アーチェリー部

2010.04.25

関東学生リーグ戦第5戦 4月25日 埼玉・立大富士見総合グラウンド

最終戦も黒星…リーグ最下位で入れ替え戦へ

 『一部残留』――。次なる目標は、明確に定まった。4月25日に行われた男子リーグ第5戦、ワセダは日本工業大学と対戦したが、3609-3805で敗戦。リーグ戦5連敗を喫してしまい、来月9日に行われる一部二部入れ替え戦にまわることとなった。

 「自分たちの平均点を考えると大方の予想通りの結果だが、二度とこんな思いはしたくない」。試合を振り返って久保陽太主将(教4)はこう語る。主将のこの言葉に代表されるように、チーム全員が並々ならぬ悔しさを感じているはずだ。勝ち星なしの、開幕から全敗…。その忸怩たる思いの強さは、他人にとっては図り得ないものである。

 明るい材料も垣間見られた。岡崎晃太(政経2)はこの日50メートル、30メートルともに300点超えを果たし、631点と自己新記録を叩き出した。新入生の高城佳之(スポ1)はリーグ戦を通して安定したパフォーマンスを見せている。個々人の調子自体は決して悪くない。それでも最終的に相手に200点近くの差をつけられた。決定的な実力差が存在しているわけではないのだが、各試技のほんの数点の差が積み重なり、結果として大差をつけられてしまっている。

 負けが込んでいる状況ではあるが、持ち前の元気さは忘れていない。「選手も応援も声が出ていた」(久保主将)、「伸び伸びと射られる」(高城)と、選手たちは口をそろえてチームの雰囲気の良さを挙げている。また、リーグ戦2戦目から加入した1年生の存在も大きい。高城の活躍に代表されるように、「試合のメンバーの中でも1年生がよく上位に食い込んでくる」(久保主将)とのことで、新しい風が部内競争の活性化を促している。

 次の試合は一部残留を懸けた、絶対に負けられない試合となる。入れ替え戦に向けて、「チーム全体でもっと強くなる必要がある」と久保主将は強調する。技術だけではない、重要な局面での精神的な『強さ』を取り戻すことが、チームの窮地を救う特効薬となるに違いない。主将が、新星が、そしてチーム全員が、勝利へつながる弓音を響かせることを期待したい。

(記事 河野祐樹、カメラ 尾崎睦) 

◆結果

▽男子
●早大3609-3805日本工業大

◆コメント
本田浩一監督(昭45理工卒)
(リーグ戦を振り返って)男子は大きく変わりましたね。後半、高城をはじめ経験者の1年が何人か参加して上がぴりっとしたし、チームのムードがよくなりました。去年とまた違う感じで久保(陽太主将=教4)が一生懸命みんなの気持ちを盛り上げて、上級生の気持ちと1年生の刺激があって、第4戦から今日も全体の雰囲気がよくなりました。雰囲気がいいと言っても、負けてるのであまり手放しで喜ぶ訳にはいかないんですけど、スタートが暗かった分、明かりが見えましたね。(入れ替え戦へ向けて)いまどんどん上り調子で来てるんでね、点数がいい人も何人かいるし自分の点数が出せればきょうより更にいい試合が出来るかな…2週間でどこまで立て直せるかですね。

