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庭球部

2014.06.19

第92回早慶対抗試合 6月14・15日 神奈川・慶大日吉蝮谷コート

ルーキー細沼が優勝を決める

 例年は5月に開催されている早慶対抗試合(早慶戦)。ことしは日程がずれ込み、6月の開催となった。早大が対する慶大は、関東学生トーナメント(春関)女子シングルスで2人がベスト4に残るなど油断を許せない相手。1日目のダブルスを1-1で終えると、2日目のシングルスでも苦しい展開を強いられた。しかしこの逆境を乗り越えたのはルーキー細沼千紗(スポ1=東京・富士見丘)。初出場ながらシングルス2で勝利を収め、女子の30連覇に貢献した。

好プレーを重ねた梶谷(左)・林組

 1日目の女子ダブルスは2試合ともに春関のリベンジマッチとなった。ダブルス2を任されたのは梶谷桜舞(スポ3=東京・富士見丘)・林恵里奈(スポ2=福井・仁愛女)組。昨冬の全日本学生室内選手権で優勝し有力視されていたが、春関では不完全燃焼で終わっていた。相手の藤岡莉子主将・村瀬早香組(ともに慶大)に対し、第1セット第1ゲームからジュースの続く展開。しかし二人は迷いなくショットを打ち込み、力強いサーブ、ストローク、ボレーを放つ。梶谷が「息の合ったプレーが続いた」と語るように、二人はコンビネーションで相手を圧倒。ダブルス1の間中早紀副将(スポ4=東京・早実)・吉冨愛子(スポ3=愛知・椙山女学園)組が敗れプレッシャーのかかる中であったが、貴重な1勝を挙げた。

 2日目は女子シングルス5試合が行われた。辻恵子(教2=東京・早実)、宮地真知香(社3=福岡・折尾愛真)は堅実なプレーで勝利。一方シングルス5の林は苦戦を強いられた。第1セットを2-6で落とすと、ベンチからは多くの激が飛ぶ。それに応えるかのようにガッツを見せた林は、タイブレークの末に第2セットをものにした。流れに乗り勝負ありかと思われたが、最後は力尽きセットカウント1-2でゲームセット。手痛い1敗を喫してしまった。シングルス3を終えた時点で3-2。残るシングルス1の吉冨、シングルス2の細沼には大きなプレッシャーがかかっていた。しかし「ここで負けてられない」と自らの気持ちを奮い立たせた細沼。相手に押し込まれる場面もあったが、粘りのテニスで勝利。早大の優勝を決め、鮮烈な団体戦デビューを果たした。吉冨は早大の優勝が決まってからも全力プレーで試合に臨む。敗れはしたものの、最後まで戦い抜く姿はレベルの高さを感じさせた。

早大の優勝を決めた細沼

 何とか勝利を手にした早大だが、主将を務める高田千奈美(スポ4=静岡・浜松西)は「自分たちには未熟な部分がたくさんあり、リーグ(関東大学リーグ)や王座(全日本大学対抗王座決定試合)で優勝するためにやらなければならないことがたくさんある」と語った。王者として常にレベルアップを図る早大。目標を達成するために、よりいっそうチーム力を高めていく。

(記事 松下優、写真 豊田光司、芦沢仁美)

結果

▽女子

○早大4-3慶大

ダブルス1
●間中早紀・吉冨愛子(5-7、1-6)池田玲・西本恵
ダブルス2
○梶谷桜舞・林恵里奈(6-2、3-6、6-0)藤岡莉子・村瀬早香
シングルス1
●吉冨愛子(6-7(7)、2-6)西本恵
シングルス2
○細沼千紗(7-6(3)、6-1)坂元君佳
シングルス3
○宮地真知香(7-6(3)、6-0)安形玲耶
シングルス4
○辻恵子(6-3、6-2)江代純奈
シングルス5
●林恵里奈(2-6、7-6(5)、4-6)小林夏実

※通算成績=53勝39敗

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コメント

※1日目終了時

高田千奈美主将(スポ4=静岡・浜松西)

