アーチェリー部

2009.06.29

第44回全日本学生女子王座決定戦 6月27、28日 ヤマハリゾートつま恋 多目的広場

王座戦初出場で3位!!魅せたチームの和

 3位決定戦第4エンド。行射を終えて、集計を待つ選手たち。第3エンドを終え、同志社大との点差はわずか2点。点数が掲示板に表示された瞬間、選手も応援団も歓喜に沸いた。全日本学生王座決定戦(王座戦)初出場ながら堂々の3位。「ワセダの強さをアピールできたのが嬉しい」(池内麻実=スポ1)。早大アーチェリー部にまた新たな1ページが追加された瞬間だった。

 初日の予選ラウンド4位だった早大。決勝ラウンド1回戦を迎え、初の大舞台での緊張が数字にも表れた。予選13位の熊本大に対して170-95と圧倒こそしたものの、ほかの上位校と比べて点数は伸び悩んだ。「最初から最後まで全部緊張の連続でした」(岡村静香=スポ3)。しかし、初戦をモノにしたことにより次第に落ち着きを取り戻し、2回戦の慶大戦も191-182で勝利。準決勝進出を決めた。

 準決勝は予選1位の近畿大。強豪相手に190-211と善戦するも敗れ、3位決定戦に回る。相手は予選3位の同志社大。両校の点数を見ると、1回戦からの3戦でいずれも同大が早大を上回っており、同大有利と思われたが、第1エンドは51-47と早大がリード。この勢いに乗ってリードを広げたいところだが、第2エンドあたりから岡村が何度も弓を構え直すのが目立ち始める。制限時間が刻々と迫る中の投射。「麻実(=池内)が10秒でも撃てるのでって言ってくれたので1点でも高く点を取ることだけを考えて撃てた」と冷静なプレーで得点を積み重ね、第2エンド終了時には97-90まで差を広げる。だが、同大も譲らない。第3エンドで138-136まで差を詰めてくる。最終第4エンド。応援団のボルテージも最高潮に上がり、最後の投射を終えた。結果は186-184。勝利が決まった瞬間、岡村の目に涙が浮かんだ。

 王座戦初出場で3位は快挙だが、優勝した近畿大、準優勝の日体大がいくらか先をいっているのは再認識した。「ここまで行けたなら、来年はもっと上に行きたい。ワセダの名をもっと広めて、王座常勝校になって今年より上を目指して、優勝を狙いたい」(岡村)と意欲十分だ。今後は個人戦が始まるが、個人インカレでも好成績を出し、個々のさらなる活躍を期待したい。

(大坂尚子) 

◆結果

▽女子1回戦
○早大170-95熊本大

▽女子2回戦
○早大191-182慶大

▽女子準決勝
●早大190-211近畿大

▽女子3位決定戦
○早大186-184同大

◆コメント
本田浩一監督(昭45理工卒)
(3位という結果について)対戦を見て4位はもしかしたらいくかなって思っていたが、3位には驚きました。彼女たちには悪いけどおまけの1勝ですね。本当によくやった。前回の取材で何かやるかもしれないと言いましたが、本当にやってくれました。すごい。(試合前、アドバイスは)ほとんどしないです。だいたいは学生に任せています。思い切って楽しんでやろうと。(同大には準決勝で当たるまで点数的に負けていたが)後半にがんがん当たっていくので。最後のは緊張で点数を落としてましたね。ただうちは大きく落とすことがないから勝てたと思います。(これで4年生は団体戦引退ですが)これからの個人戦は楽しんでできるんじゃないかな。(4年生にかける言葉は)いっぱいあるね。どん底のチームをここまで引っ張り上げたのは2人だからすごい立派ですよ。(次の目標は)次は2位か1位なんで。ただ日体大と近大はちょっと先をいっているので、真っ向勝負できるのがいつになるかわからないけど、すくなくとも後ろ姿はとらえたかなと。あの子たちは本気になって目標にしていくんじゃないかな。

守屋麻樹コーチ
(3位になって)上出来ですね。初めての出場だったけど、何かやってくれるとは思っていましたが、入賞してくれるとは…。心のどこかで何かやってくれるとは思っていたので、やって当然とも思ったし、ポテンシャルの高い子たちだなって思いました。でもとっても嬉しいです。(普段のアドバイスは)技術的には問題ないので、精神的な部分やポジティブに言うこととかリズム良く撃つとかちょっとしたことですね。あとは学生に任せているので、勝手にやっています。(王座戦でのアドバイスは)思い切って撃っていこうとか、リズムに気をつけてとかそんなことですね。(選手に一言)本当にありがとうございましたって言いたいです。

川上主将
(3位が決まってどうですか)めちゃめちゃ嬉しいです。(コーチとしてチームにどんなアドバイスをしたか)みんながいつも気をつけているところや、ここがポイントだと思うところを、とにかく叫びまくりました。(キャプテンとしてこの結果ついて)前だったら王座なんて想像できない舞台で、きっと信じられなかったと思います。でもリーグ戦を経験して、このチームならいけると思っていました。(今後の目標)次は個人戦の時期に入っていくんですけど、うちのチームは若い選手が集中しているので、インカレや早慶定期戦などいっぱい経験して、来年もこの場でもっと活躍して欲しいと思っています。

岡村
(3位になって)もう本当に嬉しすぎて何を言っていいかわからないです。ここまで行けたんだから来年はもっと上を目指したい。欲深くて申し訳ないです(笑)(初めての王座戦で緊張は)全部緊張でした。最初から最後まで緊張の連続でした。(3位決定戦では構え直しもありましたが)麻実(=池内)が10秒でも撃てるのでって言ってくれたので1点でも高く点を取ることだけを考えて撃てました。(雨の影響は)自分は雨だと点数が良いので、きたなと。私たちに味方してるなと思いました。私あまのじゃくなんです。(応援は)すごかったです。サイコーでした。最後は他校の慶応とかも応援してくれて励みになり、負けられないと思いました。(東日本選手権は8位でしたね)毎年出てて、1年のときは結果がひどくて、去年は少し良くなって、今年は後輩も出場したので10位以内に入ろうと思っていたので、良かったです。(来年の目標は)ワセダの名をもっと広めて、王座常勝校になって今年よりもっと上を目指して、優勝を狙って頑張っていきたいです。

池内
(3位になって率直な感想は)もう嬉しいの一言です。近大、日体、同大は3つがトップにいて、ギャラリーもきょうは同大が勝つと思っていたと思います。でもその中で、ワセダの強さをアピールできたのがすごく嬉しい。(はじめての王座でしたが)とにかく緊張しました。あんなにぐるっと囲まれたのは、初めてでした。1回戦目は、私が緊張して足を引っ張ってしまってしまったので、170点という結果は私が原因です。でも3位決定戦は、緊張したわりに1番よくできたと思います。絶対に負けたくないという気持ちで臨んで、全員で楽しめたし、勝つこともできたので良かったです。(東日本の個人戦は16位という結果でしたが)それについては、不満でしかたがないです。普段の自分の点数よりも低かったので、もっと出せたと思います。予想を下回ってしまったので、かなり悔いの残るものでした。(同大との対戦について)同大は本来実力のあるチームで、いつもならあんな得点をだすチームではないし、きょうは調子が悪かったのかもしれないです。勝てたのは、運もあるかもしれないけど、でも、運も実力のうちだと思っています。