野球部

2014.09.05

東北復興支援交流試合 8月19日 岩手県営球場

東北の強豪と対戦!熱戦繰り広げる

TEAM
富士大
早大

 早大野球部が東北復興支援大学野球交流を開催した。5度目となる今回は例年の中高生との野球教室に加え、地元の大学との交流試合も行われた。初日には、北東北大学野球連盟の強豪・富士大と対戦。早大は2点を追う8回、石井一成(スポ2=栃木・作新学院)の適時二塁打で追いつき、土壇場で引き分けに持ち込んだ。

 エース有原航平(スポ4=広島・広陵)が、東北の地で躍動した。先発のマウンドに上がると、緩急自在な投球で富士大打線を圧倒。3回には打者を150キロの速球で見逃し三振に切って取り、球場を沸かせた。4回を投げ、許した安打は1本と、貫禄ある投球で無失点に抑えた有原。秋季リーグ戦へ向け、仕上がりは上々のようだ。

 試合は互角の戦いとなった。3回に中村奨吾主将(スポ4=奈良・天理)の適時三塁打で先制点を挙げた早大だったが、5回に連打から迎えたピンチに内野ゴロで同点とされる。8回には3番手・安達公亮(スポ4=埼玉・早大本庄)が2点本塁打を浴び、勝ち越しを許した。それでも、直後の攻撃で打線が意地を見せる。中軸の連打で2死二、三塁とし、打席には石井。「大振りせずセンター返しで行こう」(石井)という意識の通り、中堅手の頭上を越える適時二塁打を放ち、再び同点とした。なおも得点圏に走者を置くも、後続が倒れ勝ち越しはならず。白熱した接戦は、引き分けに終わった。

同点の適時二塁打を放った石井

 勝利こそ逃したものの、中村が試合前に宣誓した『最後まで諦めない姿』を、終盤粘りの攻撃で体現した早大ナイン。駆けつけた応援部も、両校の応援を指導し大いに球場を盛り上げた。リーグ戦さながらの迫力ある大学野球に、地元の観客たちも笑顔で声援を送り続けていた。また、普段対戦することのない強豪校との一戦は、リーグ戦へ向け調整を続けるチームにとっても刺激となったに違いない。岡村猛監督(昭53二文卒=佐賀西)は「油断と隙がまだまだあるので、修正していかなければいけない」と語る。春の雪辱を誓うシーズンまで残りわずか。伸びしろはまだ十分にあるようだ。

(記事 平岡櫻子、写真 芦沢仁美)

★ホームラン競争は富士大に軍配

 両大学2名ずつが出場し、2分間で放ったホームラン数の合計で勝敗を決するホームラン競争が試合前に行われた。早大からは石井、武藤風行(スポ4=石川・金沢泉丘)が出場。石井は2本、武藤は5本で計7本と健闘したが、富士大の11本には及ばず敗れた。

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コメント

岡村猛監督(昭53二文卒=佐賀西)

――本日は野球教室から交流試合という日程でしたがきょうの野球教室の練習メニューは選手の方々が編成なさったのでしょうか

そうです。選手が考えてくれたプログラムです。

――監督も練習中に全体を見回っておりましたが、現地の高校生とコミュニケーションは取られましたか

まあ短い時間なのでフランクにできるところまではいかなかったかなと。それは大学生が中に入っていければ良かったかなと思います。少しその辺が物足りなかったなという感じがします。

――監督の方からも選手の皆さんに高校生と会話をしろという指示をされていました

そうですね。まだまだそれが足りなかったので、あしたはもう少しやり方を工夫しようかなと思います。

――きょうは交流試合の方は5回に中継プレーの乱れがありましたが、原因はどこにあるとお考えですか

油断でしょう。隙と油断がまだまだあるということなので、改善していかなければいけないところですね。

――普段では対決しないような全日本大学選手権の常連校との試合はチームにとってもいい経験になったのではないでしょうか

そうですね。相手はもう今週末からリーグ戦を控えているということもあって非常に集中力がありましたしね。なかなか強いチームなのでまたチャンスがあったらぜひやりたいと思います。

