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自転車部

2014.06.11

第30回全日本学生選手権個人ロードレース 6月7・8日 長野・木曽郡木祖村奥木曽湖周回コース

合田が堂々の2連覇達成!

 先週末行われた全日本学生選手権個人ロードレース(個人ロード)は、その名の通り全国各地から選手が集まり、学生ナンバーワンを目指す大会だ。女子の部には昨年覇者の合田祐美子(スポ4=岡山・朝日塾中教校)が連覇を懸けて挑んだ。集団から離れることなく前方でレースを展開すると後続に大差をつけてゴール、見事2連覇を達成した。一方の男子は、ツール・ド・北海道への出場権を獲得するために一人でも多く完走者を出したいところだったが、完走は佐々木勇輔主将(教4=埼玉・早大本庄)のみ。あと1歩のところで出場権を逃してしまった。

 合田と中嶋綺砂(スポ2=三重・暁)が出走した女子のレース。記録的な大雨の影響で他校の選手が間に合わないというトラブルに見舞われ、スタートが本来の出走時間から1時間遅れる。また距離も当初の100kmから73kmへと短縮される事態となった。思わぬ動揺もあったが合田は落ち着いてレースに入る。距離が短くなった分、他の選手の体力を削るため1周のペースを意識して常に前で集団を引いていく。中嶋も必死に食らいついたが、残念ながら残り3周のところでDNFとなってしまう。終盤に差しかかり、先頭に残ったのは合田を含めて3人。人数が少ないため合田にかかる負担は自然と重くなったが、それでもペースを崩さずに走り続ける。そして最終周、登りで他の選手が遅れたのを見逃さなかった合田は一気に仕掛けると、そのままぐんぐんと後続を離していく。最後の激坂も独走すると、2位に1分9秒もの差をつけて文句なしの勝利を飾った。

積極的に集団をリードした合田

 男子の部には佐々木をはじめ、クラス1、2の選手7人がエントリー。レースは1周目に早くも動いた。鹿屋体育大の選手が飛び出すと、それに反応した他校の選手と10名の逃げ集団を形成する。「このコースでは逃げが吸収されるからあえて追おうとはしませんでした」(佐々木)と言うように、メイン集団はそのまま逃げを容認。いずれ吸収できると読んでいたが、メイン集団に残った鹿屋体育大の選手がペースをコントロールして追走を許さない。佐々木も何度もアタックを仕掛け前に出ようとするがうまくいかない場面が続く。だが次第に全体のペースが上がっていくと、メイン集団からちぎられる選手が出始める。ワセダも徐々に人数を減らし、残り8周のところで残ったのは佐々木、金子智哉(商2=神奈川・相模原)、塩田航平(スポ1=埼玉・栄北)の3人。後半に入るとようやく鹿屋体育大のチェックが緩み、徐々にアタックがかたちとなる。金子も法大の選手と飛び出しを図るが3周ほどでメインに吸収され、その反動で消耗してしまいDNF。コンディションが万全でなかった塩田も粘りを見せたが、同じくDNFとなってしまい、レースには佐々木のみが残る。残り4周で佐々木が再びアタックを仕掛け、逃げとのタイム差を縮めにかかる。佐々木のアタックに反応してメイン集団から10人ほど飛び出したが、時すでに遅し。逃げ集団には追いつけず13位でのフィニッシュとなった。

不本意な結果に終わった佐々木主将

 複数のトラブルの中でも連覇をつかみ取った合田は、今回の結果で7月にポーランドで行われる世界大学選手権の切符もあわせて手に入れた。今春にも海外遠征に行っており、ますます世界での活躍が期待できそうだ。反対に、佐々木は今回優勝も視野に入れていただけに、レース展開に乗り切れなかったのが悔やまれる。「1人では勝てない」(佐々木)。個人戦といえどもチームの力をどこまで高められるか、という課題を改めて突きつけられたかたちとなりそうだ。

(記事 高柳龍太郎、写真 目良夕貴)

結果

▽男子 佐々木主将 13位
    足立、谷口、金子、手嶋、塩田、八田 DNF
▽女子 合田 優勝
    中嶋 DNF

コメント

佐々木勇輔主将(教4=埼玉・早大本庄)