――早慶対抗試合(早慶戦)を迎えるにあたってチームの状況はいかがでしたか

早慶戦が近づくにつれて、選手は調子が上がってきていましたし、サポートはその質を上げてきていました。目に分かるように見えたので、万全の準備ができたのかなと思います。

――高田選手(千奈美、スポ4=静岡・浜松西)は主将として、どのような気持ちできょうを迎えましたか

自分は選手ではない中で、どうやってチームの勝利に貢献できるかを考えました。するとやはり、誰よりも声を出すとか、誰よりも率先して行動するとかしかないと思いました。あとは周りをしっかりと見て、上級生から下級生まで全員が最後まで戦い切れるように早慶戦を終えたかったので、そういうところに気を配っていました。

――慶大に対してはどのような印象を持っていますか

自分が1年生の時から慶大と戦うことは多くて。そのころに比べると戦力はもちろん向上していますし、いろいろな面で必死にやってきているなというのは伝わってきます。毎年、どんなチームであっても全力でワセダに勝ちにくるという姿勢が見られるというイメージが強いです。

――きょう行われたダブルスでは、1-1という結果なりました

2-0をつけたかったというのは正直あるんですけれども、相手も池田さん(玲、慶大)と西本さん(恵、慶大)のペアは実力もありますし、きょうも集中して良いプレーをしていたと思います。間中(早紀副将、スポ4=東京・早実)・吉冨(愛子、スポ3=愛知・椙山女学園)が負けて、梶谷(桜舞、スポ3=東京・富士見丘)・林(恵里奈、スポ2=福井・仁愛女)がファイナルインした時はすごいプレッシャーの中でしたが、6-0というスコアで勝ち切ることができました。いままで全員でやってきたことが実ったのではないかなと思います。

――ダブルス2ではベンチコーチとして入っていましたが、見ていて感じたことはありますか

カギとなるポイント、チャンスになるポイントが何回かありました。そういうところでは自分が試合してるんじゃないかと思うくらい緊張していましたし、自分もびっくりするくらい声を出していて。逆に声を出していないと緊張がほぐれないという状況でした(笑)。でも後で選手に聞いたら声がよく聞こえましたと言ってくれたので、それは素直にうれしかったです。

――あしたに向けて一言お願いします

慶大は全員で向かってくるチームなので、こちらも挑戦者のつもりで攻めていって。5-0をつけて勝ちにいきたいと思います。

梶谷桜舞(スポ3=東京・富士見丘)

――調子の悪かった関東学生トーナメント(春関)からどう調整をしてきましたか

3月のフューチャーズ大会が始まったあたりから肉離れをしてしまって、1カ月間テニスができませんでした。春関は全然練習できていない中臨んでしまったので、自分のプレースタイルである攻撃的な部分が出せませんでした。自信よりもケガによる不安の方が大きかった大会で、結果もついてきませんでした。きょねんとは違って早慶戦までの期間が長かったので、そこをプラスに捉えて。本来の自分を取り戻せるように全てのショットの確認を負けた次の日からやり、ダブルスは林と合わせながら、技術よりも調子の面を重視していました。

――いま肉離れの影響はありますか

いまはないです。春関の時は治っていなかったので、春関が終わってからの練習は再発するのが怖い部分もあったのですが、ぎりぎりの部分で自分を追い込みながら練習できたと思います。

――早慶戦までのチームの雰囲気は

新1年生が入り、新しいチームになって対抗戦というものはやってきたのですが、早慶戦という歴史のある対抗戦で1年生も上級生についてきてくれて。上級生の私がダブルスでチームを引っ張っていく立場としてレギュラーの意識が高まっていて、サポートもまとまっていてすごく良いチームになっていると思います。

――きょうの試合を振り返って

春関の時は自信のないまま迎えてしまったのですが、今回はやることをやってきたので楽しみでもありました。相手の藤岡さん(莉子、慶大)は主将で勝たないといけないと思っていたと思います。ペアの村瀬さん(早香、慶大)は1年生で緊張していたのか、序盤で突き放せたかと思ったのですが、相手も強いペアで自分たちの弱さが見えたらセカンドセットを取られてしまいました。そこで林と二人で取るポイントを増やそうと切り替えました。ダブルス1が負けてプレッシャーもありましたが、あまり考えずにやることをやろうという気持ちで臨めました。

