競走部

2012.10.14

第52回実業団・学生対抗大会 10月14日 神奈川・小田原市城山陸上競技場

野澤、自身の早稲田記録を更新!

 第52回実業団・学生対校大会が14日、小田原市城山陸上競技場で行われた。実業団選手と学生の対抗戦であるこの大会には全日本実業団対抗選手権、日本学生対校選手権で上位入賞を果たした選手のみが出場できる。早大からは野澤啓佑(スポ3=山梨・巨摩)や竹下裕希(スポ2=福岡大大濠)、紫村仁美(スポ4=福岡・筑紫女学園)など6選手が出場。長距離以外の選手にとってはシーズンオフも近づく中、またしても野澤が魅せた。

自己ベストを大幅に更新する快走を見せた野澤

 男子400メートル障害に出場した野澤。好スタートを切ると、国体以降課題としてきた前半の走りをうまくまとめ、良い流れをつくる。8台目からハードル間の歩数が崩れ、持ち味である後半の伸びは精彩を欠いたものの、ゴールしてみれば今季だけで6度目となる自己ベスト更新。記録は49秒15と、目標としてきた49秒20のカベを今季最後のレースでしっかりと越えてみせた。それでも「48秒台を狙ってこのレースに挑んだ」(野澤)と決して満足することはない。格上の実業団選手にも臆することなく、あくまで世界に目を向けて戦い続けている。

 今季は専門種目ではない400メートル、800メートルでも自己記録を塗り替えるなど走力の向上があらゆる場面で証明され、400メートル障害での自己記録更新も続いたが、本人の中で会心のレースはいまだない。来年にはユニバーシアード、世界選手権が控えている。ここまでの成長を見せながらも大きな伸びしろを残す野澤に、今後も期待したい。

(記事、写真 菅原理紗子)

結果

▽男子100メートル

竹下裕希 10秒52(2位)

北村拓也 10秒86(6位)

▽男子400メートル障害

野澤啓佑 49秒15(2位) 自己新記録 早稲田新記録

▽男子スウェーデンリレー

学生(畠山純(中大)—竹下裕希—山崎謙吾(日大)—渡邊和也(東北福祉大)) 1分50秒55(2位)

▽男子棒高跳

土井翔太 5メートル00(5位)

▽女子100メートル

蔭山愛 12秒06(5位)

▽女子100メートル障害

紫村仁美 13秒89(6位)

▽女子スウェーデンリレー

学生(坂内睦(東女体大)—蔭山愛—藤沢沙也加(岩手大)—三木汐莉(東大阪大)) 2分08秒12(2位)

コメント

蔭山愛(教4=神奈川・相洋)

——きょうのレースを振り返っていかがですか

全然ダメでした。脚がうまく動かなくて持ち味である後半で失速が見られたので、良いレースではなかったです。でも学生生活では最後に近い試合になるので、楽しく走れればいいなと思って走りました。

——国体の疲れも残っていたのではないでしょうか

はい、疲れました(笑)。でも今回は100メートルだったので、気持ちは楽でしたね。

——城山陸上競技場は相洋高校とも近く、思い出の場所だと思うのですが

そうなんですよ。後輩も応援に来てくれていてすごくうれしかったんですけど、情けない結果に終わってしまったのが心残りです。

——11月3・4日に行われる国士館大学競技会が最後のレースでしょうか

はい、それが学生最後の試合になります。

——国士館大学競技会には羽角彩恵選手(スポ2=北海道・札幌第一)、土川萌子選手(スポ2=栃木・那須拓陽)も出場されますが

そうなんです、後輩も一緒に出てくれて。わたしと紫村が出ると言っていたんですけど、羽角と土川も「じゃあわたしたちも出ます」と言ってくれて、そういうのもすごくうれしいんです。4年はほぼ引退するんですけど、「見に行けたら行くよ」と言ってくれる子もいたので、良い人たちに囲まれて終われるのは幸せです。

——最後のレースに向けて目標や抱負をお願いします

いますごく疲れが溜まってしまっているので、その疲れを2週間くらいかけて抜いて、最後1週間でピリッと刺激を入れたいです。自分が一番好きな200メートルに出られるので、楽しく終われたらいいなと思います。

——4年間の集大成となるレースです

ワセダを背負うのは次が最後になるので、本当にさみしいです。エンジがだいぶ前に終わってしまっていて、そのときもさみしかったんですけど、白エンジもいよいよ次が最後になりますし、ワセダとして出られる試合がもう終わります。山あり谷ありで大変ではあったんですけど、いまはすごく良い仲間に恵まれて後輩も良い子たちばっかりで、競走部で4年間競技できて本当に幸せだったなと思います。

——競技は継続なさるということですが

小田原市役所に決まったので、ここを拠点にやると思います。

紫村仁美(スポ4=福岡・筑紫女学園)

