競走部

2012.09.10

第81回日本学生対校選手権 9月10日 国立競技場

全カレ2日目

  男子対校得点6点と大会初日は寂しい結果に終わったワセダ。巻き返しを図りたい2日目は、短距離勢の活躍が目立った。男子100メートル決勝では竹下裕希(スポ2=福岡大大濠)の2位を含む3選手の入賞で一挙14.5点を荒稼ぎ。男子4×100メートルリレー(4継)はスムーズなバトンパスと絶妙なチームワークで優勝を果たし、チームに8点を投じた。きょうだけで22.5点を獲得した早大は男子対校得点で28.5点の3位に浮上し、トップ日大の35点、2位筑波大の30点を射程圏内にとらえている。「ワセダといえば短距離、短距離といえばワセダ」(梶将徳、スポ4=福島・白河旭)の伝統が復活しつつあるいま、後半2日間でさらなる大量得点に期待したい。

関カレとの二冠を達成し笑顔を見せる4継メンバー

(記事 菅原理紗子、写真 西脇敦史)

★蔭山、後半追い上げ4位入賞

3種目で入賞を狙う蔭山。100メートルでは4位となった

 全カレが大会2日目を迎えた。女子100メートルの決勝にワセダからは蔭山愛(教4=神奈川・相洋)が出場。ロンドン五輪女子4継メンバーであった市川華菜(中京大)も決勝進出を果たしており、ハイレベルな争いとなることが予想された。向かい風0.7メートルというコンディションの中始まったレース。序盤はやや遅れをとるも、中盤から徐々に加速してゆく。スピードに乗るとメダル争いに参加するかたちになり、市川を除く7人が混戦状態のままゴール。蔭山のタイムは12秒06。0.01秒差で3位の座を逃し4位となったものの、後半からの追い上げは見事であった。大会3日目には、蔭山の得意種目である400メートル決勝が行われる。100メートル決勝で表彰台を逃した悔しさをバネに快走してほしい。

(記事 目黒広菜、写真 手塚悠)

★男子100メートル、竹下が僅差で2位!

後半追い上げ2位に食い込んだ竹下

 関東学生対校選手権(関カレ)で会場を沸かせたワセダの短距離勢がまた魅せた。出場3選手全員が決勝に進んだ男子100メートル決勝。スタートから飛び出したのは五輪代表にも選ばれたワセダのエース九鬼巧(スポ2=和歌山北)だった。後半、同じく五輪代表の飯塚翔太(中大)が伸びを見せ九鬼をかわすが、そのさらに後ろから竹下も追い上げる。竹下は優勝には0.01秒届かなかったものの、飯塚を追い詰め2位でフィニッシュ。追い上げを許した九鬼はゴール直前に畠山純(中大)にもかわされてしまい、0.04秒に4人がひしめく白熱のレースで惜しくも表彰台を逃した。初の全カレで決勝に残ったルーキー北村拓也(スポ1=広島皆実)も果敢に攻め、トップとのタイム差は0.17秒と大健闘。またこのレースの結果、ワセダは対校得点トラックの部で一気にトップにおどり出た。全カレ2連覇へ、活気づいたワセダの勢いはまだまだ止まらない。

(記事 川嶋悠里、写真 西脇敦史)

★4継、関カレに続く二冠目!

3走までにつくったリードを三原(手前)が守り切った

  昨年の全カレでは8位と悔しい結果に終わった男子4継決勝。北村、九鬼、竹下、三原浩幸(スポ2=千葉東)のオーダーで臨んだ早大はゴール前までもつれる混戦を制し、39秒19で2009年(平21)以来となる優勝を果たした。先行逃げ切りを持ち味とする早大にとっては、一般的には不利と言われる8レーンからのスタートもプラスに働く。バトンパスもスムーズに決まり3走までにリードを稼ぐと、アンカー三原が中京大などの猛追をかわした。1、2年生のみのメンバーで臨んだが、選手たちに特別な意識はない。予選では3日目から始まる男子200メートルを見据えて竹下を温存し、梶将徳(スポ4=福島・白河旭)を起用。「誰が走ってもおかしくない」と九鬼が語る選手層の厚さがいまの早大の強みだ。これで関カレに続く二冠を達成。九鬼は「『リレーのワセダ』を復活させたい」と力強く意気込みを語る。日本選手権リレーと合わせたリレー三冠にまた一歩、近づいた。

