卓球部

2014.09.05

第3回日本リーグ・日学連対抗ドリームマッチ 8月31日 秋田市立体育館

山本勝、並み居る強豪を下し優勝の快挙

 日本リーグ・日学連対抗ドリームマッチ2日目はシングルスの予選2試合と決勝トーナメントが行われる。早大から出場した高橋結女(スポ3=新潟産大附)、佐藤風薫(スポ2=岡山・就実)の二人はそれぞれ1勝を挙げるも、予選敗退に終わった。しかし残る山本勝也(スポ3=石川・遊学館)が前日の勢いのままに予選を通過。早大OBの笠原弘光(協和発酵キリン)をストレートで下して進んだ決勝では、フルゲームの熱戦を制して優勝。学生、社会人の強豪選手が集う中での快挙を成し遂げた。

高橋は前日に続いて市川(日立化成)と再戦した

 前日共に社会人選手に敗れた高橋、佐藤であったが、この日はそれぞれが持ち味を発揮する。高橋はこの大会で2度目の対戦となった市川梓(日立化成)にストレート勝ち。「戦術やサーブ、レシーブを少し変えたら相手も崩れてきた」と自身の戦いに手応えを感じた。また佐藤は秋季関東学生リーグ戦(リーグ戦)でも戦う可能性のある大学生選手を相手に、粘りの卓球で流れを渡さない。最終ゲームは11―4と大差を付け勝利し、目前に迫ったリーグ戦へ自信を深めた。

カットから攻撃に転じる佐藤風

 山本のこの日の最初の相手は法大の鹿屋良平。難なく1ゲームを奪い、2ゲーム目も順調にリードを広げる。しかし終盤まさかの5連続失点でこのゲームを落とすと、この後相手の勢いを止められずまさかの逆転負けを喫す。負けたら予選敗退が決まる次の試合ではサーブ、レシーブが巧みな相手に苦しい場面が続くも、必死に喰らいつき何とか白星を挙げた。勢いそのままに準決勝を突破し迎えた決勝。これまで何度も接戦を演じてきた日大の後藤卓也との一戦は、予想通り一進一退の攻防が繰り広げられる。だが「(何度もやっていたので)最後の戦術っていうのは最初から考えられた」と自らの卓球を貫き通した山本勝が、逆転でフルゲームの激闘を制し見事頂点に立った。

多くの観客に見守られながら決勝に挑んだ山本勝

 普段戦う学生のみならず、社会人の一流選手とも多くの試合を行った今大会。優勝した山本勝はもちろん他の二人もリーグ戦に向け、それぞれを磨くことのできた有意義な大会となった。大学で初の個人タイトルに笑顔を見せた山本勝も、視線はすでにリーグ戦に移っている。「きょねんは悔しい思いをしているので、ことしは満足のいく結果を残せるように頑張りたいと思います」(山本勝)。鍛錬の夏を終え、勝負の秋がいよいよ幕を開ける。

(記事 三井田雄一、写真 加藤万理子)

見事優勝を果たした山本勝

ドリームマッチに出場した佐藤風(左)、高橋(中央)、山本勝

結果

シングルス

▽男子

決勝トーナメント

準々決勝

○山本勝3—0笠原弘光(協和発酵キリン)

決勝

○山本勝3—2後藤卓也(日大)

予選

▽男子

予選Aブロック 山本勝 1位

○3―0軽部隆介(シチズン)

●1―3鹿屋良平(法大)

○3―2藤本海統(日鉄住金物流)

▽女子

予選Aブロック 佐藤風 3位

●0―3加藤知秋(十六銀行)

○3―0鈴木李茄(専大)

●0―3天野優(サンリツ)

予選Bブロック 高橋 4位

●0―3土井みなみ(中国電力)

●1―3高橋真梨子(同大)

○3―0市川梓(日立化成)

コメント

山本勝也(スポ3=石川・遊学館)

――きょうの試合全体を振り返っていかがでしたか

きょうの1発目の試合で法大の鹿屋さん(良平)に1―3で負けてしまって、すごく良い流れの中で凡ミスが出てしまってそこから流れが変わってしまったのですごく悔しい敗戦でしたけど、最終的にはその後勝って優勝できたので良かったと思います。

――いまお話にも出た鹿屋選手との試合は2ゲーム目終盤の連続失点から流れが変えられませんでしたが、それはご自身に何か変化があったのですか、それとも相手の戦術的変化があったのでしょうか

それは両方あると思いますね。自分の中でもこのゲームを取らないと相手が勢い付いてしまうっていうのを思い過ぎてしまっていてそれで逆に力んでミスが出てしまって、逆に相手は伸び伸びとプレーしてきて3ゲーム目、4ゲーム目は歯が立たない状態でした。

