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米式蹴球部

2014.06.10

春季オープン戦 6月7日 大阪・関大グラウンド

関大に快勝!春季オープン戦5連勝飾る

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 10 27
関大 KAISERS 10

 惜敗した早慶アメリカンフットボール対校戦以降、4連勝と波に乗っている早大BIG BEARS。今春唯一の遠征を敢行し、関西1部リーグの強豪、関大と対戦した。試合はRB井上広大(教4=東京・早大学院)のパントリターンTDで早大が先制すると、その後も井上広が爆発。この試合で奪った3TD全てを井上広がマーク。ディフェンス陣も安定した守りで1TDに抑え、早大が27-10で勝利した。

 やはり頼りになるのはこの男だった。試合開始最初の相手のシリーズでのパント、フィールド自陣後方でパントをキャッチした井上広は左方に大きく展開。相手ディフェンスを嘲笑うかの如く、鋭いカットでするすると抜いていく。「周りのブロックがよかった」(井上広)と語る通り、味方のブロックで道が開けた井上広がエンドゾーンまでスピードを緩める必要はなかった。先制TD、TFPのキックも決まり、早大が7-0とリードする。すぐにFGで3点を返されるも、またも井上広が魅せる。自らへのパスプレーでゴールラインまで10ヤード内に進めると、直後のプレーでTDラン。序盤から主導権を握った早大が前半を14-3とリードして折り返す。

3TDを記録し優秀選手に選ばれた井上広

 後半、再びビッグプレーが飛び出す。開始直後のシリーズ、BIG BEARSは好ポジションでドライブを開始すると、QB政本悠紀(創理3=東京都市大付)を中心に敵陣20ヤード付近まで攻め込む。しかし、ここからQBサックを喫し、4thダウンでファーストダウン更新は難しい状況に。ここでキックチームがフィールドへ。K佐藤敏基(社3=東京・早大学院)が50ヤード超のロングキックを成功させ、貴重な追加点を挙げた。その後、守備の隙を突かれ、関大にTDを許してしまうも、直後の攻撃シリーズで、相手がパントをファンブルしたボールをWR金澤秀明(教4=東京・早大学院)がリカバー。このチャンスを井上広の17ヤードTDランでしっかりと得点につなげた。その後もFGを加え、終盤はランプレーで時間をつぶす盤石の内容で試合終了。早大が27-10で関大に快勝した。

佐藤敏の安定感のあるキックが光る

 「収穫というよりは課題がすごく多かった」(OL中村洸介主将、スポ4=東京・日大三)。主将は勝ち星を挙げたことよりも、チームとしての反省点をまず述べていた。それは濱部昇監督(昭62教卒=東京・早大学院)も同じ。「春からの課題がつぶしきれていない」。それでも勝ち星を積み重ねており、勝負強さは確実についてきている。春季オープン戦も来週で最終戦。夏に向けての課題を見つける最後の機会だ。飽くなき向上心で頂上まで駆け上る。

(記事 井上義之、写真 近藤廉一郎、巖千咲)

★U-19世界選手権日本代表発表!

 7月にクウェートにて開催予定のU-19世界選手権。早大BIG BEARSからWR鈴木隆貴(法2=東京・早大学院)、OL島崎貴弘(スポ2=神奈川・横浜立野)、OL松原寛志(法2=東京・早大学院)、1年生からもDB久保颯(国教1=東京・早大学院)が選出された。2年前の前大会にはLB峯佑輔(教4=東京・早大学院)やLBコグランケビン(商3=東京・早大学院)など現在の主力に成長した選手たちが選出されていたこの大会。今回選ばれた4選手にも世界を肌で感じ、BIG BEARSにその経験を持ち帰ってほしい。

得点経過
TEAM PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER G/NG スコア
早大 PR #28井上広 #16佐藤敏 7-0
関大 FG #20 7-3
早大 RUN #28井上広 #16佐藤敏 14-3
早大 FG #16佐藤敏 17-3
関大 PASS #14→19 #20 17-10
早大 RUN #28井上広 #16佐藤敏 24-10
早大 FG #16佐藤敏 27-10
コメント

濱部昇監督(昭62教卒=東京・早大学院)

