アーチェリー部

2008.05.16

男子リーグ戦一部・二部入替戦 5月11日 立教大学富士見総合グラウンドレンジ

一致団結で1部昇格!

 1部昇格―。昨年2部に降格した早大アーチェリー部が、1年で1部に帰ってきた。2部リーグ戦を5戦全勝で勝ち抜き、入替戦にまで到達したワセダ。昨年の悔しさ蘇る入替戦で、最高の結果を出してみせた。

 「(2部降格した時と)同じ会場で去年のことを思い出した。」(井ノ口鉱太郎主将=スポ4)忌まわしい記憶が蘇る。「なんとなく臨んでなんとなく落ちた」(青柳健隆=スポ3)昨年の入替戦。しかし失ったものは、大きかった。2部では、王座戦出場の挑戦権がない。高いレベルでプレーしたい。頂点を目指したい。アスリートなら誰もが自然と考えることすら、2部では叶わない。「目標を失い、アーチェリーをしたくないと思った。」(井ノ口主将)競技をやめたいと思うほどの喪失感。あの入替戦からちょうど1年。今度は、1部へ上がるため、「危機感を抱きながら」(青柳)弓を引いた。

来期は王座を狙う!
 入替戦では、50Mと30Mの総合得点を争い、4校中2位に入ることが1部昇格の条件である。1年に一度しかない入替戦。プレッシャーは、計り知れないほど大きい。しかし、いざ試合が始まると、ワセダの選手たちは驚くほど明るかった。的の中心を射るごとに笑顔が弾け、歓喜の雄叫びを繰り返す。「チーム全体で無理やりでも良い雰囲気を作るよう決めたんです。心が伴ってなくとも声を出して良い雰囲気を作っていこうと。」(青柳健隆)始めは無理やりだったかもしれない。しかし、「だんだん気持ちもともなってきて、チームが一つになり出したんです。」(青柳健隆)最高の雰囲気の中で、プレーする選手たちの得点は面白いように伸びた。50Mから順調に得点を重ね、みるみるうちに他大との得点差を広げていった。50Mが終る頃には、2位と26ポイント差、そして1部昇格の境界線となる3位とは、100点以上の差がついていた。しかし30Mに移ってもワセダの選手たちの勢いは加速するばかり。「(入替戦前日にパラリンピック出場が決まり)今日につなげることができた。」と語る、長谷川貴大(スポ1)の高得点。左転向後、最高得点を叩き出した井ノ口主将。自己ベスト更新で30M最多得点賞に輝いた久保陽太(教2)。絶好調のワセダ勢が、他校を大きく引き離した。結果、4校中トップでの1部昇格。1年間悩まされた、2部の苦しみから解放された瞬間であった。

 試合後、井ノ口主将は「(1部昇格は)嬉しいというよりありがとう。部員に助けられ、今日はみんなに感動しました。」と涙ながらに語った。2部の苦しみを知った1年間。それは、決して無駄ではなかっただろう。2部という危機を迎え、チームはこれまでにない団結を見せた。その団結力が試される大一番で、チーム最高得点を記録しての1部昇格。チームの成長を感じずにはいられない。さらなる高みへ。来期1部となるチームの思いは、一つ。「何が何でも王座を狙いにいく。」

(金森弘晃) 

★結果
【結果】
早稲田(1位) 3757
上智(2位) 3724
芝浦工業(3位) 3611
学習院(4位) 3604
早稲田と上智が1部昇格。学習院と芝浦工業が2部降格。