――いまの率直な気持ちをお聞かせ下さい

悔しいです。もちろん勝ちに行っていましたし、僕自身のコンディションも良かったので。ただ、やはり1人では勝てないです。個人の力では鹿屋体育大の選手にも負けているとも思っていなかったので、結局1回目の逃げに乗れたかどうかだったんだと思います。

――早い段階で逃げが形成されましたが、追おうとは考えなかったのでしょうか

追おうと思えば追える位置に居たのですが、例年このコースでは逃げが吸収されるので、あえて追おうとはしませんでした。

――メイン集団も逃げが潰れるだろうと考えていたように見えたのですが、集団内の状況はどうでしたか

法大と順大が前に人を送りたいよう見えたので、毎周僕がアタックを仕掛けて追いかけるメンバーを出そうと思っていたのですが、結局ついて来ることが出来る選手があまりいませんでした。それを5回ほど繰り返していたら集団がバラバラになりました。150kmくらいで2つに分かれて、ゴールまでそのままでした。僕の居た集団内の10人もほとんど脚は残っていなかったので、前の集団と詰め切れずゴールへ、という感じですね。

――やはりワセダから3人は完走者を出したかったのでしょうか

僕と金子と塩田の3人は、完走してなるべく良い順位でゴールしたいと考えていました。塩田はコンディションの面もあり完走出来ないかもしれないとは予想していましたが、金子が完走しなかったのは予想外でしたね。後半も良く走っていて、法大の湊(諒)と飛び出すシーンもあり、いいところまで行っていたので余力もあって完走するのかなと思っていたのですが、最後降りてしまったのは残念です。

――結果としてツール・ド・北海道には出場出来なくなってしまいました

そうですね。悔しいですけれど、まあ仕方がないといえば仕方ないのかな。中大が逆転したのは戦略勝ちですね。最初に2人を逃げに乗せていましたし、集団内でも強かったです。実力で負けた、という感じじゃないですかね。

――大きな目標の一つには届きませんでしたが、最後に次へ向けて一言お願いします

個人的には月末の全日本選手権にエリートクラスで出ます。きょうは僕個人はとても調子が良かったですし、レース展開を失敗しましたが誰かに敵わなかったとも思いませんでした。調子は良いので頑張ります。チームとしては全日本学生選手権トラックと全日本大学対抗選手権(インカレ)があります。全日本学生選手権トラックの結果をインカレにうまくつなげていきたいですね。なので、部員には個々人のベストを尽くしてほしいと思います。

金子智哉(商2=神奈川・相模原)

――事前にきょうのレースのイメージを考えていましたか

逃げるとしたら勇輔(佐々木祐輔主将)さんが逃げて、僕は最後に集団の中で前方にいることができたら、ツール・ド・北海道に行くためには良いのではないかと考えていました。

――レース中盤まで手堅く集団の中で走っていましたが、なぜあのタイミングで飛び出したのでしょうか

あれは集団がすごい緩んで法大の湊(諒)選手が行こうとしており、自分もたまたま湊選手の後ろに居たのでついて行きました。そのままついて行ったら2人だけになってしまったのですが、そんなに速いペースではなかったので、あまり疲れませんでした。ただ、無駄脚にもなりませんでしたが、逃げた意味も無かったので逃げなければ良かったです。(逃げ集団に) 追いつくのは難しいだろうな、とは思っていました。

――最初の逃げに乗ることは考えていなかったのでしょうか

最初は後ろの方に居過ぎたので、逃げたことを知らなかったんです。そこに居たせいでまず脚を使ってしまったということもあります。

――逃げと最大で7分差が空いてしまいましたが、メイン集団の様子はどのような感じだったのですか

ときどきアタックがかかり、その時はすごくきつかったのですが、そうでない時はすごく緩んでいました。

――後半は一気にペースが上がっていきました

後半に僕が逃げて追いつかれてから、登りで勇輔さん(佐々木勇輔主将)が(ペースを)上げたのでちぎれてしまいました。もう少し根性があれば行けたのかな、と思いますが脚がありませんでした。

――惜しくもツール・ド・北海道の出場権は逃してしまいました

まだ点数を見ていないので何とも言えませんが、もし自分が完走していたら行けたのではないかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

――気持ちを切り替えて次の大会に挑まなければいけません

次に照準を合わせているのは美麻で行われる全日本RCS第4戦です。美麻のコースは割と得意だと思うので、頑張っていきたいです。

塩田航平(スポ1=埼玉・栄北)

