アーチェリー部
2012.08.22
2012年度関東学生個人選手権本戦・KSAFカップ 8月22日~23日 駒沢オリンピック公園第一球技場
男女エースが活躍
個人戦のシーズンが幕を開けた。8月7日~11日に行われた予選を勝ち抜いた男子92人、女子64人の選手たちが全日本学生個人選手権(インカレ)出場を懸けて戦う今大会。早大からは男子6人、女子5人の計11人が出場した。
昨年はインカレに進むことができなかった早大勢。しかしことしは関東学生リーグ戦や全日本大学王座決定戦で各選手が安定した活躍を見せ、全日本学生東日本大会(東日本)にも3人が出場するなど大いに期待できるメンバーが揃っている。その中でも男子のエース、1年生の山本周平(スポ1=山梨・甲府一)は序盤から上位に食い込み、コンスタントに50点台を記録した。同じ形式の東日本では1077点と落ち込んだ点数も、「常に目標にしている」という1250点にかなり近付く1225点。1250点は今大会では8位に当たる記録であり、その間には7人の選手がいる。目標の点数が出せれば、インカレでの上位進出が見えてくるだろう。元主将の岡崎晃太(政経4=東京・早大学院)、中川裕太(スポ2=岐阜・大垣西)らが山本に続き、21位と24位に入った。この辺りがインカレ出場のボーダー付近になってくる。
女子は代替わりした野村美加女子リーダー(スポ3=石川・金沢桜丘)が6位の活躍を見せた。試合の2日前まで行われていた合宿を含め、夏の練習で「高い点数を安定して出せるようになった」と語った野村女子リーダー。点数は1位の選手が1307点を出している中での1266点と満足の行くものではなかったが、今後の調整次第でインカレでは十分上位が狙える。やはり目の前に立ちはだかる日体大の選手たちに1人でも多く勝つことが鍵になるだろう。さらに、19位に元女子リーダーの池内麻実(スポ4=兵庫・甲南女子)が、23、24位に鈴木優香(スポ4=秋田南)と林香里(スポ2=奈良学園)が入り、層の厚さを見せた。
秋は公式の団体戦はなく、個人戦が主となる。したがって、ここで培った力が来春のリーグ戦での戦力につながる。アーチェリーは個人競技だが、ワセダのチームとしての力は実証済みだ。各選手が互いに励まし合いながらこの秋を戦いきって、力を存分に伸ばすことが期待される。
(記事 手塚悠、写真 高橋真耶)
◆結果
関東学生個人選手権本戦
▽男子
15位 山本 1225点
21位 岡崎 1214点
24位 中川 1199点
54位 根本 1143点
68位 松井 1114点
76位 高城 1095点
▽女子
6位 野村 1266点
19位 池内 1216点
23位 鈴木 1209点
24位 林 1206点
33位 吉峰 1185点
KSAFカップ
▽男子
4位 岡崎
7位 山本
19位 根本
20位 中川
39位 松井
50位 高城
▽女子
4位 池内
13位 野村
16位 鈴木
◆コメント
野村美加女子リーダー(スポ3=石川・金沢桜丘)
――今日の結果はいかがでしたか
一応インカレ出場はたぶん大丈夫かなという感じで、それは良かったんですが、点数的にはすごく悪かったです。
――コンディションは
暑かったですね。
――夏の練習はいかがでしたか
おとといまで合宿でとても調子が良くて、自己新記録とかも出たりしていたので、そこから見たらきょうは本当に悪かったなと思います。でもその中でも午前中のロングは、風が吹いている中でもそこそこ良い点数で射てたので、そこは良かったかなと思います。
――夏の練習を経て変化したことは
高い点数を安定して出せるようになりました。
――女子リーダーとしては
いま点数的にチームとして伸び悩んでいて、まだ代わったばかりで自分がどうやっていけば良いか迷ってはいたんですが、夏合宿で、女子みんなでミーティングなどで話し合って、少し方針が見えてきたので、これからどんどん引っ張っていけたら良いなと思います。
―インカレの目標は
とりあえず決勝トーナメントに勝ち進んで、あとは行ける所まで上がっていきたいなと思います。