庭球部

2014.08.30

全日本学生選手権 8月23日 岐阜メモリアルセンター

吉冨、安定したプレーで単複ともに準決勝へ

 学生テニス界の日本一を決める全日本学生選手権(インカレ)。熱戦が繰り広げられている岐阜メモリアルセンターで、この日は単複の準々決勝が行われた。女子シングルスでは、吉冨愛子(スポ3=愛知・椙山女学園)が接戦ながらもストレートで相手を下し、ベスト4進出。宮地真知香(社3=福岡・折尾愛真)と山崎香織(スポ4=愛知・名経大高蔵)との同士打ちは後輩の宮地に軍配が上がった。女子ダブルスは、梶谷桜舞(スポ3=東京・富士見丘)・林恵里奈(スポ2=福井・仁愛女)組、間中早紀(スポ4=東京・早実)・吉冨組がともに地力の高さを見せつけ勝利。翌日に行われる準決勝に駒を進めた。

昨年同様、準決勝に進出した吉冨

 やはり安定した強さがあった。今季、関東学生トーナメント、関東学生選手権の王者である吉冨。準々決勝では、「いままで一度も勝ったことがない相手」と語る菅村恵里香(筑波大)と対戦した。序盤から勢いに乗り4-1とリードする第1セット。後半ミスが増えるも要所でのポイントが目立ち、そのままこのセットをものにした。第2セットは、菅村の左右に打ち込んでくるフォアの強打に苦しみ2-5。しかし、「逆に開き直ってしまって、ここで同じようにプレーして(このセットを)取られるなら打っておこうかなと思った」と、ここから吉冨の逆転劇が始まる。深いストロークやドロップショット、ロブと様々なボールでミスを誘う。最後はクロスに鋭いフォアハンドが決まり、気付けば7-5に。自らの強みを生かした勝利で準決勝進出を決めた。一方、ワセダ対決となった宮地と山崎との対戦は、宮地が6-1、6-4でストレート勝ち。予選から勝ち上がってきた山崎は悔しくもここで姿を消す結果となった。

 昨年のインカレでは2回戦で全組敗退となってしまった女子ダブルス。今大会は3組が準々決勝まで勝ち残り、躍進が目立っている。明大ペアを相手に迎えた間中・吉冨組は持ち味の先に攻めていくスタイルを生かし、6-2で第1セットを先取。第2セットは第1ゲームこそ相手に譲るも、悪天候によるコート変更後は自分たちのペースで試合を進める。吉冨の力強いストロークと間中のコースを狙うボレーで次々とポイントを奪い、こちらも6-2。息の合ったプレーを披露し、ストレートで相手を退けた。第2シードの梶谷・林組も6-1、6-2の圧勝で順当に勝ち進む。辻恵子(教2=東京・早実)・山添絵理(人1=千葉・渋谷教育学園幕張)組は慶大ペアに敗れはしたものの、1、2年生ペアでベスト8と今後に期待のかかる好成績を残した。

ガッツポーズする間中(左)・吉冨組

 いよいよ翌日は準決勝。女子ダブルスは、間中・吉冨組が寺見かりん・本郷未生組(山梨学院大)、梶谷・林組が藤岡莉子・村瀬早香組(慶大)と対戦する。きょうの試合で弾みをつけたこの2組が決勝で対戦することはできるか。一方の女子シングルスは、宮地と吉冨のワセダ対決に。同級生でありこれまで何度も対戦してきた両者。栄光へとまた一歩近付くのはどちらか。

(記事 吉原もとこ、写真 扇山友彰)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

▽女子シングルス

準々決勝
○宮地真知香(6-1、6-4)山崎香織
○吉冨愛子(6-4、7-5)菅村恵里香(筑波大)

▽女子ダブルス

準々決勝
○間中早紀・吉冨愛子(6-2、6-2)井上鈴袈・熊谷ひかる(明大)
○梶谷桜舞・林恵里奈(6-1、6-2)水沼茉子・江見優生乃(法大)
●辻恵子・山添絵里(0-6、4-6)藤岡莉子・村瀬早香(慶大)

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コメント

間中早紀(スポ4=東京・早実)

――今大会が最後の全日本選手権(インカレ)となります

1回戦は緊張などであまり良い調子でポイントを取ることはできなかったんですけれど、2回戦以降は気合いの入った状態で試合に臨めています。最後の年ということもあって、他の人とは気合いが違うのかなというのは感じていて。良い感じで勝ち進めていると思います。

――1つのカギとなったのはきのうの試合だったと思いますが

きのうは強みも弱みも知り尽くしたうえでの同士打ちでした。お互いにどうやってポイントを取っていくかが重要だった試合で。逆をつくことを意識していました。

――あすの準決勝に向けて

(第1シードの)池田(玲)・西本(恵)組(慶大)が負けてしまって。その勝ち進んできたペアとの試合になります。やったことのない相手でチャンスはあると思うので、しっかり自分たちのテニスをして、勝ち切れるように頑張りたいです。

山崎香織(スポ4=愛知・名経大高蔵)

