バスケットボール部

2012.11.28

第64回全日本大学選手権大会(女子) 対拓大 11月23日 東京・代々木第2体育館

準決勝で拓大を撃破!いざ、日本一へ

 バスケットボールの聖地・代々木第二体育館。決勝進出を懸けた大一番、向かいにはオレンジ色のユニフォーム。半年前の関東大学女子選手権(トーナメント)と同じ光景がそこにはあった。全日本大学女子選手権(インカレ)、準決勝。トーナメントは拓大に関東王者の座を明け渡したが、今試合は前半からエンジン全開で挑んだワセダ。序盤に得たリードを保ち、見事好敵手を撃破。昨季に続き全国制覇への挑戦権を手にした。

 トーナメントと同会場、同じ相手、同じ状況。春は前半のビハインドが響き、猛追及ばず惜敗。課題は試合の出だしだった。「取り返すつもりで臨もう」(萩原美樹子ヘッドコーチ=平17二文卒、福島・橘)。同じ舞台で、もう負けはいらない。気を引き締めて臨んだ一戦は、春とは全く逆の展開となる。第1クオーター(Q)は「今季一」(F本多真実=スポ3、愛知・桜花学園)と振り返るほど好調な滑り出し。開始直後の本多のスリーポイントシュートに始まり、全てのポジションから順調に得点を重ねていく。ディフェンスリバウンドも確実にものにし、完全に流れをつかんだワセダ。28-15と13点差をつけ続くクオーターもリードを維持し、最高のスタートを切った。

 しかし後半、じりじりと差を詰められる。大黒柱・C丹羽裕美(スポ4=愛知・桜花学園)の泥くさいプレーやゴール下で何とか踏ん張るものの、第4Qの中盤4分間、ワセダの得点がぴたりと止まる。その間拓大は得点を積み重ね、残り4分の時点で66-60と6点差。たまらずタイムアウトを取るワセダ。その後もシュートの応酬が続き、試合は拮抗(きっこう)状態に。ここで意地を見せたのが4年生のF傳田みのり(社4=神奈川・金沢総合)だった。残り2分、強気なゴール下プレーでバスケットカウントを獲得。フリースローも確実に沈め、落ち着いたゲームコントロールで粘る相手を振り切った。77-68。春、8点差で敗れた拓大に9点差での勝利。序盤のリードを守り切り、関東対決を制したワセダが2年連続となる大学日本一への挑戦権をつかみ取った。

 今季『三冠』を目標に掲げたチームだが、春のトーナメント、秋の関東学生女子リーグ戦はいずれも2位。他チームの優勝の瞬間を横目で見ながら、悔しさに唇をかみしめた。「何も満足していない」(傳田)。インカレは、くすぶる思いをかたちにする最後の機会。王者への挑戦権をつかんだワセダ。頂点を懸けて戦う相手は、関東の強豪・筑波大を破った関西の大体大。舞台は整った。「連覇のための優勝ということではなく、いま、目の前の試合を」(本多)――。あす、代々木のコートに立つのは昨季のインカレ覇者としてではない。挑戦者として、来る相手を迎え撃つ。

(記事 小笠原芳、カメラ 近藤万里奈) 


第64回全日本大学選手権大会(女子)

早大

77

28-15
18-20
16-15
15-18



68

拓大
【スターティングファイブ】
G 森  仁美(スポ3=大阪薫英女学院)
F 本多 真実(スポ3=愛知・桜花学園)
F 金山 舞穂(スポ4=神奈川・金沢総合)
C 傳田みのり(社4=神奈川・金沢総合)
C 丹羽 裕美(スポ4=愛知・桜花学園)

◆コメント
萩原美樹子コーチ(平17二文卒=福島・橘)
――きょうの試合を振り返って
出だしがすごいよかったので、出だしの貯金でなんとかできたかなと思います。
――試合前に確認したことは
トーナメントに、同じような状況で、この代々木で拓大に負けているので、それを取り返すつもりで臨もうということと、拓大はリバウンドとルーズボールが非常に強いチームなので、そこは負けないようにということですね。
――傳田選手の活躍は
きのうはあまりよくなかったので、電話とかで喋って。まあきょうはきのう休んだ分長く出てもらうからねっていうことは伝えていました。本人も来たときすごくいい顔をしていたので、しっかりやれたのかなと思います。
――きょうの試合で一番苦しかったのは
前半に正直リードしすぎちゃったんですよね。予定よりも。だから3Qのときに中だるみと言いますか、主力を休ませたときに思ったよりも相手に攻められてしまったので、あれは苦しかったですね。早く時間過ぎればいいのになって思っていました。
――きょうのキーパーソンはどなたですか
丹羽だと思います。やはり丹羽が出ているときはコートが締まりますし、安心してオフェンス見ていられるので。
――あすはいよいよ決勝ですが、意気込みを
ここまで来たので。(筑波大と大体大の)どちらがきても、2連覇に挑戦をしたいと思います。

