アーチェリー部

2010.04.29

関東学生リーグ戦第5戦 4月25日 東京・拓大八王子キャンパスレンジ

昨季に続き、全勝でブロック優勝!

 春らしい暖かさの下、弓を構える。1ヶ月にわたり行われた関東大学リーグ戦(リーグ戦)も、いよいよ最終戦。全日本学生女子王座決定戦(王座)の出場は既に確実だが、全勝での出場を目標に掲げる早大。最後に対戦したのは慶大だった。ここまで無敗同士、ブロック1位を決める対決。早大は序盤で作ったリードを少しずつ広げ、2502-2437で全勝優勝を決めた。

 リーグ戦、女子チームにはさざなみが広がっていた。実力通りの点数が出せず、勝ちはするものの「気持ちと点数が噛み合わない」(本田浩一監督=昭45理工卒)。第2戦から第4戦までのスコアではわずかな慶大に後れをとった。「本当に勝負の試合」(守屋麻樹コーチ)、早慶戦。状況を危惧した早大は試合前のメンタルトレーニング、雰囲気づくりを実践した。イメージトレーニングで悪いイメージを払しょくし、リラクゼーションで体力を回復する。試射の段階から積極的に声をだして慶大にプレッシャーをかける。競技が始まる前から、戦いは始まっていた。

的に向かうワセダ勢
 様々な工夫が功を奏し、50メートル3エンドを終えて、30点差が付いていた。そのリードを守り、じわじわと慶大を突き放していく。この日の最多得点者となった野村美加(スポ1)をはじめ、安定して得点を積み重ねていく早大女子。一度も逆転を許すことなく50メートルを折り返した。続く30メートル、5エンド終了した時点で40点差。距離が短く、点差のつきにくい30メートルではほぼ勝利は確実だが、早大はさらに上を狙った。「攻めのアーチェリー」(田多里絵子=スポ3)で、65点にまで広げ、最後まで「甘んじることなく、もっと上を目指して行きたい」(岡村静香女子主将=スポ4)という言葉にふさわしい戦いぶりを見せた。最終スコアでは7人中4人が600点を越え、総計は大台の2500を突破。昨季に続き、全勝優勝でのブロック優勝という快挙を成し遂げた。

 射線に立つ選手の裏に、それを支える存在がある。試合当日、アーチェリー部の掲示板にはOBからのメッセージが書き込まれた。会場まで激励に訪れた人がいた。別会場で午前中に試合を終えた男子勢も応援に駆け付けた。部史上2度目の王座に挑む早大女子と、チームを支える人、応援する人。「勝ちに行こう」(本田監督)。皆の心は、ただひとつ。

(記事、カメラ 尾崎睦) 

◆結果

▽女子
●早大2502-2437慶大

◆コメント
本田監督
(きょうの試合を振り返って)女子はとにかくいいムードで出来ましたね。守屋コーチが作戦というかそういうことをして、スタートさせたのがよかったんじゃないかな。試合としては点数はもっと高い時があったけど、チームとしての雰囲気はベストです。早慶戦というのもあるけど4戦を通して、学習したことが要因だと思いますよ。(リーグ戦を通して)女子は少し空回りしていた。気持ちと点が噛み合っていない時があって…そういう意味でも今日の試合はベストゲームです。(王座へ向けて)勝ちに行きます。それだけです。

守屋コーチ
(きょうの試合を振り返って)試合の前、立ち会いで審判をやらなくてはいけなくて、体力的な消耗をちょっと心配してたんですけど、切り替えがうまく出来たし、体力回復のためのリラクゼーションみたいなこともやって万全な態勢で試合に臨めました。試射の時からすごくいい雰囲気で、雰囲気で勝ったというか、のみこんだという試合でした。(メンタルトレーニングを導入されたそうですが、どのようなものですか)不調の選手が多かったので、悪いイメージやトラウマを書き換えるようなイメージトレーニングなどです。あとはリラクゼーションのために呼吸を合わせてリラックスをして、エネルギーを補給や体力回復につながるようなイメージトレーニングを中心にやってみました。(効果は)皆すごくすっきりした状態で試合に臨めたので、あったと思いますね。(リーグ戦を通して)もっと楽に点を出していけると思っていて、ブロック優勝当たり前っていうレベルを想定してたんですけど、案外色々出入りが激しいというか…人によってスランプになってしまったりしました。慶大はすごく調子がよくて、これまでの4試合、ワセダよりもアベレージではちょっと高いくらいだったんですね。だから本当に勝負の試合だったんですけど、毎試合で学んだ事を次に生かすっていうことが出来てきたので、これから優勝決定戦と王座に向けてはすごくいい状態でいけるんじゃないかと思います。(王座へ向けて取り組まれる事は)王座は選手が3人しか出られなくて、70mでとにかくポンポンリズムよく射って交替していくことがキーになるので、そこの練習はこれからどんどんやって行きたいですね。選手選考をどうするかは岡村がすごく悩むところだと思うんですけど(笑)。(王座戦へ向けて選手へメッセージを)ポテンシャルがすごく高い人たちなので、私は本気で優勝を狙ってます。相手は日体大と近大になると思うんですけども、チーム力という意味でワセダが勝つ余地は絶対あるから、このまま皆で頑張りましょう!

