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弓道部

2014.08.15

第62回全日本学生選手権 8月13日 兵庫・グリーンアリーナ神戸

悔しい『一射』のその先に

 全日本学生選手権(全日)2日目のきょうは女子団体の予選、男女団体の決勝トーナメント1~3回戦が行われた。男子は予選敗退となったワセダ。きょうは女子が日本一へと挑んだ。予選を12射11中で通過した女子は決勝トーナメント2回戦も10―8で明大に勝利し、順当に勝ち上がる。しかし、3回戦で立命大に11―12と1本届かず。実力通りの射、優勝を狙える射を見せていただけに悔しい敗退となった。

 1チーム3人で争われる女子の団体戦。予選では213の大学から24校に絞られる。光明英夏(法2=東京・桜修館)、吉田友理子(スポ3=石川・小松)、安宅麻貴(スポ4=徳島・池田)の3選手で臨んだワセダは予選から堂々とした射を見せ12射11中。全体トップタイの的中で通過を果たした。上位8校に与えられる決勝トーナメント1回戦のシード権も獲得したワセダ。2回戦も予選と同じく自分たちのペースで行射を進めていく。吉田、安宅が皆中を出すなど高い集中力で着実に的中を重ね、10―8で明大を下した。

射に入る女子団体

 勝てば日本一が見えてくる決勝トーナメント3回戦は強豪、立命大との対戦に。行射前は時折笑顔を見せていたが、直前の円陣を終えると3人とも決意の面持ちで射場へと向かっていった。ワセダは初矢を全員がしっかりと詰め、幸先のよいスタートを切る。対する立命大も全員が的中させ、同中のまま試合は進んだ。続く2射目、ここまですべて的中していた吉田の放った矢はわずかに的枠の外へ。安宅、光明が的中し5中とするも立命大が6中とし、1本のリードを許す。3射目は両校全員が的中し、この時点で8―9。1本差を追う展開のまま、勝利への望みは最終4射目へと託された。「1本1本の質や集中力を意識していた」(吉田)というワセダは3人全員が留め矢を確実に的中させる。しかし、立命大の集中力も最後まで欠けることはなかった。最終的中は11―12。あと1本、わずかに及ばなかった。

的を見つめる吉田

 結果としてその1本が勝負を分ける。それが白と黒とがはっきりしている弓道の怖さであり、面白さだ。試合を左右する勝負矢であろうとも、どんな重圧が襲おうとも、目の前の一射の数字としての重みは同じだ。相手より技術的に劣っている部分があったわけではない。「これを1つの成長として今後につなげていきたい」(安宅)、「成長できた1カ月だった」(光明)、「内容の濃い1本だった」(吉田)と3人は試合を振り返った。この先もたくさんの『一射』が待ち受けるだろう。どんな一射もワセダらしく、力強い射を引き続けてほしい。悔しい『一射』を乗り越えた先に、勝利へと結びつく喜びの『一射』が来ると信じて。

(記事 市川祐樹、写真 副島美沙子)

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結果

▽女子団体 光明英夏、吉田友理子、安宅麻貴

予選

光明  3中

吉田  皆中

安宅  皆中

12射11中

2回戦

○早大10-8明大

3回戦

●早大11-12立命大

コメント

光明英夏(法2=東京・桜修館)

――きょうの試合の感想をお願いします

自分のいままで引いてきた弓というのが最近崩れてきていて調子は良くなかったので、完全にやりきったかというとやりきれていないのですが、ここまで来られたことは嬉しかったです。

――今大会までにどのような練習を積んできましたか

1本で負けてしまうということがあったので、全関からずっと1本を大事にやってきたのですが、きょうは結構抜いてしまったのがすごく悔しかったです。

――3回戦では皆中となりましたが、どのような要因があったと思われますか

そこまでの試合は後ろのお二方に全部連れてきてもらったという気持ちがすごく
あったので、最後くらいはちゃんとやるべきことをやらないといけないと思って、最後まで中てなければいけないと思って引いていました。