――2点取られてから2点奪い返すという追い上げもあり、中村奨吾主将(スポ4=奈良・天理)が試合前に言っていた「最後まで諦めない姿」を見せられたと思います

そうですね。まあ勝ち切れなかったというのは残念ですが、非常に粘り強く戦ってくれたと思います。

――最後にあしたに向けて一言お願いします

あしたまたきょう以上に気持ちのこもった諦めない姿を見せてプレーしたいと思います。

中村奨吾主将(スポ4=奈良・天理)

――3日間の野球交流に臨むに当たっての共通意識などはありますか

応援も来てくれていますし、リーグ戦と同じような雰囲気を出せればいいと思いますし、全力で戦って見に来てくれている方々に何か感じ取ってくれればいいなと思っています。

――午前の高校生との野球交流では技術を教えたりされましたか

特に教えたりはせず、高校生なのでいろいろ教えるというよりいいところを見つけて言ってあげたりしました。

――富士大との試合の感想は

チャンスがたくさんあったのですが、勝てなかったのが残念です。

――以前伺った中で「状態は良くない」とお聞きしましたが教は先制打が出ました

合宿から戻ってきて少しずつ良くなってきたなという感じです。いつも波があるので、これからまたいい状態をキープしていかないといけないと思います。

武藤風行(スポ4=石川・金沢泉丘)

――きょうの試合を振り返って

先制してから追加点が取れなくて、相手に逆転されてしまったのですが、何とか追いつくことができました。最後逆転できればというところだったのですが、引き分けに持ち込むことができたのは良かったと思います。

――2安打を放ち、チームの得点にも絡む活躍でした

いい感じで振れてはいるので、(打撃の調子は)ぼちぼちです(笑)。

――東北復興支援大学野球交流における一戦でしたが、試合にはどのような気持ちで臨まれましたか

恥ずかしいプレーはしないこと、またワセダらしいプレーをすることを心がけていました。

――球場の雰囲気もリーグ戦や他のオープン戦とはまた違ったと思います

そうですね。ただそういった点はあまり気にしないように、いつも通りしようと思っていました。

――試合前のホームランダービーはいかがでしたか

(5本という結果に)もう少し打てたかなと思うのですが(笑)。緊張していました(笑)。

――日中の野球教室については

高校生と仲良く、楽しくできたのでよかったです。あす以降も頑張っていきたいと思います。

――先月オランダで行われたハーレム大会に参加されての感想は

(試合には)出たり出なかったりだったのですが、いろいろな経験ができてよかったと思います。

――先日の軽井沢合宿では特にどういった点を意識して練習されていたのですか

何かいつもと違う変わったことをするというよりは、基礎基本を徹底するということを心掛けていました。

――この遠征を通しての意気込みをお願いします

常にワセダらしいプレーをして、試合ではできれば勝利したいと思います!

石井一成(スポ2=栃木・作新学院)

――今回の遠征はどのような狙い、目標を持って取り組まれていますか

復興支援というかたちで来させていただいているので、東北の皆さんに元気を与えられるようなプレーをしたいと思って来ました。

――午前中は野球教室をされましたが、子供たちとの交流はいかがでしたか

高校生との交流だったのですが、元気があっていい刺激をもらいました。

――試合前にはホームラン競争にも参加されましたが手応えはいかがでしたか

2本しか入らなかったので、情けなかったのですが、最終日も出る予定なのでしっかりフェンス越えしていきたいです。

――相手の富士大の選手のホームランを見て何か感じたりしましたか

飛ばす力がすごかったので、負けてられないですね。

――試合では2安打、特に2本目は貴重な同点打となりましたがきょうの試合を振り返って

1-1でずっと均衡してきて、ホームランで2点を取られて少し嫌な流れの中でやっと来たチャンスだったので、大振りせずにセンター返しでいこうと短く持ってしっかりと叩きました。

――同点打の打った球種や手応えはいかがでしたか

真っすぐが結構走っているなという印象だったので、真っすぐに振り負けないように。打ったのも真っすぐで上から叩きました。

――今季も内野は激しい定位置争いが予想されますが、現在の自身の調子や課題についてはどのようにお考えですか

(試合に)出られるか出られないかは自分次第ですし、しっかり競争に勝たないといけないので気を抜かずにやっていきたいと思います。

――あすに向けて

あすは勝ちにこだわってやっていきたいと思います。きょうは引き分けたので、しっかり勝利をつかめるようにやっていきたいと思います。

竹内諒(スポ2=三重・松阪)

