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フェンシング部

2014.06.18

全日本学生王座決定戦 6月15日 東京・中大多摩キャンパス 第一体育館アリーナ

女子エペ陣、準優勝に終わる

 関東学生リーグ戦(リーグ戦)で全勝優勝を果たした早大女子エペ。そこで獲得した出場権を手に、この日は全日本学生王座決定戦(王座)に挑んだ。初戦の中京大戦では45-38でしっかりと勝利し、決勝へと進む。頂点をかけ争う相手は朝日大。優勝を目指していた女子エペ陣だったが、リーグ戦での粘り強い戦いが見られず、40-45で敗れる。日本一にはあと一歩届かなかった。

 互いに様子をうかがい、1-0のロースコアで幕を開けた初戦。山村彩和子(教2=岡山・玉野光南)と伊藤由佳(スポ2=栃木・宇都宮中央女)が堅実なプレーで20-12と点差を広げる。だが、2巡目の山根司(スポ3=香川・三本松)は「勝ちたいという気持ちが先行し過ぎてしまいました」と調子が上がらない。続く山村もその悪い流れを断ち切れず、30-28まで詰められてしまう。2点差という決して油断できない状況の中で、終盤に伊藤と山村は華麗な剣さばきで39-33の6点リードをつくる。最後回りの山根司は落ち着きを取り戻し、エースの貫録を見せつける。最終的には45-38で中京大を下し、勝利をもぎ取った。

3番手としてチームを支えた伊藤

 決勝へと駒を進めた早大は朝日大と対戦した。朝日大は体格がよく、強い選手がそろっている関西の強豪校。試合は山根司が4-1と幸先のよいスタートを切る。しかし次の伊藤で6-5とリードを縮められてしまう。その後も一進一退の攻防は続き、19-17でエース山根司に再びバトンが回った。1巡目では冷静なプレーを見せた山根司であったが、相手の勢いに飲まれ相打ちをも含めた8失点で逆転を許す。追う展開となり苦しむ早大は33-34の1点ビハインドで勝負を最後回りへと託した。みんなの思いを一身に背負う山根は懸命に剣を振るうが追いつくことはできない。残り時間わずかとなり、最後の特攻をかけるも思いは届かず。40-45と涙をのむ結果となった。

本来の力が発揮できなかった山根司

 朝日大に敗北を喫し、準優勝に甘んじることとなった女子エペ陣は渋い表情を見せた。「悔しくて自分に腹が立ちます」と唇をかみしめながら大会を振り返った山根司。しかしこの経験は決して無駄ではない。それぞれ課題の発見という収穫もあった。次回の公式戦は秋の関東学生選手権。女子エペ陣の瞳には敗戦の直後に見られた暗さはすでに消え、次を見据える強い光が宿っていた。早大女子エペの今後の活躍に期待したい。

(記事 佐藤諒、写真 副島美沙子、松本理沙)

※フェンシングの団体戦は3人、または4人の選手が交代で出場し、1試合当たり3分という持ち時間内で争う。あるいは3分以内にどちらかが先に5得点先取すると、そこで次の選手に交替となる。最終的には9試合戦い、45点を先取、または持ち時間が終了した場合は得点が高い方が勝ちとなる。

※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。

結果

▽女子エペ 
早大〔山根司(スポ3=香川・三本松)、伊藤由佳(スポ2=栃木・宇都宮中央女)、山村彩和子(教2=岡山・玉野光南)、千葉絢音(スポ1=大阪・北野)〕 2位
準決勝:○45-38 中京大
決勝:●40-45 朝日大

コメント

山根司(スポ3=香川・三本松)

――今大会を振り返っていかがでしたか

悔しくて自分に腹が立ちます。

――途中から、追う立場から追われる立場になりましたが、その時に気持ちの変化はありましたか

若干取らないといけないなと思いましたが、そこまで気持ちの変化はなかったです。

――きょうの全日本学生王座決定戦(王座)は女子エペだけということで、プレッシャーもあったかと思います

プレッシャーがあってもなくても、勝たないといけないところは勝たないと思います。あってもなくても、実際に負けているのでそこは何とも言えないです。

――関東学生リーグ戦(リーグ戦)と比べるといかがでしたか

勝ちたいという気持ちが先行し過ぎてしまいました。勝ちたいという気持ちと自分のやっていることが合ってなかったなと思います。いっぱいいっぱいでした。

――関東学生選手権(関カレ)までしばらく時間が空きますが、どのようにきょうの課題を修正していきたいですか

同じ失敗をもう絶対にしないように、何が必要なのかを考えて頑張りたいです。

――今後の目標をお聞かせください

インカレ(全日本学生選手権)優勝です。

伊藤由佳(スポ2=栃木・宇都宮中央女)

