競走部

2012.04.14

第222回日本体育大学長距離競技会 4月14日 神奈川・日体大健志台グラウンド

志方、シーズン初戦でまずまずの走り

 4月とは思えないような冷たい雨と風が吹きつける中、第222回日本体育大学長距離競技会が行われた。ワセダからは1万メートル28分台の自己ベストを持つ志方文典(スポ3=兵庫・西脇工)が出場。1万メートルのレースは今季初となる志方は、目標としていた関東学生対校選手権(関カレ)の標準記録(29分30秒)を突破するタイムで走り切り、まずまずの調整具合を示した。

最後の直線でスパートをかける志方

 厳しい冬の練習、ロードレースを乗り越えた志方が再びトラックに帰ってきた。志方が集団中ほどでレースを進めた序盤は中村匠吾(駒大)、有村優樹(明大)など強豪校の主力選手が集団を引っ張っていく。2分55秒を切るペースでレースが展開していく中で志方もしっかりついていくが、「自分の中できついなと感じました」と話すように、3000〜4000メートルにかけての先頭集団の揺さぶりについていけない。志方はここで前につかずに自身のペースを貫くことを選択した。後半ペースダウンはしなかったものの、結局先頭には追いつけずに7着でフィニッシュ。中村、有村などの下級生に先を行かれたことは口には出さないまでも、悔しさを感じているだろう。だが、悲観することばかりではない。29分11秒27というタイムは自身の持つ自己ベストには遠く及ばないものの、シーズン初戦としては上々。雨で濡れたその顔も、確かな手応えをつかんでいるように感じられた。

 多くのオリンピック選考会が控える2012年。各大会で好記録が出されることは必至である。今記録会でも、コンディションが良いとは言えない状況の中で4人の選手が28分台で走り切った。志方もうかうかしてはいられない。しかし、大学に入学して以来一番練習を積めているという志方。「故障せずにやっていけたら良い」と語るように焦りはない。そこには1年間を通して戦い抜くという強い決意さえ感じられる。そんな決意を胸にトラックシーズンも一気に駆け抜けたい。

(記事 福地恒太、写真 大道瞳)

結果

▽男子一万メートル

志方文典(スポ3=兵庫・西脇工) 29分11秒27(7着)

コメント

志方文典(スポ3=兵庫・西脇工)

——きょうの試合を振り返って

もう少し行きたかったという気持ちもありますが、シーズン初戦ということもあるのでまずまずかなと思います。目標タイムが関東学生対校選手権(関カレ)A標準記録の29分30秒だったので、それを切れたことが良かったです。

——きょうのレースはどのような位置づけだったのでしょうか

欲を言えば日本学生対校選手権(全カレ)の標準記録を切って1年生の時のように28分40秒を切りたいなという思いもあったのですが、シーズン初戦で好記録を出してしまうと6、7月頃に調子が落ちてしまうのでこんなものかな、と。大学1年生や高校3年生の時も春先に一発良い記録を出した後あまり調子が良くなかったですし、モチベーションの面でも春先に一気に行かない方が良いので、今回はそこまで記録にこだわっていなかったのかもしれません。

——その中で29分11秒27というタイムについてはいかがですか

走っている途中はそんなに記録が出そうにないなと思っていて、(29分)30秒切るかなというくらいでした。終わってみればこのタイムだったので、走っている最中からしてみれば良かったですけど、結果だけを見れば良くもなければ悪くもないという感じです。

——レース中盤で先頭がペースを上げましたが

3000〜4000メートルでペースの上げ下げがあったときに、1万メートルという長い距離を考えて自分の中できついなと感じました。まだ前につけるほどレースに慣れていなかったので、いつもの感覚とは違うなと感じていました。

——雨で気温が低いというコンディションの影響はありましたか

多少あるとは思いますけど、以前にもこのような天候で(28分)50秒くらいで走っていますし、周りの選手もそれなりに走っているので、天候は関係あるかもしれませんが関係ないと思います。

——8日に行われた第1回早稲田大学競技会での3000メートルのレースはいかがでしたか

きょうより速いペースで走ったのですが、かなり楽だったのでいけるかなという感触を得られたレースでした。

——最近の志方選手自身の調子はいかがですか

1、2月は箱根駅伝の疲れがあって本当にダメだったのですが、3月になってチームの練習に合流してからは徐々に良くなっています。まだ例年に比べればいまの時期としては調子が良くないなと思うのですが、6、7月に向けて考えたら良いのかなと思います。

——では手応えを感じていますか

いまは大学に入って以来一番練習が積めていると思うので、このまま故障せずにやっていけたら良いなと思います。ホクレンディスタンスチャレンジ(ホクレン)がまずは目標ですね。

——今後はどのような予定でしょうか

次の日体大記録会で、5000メートルか1万メートルを走ります。自分としては5000メートルに出たいのですが。それが終われば、こちらも何に出るかまだ決まってないのですが、関カレに出ると思います。その後、6月下旬からのホクレンで5000メートル、1万メートルに1本ずつ出て、そこはタイムを狙いにいくことになると思います。とりあえず5000メートル、1万メートル共に日本選手権のA標準を切れるようにしたいです。もしことし(日本選手権に)出場できないとしても、来年の日本選手権は世界陸上の選考となるレースなので出場したいです。