――きょうの投球を振り返って

ボール先行が続いて、カウントを整えてからも甘い球が行ってしまって、打たれるというケースがあったので、その点が駄目だったかなと思います。

――前回の登板から変えた点はありますか

フォームの修正をしました。

――きょうは三振よりもゴロが多い印象を受けました

ことしの春に打たれたのが高めに浮いたボールで、それから特に低めのボールを練習して投げ込んでいったのでゴロが増えたのかなと思います。

――2者連続三振で打ち取る場面もありました

自分の思い通りの投球ができたと思っています。

――調子の方はいかがですか

良くないです。

――いまから修正していきたいところは

フォームの修正とコントロールをもう少し物にしていきたいというのはあります。

――この東北遠征では野球教室もあります

きょうも中学生と一緒に野球をして教えたのですが、みんな野球を楽しんでやっていて、自分の原点も野球を楽しむというところなので、そこをもう一度見つめ返すことのできる機会だと思います。

――春季リーグ戦について、好調を維持しながらも最後は悔しい結果となってしまいましたが、課題と収穫を教えていただけますか

課題は先ほども言ったように高めに浮くボール、失投が多かったことです。収穫はいい打者の打ち取り方が分かったことです。

――早慶戦で先発できたことについてはいかがでしょうか

自分が憧れていた舞台で先発できたので良かったと思います。

――先週まで行われた軽井沢キャンプではどのようなことに重点を置いてトレーニングしましたか

体重が減らないようにということです。体が軽くなると体のキレがなくなるというのがあるので、体重をしっかり維持することを意識していました。

――秋季リーグ戦に向けて先発2番手争いが激しくなってきますが、どのような点をアピールしていきたいですか

きょうのような投球をしていたら駄目だと思うので、しっかり打者を抑えて0点でどの場面でも投げられるようにしていきたいです。

大竹耕太郎(スポ1=熊本・済々黌)

――きょうの投球を振り返っていかがでしたか

リーグ戦同様の応援の中で、秋のシーズン前に登板できたことは良かったと思います。

――応援はやはり力になりますか

六大学の試合は独特の雰囲気の中で行われるので、ただのオープン戦ではなく、この雰囲気の中で投げられるということは精神的な面で、いい経験になったと思います。

――先頭打者にはカウント3-1と苦しいカウントにしてしまいましたか

捕手の土屋さん(遼太副将、教4=東京・早実)にとりあえず先頭だけはしっかりと抑えようと話をしていたので、四球だけは出さないように投げました。

――最後の打者からは内角への直球で三振を奪いました

 すべての三振を真っすぐで奪うことができたので、きょうに関してはしっかりと腕が振れていたと思います。監督からも「インコースの真っすぐをしっかりと使っていくように」と言われていたので、決まって良かったです。

――ワセダのユニフォームを着ての登板はまだ少ないと思いますが、緊張などしましたか

 自分自身、甲子園でも投げていますし、メンタル面という意味では臆せず投げられることを自負しているので、落ち着いて淡々と投げることができたと思います。

――ワセダの雰囲気はいかがですか

2月から練習に参加させてもらっていますが、高校野球と違って、さらに厳選された選手しか残らないので、レベル的にも高いです。

――初登板はいきなり早慶戦でしたが

なかなか春のリーグ戦は練習でも結果を出すことができなくて、最後の最後だけでベンチ入りすることになりました。監督も期待して使っていただいたと思うので、秋も結果を出して期待に応えられるようにしたいです。

――現在取り組んでいる課題はありますか

 フォームを固めることを軽井沢キャンプから取り組んでいます。やっと最近、フォームが固まってきたと感じているので、残り1ヵ月もないですが、しっかり継続して着手していきたいと思います。

――最後に秋季リーグ戦での目標を教えてください

 春はほとんど投げることができずに、思うような投球もできなかったので、しっかりチームの主戦として活躍できるような練習を残りの期間でやって、4年生は最後のシーズンなので、リーグ優勝に貢献できるように頑張りたいです。