――1セット目の良いスタートダッシュについてはどうですか

やっぱり緊張していたのか、良いプレーができていなかったのですが、林が前で動いてくれていて、自分もそれに応えるかたちで後ろでしっかりとプレーができて良かったです。

――藤岡選手との対戦経験について

前から何度も対戦していて春関では私たちが負けているので、プレッシャーを感じずチャレンジャーとして思いっきりいこうと思いました。でも、きょねんの早慶戦もリーグ(関東大学リーグ)も王座(全日本大学対抗王座決定試合)も私たちが勝っていて、慶大側はきょうこそはという気持ちが強いと感じました。なので少しプレッシャーも感じていました。

――ストロークやボレーの調子が良いように感じたのですがいかがですか

振り返ってみたら自分が触れる回数が多くて、その要因は林が良いサーブ打ってくれたり、ラリーでゲームをつくってくれたりしたことだと思います。逆に自分がサービスのときはスピードで勝負しようと思っていたので、そのサポートで林がプレッシャーをかけてくれて、息の合ったプレーが続いたと思います。

――きょうの試合から手ごたえのようなものはありますか

春関の時は準備不足というのもあったのですが、やることをやれば結果はついてくるということを改めて思いました。またダブルス1番で出られるように頑張りたいです。

――課題などはありますか

試合になると私たちはやれる部分はあるのですが、試合より練習面でいきなり気が落ちる部分があり、まだまだ未熟で、コーチや応援の方に助けてもらっています。次こそは自立して自分たちで勝ちをつかみにいけるように戦いたいです。

――アウェーということで、やはりやりにくさは感じましたか

そうですね。自分たちが慶大側にいたときは変にプレッシャーを感じてしまいました。でも応援が近くにいてくれて、心強かったです。

――あしたに向けての意気込みは

チームとしてはアウェーの状況で応援と選手が一体になることだと思います。きょうも戦っていて応援の力で勝てた部分もあるので、選手は気迫あふれるプレーをして応援は選手を信じることだと思います。

※2日目終了時

高田千奈美主将(スポ4=静岡・浜松西)

――2日間を終えての感想をお願いします

率直にうれしいです。ですが自分たちにはまだまだ未熟な部分がたくさんあり、リーグや王座で優勝するためにやらないといけないことがたくさんあると感じました。チームとして未熟なことを改めて実感しました。

――具体的な課題は

今回はチーム力で勝てましたが、まだまだいろいろな面でのチーム力を上げなければいけないと思います。また、練習などは頑張っていたんですが、選手がもっと質の高い練習をして自信を持って、積極的なプレーを心掛けて挑戦者の気持ちで試合に臨むことが大事だと思います。

――僅差での勝利について

きょねんも厳しい戦いではあったのですが、ことしは1本差ということで、あと1本どこかで落としていたらと考えると実力的に相手が近づいてきています。負けてもおかしくなかったような試合もあったので、そこは真摯(しんし)に受け止めなければならないと思います。

――オーダーはどのようにして決めましたか

監督(土橋登志久監督、平元教卒=福岡・柳川)やコーチ陣と私と副将の間中で話し合って、相手の予想オーダーを考えながら、相性などいろいろなことを考慮して決めていきました。

――林選手、細沼選手(千紗、スポ1=東京・富士見丘)の試合のベンチコーチに入っていましたがどうでしたか

負けられないという試合で、自分が思った以上に熱くなっていたなと思います。

――涙を見せる場面もありましたが

そうですね。主将、主務としてきょねんの12月に代交代をしてから、春の早慶戦に照準を合わせて、いろいろやってきました。レギュラーだけではなく、サポートのメンバーの頑張りもあって勝てたという部分でうれし涙が出ました。

――アウェーの中での戦いで、応援をどう感じましたか

秋を含めて7回目の早慶戦でしたが、一番盛り上がっているなと感じました。選手と応援が一体になっていると感じました。

――これからの大会への意気込みを

個人戦では夏関(関東学生選手権)があります。自分のできる範囲の中でやっていきたいというところがありますね。また主将として選手が伸び伸びと頑張れるような練習や体制作りというものをしっかりとしていって、リーグ、王座の団体戦で勝てるようなチームをしっかり作っていきたいと思います。