F傳田みのり(社4=神奈川・金沢総合)
――決勝進出が決まったいまの気持ちを教えてください
ホッとしています、本当に。「みんなで決勝にいこう」って言っていて、その切符が取れたので。
――きょねん決勝進出を決めたときと気持ちの違いはありますか
自分が4年目で最後の年なので、やっぱりことしの方が思い入れが強いというか、やっぱり違いますね。
――試合の出だしが非常に良かったですね
そうですね!さっきみんなと更衣室で話をしていたときも、「出だしが良すぎてこの後不安だったよね」って、そういう話になりました。でも本当に出だしが良かったことが最終的には勝利につながったので、みんなで褒め合いました(笑)。
――勝利の要因はどこだと思いますか
6点差まで詰められても、冷静にやることをやって攻め気でワセダのバスケットができたのが良かったと思います。
――傳田選手はルーズボールやリバウンドなどの活躍が光っていましたが、自分のプレーを振り返っていかがですか
私は泥くさいことを頑張るのが仕事なので。きのうちょっと調子が悪くて休ませてもらった分、また頑張ろうと思っていました。それが表現できたのは良かったと思います。
――丹羽選手とのコンビネーションも決まっていました
嬉しかったです!しかも本当にいいところでしっかりゴール下を決めてくれたので。すごく嬉しかったです。
――第4Qの始めは本多選手以外全員が控えの選手ということで、層の厚さもうかがえましたが
そうですね。元々ワセダは層が厚いじゃないですか。交代で出てくる子たちが仕事をしてくれたのでスタートも休めたし。全員結構プレータイムが長めだったと思うんです。本当に仕事をしてくれて助かりました。
――特に控えの選手でキーマンとなったのは
同じポジションの1年生の根岸が頑張ってくれました。きのう私は本当に駄目すぎて、それを1年生にカバーしてもらっていて。とても心強いんですけど、そこは私がしっかりしなきゃなと思います。
――あすで泣いても笑っても学生としては最後の試合ですね
そうですよね、本当に。自分のやることはディフェンスとリバウンドで、あとはみんなに声を掛けていくことが仕事なので、自分の役割をしっかりこなしたいです。

C丹羽裕美(スポ4=愛知・桜花学園)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
勝てて嬉しいです。
――相手は拓大ということでしたが
きょうは出だしがとてもよかったです。私自身も結構走れたので。よくなくても走って崩していこうと思っていたので、それが良い方向に転んだかなって思います。
――インサイドでの勝負が1つポイントになったと思うんですけど
いつも(拓大と)やる時にハイポストあたりからフラッシュしてそこからゲーム展開されていたので、フラッシュへのディナイは意識して簡単にボールを入れさせないようにしてたのですけど、インサイドで下に(ボールが)落ちた時に点とられることが多かったので、反省してる部分もあります。
――きのうの松蔭大戦ときょうの拓大戦では4年生がすごい頑張っている印象を受けたのですが
一緒に出ている2人は上でもバスケ続けるとは思うんですけど、やっぱりここで一区切りではあるのでそう考えた時に最高の結果で終わりたいと思っているので、自分としても4年生のチームってオーさん(萩原美樹子コーチ、平17二文卒=福島・橘)が言ってくれているので、なんとか4年生がキツい時は頑張ろうって3人で声かけながらやっています。
――ベンチにいる4年生の存在も大きいのでは
ベンチに帰った時にベンチにいる2人が必ず「良かったよ」とか声かけてくれますね。やっぱり4年生は信頼しているので、そういう風に声かけてくれると嬉しいですね。
――あしたはいよいよ決勝ですがあしたへの意気込みをお願いします
あしたもまだどっちが相手になるか分からないですけど、どっちになってもワセダらしく戦って最高の結果で終われるように笑顔で頑張ります。