久保主将
(きょうのご自身の競技を振り返ってどう感じますか)50メートルで上下のブレが大きく出てしまったり、30メートルではテンポ良く射てない場面が多かったりと苦労しました。改めて振り返ってみても当てられたはずなのに当てられなかった、という射はあまり無く、これが今の自分の実力だと思います。(50メートルで安定したスコアを出していますが、何か意識や対策はありましたか)特別意識した事はありません。いつも通り射ってここ最近のいつも通りの点数が出たような感じです。ただ、試合で練習と同じように射てたという事はそれだけ応援も選手も自然に声が出ていて、選手が試合に集中できるような環境だったのだと思います。(この結果によって全敗となったが、どう受け止めますか)これまでの自分たちの平均点を考えると大方の予想通りといった結果ですが、わかっていても勝てないのはとても悔しいです。特に自分にとっては最後のリーグ戦だったので、二度とこんな思いはしたくないと思いました。(開幕時から今まで戦う中でチーム内に変化はありましたか)チームの雰囲気や試合運びについては五戦を通して本当に良く出来たと思います。選手も応援も良く声が出ていて、どれも楽しい試合でした。戦力的には、やはり二戦目から一年生が多く加入した事が大きな変化だったと思います。単純な戦力増強はもちろん、試合のメンバーに入る事が難しくなったぶん部内でも競争が起こり、チーム全体の意識も高まりました。(一年生が各試合で競技に参加しているが、それについてどう感じますか)試合のメンバー八人の中でも一年生がよく上位に食い込んできますし、選手に限らず一年生はみんなとても良い声で応援してくれるので頼もしく感じます。上級生にも一年生に負けられない思いを強く持って競技に取り組んでほしいです。(入れ替え戦に臨むことが決まりましたが、課題は何ですか、また対策は)安定して点数が出していければチームの雰囲気が良いまま試合開始から終了まで押していけると思うので、残りの二週間でとにかく練習を積むことです。ゴールデンウィークをはさみますし、全体での練習を多く行ってチーム全体でもっと強くなる必要があります。本番では、チームメイトにはこれまでどん底から這い上がってここまで点数を上げてこれた意識を忘れずに、挑戦者という立場で自信を持って試合に臨んでほしいと思います。(今後に向けた抱負をお願いします)自分自身、今の点数のままでは入れ替え戦での勝利は難しいと思うので、練習をたくさん積んで点数を上げていきますし、それは可能だと思っています。チームとしても絶対に負けたくない意識を持ってくれている部員は多いと思いますし、本番まで油断せずに力を合わせて支え合って絶対に勝ちます!

岡崎
(自己新記録を取って)試合、それもリーグ戦で自己新を出せて、とにかく嬉しいです。(最終戦の調子は)前日の練習で調子があまり良くなく不安もありましたが、意識するポイントを絞って射つことで点数ではなく自分の射に集中できました。(600点を越えたことはありますか)練習では何回も超えていますが、630点を超えたのは初めてです。(この冬意識して取り組んだことは)寒いので外での練習が減った分、トレーニングとランニングを意識的に行ってきました。またコーチの指導の下、イメトレも導入しました。(今季を振り返って)リーグ戦全敗はやはりとても悔しいです。個人としてもこれからどんどん点数を上げていきたいです。(後輩が入ってきたことについて)熱意のある後輩がたくさん入ってきてくれて、とても嬉しいです。後輩に負けないようにチーム全体で切磋琢磨していきたいです。(入替戦に向けての意気込みは)必ず一部に残留して、来年は男女での王座出場を目指します!

高城
(惜しくも敗れてしまいましたが、ご自身の競技内容振り返って)今回の試合は自分の中では満足いかない結果でした。自分の射ち方が出来ずチームにも迷惑をかけてしまったと思います。(リーグ戦の個人、チームの総括をお願いします)大学でのデビュー戦で自分の力が出せるかどうか不安でしたが、普段の力が出せて安心したと同時に、もっと上の点数を出したいと思いました。ワセダのチームは雰囲気がよく伸び伸びと射て、自然と声が出せました。(これまで常時600点越えと安定して高得点を出していますが、安定感の秘訣は)自分がやろうと思った射をひたすら続ける事です。近射でフォームを固めそれを距離で実践、また繰り返しです。そしてそれを試合でも出来るように練習を試合だと見立てて、練習することだと思います。(入学して約1ヶ月経ちましたが、大学での部活にはもう慣れましたか)最初は同じ1年生にも声をかけられずただただ緊張していましたが、今は大学生活にも慣れ同輩先輩問わず親しく接する事ができます。(チームの雰囲気はいかがですか)ワセダのチームは雰囲気がよく伸び伸びと射て、自然と声が出せました。(次試合は入れ替え戦だと思いますが、抱負をお願いします)これからの2週間を必死に練習し自分が目標する点数を出し、チームの力になり一部残留を目指して頑張ります。