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バスケットボール部

2012.06.09

第2回関東大学女子新人戦 対十文字学園女子大 6月9日 東京女子体育大

大会初制覇に向け好発進

 関東大学女子新人戦の初戦。ワセダは十文字学園女子大と対戦した。1、2年生が主体で行われる今大会は出場機会が少ない下級生にとっては絶好のアピールの場になる。C桂葵(社2=愛知・桜花学園)不在の中、出だしから攻守に渡って早い展開のバスケットで相手を圧倒し、151-32で勝利した。

 開始直後、ジャンプボールでボールをキープすると、G井関夏美(社2=神奈川・金沢総合)がシュートを放ち先制する。最高のスタートを切ったワセダは次々と相手ゴールに襲いかかる。高い位置から積極的にプレッシャーをかけ、スティールからの速攻でアウトナンバーを作り、相手ディフェンスが揃う前に得点。先日の関東大学女子選手権でも活躍したG本橋菜子(スポ1=東京・明星学園)の1対1や、F神崎由香(スポ2=福岡・中村学園女)のミドルシュートを中心に連携のとれたプレーで得点を伸ばしていく。68-12と前半で相手を大きく突き放すと第3クォーターには早くも100点に乗せる。その後も、足を使った早い展開のバスケットで最後まで走り続けたワセダが終始安定した試合運びを見せ、最終スコア151-32でタイムアップ。2回戦進出を決めた。

 

 今試合では普段はなかなか出場機会に恵まれない選手の活躍も目立った。F平田彩乃(社2=長崎西)はインサイドやリバウンドショットでチーム最多得点。井関も3本のスリーポイントシュートを沈め存在感を示した。他にも本橋やF関根彩乃(教1=千葉・昭和学院)を始め1年生も堂々としたプレーを見せるなど、将来のワセダを担う若い力で圧倒し続けた。

 下級生にとっては経験を積むことのできる今大会。しかし、普段とメンバーが違ってもワセダのバスケットは変わらなかった。タイトなディフェンスからの速攻というスタイルで最後まで足を止めることなく、堂々の初戦突破。次の試合のつながる最高のスタートを切ることに成功した。きょうの勢いのまま戦い続ければ、優勝の栄冠も夢ではないだろう。

(記事 岩本剛志、写真 梁瀬智帆) 


第2回関東大学女子新人戦

早大

151

34-4
34-8
41-10
42-10



32

十文字女子大
【スターティングファイブ】
G 本橋 菜子(スポ1=東京・明星学園)
G 井関 夏美(社2=神奈川・金沢総合)
F 関根 彩乃(教1=千葉・昭和学院)
F 神崎 由香(スポ2=福岡・中村学園女)
F 平田 彩乃(社2=長崎西)

◆コメント

G大塚勇人主将(スポ4=福岡大大濠)
――今の率直な気持ちを教えてください
うれしいです。それだけですね。
――シーソーゲームになりましたが、それに関しては
1、2Qをやった分ちょっと3Qで疲れてしまって集中力を切らしてしまって、こういう試合になってしまったと思います。疲れのところでみんな集中できなかったです。最後は追い付けたんで意地は見せられたかなと。ただあまりよろしくないゲーム展開でしたね。
――約10点慶大にリードされたときは
みんなちょっと焦ってた部分はあったんですけど、疲れもあってボールも回ってなくて、みんな止まってしまって…。ぼく自身は少しは焦ってたんですけど、そこまでじゃなくて。(そのときは)河上(宗平、人3=京都・洛南)もいなかったし、我慢すれば、そんなに離されなかったらまだどこかであるんじゃないかと思ってたので、そんなにぼくは慌てていたっていう印象はないです。
――大塚選手自身もいい時間帯にシュートを決めていましたね
ちょっと狙っていたので。得点しようかなとか。それがいいかたちになったと思います。
――やはりセンターの二宮選手(弘憲、スポ3=福岡大大濠)の欠場でインサイドは苦しかったですか
インサイドは少し取られていたので、ちょっときつかった部分もありましたけど、フロント陣は負けていなかったし、どこか悪かったらどこかで補えばいいというのが多少あったので。倉石さん(平総監督、平54教卒=東京・早実)の考えではダメかもしれないですけど。その分自分たちが点を取りにいったりはしていたので、そんなに大きなことではないです。
――足を気にする場面もありましたが
ちょっとつりそうになりました。きょうは走ったので。
――自分の代での早慶戦はやはり負けられないという気持ちがありましたか
あります。点を離されたときに「これは負けたらいけない」と。4年生の意地というか、自分自身最後そういう意地を見せてやれば勝てるかなと思って。相手もそのときコート上に4年生がいなかったし、コートに立っているのは自分だけだったので、気持ちで上回ればどうにかできるかな、それができていいかたちになったと思います。
――秋に向けては
目標はその場その場で決めるべきで、ぼく自身が決めるべきことではないですけど、優勝っていうのは目指すべきであって、そのなかで夏秋に向けてチームの土台っていうものをしっかりやっていきたいなと。まずそこの土台を作ることが目標で、そのあとに結果の目標を立てるべきだと思います。まず夏秋に向けて土台作りをしっかりしたいと思います。

