけど、過去2戦ではやっぱりファウルトラブルで交代するケースが多くて普段あまりファウル取られることもなかったので、この大会では審判にアジャストしきれてない部分がすごい反省しています。
――1年生の2人もすごく頑張っているのでは
頑張っていますよ(笑)。最初の方は緊張していたみたいですけど、(根岸)夢(スポ1=東京成徳)はとくにこわばった顔していたんですけど、きょうなんかはとくにしっかり繋いでくれて助かりました。
――残り40秒の時のタイムアウトの時はどのような指示があったんですか
フォーメーションを1つやれと言われて、最後は丹羽さんをしっかり見ながらやれということでした。最終的には私がシュートを打ったんですけど、あれはいけるならいけと言われていたので私が攻めました。
――あしたの試合への意気込みをお願いします
相手が拓大であろうと大阪人科大であろうとやることはリバウンドとディフェンスとあとは走ることだけなので、別に相手どうこうというよりは自分たちがやるべきことをやれば勝てると思うので、あしたもしっかり自分たちのプレーをしたいです。

根岸夢(スポ1=東京成徳大高)
――4強入りを決めたきょうの試合を振り返って
松蔭大の調子が良かったので、それに対してどうするかというところで。自分は控えから出たので、ディフェンスのところを崩しちゃいけないと思って。ディフェンスを頑張ろうと思いました。
――今季、松蔭大とは3戦全勝でしたが過去の対戦と違ったところはありますか
自分はトーナメントのときは出ていないので、リーグ戦ってやっぱりそのチームだけにアジャストしてくるし、(インカレは)その分、一戦で負けたら終わりというのではトーナメントと同じような感じだったんですけど、それに出ていなかった分、自分的にはすごく緊張していて。でも、みんなの意識が高くて、すごく皆さんが声を掛けてくれるので。そういう面ではやりやすかったです。
――強みであるリバウンドでチームに貢献する姿が目立ちましたが
いや、でももっとディフェンスリバウンド、みんながちょっと疲れちゃったときにもっと(ボールに)絡んで、オフェンスリバウンドでも疲れてシュートが入らなくなったころにもっと絡んでいけるようにしたいなと思いました。
――きょうの試合で良かった部分は
いや、きょうはそんなに良くなかったです。みんなはやっぱりすごいんですけど、自分はディフェンスとかリバウンドとかどんなときでも走り続けるとか、そういう地味なところでもっとやっていかなければいけないと思うし、ミスをしないようにしたいです。
――初めてのインカレですが実際の雰囲気は
実際、初戦からずっと緊張していて。今回も緊張していて、でも先輩がすごく声を掛けてくれてゲーム中もめっちゃ声を掛けてくれるので、そういう面ではすごく助かっています。連覇へのプレッシャーも個人的にはないです。でも、2連覇というか、自分はただ優勝してチャレンジしていきたいなと思います。
――1年生ながら出場が続いていますが
出さしてもらっているという面で、すごく経験になるなと思っています。
――明日は拓大との対戦です。意気込みを
やっぱりリバウンド勝負になると思うので、自分がリバウンドを頑張っていきたいなと思います。

G本橋菜子(スポ1=東京・明星学園)
――ベスト4入りが決定しましたが、いまの気持ちを教えてください
嬉しいです!
――リーグ戦は試合出場機会が多く活躍されていましたが、インカレに出てみて雰囲気の違いは感じましたか
リーグ戦は一発勝負ではなくて何度も試合があるけど、インカレは負けた時点で4年生の試合が終わってしまうと考えると、やっぱりリーグ戦とは違うかなと思います。
――きょうは終始接戦で苦しい展開が続きましたが、自身のプレーを振り返ってみていかがですか
逃げ腰になっていたので、もうちょっと強気でいけたらよかったかなと思います。
――同じ関東勢対決ということで対策が練りやすかったと思いますが、どういった点を意識してプレーをしましたか
相手のエースの篠崎さんや内野さんとの一対一をしっかり守ることと、それに対して周りがしっかりカバーにいくこと、あとはいつも通りリバウンドとかルーズで粘れるようにしようということを言っていました。
――きょう苦しかった時間帯は
常に接戦だったので、一瞬も気を抜けない試合でした。
――インカレ中のチームの雰囲気はいかがですか
良いと思います(笑)!
――あすの準決勝はきょうの反省をどのように生かして戦いたいですか
きょうは弱気になってしまった部分があったので、最後まで思い切り向かっていきたいです。