F本多真実(スポ3=愛知・桜花学園)
――決勝進出を決めましたが、いまのお気持ちは
やっと決勝に来たなという感じで…。いよいよ来ましたって感じです(笑)。
――準決勝は関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)でも2度戦った拓大でしたが、緊張ややりづらさはなかったですか
全然緊張はしないですね。拓大は自分たちの動きを完全コピーしてくるんですよ。なので自分たちのことを知らない相手よりは知っている相手だったので、知られながらもどう対応していくかというところをきょうは意識してやっていました。
――出だしがかなり良かったように思いました
そうですね。あの10点があって本当に良かったと思います。今季一じゃないですかね(笑)。
――その後もしっかりリードをキープしていました
でも中だるみしてしまったので、あと10点ぐらいは離せるゲームだったんですけど。離しきれなかったのが課題ですね。
――自分の出来としてはいかがでしたか。好調なように見えましたが
ありがとうございます(笑)。冷静にプレーできたかなと思うのと、やっぱりきょねん(のインカレ)は準決勝から下がり調子になってしまったので、ことしこそは準決勝からが本当の本番だと思って臨んだので、良い出来だったのではないかなと思います。
――これで2年連続の決勝進出ということであすは決勝戦ですが、緊張はしていますか
全然ですよ。なんかウキウキしています(笑)。高校生の時から場慣れしているというのもあって、楽しもうかなということしかないです。たぶん大丈夫です。
――連覇は意識しますか
そんなにですね。一戦しっかり勝って、結果連覇というかたちで終わればいいかなと思っているので、連覇のための優勝ということではなくて、いま目の前の試合を頑張ろうと思っています。
――ではあすに向けての意気込みをお願いします
ワセダらしく戦えれば何の問題もないと思っていて、自分たちのプレーができずに終わってしまうのは悔いが残るので、一人ひとりがしっかり仕事して良い気持ちで終わりたいです。

G森仁美(スポ3=大阪薫英女学院)
――きょうの試合を振り返って
拓大には春のトーナメントで負けて、リーグ戦で2勝して、絶対に向かってくると思ったんですけど、その向かってきたのに対してこっちも立ち向かえたのでよかったなと思います。
――一番の勝因は
出だしがすごいよかったので。やっぱり気持ちかなと思いますね。
――森さん自身が出だしに意識したことは
この試合を通してリバウンドとルーズボールは絶対取ろうと思いました。
――インカレはいかがですか
もうあがり調子で非常にいいですね。
――あすの相手の大体大とは試合をしたことは
ありますね。フルゲームではやったことないんですけど、練習ゲームで。あとは選抜でですね。関東選抜と関西選抜で。
――あすの決勝に向けて意気込みを
ことしは春もリーグも準優勝が続いてきたので、ここまできたら優勝するしかないですね!

C桂葵(社2=愛知・桜花学園)
――きょうの試合を振り返って
ほんとに嬉しいの一言ですね。終わってからもずっと興奮が冷めやまなかったです。
――拓大はリバウンドが強みのチームですが対策は
リバウンドやボックスは練習しましたし、そこは技術より気持ちの部分だと思うので。でも拓大はすごかったです。
――丹羽さんの控えで出場することが多いですが、意識したことは
丹羽さんは本当にチームの中で大きい存在で、丹羽さんが抜けるときに、いかにチームを悪い方向にもっていかないかですね。いいプレーをするのももちろんなんですけど、ディフェンスで穴を作らないとかを意識してやっていますね。きのうとかは出来なかったんですけど、きょうは結果的に流れを悪くすることもなかったかなと…(笑)。
――萩原コーチが順大との試合の際に、今一番調子が良いのは桂さんとおっしゃっていましたが、ご自身の調子は
そうなんですか!!!その次の日めっちゃ調子悪かったんですよ(笑)。まあでも自分的にも走ったりしても体が強くなったりとか、走れる感じがあって。自分でも体のコンディションはいいなとは思っていました。でもそうやって言ってもらえるのは嬉しいですね!期待を裏切らないようにあすも頑張りたいと思います。
――あすは決勝戦ですが、意気込みを
本当に、いろんな人の気持ちを背負っているっていうのを感じていて。神崎(由香、スポ2=福岡・中村学園女)とか同期とか、みんなでバスケの話をしたりして。自分は結構気持ちの弱いタイプの人間なんですけど、神崎とか励ましてくれて、奮い立たせてくれるので、今まで一緒に頑張ってきた神崎が今コートで表現できない分、自分はそういうチャンスをもらえている人間として、プレーで、コートでいろんな人に恩返しや感謝の気持ちを表せればなと思います。あとは4年生にもですね。4年生には今までよく引っ張ってきてくれていたので、4年生にも最後笑ってほしいし、自分にできることは頑張りたいです!