ソフトボール部

2014.08.30

第49回全日本大学選手権 8月30日 岩手・石鳥谷ふれあい運動公園 

悲願のインカレ3連覇に向け好発進

TEAM
早  大 11 14
京  大
○松木、吉田尚―沓澤
(6回コールド)
◇(本塁打)高橋、吉田享 ◇(三塁打)水本 ◇(二塁打)大嶋

 3連覇をかけた全日本大学選手権(インカレ)が開幕し、京大との初戦を迎えた。ワセダは4回まで打線がつながらず得点を奪えない。しかし先制を許した直後の5回、高橋希望(政経4=埼玉・早大本庄)の3点本塁打で逆転に成功。一気に試合の流れを引き寄せると、続く6回に一挙11得点を挙げ試合を決定づけた。投げては先発の松木俊皓(スポ2=宮崎・日向)が7三振を奪う好投を見せ、14—2のコールド勝ち。インカレ3連覇に向けて初戦を突破した。

 主将、副将の一振りがワセダ打線に火をつけた。打線は序盤、内野安打や盗塁を絡め得点圏へ走者を進めるもあと1本が出ない。1点を追いかける5回、1死二、三塁の好機で打席に立つのは副将の高橋。「逆方向を狙った」(高橋)と相手投手に合わせた打撃は、起死回生の3点本塁打。見事逆転に成功する。「点が入れば流れが変わる」(吉田享平主将、スポ4=群馬・中央中教校)。試合中に言い続けていた言葉を、自らのバットで証明してみせた。6回、1死満塁の場面で吉田主将の放った打球は大きな弧を描いてフェンスの向こう側へ。14得点を挙げる猛攻のきっかけとなったのは、チームを引っ張る二人の活躍だった。

逆転の本塁打を放ち仲間に迎えられる高橋

 先発はエースの松木。3回まで走者を1人しか許さないほぼ完璧な投球を披露する。しかし4回、相手の四番に失投を捉えられ先制の本塁打を許してしまう。続く5回にも連打を浴び1失点。しかし5回を2失点、7奪三振と先発の役割を十分に果たした。最終回は吉田尚央(人1=長崎・佐世保西)が1回を被安打1、無失点の好投で試合を締めた。

主将の一振りで試合を決定づけた

 初戦でコールド勝ちを収めたワセダ。王者としての重圧は避けることができないだろう。試合後、吉田主将が「ワセダのソフトボール部が一丸となって戦う瞬間ができた」と振り返ったように、インカレ制覇には、主将、副将が中心となって、それぞれが役割を果たしチーム全体で戦うことが不可欠であろう。3連覇という偉業に向けて――。ワセダの進撃はまだ始まったばかりだ。

(記事 吉田勇輝、写真 藤川友実子)

コメント

吉田享平主将(スポ4=群馬・中央中教校)

――無事、初戦を突破しました

嬉しいです!

――序盤の攻撃では好機を生かせず苦しみましたが

全日本大学選手権(インカレ)経験したことない人が約半分いるんです。苦しい流れになるかなとは思っていたんですけど、予想以上に苦しみました。

――序盤はチーム全体に緊張があったのでしょうか

「緊張するぞ」とインカレに来る前から言っていて、その緊張とどう向き合うか考えてほしいとも言ってあったんですけど。予想以上に緊張した選手もいたのかなと、結果を見たら思います。

――ご自身の満塁本塁打について

手応えは完ぺきでしたね。その(回の)前くらいから女子部が先に勝って、駆けつけてくれて。たまたま僕の打席のときにチームメイトがつないでくれて、満塁になって、ベンチや応援団が盛り上げてくれて、女子部が応援してくれて。ワセダのソフトボール部が一丸となって戦う瞬間ができたなかで僕が打てたので、みんなの力がその一球に凝縮されたのかなと思います。

――6回の猛攻について

「点が入れば流れは変わるから、それまで耐えろ」と試合中に行っていて。結果的に希望(高橋、政経4=埼玉・早大本庄)の、副将のホームランや、主将の僕のホームラン、女子部が来たことによって流れが変わったのかなと。インカレに形がはまってきたのかなと感じたので、いい形だったと思います。

――インカレ2日目への意気込みをお願いします

あしたはおそらく中京大とあたると思うんですけど、そこが山場になるので、勝って、最後まで戦って笑って終われるようにしたいなと思います。

高橋希望副将(政経4=埼玉・早大本庄)

――きょうの試合を振り返って

そうですね、先にホームランで先制されていたので、正直、ピンチだなというのが思っていたところで、なんとかして流れを変えたいと思っていたので、そこで自分が逆転のバッティングができたというのは良かったかなと思っています.