――逆に藤本海統選手(日鉄住金物流)との試合では5ゲーム目のコートチェンジまでリードを許しながらその後一気に逆転し勝利しましたが、そこでも何か変化はありましたか

藤本さんはすごいサーブ、レシーブがうまい選手で自分がやりたい卓球がなかなかできなくて苦しい場面が何度も何度もあったんですけど、そこで粘り強くやることでラリー戦に持ち込み自分の卓球ができてそれで挽回できたと思います。

――準決勝の相手はワセダのOBである笠原弘光選手(協和発酵キリン)とでしたがいかがでしたか

準決勝は出足がすごい良かったのでその勢いのままいけたかなと思います。

――接戦となった決勝はどうでしたか

決勝の相手は何度も何度もやっていて、いつもセットオールとか競っている相手なので今回もそのような試合になるっていう覚悟はできていたので、最後の戦術っていうのは最初から考えられたのでそこは良かったかなと思います。

――きょうはどの試合も接戦となりましたが、ご自身が1番苦しかったゲームはどれでしたか

苦しかったのは、やっぱり(予選)リーグ戦の藤本さんとの試合ですかね。その試合負けてしまったら(決勝)リーグに上がれないっていうのがもう分かっていたので何が何でも勝ちたいっていう気持ちが強かったです。

――個人戦での優勝はいつ以来ですか

いつですかね(笑)、大学入って初かもしれないですね。おそらくそうだと思います。

――3日後にはリーグ戦が開幕しますが、リーグ戦に向けて今回得た収穫や逆に課題などはありますか

以前自分が苦手としていたサーブ、レシーブや台上の部分で今回は通用した部分があったのでその部分をリーグ戦でも生かして頑張りたいと思います。

――これからリーグ戦、全日学とありますがそれらに向けて

リーグ戦も全日学もきょねんは悔しい思いをしているのでことしは満足のいく結果を残せるように頑張りたいと思います。

高橋結女(スポ3=新潟産大附)

――きょうの1試合目では、第3ゲームで14―16など競っている印象でしたが、振り返っていかがでしたか

あそこのゲームで落としたことで、後からの流れを持っていかれてしまったかなと思いますね。やはりジュースの時にサーブをいろいろと考え過ぎてしまって、迷っている自分が居たので。それをもうちょっと吹っ切れて試合ができていたら良かったかなと思います。

――市川梓選手(日立化成)とはきのうも対戦されて、きょうはストレート勝ちでした

きのう試合をしていて、ビデオを撮っていたので、試合を見ることができたので。きのうとはちょっと変えてみようかなと思って、戦術やサーブやレシーブを少し変えていったら相手も崩れてきて、行くところは行こうと結構入っていたので、それで点数が取れていたなと思います。

――今大会全体を振り返っていかがでしたか

リーグ戦も間近なので、強い人とたくさん試合ができて、リーグ戦までに調子を上げられたのではないかなと思います。

――リーグ戦では高橋選手はどういったプレーをしていきたいですか

やはりチームの代表として出ているので、チームに貢献できるように精いっぱいプレーしてくるだけだと思っています。

――4年生はリーグ戦で引退となります

4年生もリーグ戦で優勝したことがないので、やはり4年生がいるうちにみんなで優勝を勝ち取りたいという気持ちは持っているので、それを試合にぶつけていきたいなと思います。

――リーグ戦で勝つためには何が必要ですか

やはりチームの雰囲気は大事だと思いますし、誰と当たっても確実に1点を取ってくるという役割だと思うので、それを果たせるように頑張ります。

佐藤風薫(スポ2=岡山・就実)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きょうは1勝1敗で初勝利を挙げられたのでとりあえず良かったかなっていう感じです。

――きのうからきょうにかけて意識的に変えたところなどはありましたか

特にそんな変えていないんですけど、レシーブミスを少なくしようと思いました。

――専大の鈴木李茄選手はリーグ戦でも戦うことになるかもしれない選手ですが、そのような相手に勝ったことについてはいかがですか

リーグ戦前に戦えて相手の技術とかも分かったので、この勝ちがリーグ戦につながったらいいなと思います。

――決勝に進まれた天野優選手(サンリツ)には負けてしまいましたが、この試合はいかがでしたか

今回(試合をするのは)2回目で作戦とかも練られていたし、サーブ、レシーブがうまいなと思いました。

――きのう、きょうと社会人選手と戦われましたがこの大会を通じての相手に対する感想などは

社会人の人とあまり試合をする機会がないので、こういう大会でできて良かったと思いますし、自分自身の課題も見つかったので良かったです。

――その課題というのは

サーブ、レシーブの強化とカットの変化をもっと付けた方がいいなって思いました。

――3日後からリーグ戦が始まりますが、そこに向けて手応えなど今大会で得られたものはありますか

だいぶリーグ戦で勝てなくてへこんでいた部分があるんですけど、調子も上がってきているのでそれがリーグ戦につながればいいなって思います。

――リーグ戦に向けて

初戦がやっぱり大事だと思うので、一戦一戦集中して勝ちにいきたいです。