F藤原龍介(人4=京都・洛南)
――今日の試合の内容はいかがでしたか
勝ててよかったです。でも、慶大相手にここまで競るとは思っていませんでした。
――調子はいかがでしたか
毎年、早慶戦では調子がいいです。早慶戦には特別な思いで臨んでいます。きょうはうまく気分も乗れていたんですけど、例年に比べると目立った活躍はできませんでした。ただ、自分自身の最低限の仕事はできたと思っています。
――早慶戦に臨むにあたってチームの雰囲気はいかがでしたか
先日のトーナメント(関東大学選手権)の大会でいい結果が残せなくチーム全体が落ち込んでしまいました。それからは監督の指示の下、厳しい練習を重ね、チームとしてもここを乗り越えて早慶戦に勝つんだという気持ちが芽生えてきた。その気持ちが、きょうの試合で10点差離されたときにも粘り強くできたことにつながっていると思います。
――自信にとって最後の早慶戦となりましたが、どんな気持ちで臨みましたか
早慶戦は自分にとって特別な試合です。大学2年の早慶戦を通してバスケット界の第一線に戻ってくることができた。早慶戦には感謝の気持ちもあります。最後を締めくくるつもりで臨みました。まあ、最後の退場は自分らしさが出たのかなって思います。
――リーグ戦に向けてのチームの雰囲気はどうですか
二宮(弘憲、スポ3=福岡大大濠)と河上(宗平、人3=京都・洛南)がケガをしていて、玉井(勇気、スポ3=福岡第一)もBチームにいる状況。チームとしては100パーセントの力ではなく、まだまだ秘めた力があると思う。チームとしては伸びる要素があると思うので、リーグ戦に向けてこれからチーム力を上げていき、できれば優勝を目指していきたいです。
――今後の個人的な課題はなんですか
ことしはチーム事情でスタメンを外れ、シックスマンという形で試合に出ることが多くなっています。河上は点数を取ってくる選手なので、同じポジションの河上と交代した時には違った色で、例えばディフェンスで相手のエースを止めるなどチームに貢献したいと思っています。なので、今後はディフェンスの強化につながる練習をしていきたいです。

F河上宗平(人3=京都・洛南)
――優勝おめでとうございます!今のお気持ちは
ありがとうございます!前半からとばしていこうと思っていて、途中ちょっとふがいないというか迷惑かけてしまったんですけど、本当に大塚さん(勇人主将、スポ4=福岡大大濠)をはじめすごくリーダーシップを発揮してくれました。ベンチもスタッフもみんな「まだいけるよ 」と励ましてくれて、自分はまだまだ力不足ですけど、最後はみんなの気持ちが入っていたと思います。
――終盤ではシュートを決めて叫ぶなど、気迫が感じられました
(笑)。すごく責任を感じていたというか、(自分が)ベンチに下がっていた間チームメイトが苦しんでいるけど頑張っているのを見て、僕も頑張らなきゃいけないと思ったし、最後はぼくがシュートを打つポジションだと思っていて、みんなも信頼してパスを回してくれたので感謝です。
――センターの二宮選手(弘憲、スポ3=福岡大大濠)が出場できない分、サイズ面での不安は
早慶戦は一発勝負で何が起こるかわからないですし、ケガ人は慶大も同じことでまったくそういうのは考えませんでした。もちろんリバウンドを拾われてしまったというのはありますけど、走ったりとかディフェンスを頑張るというのをみんなで徹底しました。
――第3Qでは相手についに逆転され、ピンチを迎えました
前半でとばそうと思っていたら第3Qで足をつってしまって途中で代わったんですけど、ことしのチームはいつも立ち上がりが悪くてずるずる負けてしまうことが多いとずっとミーティングで話していて、そこは意識してやっていました。
――河上選手が第4Qにコートに戻ってきて再びチームが流れを取り戻したように見えましたが
ずっと大塚さんはチームの中心としてやってきていて、きょうに関しては迷惑をかけて大塚さんに本当に感謝しています。ぼくらが活躍しないと早大は勝てないという自覚を持ってこれから取り組んでいきたいと思います。
――関東大学選手権での悪い流れの中、早慶戦までに気持ちを切り替えられましたか
トーナメントでの敗戦は正直ものすごくショックで、代々木に行って1部のチームとたくさん試合したいと思ったし、そこでああいう負け方をしてしまって、自分たちの力負けだったので。終わってから長いミーティングをして、まずはまた走るなどの基礎から徹底してやってきて、それがきょうみたいな我慢して最後に追いついて逆転して勝つというプレーにつながったのかなと思います。
――木村選手(晃大、スポ2=京都・洛南)などの下級生も頼もしくなってきました
晃大(木村)も山本(純平、スポ1=福岡第一)も池田(慶次郎、社1=東京・京北)もきょうは本当に感謝しかないですね。苦しいところで本当によくつないでくれたので。
――次に控える大会は秋から始まる関東大学リーグ戦ですが
ずっと勝てずに悔しい思いばかりしてきて、でもこういう舞台で勝つ喜びを味わえてそれがモチベーションになるし、自分の課題も明確に見えているので、また一から体を作り直してリーグ戦でもチャレンジャーとして頑張っていきたいと思います。