林恵里奈(スポ2=福井・仁愛女)

――早慶戦を振り返ってみていかがですか

きのうのダブルスは緊張しました。春関で負けているペアでもあったので、リベンジする気持ちもありました。ファーストセットは良いかたちで取れましたが、セカンドセットは受け身になってしまって、流れが慶大にいってしまって。でも最終セットは(梶谷さんと)二人でポイントが取れたので勝ちが決められたのかなと思います。シングルスは第1試合ということで辻(恵子、教2=東京・早実)と入って、宮地さん(真知香、社3=福岡・折尾愛真)と細沼につなげられたら良かったんですけれども。ファーストセットは緊張して良いテニスができなかったのですが、セカンドセット途中からできて。それをファーストセットからできていれば勝つことができたのかなと思います。

――ダブルスは、梶谷選手との息の合ったプレーが多く見られました

きのうはサーブも良くて。梶谷さんも調子が良くて私もボレー決めましたし、二人でできたのではないかなと思います。

――これからも主力のペアになっていくと思いますが、気を付けていきたいところはありますか

本番の試合と練習とのギャップがあるので、日ごろから本気でやっていかないといけないですね。きょうなどはガッツを出してやっていたんですけれども、練習の時はそこまでできていなかったので。そういう点がファイナルまでいったというところにつながってくると思います。

――シングルスは1セット目を取られてしまいました。2セット目に入る前はどのようなことを考えていたのですか

隼さん(渡辺コーチ、平19スポ卒=静岡・庵原)も高田さんもここまで来たらやるしかないと言ってくださって、1セット取られたし、受け身になっても仕方ないなと。やれることをやっていこうと思いました。

――ベンチからの声はやはり刺激になりましたか

はい。毎ポイント終えるごとにベンチの方を見て、勇気や元気もらえて、すごくありがたかったですね。

――最終的に2セット目を取ることができましたね

3-3くらいから取って取られて、なかなかリードできずに追いつかれることも多くありました。そのときは攻め急いでしまったり守りに入ってしまったりしていたのですが、そこでもう一回ギアを上げて、ゲームカウント関係なしに、思いっきりプレーができていたと思います。

――残念ながら敗戦となってしまいましたが、次の目標は

試合の目標というよりは、春関でも早慶戦でも満足する結果ではなかったので、インカレ(全日本学生選手権)、リーグ、王座に向けて本気で取り組んでいって、誰からも信頼されるような選手になっていきたいです。

細沼千紗(スポ1=東京・富士見丘)

――まずはこの早慶戦を終えた感想をお願いします

うれしいです。対抗戦は何回か体験させていただいたんですけれども、本番の試合は初めてで。試合の雰囲気は対抗戦とは違う雰囲気があったので、緊張しました。

――シングルス2での出場でしたが

緊張したら自分のテニスができないなと思ったので、楽しんでやれたかなと思います。OBの方などからも1年生らしく一生懸命やってくれば良いというような言葉をいただきました。

――試合が終わった時には目に涙も浮かべていましたが

自分が早慶戦の女子の勝ちを決定するなんて全然思っていなくて、それはすごくうれしかったんですけれども、千奈美さんが私の勝利で泣いてくれていて。千奈美さんの涙を見たら、自然に出てきました。

――試合内容を振り返ってみて

相手もすごく緊張していて最初はたんたんといけたんですけれども、相手も経験があって粘ってきて。でもこんなところで負けてらんないという、1年生らしさというか、そういうものは思っていました。

――プレー面での勝因は

相手が打ってくる選手だったので、それを諦めずに拾うこと、あとは自分自身も攻めていくところでポイントが取れたのかなと思います。

――応援は力になりましたか

相手の応援がすごくてくじけそうになったときもあったんですけれども、中盤くらいからワセダの応援しか聞こえなくて。そういう状態に持っていけたことは良かったと思います。

――今シーズンでもまだ大会がたくさんあると思いますが、次の大会に向けて

入学してからすごく練習して、それがこういう結果につながったと思うので、これからも時間見つけて練習していきたいと思います。