【個人賞】
久保陽太=30M最多得点賞
井ノ口主将

◆コメント
井ノ口主将
(1部昇格おめでとうございます!今のお気持ちはいかがですか)嬉しいというよりありがとうという感じです。部員に助けられて、今日はみんなに感動しました。(試合前、緊張しましたか)昨日は、勝ってみんなで喜んでるイメージしかなかったんですけど、今日いざ射場に立つと足が震えていました。こんな緊張したのは、全国大会とかしかありませんでした。(試合は点差の開く展開でしたが)相手の点数を見ずに一本一本自分たちの点数を重ねることだけを意識しました。相手の点数を見たのは、50Mと30Mの間だけです。最後の結果が出てから安心しました。(リーグ戦を振り返って)4年生は3人だけで、主力の3、2年生、後輩の点数に助けてもらいました。自分も作年末に左打ちに変えたけど、メンバーに入り、点数をあげられて良かった(右から左に変える不安は)7年ずっとやってきた右(打ち)を変えるのは、本当に嫌で左には変えたくなかった。左にしても得点が伸びない人もいてすごい不安もありました。だけど、右打ちじゃ、点数が伸びないのは、わかっていたので思い切って変えました。(リーグ戦において自分以外が)点数を出してくれると自信を持って言える後輩が、いてくれたのも大きかったと思います。普通は1、2年かけてやることを半年でやらなければいけなかった。最初左でやった時は、これでいけるのかという不安にもなった。だけど、リーグ戦のメンバーに入ることができ、点数もとれるようになってきて、結果的には変えて良かったと思います。(昨年2部に降格した時は)きょう、同じ会場で去年のことを思い出しました。大学1年生から王座戦に出たいと思いながらやってきた。その目標にしていた王座戦へいけないと思うとショックでした。目標を失い、モチベーションが下がって、もうアーチェリーをしたくないと思うこともありました。でも、後輩に部活の運営を任せる機会も増えてきて、1部に上がらなければ行けないというプレッシャーも出てきました。OBからのプレッシャーもあったりして、とにかく周りに助けられました。(1部へ上がるためにしたことは)春合宿でOBや部員と色々話し合ってから、チームの雰囲気がすごく変わりました。みんなで1部へ上がろうと。(最後は涙もみせましたが)1年間、OBとかからの大きなプレッシャーや、左に変えたこと。2部での苦しみ、いろんなことを乗り越えてきょうチームが、今年最高のスコアが出せて本当に嬉しかったです。(これから)男女が1部になって、ともに王座に向かって頑張れる状況になった。そこに向かって頑張ってほしい。自分としては、引退も近いんですけど夏のインカレ予選を目指して頑張ります。

青柳健隆(スポ3)
(去年2部降格した時は)自分が1年生のころから1部ってのが当たり前で2部でプレーするってことは考えれなくってその感覚がなかった。去年は1部への思い入れとかなくて、なんとなく入替戦に臨んでなんとなく落ちたカンジです。2部に落ちてしまった時は、その実感がなかったんですけど、落ちてしまってからその辛さがわかりました。落ちると王座戦にでる資格がないっていうは大きくて、あと1部へ上がらなきゃいけないってプレッシャーがものすごくありました。(去年の入替戦はどのような試合でした)同じ会場で雨がひどかった。すごい雰囲気も暗くて。途中勝ってるのか負けてるのか分からなくて最後、結果をみたら落ちていたってなカンジで、あんまり勝ち負けへの執着がなく落ちてしまった。でも今回、2部に落ちて王座を狙えないという苦しさを知りました。(今回は4校中トップですが)チーム全体が危機感をもってやれたことが大きいと思います。春合宿からチーム全体で無理やりでも良い雰囲気を作るよう決めたんです。心が伴ってなくとも声を出して良い雰囲気を作ってこうと。それを切らさずに続けていたら、だんだん気持ちもともなってきて、チームが一つになり出したんです。(次は主将ですね)この代の先輩のおかげで上がれた来年は、何が何でも王座を狙いにいく。一人一人がすごく頼もしいのでいけると思います。

久保
(30M最多得点について)もう嬉しいと言うしかないですね。来年の王座戦目指してさらに頑張ります。

長谷川
(今日は緊張しましたか)ガッチガチでした。(大学入学後すぐにリーグ戦に出場してどうでしたか)高校までと違って慣れるまで大変でした。(どこが違いましたか)にぎやかさとかですね。あと、出れない先輩もいる中でメンバーに選ばれている分プレッシャーも感じました。(昨日のパラリンピック予選はどうでしたか)1位通過で(出場が)決まりました。(昨日と今日、どちらの方が緊張しましたか)昨日ですね(笑)めちゃくちゃ緊張しました。でもうまく今日につなげることができて良かったです。(これからの目標は)来年の王座を狙うことと、とりあえず目の前のパラリンピックで優勝することですね。