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体操部

2014.06.11

第53回NHK杯 6月8日 東京・代々木第一体育館

念願の大舞台にて健闘

 念願の、NHK杯。初の大舞台で活躍するべく藤原昇平(スポ3=埼玉栄)は練習を重ねてきた。3月にはU-21日本代表としてスタンフォード大学対抗戦に臨み、団体で見事優勝。晴れ舞台への準備は万全だった。迎えた今大会では166.925を獲得、総合順位は33位となった。なお、NHK杯順位はNHK杯と全日本選手権での2日間の平均を合計した点数で決まる。

 鉄棒と跳馬で新しい技を取り入れ、それらを成功させることを目標に臨んだNHK杯。気合は十分だった。しかし最初の鉄棒で、新技のG難度カッシーナに果敢に挑んだが悲劇が襲う。棒には触れたものの、無念の落下。その後は離れ技を2つミスなくこなしたが、歯切れの悪い幕開けとなった。続く床では「失敗を引きずることは普段から全然ない」と安定感のある倒立やキレのある技を披露。悪い流れを断ち切ったように思えた。しかし、得意のあん馬で「自分でも想像のつかない失敗」を犯す。開始直後、落下してしまったのだ。その後は失敗なく終えただけに、落下による失点が悔しい実技となった。

G難度カッシーナに挑戦したが成功させることはできず

 次ぐ後半戦では前半の悪い雰囲気を払拭(ふっしょく)し、流れを引き寄せた。4種目目のつり輪にて要所でしっかりとした止めや、きれいな平行・垂直を披露。そして5種目目の跳馬で高さある跳躍を見せ、着地も微動だにせず、ドリックスを成功させた。完璧に近い演技で、きょう自身最高得点となる14.550を獲得。しかし、当初予定していた難易度の高いロペスで挑戦することを前半の失敗を考慮して断念したため、「ドリックスでは満足できない」と語った藤原。無難な技では自身は満たされない。そうして迎えた最後種目の平行棒もミスひとつなく、無事に演技を終えた。

きょう最高得点を出した跳馬

 

 「自分の自信になり、これからの試合につながる良い経験になった」。目標だった新技の挑戦は結果が伴わなかったものの、失敗から学ぶことは多い。8月に行われる全日本学生選手権(インカレ)に向けて「どんな状況にも対応できるように、修正幅の広い練習を行っていく」と決意した。今後は高難度の技を習得することが、カギとなるだろう。インカレでの上位入賞を目指し、藤原の飽くなき挑戦は続くーー。

(記事 種村春歩、写真 三上雄大)

        

          

          

          

          

選手名 あん馬 つり輪 跳馬 平行棒 鉄棒 合計点 2日間合計点 順位
藤原昇平(スポ3) 14.200 13.100 13.750 14.550 14.200 12.700 82.500 166.925 33位
コメント

藤原昇平(スポ3=埼玉栄)

――初出場のNHK杯でしたが、どのようなお気持ちで試合に臨みましたか

(全日本選手権で獲得した)持ち点が低いので、自分のできることをやろうと思って、順位は気にせずに臨みました。

――今大会での目標は何でしたか

鉄棒で新しい技を入れて、本当は跳馬も新しい技を予定していて、それを成功させるのを目標にやっていたんですけど、失敗してしまいました。

――新しい技とは具体的には

鉄棒でカッシーナと、跳馬でロペスを予定していました。前半で失敗が出ていたので、跳馬は無難にドリッグスで跳びました。カッシーナは(バーを)持ったんですけど、落ちてしまいました。

――2種目目のゆかは鉄棒での失敗を引きずらず、安定した演技を見せていましたね

失敗を引きずることは普段から全然ないですね。

――あん馬では珍しいミスが出ました

自分でも想像がつかない失敗でした。緊張はなかったんですけど、ちょっとしたポイントのずれが失敗につながってしまったのかなと思います。

――つり輪は少し得点が伸び悩びましたが、ご自身では今回の出来をどのように感じていますか

全日本選手権のときもわりと実施は良かったんですが、点数がなかなか伸びないということで、今回のNHK杯は少しDスコアを落としてEスコアを上げるように臨みました。でも得点が伸びなかったので、納得いくものにはならなかったです。

――跳馬はEスコアが9点にせまる素晴らしい跳躍でした

でもやっぱりロペスが跳びたかったので、ドリッグスじゃ満足いかないですね。

――今大会は、藤原選手にとってどのような大会になりましたか

初の大舞台ということで、自分の自信にはなったかなと。これからの試合につながる良い経験になったという思いです。

――次の全日本学生選手権に向けて、どのような部分を伸ばしていきたいですか

きょうも失敗が出ているので、どんな状況においても対応できるように、修正幅の広い練習を心掛けていきたいです。