(記事 辻安洋、写真 浜雄介)

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全カレ1日目/日本学生対校選手権(9/9)

結果

【男子】

▽100メートル

竹下裕希 10秒72(2位)

九鬼 巧 10秒75(4位)

北村拓也 10秒88(6位)p

▽4×100メートルリレー

早大(北村?九鬼?竹下?三原浩幸) 39秒19(1位)

【女子】

▽100メートル

蔭山 愛 12秒06(4位)

▽1万メートル競歩

野田泰代 51分58秒16(19位)

▽棒高跳

上原あずさ 記録なし

コメント

梶将徳(スポ4=福島・白川旭)

――4×100メートルリレー(4継)優勝について短距離ブロック長としての感想をお願いします

前回優勝したのは僕が1年生のときで江里口さん(匡史、平23スポ卒=現大阪ガス)とかOBさんがいた頃でした。3年ぶりで、タイムはもうちょっといけたかなあと思うのですが、何より優勝できたのがうれしかったです。

――予選では3走として出走されましたが

ちょっと2、3走間のバトンがうまくいかなくて。一番最初の種目だったので部の雰囲気としてもうちょっと良い流れを作れたらなと思っていたのですが、そこは失敗しましたね。

――ご自身の調子はいかがでしたか

4継しか出られなかったんですけど、この全カレに向けて調整してきましたし、調子としては悪いわけではなく、良い感じで走れたかと思います。

――関カレとの二冠を達成されました

ようやく短距離の全体的なレベルも上がってきて、非常に高いレベルでやれてきていますし、お互い切磋琢磨(せっさたくま)してやれているのがこの二冠につながったのだと思います。

――4継に限らず短距離勢の活躍が今大会は目立っています

どちらかというといままでワセダといえば短距離、短距離といえばワセダということがどうしてもあったので、それが弱まっているときもありましたが、ようやくここにきて短距離全体のレベルが上がってきたということもあって非常にうれしいですし、良かったと思います。

――日本選手権リレーとの三冠も見えてきました

日本選手権リレーも獲らなきゃいけないタイトルですし、このメンバーなら取れると思います。さらにもっと上のタイム、38秒台を目指してできるんじゃないかと思うので、またしっかり全員で気を引き締めて、バトン練習からもう一度基礎を見直してやっていきたいと思います。

――次に梶選手が出場される個人としての大会は何でしょうか

多分早慶対抗陸上競技会で100メートルに出場すると思います。そこでしっかり走って、日本選手権リレーに向けて弾みをつけたいです。今度はこのリレーメンバーも個人個人のレースで出てくると思うので、そこでまたもう一段階上げて、リレーのレベルも上げられたらと思います。

平賀翔太(基理4=長野・佐久長聖)

――レースを振り返っていかがですか

正直3位になれるとは思っていなかったので、表彰台に立てて良かったです。

――表彰台に立った時のお気持ちは

うれしかったですね。

――久しぶりのレースでしたが、調子はいかがでしたか

合宿で練習を積んでいる中でのレースだったので、それほど調整不足というわけではなかったのですが、走ってみたら結構良い感じで走れたかなと思います。

――前半から積極的な走りでした

走る前は余裕をもって走ろうと思っていたのですが、走り始めたら意外と体が動いたので、ついていこうかなと思って、あのような展開になりました。

――後半も体に余裕はありましたか

そこまできつくはならなかったです。

――留学生についていく場面もありましたが

離れた時はやはりきつくなって、離れてしまったのですが、その前に何度か仕掛けてペースが変わった時は、対応できたところもあったので、良かったと思います。

――合宿はいかがでしたか

菅平合宿では別メニューでやっていて出遅れていった部分がありましたが、北海道合宿からは合流してできました。

――いまの長距離選手の方々の雰囲気は

合宿の練習の出来も全体的に良いかなと思っているので、あともう1回合宿が残っていますが、そこでしっかりと練習を積みたいです。

――駅伝シーズンに向けての意気込みをお願いします

まずは最初の出雲駅伝で優勝できるようにしっかり準備していきたいと思います。

九鬼巧(スポ2=和歌山北)

