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バレーボール部

2014.07.23

平成26年度天皇・皇后杯 全日本選手権都予選 7月20日 東京・中大付属高第2体育館

男女で明暗分かれる結果に

 高校生、大学生、社会人がそろって参加しバレーボール界の日本一を決める戦い、天皇・皇后杯。東日本大学選手権(東日本インカレ)を終えてから1ヶ月を迎えるきょう、男女共にまずは都道府県ごとに分かれての予選ラウンドが行われた。普段の試合と異なり、3セットマッチで行われる短期決戦。女子部は決勝の日大戦にこそ苦戦するが、3戦トータルで1セットも譲らず、見事に都予選通過を決めた。一方の男子部も決勝まで進み、東日本インカレ覇者の専大と激突。しかし、フルセットの末敗れ、予選通過はならなかった。都道府県ラウンドを勝ち抜いた女子部は、10月に行われる関東ブロックラウンドに臨む。

 豊南高と日大のBチーム、日大女子をともにストレートで下し、決勝に駒を進めた女子部。相手は、同じ関東2部リーグ所属の日大。まず第1セット、序盤から唐木沙彩(スポ3=千葉・柏井)や関根早由合(スポ3=神奈川・橘)の鋭いスパイクで6連続得点を奪う。その後も、セッターの黒木麻衣主将(スポ4=大阪国際滝井)を中心に幅のある攻撃で点数を重ねる。しかし、19-15から4連続得点を許し、まさかの同点に。そのまま差を広げることはできず、試合はジュースに突入。26-26とするも両者の意地がぶつかり合い、なかなかラリーが途切れない。だが、加納茉未(社2=北海道・札幌大谷)がレフトからフェイントをかけついにセットポイントを握る。最後はブロックが決まり、28-26でこのセットをものにした。続く第2セットは、強烈なスパイクの応酬で一進一退の展開となる。なんとしても勝ち切りたい場面で、木暮美波(人4=群馬・高崎女)らを投入。「ベースの部分が崩れずに、個々の力が活きた試合だった」(黒木)と語るように、ボールに食らいつく粘りと要所での多彩な攻めを披露。僅差ながら見事25-23で日大に勝利し、セットカウント2-0(28-26、25-23)東京都予選会を突破した。

都予選通過を決め、喜びに浸る女子部の選手たち

 男子部も初戦はデータのない社会人相手に序盤は苦しむが、この試合を勝ち上がると法大と対戦。ことしの春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)の開幕戦でまさかの敗戦を喫した相手にも借りを返し、決勝を迎える。決勝の相手となったのは専大。第1セットは中盤と終盤にそれぞれ4連続得点を奪われ先取を許す。しかし第2セットでは、前の法大戦で久々の先発出場を果たした山﨑貴矢(スポ1=愛知・星城)がライトのポジションで攻守にわたり活躍を見せる。ルーキーの活躍に促され、専田和也主将(スポ4=神奈川・弥栄)や濱松啓陽(スポ4=佐賀商)もスパイクを決めていく。フルセットとなり、戦いはさらに熱を帯びる。しかし、幕切れはあっけなかった。チェンジコートの時点で13-12と緊迫した状態であったが、その後終盤に連続得点を許してしまう。終盤に奪われた得点のうち、半分ほどをブロックが占めていたのだ。早大の攻撃の型がレフトとセンターに寄ってしまい、そこを厳しくマークされてしまった。専大にセットカウント1-2(18-25、25-20、18-25)で敗れ、都予選通過はならなかった。

この日、全試合に出場した山﨑

 接戦を制し関東ブロックラウンド出場を決めた女子部。接戦を落とし2年連続での天皇杯出場を逃した男子部。結果は対照的なものとなったが、どちらも秋に向けて得たものがあった。女子部は、「進歩が見られた試合」と黒木が語るように、第3戦の日大戦を勝ち切れたことに尽きる。春季リーグ戦では終盤の大事な試合で白星が遠かっただけあり、きょうの勝利は必ずや自信につながるに違いない。男子部として目立ったのはやはり、山﨑の活躍だ。しかし、「もうちょっと育ってくれないといけない」(専田)と主将からの期待も大きい。秋季リーグでは不動のライトとして君臨できるか。勝負の秋へ、必要なピースはそろった。

(記事 吉原もとこ、谷口武、写真 豊田光司)