岡村主将
(いまの率直なお気持ちは)とりあえず勝ってよかったなっていうのと、あとは4人のトータルが2500を超えてよかったなと思ってます。(早慶戦のプレッシャーは)午前中に立ち会いっていう試合の準備もあったんで、最初は本当にどうしようと思ってたんですけど…守屋コーチにメンタルトレーニングを導入してもらって、疲れをとったり、試合前にたくさん声を出して相手を雰囲気でのみこむくらいの勢いでやっていきました。それで、途中からどんどんワセダ色に染まっていったんで、色々工夫が出来てよかったなと思います。(リーグ戦を通して)自分自身本当に点数が出せなくて、他の選手の足をすごく引っ張ってしまったんですけど、それでも誰一人として責めることなく、むしろ「先輩の分も私が出します!」って言ってくれたんで、すごい嬉しかったです。私もそんな風に頼ってばっかじゃ駄目だってたくさん射ったので、チームの皆のおかげだなと思ってます。(後輩を見ていて)普段はすごくのんびりとした子たちなのに、試合になると「頑張って点出します!絶対負けません!」って感じですごく燃えたぎるものがあるし、発展途上な分、すごく成長が見てとれるので期待値も高くて、一緒にやってて楽しいです。(全勝優勝という結果について)確かに嬉しいんですけど、今のうちの部のレベルとしてはある意味当然の結果でもあるので、それに甘んじることなく、もっと上を目指して行きたいなと思ってます。(王座へ向けて)去年が3位だったんですけど、それを意識する事なく、本当に上を目指して、相手がオリンピック選手輩出校でも日体大でも、関係なく、とことんワセダなりに戦って頂点を目指して行きたいなと思ってます。

田多
(全勝優勝の率直なお気持ちは)昨季に引き続きブロック優勝ができて本当にとてもうれしいです。(1ヶ月のリーグ戦を通じて、チームや個人として気付かれたことはありますか)チームとしての雰囲気は段々試合を積み重ねていくうちによいものになっていき、このチームは笑顔が大切だと実感しました。個人としては第1戦目よりも第5戦目の方が強気で攻めのアーチェリーができ、自分自身に自信がつきました。(守屋コーチが導入されたメンタルトレーニングを実践されたそうですが、効果はいかがでしたか)みんなでリラクゼーションをやるまで緊張していたけど、やり終わった後はリラックスできました。呼吸法についても射線に入ってから深呼吸をするとリラックスできたので、これからの試合でも緊張したときなどに取り入れていきたいです。(第2戦から第5戦まで600点台を記録されています。ご自身のプレーについて、どのようにお考えですか)今季のリーグ戦では640を出すことが目標だったのですが、でなくて悔しいです。しかし、点数以外の目標はいくつか達成できたのでその点については成長できたかなと思います。(再来週の優勝決定戦に向けて一言お願いします)チームの雰囲気はとても良いので、チームとしてはチーム新を、個人としては攻めのアーチェリーをし、640を出したいです。

池内麻実(スポ2)
(全勝優勝の率直なお気持ちは)とても嬉しいです。不調のメンバーが多かった中でも、全員で支え合って勝ち続けてこれました。(リーグ戦を通じてなにか気付かれたことはありますか)特に第5戦の慶大との試合では、絶対にどこの大学よりもワセダが一番試合を楽しんでいると感じました(笑)。(2度目のリーグ戦ということで、去年の経験などが活かされた場面はありましたか)去年はリーグ戦のような団体戦が初めてだったということもあり、自分の射に集中することで精一杯でした。今年の点数は去年よりも良くなかったですが、去年先輩方が声を出して良い雰囲気を作ってくださったように、今回は自分も周りが見えるようになりました。チームに支えられるだけではなく、支える側にもなれたと思います。(後輩の方が入部されて、変化したことはありますか)とてもしっかりした後輩で、安心感があります。もともと元気なチームですが、より一層パワーアップしました。ですが後輩に負けてはいられないので、練習ではお互いに張り合いながら伸び合っていければと思います。(再来週の優勝決定戦に向けて)優勝決定戦はかなり強い相手となりますが、強気で勝ちにいきたいです。守るものは何もないので攻めます!

野村
(全勝優勝の率直なお気持ちは)とても嬉しいの一言です。(リーグ戦に出場した感想は)リーグ戦は高校までの試合の形式と全然違ってとても新鮮でした。(リーグ戦では全試合600点台と、とても安定されていましたが)今回のリーグ戦に挑むにあたって沢山練習をしてきたとは決して言えません。ですが今までの中で一番いい点数を安定して出せたのは先輩方や仲間のおかげです。先輩方がいるという安心感から落ち着いて射つことができました。(早慶戦ということで特別な緊張や重圧などありましたか)ありました。同じリーグ戦なのに慶大との第5戦はこれまでの4戦とは気持ちが全然違いました。前日の夜や試合前は泣きたくなるほど緊張していました。ですが試合直前、みんなでメントレなどをして心を落ち着かせ、1射目から集中して射つことができました。(早大アーチェリー部はどのような雰囲気ですか)どの先輩方も優しく、いつも笑いが絶えない心落ち着く部です。試合でも点数や勝ち負けよりも楽しむことをモットーとしており、そこが他にはない早大アーチェリー部の魅力だと思います。(再来週の優勝決定戦に向けて)この2週間でリーグ戦で発見した課題に取り組み、優勝決定戦では72射を最初から最後まで心の底から楽しんで、最高の笑顔で射ちきります!!