競走部

2014.04.14

第236回日本体育大学長距離競技会 4月13日 神奈川・日体大健志台陸上競技場

関カレに向け調整は順調。新戦力もデビュー

 中距離ブロックが結果を残した昨日の日本体育大学長距離競技会。この日は長距離ブロックが5000メートルに多数出場した。中距離ブロックに負けていられないと言わんばかりにこちらも5選手が自己新記録をマーク。中でも21組に出場した井戸浩貴(商2=兵庫・龍野)が13分台に迫るタイムで4着に飛び込む好成績を残した。

レース開始直後に先頭に出た光延。後方は自己記録を更新した井戸(左)と三浦

 最終組の一つ前の組にはワセダから5名が出場。スタート直後、ルーキーの光延誠(スポ1=佐賀・鳥栖工)が果敢に飛び出し、後続との差を最大10メートル近くまで広げていく。光延は1キロ過ぎに集団に吸収されるものの、「ここで離れたらタイムも出ないと思った」(光延)との言葉通り、三浦雅裕(スポ3=兵庫・西脇工)、井戸とともに先頭の選手の背後にぴったりついていく。終盤4キロ過ぎ、レースが動く。3選手がスパート。ワセダ勢はスパートに反応することができず、ズルズルと先頭との差が開いていく。それでも井戸が4位に浮上し、ラストスパート。懸命に前の選手を追った。結局井戸が4着、光延が5着でフィニッシュ。井戸のタイムはトップ選手の指標である13分台に惜しくも届かない14分0秒55だった。「後半のペースアップができないと1着を取ることはできない」(井戸)と次回のレースに向けての課題が見つかったようだ。

 国内トップクラスの選手も多く出場した最終組。ワセダからは山本修平駅伝主将(スポ4=愛知・時習館)と中村信一郎(スポ3=香川・高松工芸)が出場した。レースは先頭の実業団選手が日本記録を狙えるペースで進む中、ワセダの2選手は縦長の集団の後方で推移する我慢の展開となる。しかし中盤、「自分ではあまり速いとは思わなかったのですが、ついていけなかった」(山本)と、両選手ともに集団からじりじりと後退し始める。苦しんだ山本だったが、終盤は持ち味の粘りを見せケガ明けとしてはまずまずのタイムでゴール。遅れた中村も自己ベストを2週連続で更新。フィニッシュ直後に両選手ともに崩れ落ちた姿がレースの過酷さを物語っていた。

復帰2戦目となった山本

 自己ベストが多数生まれたもの、試合後のコメントからは反省の弁が多く、ことしの選手達の意識の高さが伺える。また4名のルーキーがこの大会でワセダデビュー。まずまずの結果を残したことは、今後戦力となる選手達の第一歩としては決して悪くはないはずだ。来月の関東学生対校選手権(関カレ)に向け、新戦力の加わった部内での競争はさらに激しさを増す。「トラック優勝出来るように貢献していきたい」(山本)。トラックシーズンは本格的に幕を開けた。

(記事 井上義之、写真 松田萌花、加藤万理子)

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歩みを止めない中距離ブロック/第236回日本体育大学長距離競技会(4/12)

結果

▽男子5000メートル

前野陽光(スポ3=神奈川・多摩)  15分05秒62(18組34着)

臼田稔宏(基理4=長野・佐久長聖) 14分32秒21(19組12着)

川村裕幹(基理2=和歌山・桐蔭)  14分35秒36(19組18着) 自己新記録

石田康幸(商1=静岡・浜松日体)  14分27秒89(20組20着)

井戸浩貴(商2=兵庫・龍野)    14分00秒55(21組4着) 自己新記録

光延誠(スポ1=佐賀・鳥栖工)   14分02秒41(21組5着)

三浦雅裕(スポ3=兵庫・西脇工)  14分07秒63(21組13着) 自己新記録

佐藤淳(スポ2=愛知・明和)    14分16秒38(21組23着) 自己新記録

藤原滋記(スポ1=兵庫・西脇工)  14分19秒76(21組26着)

安井雄一(スポ1=千葉・市立船橋) 14分38秒42(21組39着)

山本修平(スポ4=愛知・時習館)  14分07秒50(22組25着)

中村信一郎(スポ3=香川・高松工芸)14分17秒82(22組26着) 自己新記録

コメント

山本修平駅伝主将(スポ4=愛知・時習館)

――きょうのレースを振り返って

一応、故障明けにしてはまずまずだとは思いますが満足は出来ていないです。

――きょうのレースはどのような位置付けで臨まれましたか

先週の東京六大学対校大会が復帰レースで、14分11秒とまずまず走れました。今回は13分台を確実に狙っていこうと思っていたのですが、やはり最後は持ち切れず、ずるずる下がってしまったかなと思います。

――ハイペースなレース展開だったように思えましたが

自分ではあまり速いとは思わなかったのですが、ついていけなかったのが現実なので、練習不足かなと思います。

――その結果のタイムに関して、どのように感じていますか

1つずつ試合を確実にこなしたいというのがあったので、その中で13分台を出せれば良かったですが、前回よりは絶対にいいタイムということを心掛けて、4秒ですが上回ることが出来ました。少しずつ調子は上がっているかなと思います。