セットカウント(女子部 vs日大)
早大 28-26
25-23

日大
スタメン
レフト 唐木沙彩(スポ3=千葉・柏井)
レフト 加納茉未(社2=北海道・札幌大谷)
センター 関根早由合(スポ3=神奈川・橘)
センター 佐藤夢菜(文2=埼玉・狭山ヶ丘)
ライト 平山璃菜(スポ2=東京・文教学院大女)
セッター 黒木麻衣(スポ4=大阪国際滝井)
リベロ 中川美香(スポ4=神奈川・大和南)
セットカウント(男子部 vs専大)
早大 18-25
25-20
18-25

専大
スタメン
レフト 専田和也(スポ4=神奈川・弥栄)
レフト 喜入祥充(スポ1=大阪・大塚)
センター 濱松啓陽(スポ4=佐賀商)
センター 福山汰一(スポ3=熊本・鎮西)
ライト 山﨑貴矢(スポ1=愛知・星城)
セッター 山口頌平(スポ2=長崎・大村工)
リベロ 後藤光明(社2=東京・早実)
コメント

専田和也男子部主将(スポ4=神奈川・弥栄)

――専大戦を振り返っていかがでしたか

実力的にはそれなりに互角にできていましたが、最後うちが(攻撃の持ち札が)一枚足りないのが響きました。山﨑(貴矢、スポ1=愛知・星城)はきょうよかったですけれど、あの場面でまだ任せられる選手ではないので、もうちょっと育ってくれないといけないです。ブロックがレフトとセンターに3枚寄って、かけられて切り返されてといういつものパターンだったので、まだまだ成長していないなという感じがしました。

――初めの2試合(STAR CLUSTERS戦、法大戦)はいかがでしたか

法大相手にはごく普通の流れでバレーができていたので、いつも通りにまあまあできたかなという感じです。STAR CLUSTERSは相手のデータがなかったので、どういう攻撃をしてくるかわからず慌ててしまい攻めたてられてしまいました。データがない相手への対応力が薄いという課題が見えたので、まだまだですね。

――山﨑選手の調子がよかったとおっしゃっていましたが、きょう得た収穫などはありましたか

きょうの山﨑は春季リーグの時とは違い、ブロックも決まっていたしサーブもミスはしますがそこそこ良いのを打っていましたし、スパイクも決めていたので、これから山﨑をどんどん使っていっていいのかなという指標にはなりました。

――秋季リーグ戦の開幕まで1ヶ月強となりましたが、それまでに取り組んでいきたいことは

ライトの固定です。多分これから山﨑を使っていくので、夏の合宿でたくさん打たせていけばギリギリ間に合うと思います。それと、20点以降のスコアになった時用に決め球を作ることです。これなら絶対に決まるというパターンを一つ欲しいので、そういうパターンの研究とライト補強を重点的にやっていきます。

黒木麻衣女子部主将(スポ4=大阪国際滝井)

――第3試合の日大戦はいかがでしたか

今回の試合はあまりチーム練習をせずに臨んだ試合でした。トレーニングを中心に7月練習してきて、一人一人のパワーや体力面で結果が出ていました。少しずつですが、進歩が見られた試合だったと思います。

――チーム力というよりは個々の力を出すことに重点を置いていましたか

もちろん、チームでの約束事としていることはしっかりやろうと取り組んでいたので、ベースの部分が崩れずに個々の力が活きた感じです。

――約束事というのは意識の面ですか

プレーの面ではサーブ、レシーブとチャンスボールに対して一本目の精度を上げていこうという取り組みがありました。最後スパイクを打つだけというシンプルなバレーにしていたので、きょうはスパイクを拾えていたりして良かったと思います。

――接戦で勝てた要因は何ですか

最後打ち切るスパイクはよかったのですが、この夏取り組んできたサーブ、レシーブとチャンスボールに一本目からうまく対応できていました。拾えれば負けないと思うので、これからしっかりと頑張っていきたいと思います。

――初戦ではあまりスタメンで出ていない選手が出たりするなどチームの状況はどうですか

ことしは例年に比べて選手層が厚いので1年生も私たちも戦力となってチームとして戦えているので、良い状態だと思います。

――秋季リーグに向けての課題や収穫はありますか

きょうも相手のペースに合わせてプレーしてしまったり、リードしている展開で追いつかれてバタバタしてしまったので、そういったメンタル面での修正を心がけていきたいです。