――試合の前に3人でどのようなお話をされましたか

そんなたいそうなことは話していなかったのですが、なごやかな雰囲気で試合に
入れたのは良かったかなと思います。

――きょうの試合で見つかった課題はありますか

緊張してどうしても力が上に上に上がってきてしまうので、もっと気持ちをき
ちんと落として引いていきたいなと思います。

――チームとして今回の大会の手ごたえはいかがでしたか

今大会に向けては、練習試合でもいい的中が出てはいたので、頑張っていけると思っていましたが、自分が試合に出られるかは最後までわからない状態だったので、とりあえず自分が一本一本を大切にして引いていって試合に出ること、みんなで一本一本をあげていくことを考えていました。

――インカレの団体戦にメンバー入りをしていかがですか

きょねんはまったくメンバーに入るということはなかったのですごく嬉しかったのですが、その分責任や重圧というのもあって大変でした。それでも、自分としては成長できた1カ月間でした。

――あすの個人戦に向けて意気込みをお願いします

きょうは少し悔いの残る射が何本かあったので、あしたの個人戦は、一本一本悔いの残らないような射にしたいなと思います。

吉田友理子(スポ3=石川・小松)

――全日(全日本学生選手権)に向けて重点的に練習してきたことはありますか

安定した的中を出さないと、層が厚いので。とにかくずっと中て続けるということを意識してやっていました。

――出場の枠が3名と狭い中で、部内での競争もありましたか

めっちゃありました。選手選考もすごく厳しくて。

――昨年は同じ11中で予選を突破しながらも決勝トーナメント2回戦では的中を落として敗退してしまいました。ことしは同じ11中で突破し、2回戦、3回戦と高的中を維持されました。昨年と比べて成長した部分というのはありますか

とにかく1本1本の質とか、集中力とかを高めることを意識して取り組んでいたので。とても内容の濃い1本だったと思います。

――リーグ戦に向けて夏の期間で取り組んでいきたいことはありますか

リーグ戦はとにかくもう1位になることしか考えていないのですが、まだあした個人もありますし、遠的もあるので。そっちをまずは最優先に考えたいかなと思います。

――あすの個人戦に向けて

全日は絶対入賞したいなと思います。優勝まではなくても入賞したいと思います。

安宅麻貴(スポ4=徳島・池田)

――予選の11中という結果はどのように捉えていらっしゃいますか

毎日12中を出すという練習をしてきたので、やはり目指していたのは12中でした。あと1本を詰めることができなかったというところもありますが、自分たちの悔いのないような試合ができたので良かったと思います。

――ご自身は皆中という成績でチームに貢献されていました

全関(全関東学生選手権)では私が足を引っ張ってしまい、3位決定戦までいったもののそこでも負けてしまったというのがあって。4年生としてまた、落としてやるべきことは安定して中てていくことだったので、このインカレ(全日本学生選手権)の舞台では4年生の役割というのは果たせたのではないかなと思います。

――決勝トーナメント初戦となった2回戦は緊張した面もあったと思うのですが

出発前に何人か調子を崩したこともあって不安な面もあったのですが、その中で一人一人が落ち着いて試合に臨めたと思います。

――3回戦は実力校同士の厳しい戦いとなりましたがいかがでしたか

先ほどお話しした通り、目指していた12中に1本たどり着かなかったというのはあるのですが、練習していたことは結果として出ていたと思います。

――結果は1本差ということで、ほんとうにあと1歩のところで敗退し
てしまいました

この後のリーグ戦(東京都学生連盟リーグ戦)でも日本一を狙える場所にはいると思うのですが、やはりここでしっかり結果を残してそのままの勢いでリーグ戦も勝ち進みたかったので、悔やむ部分はあります。でも、これを1つの成長として今後につなげていきたいと思います。

――きょうの試合全体を振り返って改善点などがあれば教えてください

特にはないと思います。補欠のメンバーもしっかり準備をしていてくれて、他の人たちも応援の声を届けてくれたのでそれに私たちは十分に応えることはできたと感じているので、さらに部全体を盛り上げていけたらなと思います。

――あすの個人戦に向けて一言お願いします

いままで5人、3人と弓道部で戦ってきて、周りと一緒に引いてきたということで安心感はあったのですが、個人戦では1人で戦わなければならないという不安はあります。ですが、しっかりと自分のやるべきことを見直して一本一本慎重に、かつ勢いよく中てていきたいです。