――試合の感想をお願いします

きょうは春の終盤で相手が関西1部リーグの強豪校ということで、今までやってきた成果を出そうという思いで試合に臨みました。パントリターンTDがありましたが、ご覧の通り試合序盤のシリーズではインターセプトやコミュニケーションミスやオンサイドキックもありました。トータルで5ターンオーバーされていて、しかも前半だけで4つやられているので、通常だったらそこで試合が崩れています。きょうはディフェンスが頑張っていたので、なんとか試合になったかな。後半、「試合をもう一回作り直そう」ということで、最初FGを決める場面までは良かったですが、その後TDを奪われ、攻めるべき場面で攻められず、守るべき場面で守れなかった印象です。その原因としてオフェンスはボールのミスや反則、ディフェンスはタックルミス、球際の弱さ、以前からの課題が結局潰し切れていないので、そういう意味では集大成として臨んだ試合でしたが多くの積み残しが出てしまった試合でした。

――先週の試合では「課題を明確に見つけられるような試合にしていきたい」とおっしゃられていましたが、具体的に課題は見つかりましたか

今までの課題をつぶして、新たなチームをさらに上のステージに持っていくような課題を見つけるために臨んだ試合でしたが、春からの課題がつぶしきれていない状況です。まあ個々に良いプレーがありましたが、全体的にはまだまだかなと。東伏見に帰ってしっかりとやらないと秋は厳しいかなという印象です。

――QBの争いについてはいかがですか

きょうはQB笹木雄太(法2=東京・早大学院)が良かったですね。QB政本悠紀(創理3=東京都市大付)も授業が大変でコンディションを落としていた中、悪くはなかったかな。あとは4年のQB内村竜也(法4=東京・早実)がこの競争に加わって、相乗効果が生まれれば良いですね。

――次戦は今春最終戦となりますが

この試合で出た潰し切れなかった課題を次の一週間でつぶし、ローテーションで様々な選手が出るとは思いますが、1年生から4年生まで、1枚目から何枚目でもどんな選手が出場してもプレーの質、スピード、が落ちないようなフットボールを目指していきたいです。そのためにも来週一週間試合への準備を怠らないことですね。そして、秋のシーズンに向けては、チームのデプスを厚くしていかないといけないので、どの選手が出ても質の高いフットボールができるようなチーム作り、そのための試合にしていきたいです。

OL中村洸介主将(スポ4=東京・日大三)

――この試合に向けてどのようなことを意識して取り組んできましたか

専大戦で反則であったりメンバーのミスがあったんですけど、東海大戦でも同じようなミスを続けてしまったので、今回は同じことを繰り返さないことを徹底していこうと思って取り組みました。関大はすごく強い選手が多いので、そういった面に関しても今までやってきたファンダメンタルの部分でしっかり勝とうという話をしました。

――実際に試合をしてみて、相手の印象はいかがでしたか

OLとしては正直完敗でした。ホールディングをしないとか最低ラインのことができていても、実際に一対一でやられている部分がすごく多かったので、まだ強豪チームに勝てるユニットではないなと思いました。

――オフェンス全体を振り返って、相手と渡り合えていると感じた部分はありますか

きょうはコンスタントにパスであったりランであったりを出すことができたんですけど、同時にターンオーバーもあったので、もっとしっかりドライブを継続していく力をつけないといけない思いました。正直、勝っている部分は少ないという印象です。

――遠征ということでコンディション面などでの不安はありましたか

甲子園ボウルに本気で出たいのであれば関西への遠征ということで良い機会になったと思いますし、この試合は秋シーズンに向けても重要な試合となってくるということは濱部監督からも僕からもチームに言ってあったのですが、そこを意識した状況で体が動いていないわけではなかったので、コンディションという面では少しは良かったのかなと思います。

――勝利という結果になりましたが、今後につながる収穫はありましたか

試合後の全体のハドルでも言ったんですけど、収穫というよりは課題がすごく多かったです。勝った試合こそ課題が多く見えますし、僕自身の力もまだまだだったなと春の大一番のこの試合でわかった部分もあるので、チームのために全てを懸ける姿勢を自分自身が見せてチームにはついてきてほしいと思います。

――夏に向けて意識的に取り組んでいきたい部分はありますか

チーム全体としてはフットボールの面だけではなく私生活の部分、たとえば挨拶の部分や服装ももっとしっかりとさせないといけないと思いますし、そういう細かい取り組みがフットボールにも現れてくると思います。春はあと1試合残ってますけど、まだまだ強豪校と渡り合えるフィジカルやサイズを身につけられていないので、夏のトレーニング期間でそこをどうクリアしていくかということを一人ひとりに考えてほしいです。サイズアップやフィジカルアップに本気で取り組みたいと思います。

LB峯佑輔副将(教4=東京・早大学院)

