アーチェリー部

2012.05.20

全日本学生東日本 5月20日 宮城・ベルサンピアみやぎ泉

今後へつながる今季初の個人戦

 リーグ戦で好成績を収め、標準記録を突破した選手のみが出場できる全日本学生東日本(東日本)。誰もが憧れるこの大会に、早大からはリーグ戦で好調ぶりを見せた3人の選手が出場した。

 男子で唯一出場したのは1年生ながらチームの主戦力としてリーグ戦を戦った山本周平(スポ1=山梨・甲府一)。東日本では1日目に長い距離、2日目に短い距離の競技を行う。男子の1日目、90メートルと70メートル競技で、山本はいつも通りのアーチェリーをさせてもらえなかった。上位の選手でも50点台を出すのは難しい90メートル競技ではあるものの、40点台を出すことができない。70メートルでも巻き返すことはできず、39位で初日を終える。2日目はリーグ戦と同じ30メートル、50メートル競技だけに追い上げが期待されたが、風の影響もあって予想以上に苦戦。リーグ戦では50点台後半の好記録を並べていた山本には「物足りない」結果になってしまった。最終スコアは目標の1200点に遠く及ばず1077点。しかし、山本の大学での競技生活はまだ始まったばかりだ。1年生ながら東日本に出場したという貴重な経験を、今後の個人戦や来年の団体戦に生かしてほしい。

 女子は2選手が出場。ことし3回目の出場となる野村美加(スポ3=石川・金沢桜丘)はリーグ戦をエースとして戦い、常に好記録を残して来た。東日本では優勝も狙える実力の持ち主だが、今回は道具に悩まされてしまう。5月13日に行われた世界学生選手権の後に弓の中央部分であるハンドルを新調し、それが手に合わなかったのだ。1日目の70メートルでは6回のうち3回で50点台を出し4位につけたが、60メートルではトータル312点と他の上位選手に比べてやや出遅れる。5位で迎えた2日目、50メートル2エンド目で1人をかわし4位に浮上したが、それ以上順位を上げることはできなかった。大舞台で4位と健闘したが、シード権のある2位までは36点。点数も目標としていた1300点には及ばず、悔しい結果となった。一方、鈴木優香(スポ4=秋田南)は3年ぶりの東日本。1日目の70メートルで「出してはいけない点数だった」と、255点で出場38選手中18位と出遅れてしまう。しかしその後の60メートルで巻き返しを見せ、15位で1日目を折り返す。2日目はご家族も応援に駆けつける中50メートル、30メートルとも安定したアーチェリーで点数を着実に伸ばしていったが、順位を上げることは叶わず15位で試合を終えた。野村同様、鈴木も「道具に慣れていなかった」という。万全のコンディションで臨むことができれば、きょうよりもさらに良い結果が期待できるだろう。

 女子はまもなく全日本大学王座決定戦(王座)を迎える。きょう出場した女子の2人の選手が重要な戦力になることは間違いない。王座では今大会で見つかった課題を克服し、道具を味方につけて活躍してくれるだろう。今大会で目立ったのはやはり日体大の力だった。10位までに5人の選手が入る圧倒的な強さを誇る相手にどう立ち向かうか。最後まで諦めない、強いワセダの姿を見せてほしい。

(記事、写真 手塚悠) 

★鈴木が全日本フィールド選手権に出場
鈴木は6月8日~10日に長野県で行われた全日本フィールド選手権に出場した。

◆結果

▽男子
山本周平(スポ1=山梨・甲府一) 1077点【41位】
▽女子
野村美加(スポ3=石川・金沢桜丘) 1250点【4位】
鈴木優香(スポ4=秋田南) 1212点【15位】

◆コメント

山本周平(スポ1=山梨・甲府一)
――きょうの試合はいかがでしたか
個人的には非常に物足りないです。次回からの練習をしっかり工夫したいと思った試合でした。
――それは点数的にですか
はい。かなり悪い記録が並んでしまいました。
――目標は
1250点を常に目標にしてるんですけど、今回は風も強かったので最低でも1200点は取ろうと思っていたんですが…。全然出ませんでしたね。
――東日本に1年生として出場できたことについては
それについては非常に誇りに思いますし、一生懸命頑張ろうという気はありました。いつも以上に気合いは入っていました。
――今大会の雰囲気は
正直いつもと変わらなかったです。ただ風が他の射場よりも乱れていて、読みづらかったです。
――今後の予定は
次は自分のふるさとに帰って、国体予選の選考会に出ます。

野村美加(スポ3=石川・金沢桜丘)
――4位という結果でしたがいかがですか
いや、悔しいですね。
――目標は
点数的には1300点近くを出したいなと。順位としても、2位までがシード権をもらえるので、優勝はしたいですけど、とりあえず2位以内には入っておきたいというのがありました。
――3回目の出場になりますが、過去の大会と比べていかがでしたか
例年、東日本は全然点数が出なくて、まずこんな上位に入ることはなかったので、今年はけっこう上の方で戦えて、それはよかったと思います。
――コンディションは
先週世界学生選手権の最終選考会があって、その後にハンドルを替えてしまったんです。行けるかなと思ったんですけど、結局それが合わなくて。体調の面では良かったんですけど、最後までハンドルのグリップ(手が当たる部分)が合わなくて悩み続けてしまったことが点数が出なかった原因かなと思います。
――ハンドルはそのまま使いますか
ハンドルはそのままで、グリップを調整していこうと思います。
――6月の王座に向けて
優勝を目指しているので、まだまだ調整は必要だと思います。王座で一本でも多く当てられるように、また打ち込んでいきたいと思います。でも4月1日から毎週試合で、やっと今週で終わりなので、今は少し休みたいです。

鈴木優香(スポ4=秋田南)
――きょうの結果は
2日目のきょうは、風も多少ある中で自分としてはけっこう良い点数を出せたんですが、1日目のロングがちょっと悪すぎて…。悔しいというか、あれは出してはいけない点数だったと反省しています。
――目標は
何点というふうには決めて来なかったんですけど、各距離でそれなりの点数を出したいとは思っていました。
――普段の大会と違う点はありましたか
リーグ戦とかとは違って自分のことに集中できるので、普段は普段で楽しいですけど、今回は集中して大会に臨めたっていうのはあります。
――ご家族の方も応援にいらしていました
昨日は調子が悪かったんですけど、昨日の夜に「明日応援に行くから」と言われて、さすがにあまり変なところは見せられないなと思いました。結果的にきょう良い点数が出たので、やっぱり家族のおかげっていうのはあると思います。
――王座に向けて
道具を新しい物に替えてまだ慣れていない部分があるので、弓に慣れることを最優先に、王座で優勝できるような練習をしていきたいと思います。ただ、その前に全日本フィールド選手権があるので、この2週間はそちらの練習に集中したいなと思っています。