F木村晃大(スポ2=京都・洛南)
――優勝おめでとうございます。いまのお気持ちは
ありがとうございます。ことしの前半戦、ここまであまり勝てていなくてトーナメント(関東大学選手権)も早い段階で負けて、きつい練習をしてやっと勝てたので本当にうれしいです。
――トーナメントからどうやってチームを立て直してきたのですか
大塚さん(勇人主将、スポ4=福岡大大濠)が、いまはチームが一番ダメなときだから、倉石さん(平総監督、昭54教卒=東京・早実)の言うことを信じてどんなにきつい練習もついていって早慶戦は絶対に勝とう、ということをみんなに言って、その通り本当にきつい練習をしてここまで来ました。こういう結果になってよかったです。
――木村選手自身は試合開始直後から積極的な攻めが目立ちました

ぼくはオフェンスが自分の武器だと思っていて、躊躇(ちゅうちょ)をしてしまったらトーナメントのときと同じようなかたちになってしまいますし、思い切り攻めていくのがチームにとってプラスになると考えて、自分の良さを出せるようにどんどん行きました。
――結果的に合計で20得点を挙げられましたがいかがですか
とりあえずファウルアウトをしてしまって、最後までチームに貢献できなかったというのがまず心残りです。ただ、20得点というのはやはり苦しい時間帯もあった中で相手に離されないことにつながったのでよかったと思います。
――マッチアップする選手が普段より大きい選手だったことについては
自分はセンターではないですしそういうタイプにつくことはほとんどないんですが、大塚さんや4年生のことを考えたら自分も頑張らなきゃいけないなと。結果的にファウルアウトしてしまいましたけど、気持ちは負けていなかったと思います。
――昨年の早慶戦は序盤で大差がついたこともあり、緊迫した展開の早慶戦というのは実質初めてだったのではないでしょうか
早慶戦は普段のトーナメントやリーグ戦とは違った緊張感があって、その中で重要なシュートやディフェンスをできたというのは自分のバスケット人生でもプラスです。今後、新人戦やリーグ戦に向けてこういう大舞台を経験したことを生かせればなと思います。
――新人戦に向けて
まだ早慶戦が終わったばかりで具体的な目標は(チームとしては)決めていないんですが1、2年生でしっかり話し合いたいです。1年生はきょうも活躍しましたし、その力も借りてどこまでいけるかという限界に挑戦したいです。

G池田慶次郎(社1=東京・京北)
――初めての早慶戦はどうでしたか
本当にたくさんのお客さんが入ってくれてすごい盛り上がりの中でプレーできたのでとても楽しかったです。
――スタートということで緊張はありましたか
特になかったです。監督からいつも通りにいけと言われたので。
――きょうの試合、1年生ながら堂々としたプレーを見せてくれましたね
そうですね。1年生らしく元気よくプレーできたと思います。
――前半、入りがとても良かったと思うのですが
きょうはアップの時から試合のような緊張感を持ってやってチームも盛り上がってたので、その結果最初の入りが良かったと思います。
――インサイドからの失点が多かったですが
途中、コミュニケーションがあまりとれてない時間帯があってその時に一気にやられました。
――第4クォーターに積極的にドライブを仕掛けてましたが何を考えてプレーしてましたか
あの時はとにかく勝ちたいって気持ちでがむしゃらに仕掛けていきました。
――終了のブザーが鳴った瞬間の気持ちは
「勝ったー!」って感じですごくうれしかったです。
――すぐ新人戦が始まりますが、意気込みをお願いします
1・2年生の大会なんですが、すぐに気持ちを切り替えてプレーしたいです。

F山本純平(スポ1=福岡第一)
――初めての早慶戦でしたがいかがでしたか
うれしかったです。
――会場にすごく人が入っていましたが、緊張はしましたか
自分はあまり緊張する感じではないので、大丈夫でした。
――きょうの個人の目標は
自分が目立たなくてもいいので、他の人にチャンスを作れるプレーをしようと思いました。
――競っているときの心境は
焦りました。
――ベンチからはどのような指示が出ていましたか
センターのところのディフェンスがあまりできていなかったので、そこの連携をしっかりするように言われました。
――マッチアップの相手の黒木選手(亮、宮崎・延岡学園)は同じ学年で、高校時代も知っている選手だと思うのですが、やりやすさはありましたか
大学に入って向こうも成長しているので、それはあんまり感じなかったです。
――負けたくない気持ちは
ちょっとありました。
――押しが弱くなっている部分がありましたが
競っているときに、ちょっと弱気になるので、ベンチとかから声を掛けていただけると支えになります。
――チームの調子は
早慶戦でいい感じになってきているかなと思います。
――次は新人戦ですが目標は
一戦一戦大事に戦っていきたいです。