――全日本学生王座決定戦(王座)にあたっての意気込みはいかがでしたか

もちろん勝つということはあるのですが、その前に自分のできることを精いっぱいやって一本一本大事に、団体戦なので他のメンバーにつなげていければいいと思って臨みました。

――きょうの試合を振り返って

普段当たることはない関西のチームと2試合戦って、もっとルーブルで重ねられるところもあったと思いますし、シングルで取るべきタイミングで中途半端なことをしてしまい攻め切ることができませんでした。

――1試合目では流れをつくっていたように見えましたが

個人的にはそうは思っていませんでした。自分は三番手なのでいかに取られないかを考え、どれだけ相手の一番手に食らいつけるかを意識して試合をしていました。どちらかと言うと、点を取るぞというよりは一本一本を丁寧に決めていくことを意識して取り組んでいました。全日本選手権では中京大にイライラし焦ってしまったので、流れを悪くしてしまいました。今回も中京大と当たると、前から分かっていたので、そこら辺を意識して、相手に惑わされず自分のプレーをすることを決めていました。きょうの試合ではそれが実践できたのでその点では良かったと思います。

――審判の件で一時中断する場面がありましたが影響はありましたか

それは全くなかったです。自分のプレーに自信を持って、気にすることなくプレーしました。ここで惑わされたら負けだと思ったので。

――2試合目は追う展開となりました

特に最後回りなのですが、2点差から彩和子(山村、教2=岡山・玉野光南)が1点差に詰めてくれて、できれば自分のときにプラス1でも変えられればいいと思い試合に挑みました。今回の試合で多かったのは、前半に何本か取られて、後半に取り返すという場面でした。これはもったいなかったと反省しています。前半から点を取れる技で挑んだり、守れるところを徹底して守ったりできれば、スコアが取れなくてもチームを盛り上げることができたと思います。なので、取れるところで取れるような技を磨いていかなければいけないと思いました。

――具体的にこれからの課題など見つかりましたか

相手が焦って出てきたところでは、捉えて突くことができるのですが、追う展開になった際、どうしても相手が待っていると自分が攻めていかなければならなくなります。だからといって慌てることなく、冷静に自分の得意な技で決めることができるようにしていかなければならないと思いました。

――関東学生リーグ戦(リーグ戦)から改善した点などありましたか

1試合目の入りがリーグ戦では良くなかったので、そこに気をつけるようにしました。リーグ戦ではそこまで自分のプレーが悪いわけではないにも関わらず、どうしても悪いように思ってしまい、せっかくの良いプレーも良いと思うことができませんでした。なので、今回は気持ちの面でポジティブに考えて、さらに足の動きや剣の動きを自分で確かめる練習をすることで、その不安を試合で軽減できるようにしました。

――オフシーズンを終えると秋に関東学生選手権がありますが、それに向けての個人としての抱負をお願いします

個人としては、いままで言ってきたような点を改善するのと、相手のプレーを見ながらも、自分のやりたい動きをできるようにしていきたいと思います

――チームとしてはいかがですか

チームとしては、少しでも多く点数を取り、次につなげられるようにしていきたいと思います。

山村彩和子(教2=岡山・玉野光南)

――中京大戦を振り返って

きょねんの王座(全日本学生王座決定戦)と全日本(全日本選手権)でも当たっていて、そのとき、王座は勝ったけど、全日本では負けてしまいました。全日本のときは向こうに完全に流れを取られていて、こっちが追う展開でした。でも今回は相手からどんなプレッシャーが来てもイライラせず、自分たちのペースで試合を運ぶことだけを考えていたので、大量に点を取られたけれど、焦らずに最後勝てればいいと次に回せたのがよかったと思います。

――決勝の朝日大戦を振り返って

朝日大には強い選手がそろっていて、上背もあって実力勝負なところもあったので、失点を少なくしようと思っていたのですけれど…。バラバラではなく、もう少しチームでまとまっていけたら勝てたんじゃないかなと思います。

――朝日大戦では常に追う立場で苦しかったと思いますが、そのときの気持ちはいかがでしたか

個人戦で朝日大の人と当たっていたので、大体何をしてくるか分かっていました。だから単発で相手にやられるのだけは注意して。でも思い切って行くしかないなと思っていたので、点差は気にせず、自分は点を取られないように、そして自分から点を取るということを意識していました。

――関東学生リーグ戦から今回の試合までどんなことをしてきましたか

三位決定戦に回るとかなりきついだろうなと思っていたので、中京大には絶対に勝とうと思い、対策を徹底しました。決勝は考えていませんでした。とにかく準決勝に勝つために中京大の対策をしていました。

――秋の関東学生選手権へ向けての意気込みは

9月から身体づくりと強化合宿があるのですが、それまでに7月8月も個人で技術を上げたり、体力をつけたりというところを1から始めていって、なるべく選手同士お互い苦手を話し合いながらつぶしていけたらなと思います。