――東京箱根間往復大学駅伝(箱根)直前にケガをされてから、これまでのケガの具合については

しばらく痛みがあって、走れるようになったのが2月の終わりから3月にかけてでした。そこから、最後のシーズンということで、1回1回の短い練習期間でしたがなんとかできてここまでこれたで、少しは頑張れたかなと思っています。

――復帰レースとして迎えたのが先週の対校戦オープンでの5千メートルとなりましたが

昨季、ケガをした時はもう走れないんじゃないかというぐらいひどかったので、それを考えるとようやく走れるようになって、ほっとした気持ちもあります。最後のシーズンなので、悔いのないように、これから真剣に頑張りたいと思います。

――ケガをされてからはやはり精神的につらい時期もあったのでしょうか

きょねんはずっと調子が上がらない中で、少しは上がってきたかなという時期にケガをしてしまって、つらい時期もありました。でもせっかくキャプテンになったのでそんなことを言ってられない自分もいました。そこでなんとか立ち直って、復帰出来たのは良かったと思います。

――新シーズン始まりましたが、個人的な目標は

昨季のインカレでは惨敗してしまっているので、集大成としてまずは関東学生対校選手権(関カレ)で入賞して得点を取ってチームに貢献すること。あとは下級生中心にインカレに出場することになると思いますが、下級生を引っ張って、みんなが得点を取り、トラック優勝出来るように貢献していきたいなと思います。

――次のレース予定は

次はおそらく関カレになると思うのですが、あまり練習が積めていないので、まずは練習を積んで関カレに臨む形になると思います。

井戸浩貴(商2=兵庫・龍野)

――あと一歩で13分台でしたがきょうの結果を受けていかがですか

やっぱりその1秒は自分の練習の中での力の足りなさが全部固まった結果だと思うので、素直にそこは自分の力が足りなかった部分だなと思っています。

――ロードシーズンから好調を維持されているのではないですか

そうですね。東京六大学対校大会はあまり結果が良くなかったんですけど、合わせる試合に合わせてこれているというのは自分がしっかり調整できているところなので、いい流れではこれていると思います。

――良い結果が出ているということは練習も順調に詰めているのですか

でも練習は先輩の方が強くて引っ張ってもらうことも多くてまだまだ練習では強くなれる部分があるのではないかと感じています。

――体が絞れてきている印象を受けます

一回ちょっと増えたりはするんですけど、箱根とかハーフとか大きい試合に向けて徐々に減らして絞れているという感じはあるのでそこもうまくいけているんじゃないかと思っています。

――きょうは1年生3人と同じ組でのレースでしたが、一緒に走ってみてどのような感想を持ちましたか

ラストで勝てたのは先輩の意地を見せれて良かったと思ってるんですけど、結局最後まで光延(誠、スポ1=佐賀・鳥栖工)に頼りすぎた部分がありました。もっと先輩らしく走れたらなあという気持ちもあるので2年生になったっていうことをみんなに見せつけるためにはまだまだそこが課題なんじゃないかなと思っています。

――先頭を引っ張るレースをしたいという気持ちがあるということでしょうか

光延に勝ったというのはあるんですけど、組で先頭ではないのでそこはまだまだ前を攻めないといけなかったというところは反省点だと思います。

――13分台を出すために足りないところは何だと考えていますか

前の集団が13分55秒とかだったのできょうは3600(メートル)から上がってそこは付けたんですけど、4000手前で離れてしまったので後半ペースを上げるということが自分にはまだ足りないんじゃないかと。ハーフもそうなんですけど前半のペースを維持して順位が取れたかなというかたちでした。やっぱり後半のペースアップができないと1着を取ることはできないのでそこが課題です。

――関カレに向けてはどのような目標を持っていますか

ことし競走部は100周年で両インカレのトラック優勝を目指しているんですけど、ハーフマラソンはトラックの点数に入らないので、自分がトラック優勝に貢献できるかたちで出たいと思っています。5000なり1万なりトラックで結果を残すことをインカレでは意識していきたいです。

光延誠(スポ1=佐賀・鳥栖工)

――きょうの結果についてはいかがでしたか

(大学での)最初のレースで、自分なりに設定した目標は達成できませんでしたが、積極的にレースを進めることができたことがきょうの収穫だったと思います。

――目標とはどういったものだったのでしょうか

13分55秒を切ることを目標に置いていましたが、7秒遅かったです。タイム的には悔しい内容になってしましましたが、レースの内容的には、前に行けたことが収穫です。

――レース開始直後から前に出たことがということでしょうか

はい。あと、抜かれてからも、先頭集団に食らいついていけたことは良かったです。

――中盤は先頭の選手のすぐ後ろにくっついていましたが

ここで離れたらタイムも出ないと思っていたので、なるべくゆとりを持ってついて、終盤にスピードを上げていこうと思っていました。

――終盤、3選手がスパートを仕掛けたときはどういった心境でしたか

突然のスパートで対応できませんでした。それに対応するのが今後の課題です。

――レース後のジョグでも1年生4人で走られていましたが、他の1年生はいかがですか

ことしの1年生は持ちタイムも良く、一人一人高め合って、切磋琢磨(せっさたくま)して好記録を出せればいいなと思います。

――次のレースは

再来週の日本体育大学長距離競技会の1万メートルに出場する予定です。1万メートルは初めてなのですが、山本(修平、スポ4=愛知・時習館)駅伝主将から28分台を狙っていこうと言われているので、一人でも多く28分台を出せるように、まずは自分が出していきたいと思います。