――きょうのディフェンスの目標は

きょねんの関大戦で20点取られたということと、ことしは(関大対)関学大戦を見ていたので20点以内というところを目標にしていました。それを達成できたという意味では良かったかなと。

――良い出来だったのではないでしょうか

自分たちがプレーできたという意味では無くて、相手のミスに助けられたりというところで、今までの試合での課題は潰しきれていません。まだまだですね。

――1Qから2つのサックを決めるなどのプレーもありましたが

1Qは自分たちの出番が多くてしんどかったのですが、そこで足を動かしてできたというのは良かったと思います。ただ逆に後半だったり、前半の終わりごろからはタックルが甘くなって余分なゲインがあったので、そこが課題です。

――春シーズン最後のヤマ場でしたが、春を振り返っていかがですか

シーズン通してチーム全員がまだまだ経験を積めていないですし、今出ている上級生だったり、試合出ている人数は数少ないので秋シーズンを考えると厳しい戦いになるというのは十分に分かっています。なので、全員が経験を積めるような練習をしていきたいです。

RB井上広大(教4=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返って

1本目にパントリターンTDをすることができたのですが、その次のプレーでパントを落としてしまい、それは1番やっちゃいけないことなのにやってしまったので、きょうはあまりいいところがなかったと思います。

――MVPを獲得することができましたが

周りのブロックがよかったので、3つTDを取れたというのが大きいと思います。自分の力がどうこうとかじゃなくて、OLだったりWRだったり、周りの人たちがブロックしてくれたので、TDするができました。

――試合開始直後に、パントリターンTDを決めることができましたが

試合が始まってから1回目にグラウンド入った時のことだったので、体が少し硬かったかな、とは思ったのですが、入っていたコールが左側に大きく展開するというプレーだったので、思い切って左に走っていったらきれいにブロックしてくれていたので、そのまま走ることができました。

――ご自身のコンディションはいかがでしたか

遠征ということもあり、朝早くから集合して長い移動を経て試合することはなかなか無いことなのですが、いつも通りになるよう逆算していって試合の準備ができたので、体がよく動いたんじゃないかな、と思います。

――OLのディフェンスに関しては

相手のDLの人たちが、すごく強かったらしく、自分も試合してて強いと感じたのですが、そこをOLがなんとか頑張って道を空けてくれました。それで、自分以外のRBもいいランプレーが結構あったと思うし、1列目を空けてくれれば2列目の選手と勝負できるので、OLのおかげで自分たちは走れたと思います。

――春の試合を振り返って

自分自身で思ってるRBとしての持ち味は、体が細い分足が速いので、1回のランプレーで長く持っていってTDするっていうのなのですが、それが今のところひとつも無いので、まだ自分の持ち味を出し切れてないな、と思います。RB全体に関しては、いいプレーも多いし、後輩もすごく頑張っているし、結果も出ているので、いい競争環境にあると思っていて、自分もこの秋に1本目から試合に出られるかわからないので、切磋琢磨していきたいです。

DB石川瑛二郎(人4=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返って

ディフェンスとしては止めるところで止められたり、自分も含めてミスは少しあったのですが、全体としてはそこまで悪くなかったかなと思います。

――DBの出来は

いままでの試合では結構相手にやられていたのですが、思い切ってCBには2年生の青木(啓吾、法2=東京・早大学院)を使ってみたりして青木も頑張っていたので悪くはないです。

――今シーズンのDBはいかかでしょうか

いまのところ試合に出ているのが上級生が中心になっていて目立つ下級生が少ない中で、2年生の青木が試合に出て要所で活躍していたのは他の下級生にとって刺激になったと思います。

――修正点は見つかりましたか

主に自分ですが、浅いボールのキャッチミスだったり単純なミスが多かったので、そういうところを一から潰していかないといけないと思います。

――夏に強化したい部分は

ことしの春はDBが、マンツーマンと球ぎわの部分でずっと負け続けていて、そこを秋で負けたら試合にならないと思うので、確実に潰したいと思います。

――秋に向けて一言お願いします

まだまだ春はDBで勝ったという試合がないので、秋こそはDBで勝ったという試合を作っていきたいと思います。

QB政本悠紀(創理3=東京都市大付)

――きょうの試合はどのような意気込みで臨みましたか

まず勝ちたいということが一番にありました。あとは雑なプレーだったり最近の試合でのいろいろな反省があって、同じ失敗を繰り返さないように意識しました。

――関大との対戦で特に意識したことはありますか

DLがすごく強いので、いままで以上にプレッシャーがかかることは試合前から分かっていました。その中でいかに焦らずに投げるかを意識しなければいけなくて、それが同じ失敗を繰り返さないことにもつながっていたと思います。特にパスラッシュなどで意識しました。