――きょうのコンディションはいかかでしたか

きのうから若干足が動かなかったです。腰に関しては火曜と水曜の練習では調子が良かったのですが、実際に走ってみたところ、最初の50kmで痛かったです。100kmを超えたあたりで痛みに耐えられなくなりましたね。

――後半、ペースが一気に上がったことも影響したのでしょうか

後半ペースが上がってそこで消耗してしまい、無理して腰痛めるのは避けたいと考えていました。

――今回、個人的にはどんなことを目標としていたのでしょうか

完走を目指していました。調子が良ければ行けるかなと思っていたのですが駄目でした。また、100kmを超える練習もあまりしていませんでした。

――チーム内ではどのようなことを話し合われていたのでしょうか

最低でも僕と佐々木さんと金子さんは完走しなければいけない、という話でした。ですが、ほとんど何も出来なかったです。

――やはりメイン集団は鹿屋体育大に抑えられていたのでしょうか

そうですね。ほとんど抑えられていました。集団のスピードが極端に遅くなったりする時に、車間が詰まって非常に危なかったです。落車も目の前で2、3回起きたのですが、運良く巻き込まれずに済みました。

――次に焦点を当てていくのは全日本トラックになりますか

個人トラックのポイントレースですね。ただこれから毎週大会が続くので、腰の状態が最悪にならないように気をつけながらインカレまで調子を上げていきたいです。

合田祐美子(スポ4=岡山・朝日塾中教校)

――2連覇おめでとうございます

ありがとうございます。

――いまのお気持ちをお聞かせください

本当に不安しかなくて、1週間前からドキドキしていていました。その中で人数は少なかったのですが、力を出し切れて勝てたというのは嬉しいの一言です。

――力をすべて出し切れたか

そうですね。最後の1周だったのですが、いまある力は出し切れてゴールできたと思います。

――1時間遅れてスタートしましたがご自身の気持ちとしてはいかがでしたか

時間も遅れて、距離も短くなってといろいろ条件が変更されてのレースでした。それまで緊張していたのですが、もういいや、と逆に吹っ切れたというか、緊張がとれて自分の中ではいい方向に向いてくれたかなと思います。

――長い距離が得意な中で、距離が短くなったことに関してはいかがでしたか

長い距離を走りながら、周りの選手の足を削って勝つというパターンが多かったのですが、73kmになってしまい、どちらかというと短めなのでスピードを1周1周落とさないように、登りで自分から上げて、毎周みんなの脚を削っていくというか。そこだけを意識して走りました。

――登りは引いていた

そうですね。だいたい引いて、ペースアップできるようにして、という感じでしたね。

――例年よりもペースは速かったですか

少人数だったのですが、例年と同じくらいか少し速いペースでした。後半は3人だったので、ローテーションを回しても一人で走っているのかという感じだったので。そこはレベルは高いとは言えないかもしれないんですけど、人数が少ない分脚を使わなければいけないので、きつかったですね。

――残り1周を入って引き離したと思うのですが、どの辺りで引き離したのですか

登りで最初は行こうと思っていました。少し離れたのですが、やはりついてこられてしまって。鹿屋の選手(江藤里佳子)と2人で行って橋を渡って裏道のところに少しなだらかな登りがあるのですが、そこでローテーションを回そうと思っていた時に少し離れていました。回せない状況になった時に、もう行くしかないと思って行きました。作戦通りの登りではなかったのですが、そこはラッキーでしたね。

――4年間この大会に出場されてきましたが唯一の晴天の中でのレースでした

両親も来てくれて、それもあって晴れたのかなと思いましたね。暑すぎず、寒すぎず、最高のコンディションで走ることができましたし、ゴールの時もみんな上まで来てくれて、本当に最高のラストがこの試合で飾れたなと思います。

――インカレではきょう出場されたメンバーに加え、日体大の選手が入ると思いますがいかがですか

また少しコースが違いますし、メンバーも変わりますが、自分の欠点を埋めて、長所をさらに伸ばしていきたいです。インカレで優勝はまだしていないのでとりたいです。逃げたいです。それを思い描いて練習に励みたいと思います。

――世界大学選手権の出場も確定しました

ちょうどその年に当たってラッキーな年でもあり、そういった機会を与えていただいているので精一杯力を出して走っていきたいなと思います。