――きのう、きょうの試合を振り返って

同士打ちということで、少しやりづらいところもありましたが、それでも自分の力を発揮できたので良かったと思います。

――きのうは辻選手(恵子、教2=東京・早実)、きょうは宮地選手(真知香、社3=福岡・折尾愛真)との同士打ちでしたが、対策は練りましたか

すごく知っている相手だったので、自分なりに考えて臨みました。

――具体的にはどのような対策を練りましたか

辻に対しては、つないでくる相手だと思っていました。つながれてしまうと体力的に負けてしまうと考えていたので、積極的に攻めにいって自分のペースに持ち込もうとしました。宮地は昨年の夏関(関東学生選手権)でフルセットを戦うなど、知り尽くしている相手でした。自ら攻めていかないと宮地から攻められることが分かっていたのですが、きょうはそこがうまくいかなかったかなと、思います。

――きのうの一番の勝因は何でしょうか

気持ち的に押していたのが強かったと思います。そして、大事なポイントでしっかりと取れたことが勝ちにつながったと思います。

――最後のインカレでしたが、結果をどうとらえていますか

家庭の事情で7カ月近く休部していてテニスができない状態だったので、そこから考えると自分的には頑張ったかなと思います。

――関東大学リーグ(リーグ戦)に向けての目標をお願いします

自分が頑張ってチーム全体を上げていきたいと思います。

――最上級生として、チームの課題で何か見えているものはありますか

個々は上がってきていると思うので、あとは団結して頑張るだけだと思います。チーム力をどんどん高めていければ良いと思います。

梶谷桜舞(スポ3=東京・富士見丘)

――これまでの試合を振り返って

夏関では吉冨(愛子、スポ3=愛知・椙山女学園)と組んでいて、2週間くらい林(恵里奈、スポ2=福井・仁愛女)と合わせることができなくて。1回練習したんですけれど、私がインカレのシングルス予選からですぐにこっちに来てしまったので、本当に合わせることができませんでした。土橋さん(登志久監督、平元教卒=福岡・柳川)からも元気だけは出すように言われていたので、二人でそれを意識して。インカレまでくるとどのペアも強いので、1回戦2回戦は知らない相手で苦戦したんですけれど、元気だけは出して。きょうも声を出すことで二人の息の合ったプレーがありました。徐々に良くなっているかなという感じです。

――合わせた練習をできない中で、特に注意していることはありますか

吉冨とのときは基本的に前衛の役割で、林とのときはお互いが両方という感じで。でも自分が後ろで林が前のときの方がポイントを取れているので、前から後ろに変わったという点で変わりました。後ろのとき、しっかりと相手とラリーをして林に決めてもらうポイントを多くするように心掛けています。

――きのうの試合が1つカギとなったと思いますが

きのうは緊張していて…ファーストセットも4-1にできそうなところを3-2で、危ないところが多くて。なかなか殻を破れないというか、林もシングルスで負けたレストの後の試合ですごく疲れていたというのも分かっていて、自分が頑張らなきゃいけなかったのですが、すごく緊張してしまって。取り切れなくて、私たちらしくないダブルスというか。きのうストレートで勝てたことで、きょうの緊張などがほぐれたというのはあるのかなと思います。

――あすへの意気込みをお願いします

藤岡(莉子)・村瀬(早香)組(慶大)は最近では早慶戦(早慶対抗試合)であたったんですけれど、早慶戦は3セットで、応援もいて。また春関(関東学生トーナメント)で同じスーパータイブレーク方式では負けていて。藤岡さんはラストイヤーですし、私たちがこの間勝っているのでそのリベンジとしてくると思います。きょうみたいな試合ができれば勝てると確信できたので、きょうみたいに元気を出して、二人で声を出して、早大勢同士の決勝にできるように頑張ります。

吉冨愛子(スポ3=愛知・椙山女学園)

――シングルスの試合を終えて率直なお気持ちは

いままで勝ったことのない相手なので、勝ててうれしかったです。

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――試合を振り返って

第1セットは、4-1でリードしてからどちらかといえば勝手に自分がミスをしてしまった部分があるんですけれども、第2セットは相手のフォアの強打に苦しむ展開になってしまいました。

――第2セットで大きくリードされたときに焦りや諦めの気持ちは

2-5になった時は、逆に少し開き直ってしまいました。ここで同じようにプレーして取られるんだったら打っておこうかなと思って、打ったら結構良い感じにゲームが取れて、それで相手にプレッシャーをかけることができたのかなと思います。

――勝因はどこにあったと考えていますか

最後は慌てないでプレーできたので、自分の普段のプレーを出せたことが良かったと思います。

――普段のプレーというと

ロブなどのいろいろなボールを混ぜて、強いボールをしっかりと打っていく感じです。

――ではダブルスに関してですが、間中選手(早紀、スポ4=東京・早実)とのペアの強みは

私たちはパワーが持ち味だと思うので、自分たちから展開していったり、先に前にあがったりだとかを意識してやっています。

――第2セットは特に流れが良かったように見えましたが、きょうの試合を振り返っていかがですか

そういう持ち味を出せた試合かなとは思います。第2セットは中盤、ラブゲームで取れたことは良かったんですけれど、最初や最後の方はジュースに持ち込まれるなど、もたついてしまったところもあって。あすの相手になると、そういうことは許されないと思うので、修正してあしたに臨みたいなと思います。

――あすのシングルスへの意気込みもお願いします

あしたは宮地となんですけれど、ハードコートではあまり勝ったことがありません。同期で毎日一緒に頑張っているんですけれど、しっかりと作戦を練って、勝てたら良いなと思います。