――4継で優勝されました。いまのお気持ちは

前半で逃げ切り三原(浩幸、スポ2=千葉東)に託すという、うちのチームのパターン通りでした。8レーンだったので前に誰もいなかったですし、僕たちが走る上で一番良いかたちだったと思います。関東インカレに続いてこれで二冠目ですし、日本選手権リレーでも勝って「リレーのワセダ」を復活させたいと思っているので、その第一歩にはなったかなと思います。

――予選は辛くも突破というかたちでした

僕が本当に走れなくて、チームに迷惑をかけてしまったかなと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。決勝では、チームのことももちろんありましたが、全カレを僕の中で締めくくる上でまずは僕自身の走りをきっちりしようというのがあったので、バトンの前にそこを確認して走りました。バトンもスムーズに渡っていたと思います。

――3走を梶選手(将徳、スポ4=福島・白河旭)から竹下選手に変えたのは理由があったのですか

竹下の調子が良かったですし、いまこのチームが、梶さん、竹井さん(尚也、スポ3=京都・龍谷大平安)、(林)風汰さん(スポ3=三重・宇治山田商)、永沼(賢治、スポ1=大分舞鶴)と誰が出てもおかしくないというメンバーなので、梶さんは明日からの200メートルへ温存という意味もありました。

――1、2年生のみのメンバーで優勝しましたが、意識することはありますか

いまのチームは学年を問わず走れていて、仮に関東インカレのメンバーで走ったとしても優勝はできていたかなと思います。誰が走ってもおかしくないという点はいまのチームの強みです。チーム一丸となって戦えているかなという部分は大きいです。

――個人種目の100メートルはいかがでしたか

絶好調では臨めていなかったので、悪い中でいかにゲームを組み立てるかというのが僕の中での課題でした。でも、まとまったベストの走りはできなくて、予選も準決勝も決勝も全て違う走りだったかなと思います。良くなかったですね。

――そういった点が4継でしっかり走ろうという気持ちにつながったのですか

その通りですね。4継ではバックストレートが追い風で気持ち良く走れましたし、現状の中では上手くいった走りかなと捉えています。

――予選ではお兄さんと一緒に走ることになりましたが、意識されましたか

兄と走るのは高1以来で、一緒に走ることが分かってからは何回も連絡を取って話はしていました。大会側が上手くやってくれたな、と思っています。

北村拓也(スポ1=広島皆実)

――1年生ながら個人種目の100メートルで決勝に進出しましたが、どういったお気持ちですか

今回の僕の目標が九鬼さんと竹下さんと3人で決勝に残ることだったので、そのことが達成できたのは良かったのです。しかし、決勝では自分のレースが出来なかったので後悔しています。

――では、予選と準決勝では思うような走りが出来ましたか

予選は優勝候補の山縣さん(亮太、慶大)がいらっしゃったのでそれに離されずに、と思っていたのですが力んでしまって。準決勝では力んでしまったところは改善して予選よりは良かったと思うので、自分の中でプラスになりました。

――決勝のレースの納得いかなかった点は何ですか

スタートしてから力んでしまって勝負になっていなかったなという風に思いました。

――関カレよりも良い結果を残せたと思いますが、そのきっかけは何かありますか

練習のときに礒監督(繁雄、昭58教卒=栃木・大田原)のアドバイスを受けて、自分の中で走り方の考え方や走り方自体も変わったと思うので、礒監督のおかげだと思います。

――4継で優勝されましたが

1走として2走の九鬼さん(巧、スポ2=和歌山北)にスムーズに、かつトップで渡すのが役割だと思ったので役割は果たせました。8レーンということで周りが見えない中、自分のレースをしようと思い集中できたのが良かったと思います。

――1走から2走へのバトンパスが良かったですが

自分もうまく加速できましたし、九鬼さんも速いのでうまくいきました。練習でも良い感
じでバトンパスができていましたが、さらに練習以上のものが出せました。