――序盤は相手投手に苦戦している印象がありましたが、何かチーム全体で話されたことはありますか

相手ピッチャーが、普段打っているピッチャーよりも球が遅かったので、みんなひっかけてしまっていたというのがありました。そこで、逆方向にミートしてつないでいこうと話をしました。自分がホームランを打ったのも、キャプテンの享平(吉田、スポ4=群馬・中央中教校)から、ライトフライなど逆方向を狙っていけと指示があって、それが結果的にホームランにつながったので、そういった意味ではいい策だったかなと思います。

――逆転の本塁打に関して、打席に入るときの意識は

1点差で負けていたので、何としてでもまず1点を、という意識はありました。ランナーが二、三塁という状況で、外野フライでも内野ゴロでもよかったので1点を取りたいという思いがあって、打席に入りました。ただ、打席の合間に享平のほうを見たら、逆方向を狙えというような素振りを見せてくれたので意識した結果、それがホームランになったという感じです。

――その後は打線が爆発しました。チーム全体の調子は

アメリカ遠征を終えて、練習試合も2試合行ったのですが、いい形で勝つことができました。この試合も最初は苦しかったのですが、最後の2回はすごくいい形で打線をつなげることができたので、明日はかなりいい入りができるのではと思っています。

――明日以降の試合に関して、チーム全体の意気込みと個人的な目標を教えてください

一応、ワセダとしては3連覇が懸かっている大会ではあるのですが、今シーズン自分たちは大会でまだ一つも優勝していないので、このインカレも初優勝を取りにいくような気持ちでやっています。そのステップとして明日、強豪の中京大学と試合ができるので、そこでしっかりと勢いをつけて、最終日に向けて頑張っていきたいと思っています。個人的には、今日たまたまホームランは出ましたが、自分自身、そういったバッターではないと思っているので、しっかりと次につなぐ意識を持って、ポテンヒットでも内野安打でも何でもいいので確実に塁に出て、打線がつながるような存在になりたいなと思っています。

池田康平(人4=長崎・佐世保西)

――きょうの試合を振り返って

きょうの試合はたくさんガッツポーズができて良かったですね。

――3本のバント安打についてご自分の評価は

バントはできそうな気がしていたので良かったんですけど、3点取った後の5回の打席で打ちにいってフライを上げてしまったのが反省するところだと思います。

――最後のインカレが開幕しました。意気込みをお願いします

たくさんガッツポーズができるようにこれからもっと頑張りたいと思います。

大塚俊(スポ4=愛媛・愛光学園)

――きょうの試合振り返っていかがですか

きょうは1年生の時に(インカレで)自分より格下のチームに負けてしまって、そのイメージで試合に入ってしまって、点を取りたいけど取れないみたいなのが続いてしまったのがあってちょっと怖いなと思ったんですけど、希望(高橋、政経4=埼玉・早大本庄)が打ってくれてちょっとずつ自分たちのリズムでできて、最後も点がいっぱい取れたのでいつものワセダの勝ち方に近づいてきたかなと思いました。

――インカレの初戦ということでしたが緊張はありましたか

緊張はしていました。何かわからないですけど独特の雰囲気があって、いつも(試合に)出ている人も出てない人もみんな緊張するというのがインカレで、その雰囲気がちょっときょうもあったかなと思います。

――代打で適時打を放った場面はどういう心境で打席に入りましたか

実際いつもバンバスといって修治(兼子、スポ4=群馬・新島学園)とかみたいにバントで出塁したいんですけど、満塁で回ってきちゃっていつも練習してないけど打てってコーチに言われて、でも思い切りやろうと思って打席に入りました。

――打った感触はいかがでしたか

感触はそんなに(笑)。詰まったなって。落ちてよかったなと思います。

――ことしが最後のインカレになりますが、何か目標はありますか

自分はいま三塁コーチャーをやっていて、そこでランナーにいい走塁をさせてチームの流れをいい方に持っていきたいっていうのが自分のインカレでの目標っていうかやりたいことです。

――あした以降に向けて意気込みをお願いします

1試合1試合本気でやらなきゃインカレは勝てないと思うので、一球一球気を抜くことなく、ありきたりだけどみんなで戦っていけたらいいなと思います。

柏原祐太(スポ4=大阪・清風南海)

――代打での出場でしたが、どのような気持ちで打席に立たれたのでしょうか

ここ1カ月くらい打撃の調子は悪くなくて。自分のバッティング以上のものを求めず、自分で「ここを打つ」っていうのを決めて、落ち着いた気持ちで打席に入れました。その一方で応援部も来てくれてるし、しっかり結果を残さないとといけないかなと思って、強い気持ちで打席に臨めました。

――中堅への犠飛という結果になりましたが、ご自身の評価は

思った通りのバッティングができたなと思います。狙った通り、決めた通りにバットが出せて、しっかり当たって。何でそこ(ノーバウンドで捕球できる位置)にセンターがいるんだって感じです(笑)。

――ご自身にとって最後のインカレですが、意気込みをお願いします

自分の役割として主務業を全うします。あとは享平(吉田主将)を中心にやってきて、享平は責任やプレッシャーが大きいと思うので、緊張感も大事にしつつ楽しむところは僕や花岡(宏規、スポ4=大阪・清風南海)とかが出していかなければいけないと思います。やっぱりただ単にインカレ優勝するだけだったらもっと効率のいい練習方法もあったし、もっとやれることもあったと思うんですけど、ワセダがインカレに勝つっていうのは他の大学とは意味が違うので。ワセダらしく、最後までワセダのソフトボールをやって優勝して、後輩に何か残せたらいいなと思います。

花岡宏規(スポ4=大阪・清風南海)

――代打での器用でしたが、どのような気持ちで打席にたちましたか

木村コーチ(秀雄、平8理工卒=山口・柳井)に「つないでいけ」と言われていたのでその意識を持って臨みました。

――ご自分の打席を振り返って

相手投手が自分の高校の同期だったんです。本当はホームランを打ちたいところでしたね。抜けて欲しかったんですけど。

――最後のインカレへの意気込みをお願いします

享平(吉田主将)を中心に3連覇できるように自分にできることをやっていきたいです。