——きょうのレースはいかがでしたか

最悪なレースでしたね。ことし一番遅いタイムで走ったので本当に悔しいです。

——ストライドが伸びずに走りが硬いように見受けられましたが

スプリントの部分がうまく上がっていなかったので、そのまま後半も伸びずに走ってしまいました。60〜70パーセントの力でずっと走ったというような感覚で、疲れることさえできずに終わってしまいました。スプリント力が少し落ちているのかなと思います。

——練習状況はいかがでしたか

しっかり練習はやっていたのですが、恐らく方向性が少し違ったのだと思います。もう一度修正し直していきたいなと思います。

——今大会はどのような意識で挑まれていたのでしょうか

最後の100メートル障害だったのでしっかりいきたいなというのはあったのですが、そうはできず悔しいです。

——オフシーズン前に、試合の予定はありますか

11月4日に、400メートル障害のレースが控えています。400メートル障害も走ってみたいなという好奇心と、先生から出てみないかと誘っていただいたので出場を決めました。

——大学卒業後のご予定はいかがですか

佐賀の教員採用試験に合格できたので、教員をしながら陸上を続けようかと考えています。また100メートルの走力を上げながらやっていきたいと思います。

野澤啓佑(スポ3=山梨・巨摩)

——きょうのレースを振り返っていかがですか

今回のレースは国体後ということで、国体で感じた課題を頭に置いて臨みました。国体決勝では前半うまくいけなくて、後半巻き返しはしたんですけど、結局2番で。タイムもあまり良くなかったので、今回は前半をどう走るかを考えて走りました。前半うまくいけた分、後半はあまり良くなかったですけど、良い流れでいけてベストも出たのかなと思います。

——後半があまり良くなかったというのは具体的にどのようなことでしょうか

オール14歩でいくというのが8台目からできなくなった上、8〜10台目までハードルにぶつけてバランスを崩してしまったので、後半の伸びが今回はなかったな、と。うまく立て直せなかったので、これがまた次の課題として残ったかなと思います。

——49秒15というタイムについてはいかがですか

今回は48秒台を狙ってこのレースに挑んだので…。でもことし言っていた49秒20という目標を今季最後のレースでしっかり達成できたというのは率直にうれしかったです。

——国体で優勝された杉町マハウ選手(日本ウェルネス)が隣のレーンでした

レーンの配置が国体の決勝と全く一緒だったんです。またこんな機会が来ることがあるのかと少し緊張もしたんですけど、しっかり惑わされることなく自分のリズムで走れたので良かったです。

——普段は緊張されないと以前おっしゃっていましたが

そうなんですけどね(笑)。最近スタートからの1台目がうまく合わせられなくて、やはり1台目は入りで結構重要なので、そこが合わないと後半にも影響が出てしまうんです。その分若干不安がありました。

——国体では400メートル障害予選でこれまでの自己ベストタイである49秒49の好タイムで走られました

タイムは出たんですけど、レースの反省をすると、良いところもなく、かと言ってそこまで悪いという感じでもなかったんです。やはり納得はいかないですし、こんな感じでこんなタイムが出ていいのかなという感覚になってしまいました。やはり出すべきときに結果を出せるのが一番理想なので。

——そんな中でも国体では800メートルでも3位、早関戦では400メートルで47秒01の自己記録と走力はしっかり証明されています

国体の800メートルに関しては経験もないですし、今回初めて全国大会に出てレースに挑んだので、言ってしまえば挑戦者でした。特にどういうレースを組み立てようというよりは、とにかく前の人についていって最後まで粘るということを考えていたので、決勝ではそれがしっかりできました。ラスト勝負で専門の選手には敵わなかったですね。早関戦に関しては、自己ベストではあるんですけどぱっとしない記録で。日本学生対校選手権の参加A標準記録(47秒00)に0秒01及ばなくてB標準に終わってしまったので…100分の1秒の怖さというか、今季はそういった経験をたくさんしてるなと思いました。今後はその詰めの甘さをちゃんと意識して走っていきたいです。

——今季の個人レースはこれが最後でしょうか

そうですね、おそらくこれで一区切りです。あとはリレーですけど、日本選手権リレーが最後になるかな、と。

——今後は400メートルや800メートルも視野に入れて練習をされるのですか

そうですね、冬季は長い距離を中心にしてなおかつ速さを意識しながらトレーニングを積もうと考えています。

——日本選手権リレーに向けてチームの雰囲気はいかがですか

ここまで二冠できているので、しっかり三冠したいです。日本王者を目指す大会なので、チームの雰囲気は引き締まっていると思いますし、なおかつリレーなのでそれぞれがしっかり調整してベストを出せるように頑張っていきたいと思います。

——4×100メートルリレー(4継)も含めた六冠もかかっています

まずは4継のみなさんに頑張ってもらってそこで勇気をもらって(笑)、4×400メートルリレー(マイル)でもしっかり勝ちます!