自動車部

2014.08.06

全日本学生ダートトライアル選手権 8月3日 広島・テクニックステージタカタ

嬉しさと悔しさの混じる結果に

 台風接近の影響で天候が不安定な中、開催された全日本学生ダートトライアル選手権(全日ダート)。ミスコースやクラッシュなどアクシデントが相次ぎ、早大でも車体のアクシデントが続いた。普段は車2台で試合に挑むが、今回は1台が前日に故障。1台のみで奮闘した早大だが、男子は入賞できず、女子は団体優勝という結果で、試合は幕を閉じた。

 不完全燃焼で終わった前回の全関東学生ダートトライアル選手権(全関ダート)。その雪辱を果たすべく今大会に臨んだ早大だったが、車体のトラブルがその行く手を阻んだ。1本目に1走の白井智也副将(基理4=東京・早稲田)が車体のトラブルでリタイア。後続の選手にも車体でのアクシデントが続き、エースドライバーの山本翔平(国教4=千葉・東邦大付)が奮闘するもタイムは伸びず。しかし午後になり、車とともに選手も調子を上げる。1本目走り切れなかった悔しさを抱え白井が挑んだ2本目。雨が強くなり視界の悪い中で1分56秒584のタイムをたたき出し、今大会チーム内で1番のタイムを残した。「振り切った感じで、攻めた走りができました」と白井は語る。しかし全体的にタイムはなかなか伸びず、選手たちの表情に悔しさがにじんだ。「純粋に悔しいです」(山本)。全関ダートの悔しさを晴らすことはできなかった。

早大男子最速の走りをする白井

 一方の女子部。嬉しさと悔しさ、両方が出た試合だった。1本目危なげない走りで手堅いタイムを残した岩脇彩香(先理4=東京・創価)。迎えた2本目、レース前半は好調にタイムを伸ばすと思われたが、後半にまさかのエンジントラブルが発生。走りきったものの、1本目からタイムアップすることはできなかった。しかし、相方の橋本美咲(人3=山梨・甲府南)が負けじと奮闘。個人5位という好結果を残し、団体優勝に貢献する。岩脇は得意なダートで結果を残せなかったものの、「自分が1位を取らなくても団体優勝できるくらいになった」(岩脇)と語るように、2人の力を合わせ、見事団体優勝をもぎ取った。

勝ちきれなかった岩脇の走り

 4年生にとっては最後のダートとなった今大会。悔しさの残る内容となったが、次の大会である全日本学生ジムカーナ選手権大会まで時間はそう多くはない。今大会で得たものを生かし、切り替えることが重要となる。「絶対勝ちます」(山本)――。そう意気込む選手たちの目は、すでに次なる戦いを見据えていた。

(記事 伊能由佳、写真 豊田光司)

結果

※早大のみ

▽男子団体の部

16位 早大 6分04秒766

▽男子個人の部

49位 山本翔平 2分02秒395

34位 白井智也 1分56秒584

51位 杉崎裕一(社3=東京・早実) 2分05秒787

▽女子団体の部

優勝 早大 4分05秒59

▽女子個人の部

3位 岩脇彩香 2分0秒861

5位 橋本美咲 2分4秒198

コメント

白井智也(基理4=東京・早稲田)

――きょうの走りを振り返って

楽しく走れました。

――悔しさは

あります。1本目を走りきれなかったことですね。あれが走れていれば、2本目はもっと楽しかったんだろうなと思います。悔しいといえば悔しいし楽しかったといえば楽しかったです。

――1本目記録が残らなかったところから、2本目はどういう意識で走りましたか

壊してもいいやというぐらいの気持ちで走りました(笑)。振り切った感じで、攻めた走りができました。

――緊張とかはなかったですか

大会の経験回数も多いのでそれはなかったですね。

――大学生活の最後のダートでしたが

大学院に行くので、そこでやります(笑)。プライベートでいろいろコネ使ってやりたいです。

――去年横転して、ある意味で良い思い出だと思うのですが、そこからのきょうの大会は

だからこそ第1走を走れなかったのが悔しいです。去年の分を清算したかったなというのがあってもやもやしています。

――全関から成長した部分はありますか

横転への恐怖はなくなりましたね。上手い人に同乗して、横転しない走り方の保証というか自信というか、そういう強さを得ました。あと、走りがダートになったことですかね。動画とか見ていたら、何の走りをしているんだ、という感じでしたが、ダートの走りになりましたね。

――雨よりも車体コンディションの影響が強いですか

でかいですね。雨のコンディションでも2走目はタイム上がるはずですし。1本目が悔しかったですね。前日の練習では特に異常もなかったのに、突然出るというのが、車の機嫌が悪かったのかなと思います。

――調整の面でも悔しさが出ますか

そうですね。車作っているのは自分なので、整備でも悔しさが出ました。

――次回全日ジムカーナ(全日本学生ジムカーナ選手権大会)に向けての意気込みを

楽しく勝ちます。

山本翔平(国教4=千葉・東邦大付)

――きょうのレースを振り返って

悔しいですね。純粋に悔しいです。特に2本目は、自分の中でも結構よく準備できたと思うので。それが発揮できなかったのが非常に残念です。

――今回大学生活最後のダートということですが

最後だったので、いまの1年生や2年生は優勝を経験したことがないので、(優勝を)経験させてあげたかったなというのがあります。そこが残念です。

――路面コンディションは

よく分からないです(笑)。車がちゃんとしていなかったので、コンディションもあれもなかったですね。

――今回車体のトラブルが続きました

そうですね、序盤はよかったので、最後まで持つかなと期待したのですが、残念でした。

――天候はどう影響したとお考えですか

一応仮説なんですけれども、もしかしたら水分を吸ってしまって、それが気管に異常を起こしたのではないかなというのはあるかも知れないです。

――全関の結果を踏まえての今回の大会でしたが、今回掲げていた目標はありますか

個人優勝、そして僕が団体優勝に貢献できたらなというのが目標だったので、残念です。

――きょうのコースは、ストレートの部分が少なかったと思うのですが、スピードはどう出しましたか

全力を出そうと。もうこれ以上出せない速度で出そうという感じでした。

――コースの要所は

コースではなく全体的な話なのですが、あまり横転しないと言われているところで僕ちょっと横転してしまって。急きょできた車なので、その点に関してはみんなに迷惑かけて。それも結果で返そうとしていたので、非常に残念ですね。

――最後に全日ジムカーナへの意気込みを

絶対優勝します!