――きょうの試合全体を振り返って

パスのタッチダウンが1回もなくて、全部ランとかで。オフェンスはドライブに関してはうまくできたところが多かったと思うんですが、パスはラッシュが激しい中で逃げてしまった部分がありました。もう少し決め切れるところもあったので、以前よりは良くてもまだまだだと思いました。

――スクランブルを決める場面も多くありましたが、自身のプレーへの評価は

特に大きなミスはなかったんですけれど、投げられるところで判断を延ばしてしまって、決め切れないところがありました。あとは逃げたときにギリギリでインテンショナルグラウディングを2回してしまっていて、落ち着いた投げ捨てができなかったのが少し失敗です。

――理工学部の授業で練習に参加できないこともあるそうですが、そんな状況でのいまのプレーの満足度は

今週は金曜日しか練習していなくて、それも朝だけですごく短かったので、体のコンディショニングとしては球を投げていない分、不安定なところも考えられました。だけどビデオを見たり、頭の中で整理することを中心に置いて隙間の時間に行ってきました。あとはここに来てから頑張ってコンディショニングを整えました。

――夏以降に向けての課題は

頭の中では綺麗はプレーができたとしても予想とは違ったときの、その場の判断力をもう少し付けたいです。例えばスクランブルをしたり横に逃げたときの判断力がまだ欠けていると思ったので、そこを培っていきたいと思います。

LB加藤樹(商2=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返って

春で最後の強豪校との試合で、みんなの気持ちが入っていたと思います。反省はたくさんあったのですが、勝てたので良かったと思います。

――相手のオフェンスの印象はいかがでしたか

関東と違って一人一人が強かったです。一対一で勝負をしていたら負けていたかもしれないと思う部分もあったので、夏に強化していきたいと思います。

――前半のQBサックがうまく機能した要因はなんだと思いますか

スカウティングしているうちに、狙っていかなければいけないと思ったからです。それがうまくはまったという印象です。

――前半のディフェンスに関しては

パスを決められるところで決められてていた点が、弱いところだと感じました。そこで決められるのではなくできるだけカバーできるようにならなければ、秋に厳しくなってくると思いました。

――先日の世界選手権で収穫した点は

自分が成長したかというと、うまくいかなかったと思うのですが、自分より格の違う人々を見ることができて刺激になりました。自分がどれぐらいのレベルにいるのか分かりましたし、上にたくさんいて追い付かなければいけないと感じ、本当に刺激になりました。

――秋に向け、夏に強化したいこととは

コンビネーションで勝てても、一対一で勝てなければこの先はきついと思いました。一対一の勝負でどれだけ圧倒できるかというのが勝負のカギとなると思うので、フィジカル、テクニックともに底上げを図らなければならないと思いました。

RB北條淳士(社2=東京・佼成学園)

――試合を振り返っていかがですか

僕たちが目標としている日本一には程遠い試合でした。前半の立ち上がりだったり、ショートで取れなかったりしたのでそこが見えてきた課題だと思います。

――春のシーズン最後の山場となる関大戦となりましたが、最初の山場と仰っていた立命大戦との比較して、この試合はどうでしたか

僕は立命大戦よりは走れましたし、課題であるファンブルやボールコントロールは克服してきたつもりだったので、個人的には収穫があったのかなと思います。

――ロングゲインを何本も決めていましたが

ロングゲインを決めても、最後の最後にTDを決めれないと結局点数が取れないと思っていますし、そこが僕の課題です。次には西南学院大戦もありますし、その後の夏の練習を頑張って秋には独走できるようなRBになりたいです。

――相手にタックルされてもあたり負けなくなったりと身体が強くなったように見えましたが

ボールを持ったら何も考えてなくて、自分からヒットするくらいしか意識してないので、そういう風に言ってもらえるのは嬉しいです。

――きょう見つかった課題を今後の練習でどのように修正していきたいですか

まずはボールコントロールと独走力を今後の練習で重点的に鍛えて相手に追いつかれないような走力を身に付けたいです。

――秋のリーグ戦に向けて抱負をお願いします

ことしからリーグ編成が変わって厳しい展開になるとは思いますが一戦一戦大事にして、ボールコントロールであったり独走力という自分の課題をもっと詰めることができたら、チームの勝利に貢献できると思うので頑張っていきたいです。