杉崎裕一(社3=東京・早実)

――きょうの走りを振り返って

雨が午後に強くなって、タイムが伸びにくくなっていたので、午前中に良い記録を残せていたら良かったと思いました。

――雨が強くなった影響はどうですか

午前の感覚のままアクセルを踏むと、午後は車が暴れてしまい、それにあたふたしてしまって、タイムがあまり伸びませんでしたね。

――2本目はタイムが伸びましたが

内容的には1本目よりも悪いです。1本目にタイムが下がったのは、2ヶ所でのミスが大きいのですが、2本目は全体的にだらだらした走りになってしまいました。タイムは上がりましたが、1本目のほうが内容は良かったです。

――車のトラブルがかなり起きましたが

2本目は車が早かったですね。1本目は所々パワーが出なかったりして、それに引き換えて、午後は勝負どころ全てにフルスロットルでいけたので、良かったです。

――女子団体優勝という結果で、男子も盛り上がりたいところだと思うのですが

全くその通りです。女子に頼りきりなのでやばいですね。

――次大会に向けての意気込みを

ことしのダートは終わってしまったので、来年リベンジできるように頑張ります。

岩脇彩香(先理4=東京・創価)

――きょうの走りを振り返って

正直技術じゃなくて、車のトラブルで勝てなかったのはもやもやしますが、いままでは個人で優勝して団体では勝てないことが多かったので、自分が1位を取らなくても団体優勝できるくらいになったことが4年間やってきた意味があったのかなと思います。

――ことし初個人優勝できませんでしたが

そうですね。それに加えて2年前この大会で優勝しているのに、という悔しさがあります。

――レース後は涙も見えましたが

監督からは悔いのないように走れよと言われたのに、悔いしか残らないよという走りになってしまって感情的になってしまいました。

――学生生活最後のダートでしたがどうでしたか

確かに。ダートが一番得意だったので、意外な終わり方で、それはそれで味があっていいかなと思います。個人よりも団体で優勝したいと周りに言っていました。個人で優勝できずにレース直後は感情的になってしまいましたけど、団体1位だったと聞いて、ちょっとすっきりしました。

――全関ジムカーナで優勝できず、育成の面での悔しさを滲ませましたが、今回相方の橋本選手が躍動してくれました

普通に嬉しいです。私のおかげかはわかりませんが、多少上手くなるにあたって、私が勝ってきてその背中を見て、憧れをちょっとでも抱いてくれていたのならそれに貢献できて嬉しいです。

――嬉しさと悔しさが両方出た試合でしたね

その通りです。

――全日ジムカーナが鈴鹿でありますが

悔しいので、個人も団体も勝って悔しさを晴らします。

――今大会に加えて全関の悔しさもありますね

そうですね。昨年の全関も普通に走れたのに負けました。ジムカーナは一番苦手ですが、悔しさもあるので、しっかり調整していきます。

橋本美咲(人3=山梨・甲府南)

――きょうのレースを振り返って

まず1本目で、記録は残るには残ったのですけど、実際勝負になるようなタイムではなかったので、それがとても悔しいです。

――天候や路面のコンディションはいかがでしたか

雨が途中からかなり激しく降ってきましたが、私自身はそんなに気にしませんでした。まあ晴れの方が走りやすいですけど、そこまで苦には感じなかったです。

――1本目のレースで途中止まってしまう場面がありましたが、その時はどのような状態でしたか

違うコースの方に入っていってしまったので、ミスコース扱いになって走行中止になるかなと思って、ポストの方で旗が振られるのを待っていたのですが、旗が結局振られなくてミスコース扱いにならず走行を続行できる状態だったので、それに気付くことが出来なかったのがとても残念です。

――2本目のレースに臨む時の心境は

1本目でそうやって止まってしまったので、まずはきちんと結果を残そうと。そうしないと団体戦がかかっているので、それだけを意識して走りました。

――2本目の走りについて

そうですね、だいぶ操作などがバタバタしてしまって、自分ではそんなに満足いく結果ではなかったと思います。

――団体戦で、前回につづき今回も優勝を決めたお気持ちは

とても嬉しいのですが、岩脇さんの結果があっての優勝なので、来年岩脇さんが卒業してしまったら、私が個人で出場することになるので、個人で結果を出せるようにやっぱりもっと練習しないといけないと思うのが正直なところです。

――岩脇さんの存在について

今回はマシンのトラブルで残念な結果になってしまいましたけど、私が入部した時から本当に負け知らずで、やっぱり一緒に団体戦を組む者としては本当に絶大な信頼を寄せていますし、その分私も出来るだけ足を引っ張らないように頑張らないと、と思わせてくれる存在です。

――今回見えた課題は

そうですね、まだまだ出来ることがたくさん残されているなというのが1番で、具体的なところもあと1年あるので、1つ1つ潰して、もっともっと速くなって、慌てないできちんと記録を残して走れるように頑張りたいなと思います。

――次のレースに向けて意気込みをお願いします

今回優勝できたので、次も団体で優勝して、全日本総合杯が獲れるように頑張りたいです。