野球部

2013.10.19

秋季リーグ戦 10月19日 神宮球場

有原延長12回熱投!打線援護できず引き分け/法大1回戦

TEAM 10 11 12
早大
法大
有原―土屋

◇二塁打 東條 ◇三塁打 中村

 早大は、優勝に向けて絶対に勝ち点を落とせない大一番、法大戦を迎えた。先発・有原航平(スポ3=広島・広陵)は、5回に被弾で1点を失うも、その後は無安打無四球の好投で法大打線を完全に封じる。延長12回を投げ切り、1失点15奪三振完投でエースの役割を果たした。有原を援護したい打線は、5回に重信慎之介(教2=東京・早実)の適時打で先制に成功。しかし10安打1得点の拙攻で勝ち越し点を奪うことができず、1回戦を引き分けとした。

12回を投げ抜いた有原

 まさに、気迫の投球だった。この負けられない一戦の先発を任された有原は、立ち上がりからテンポの良い投球で法大打線を翻弄(ほんろう)。4回までを散発3安打に抑えた。打線が1点を先制した直後の5回、先頭打者の蔵桝孝宏に右翼本塁打を浴びたが、それでも続く1死二塁のピンチでは後続を二者連続三振に仕留め、勝ち越しは許さなかった。その後も集中力を切らさない有原は、6回以降走者を1人も許さない完ぺきな投球を披露。9回11奪三振の力投で、打線の援護を待った。そして、早法両者譲らず、1―1のまま突入した延長戦。そのマウンドには、なおも力投を続ける有原が立ち続けていた。延長11回には法大1、2番を圧巻の二者連続見逃し三振に斬って取る。さらに、勝利の可能性がついえた苦しい最終回でも、絶対的エースの球威が衰えることはなかった。最後は165球目にして、151キロの剛球で見逃し三振。12回1失点完投と、最後まで隙を見せない投球で、チームの期待に応えた。

 一方の打線は5回、河原右京(スポ2=大阪桐蔭)が右前打で出塁すると、好調・重信の適時左前打で生還し、1点を先制する。しかし、同点とされてからの再三の好機では、あと一本が出ない。6回には安打と連続四球で2死満塁とするも、8番・東條航主将(文構4=神奈川・桐光学園)が空振り三振。9回にも2死満塁から4番・小野田俊介(社3=東京・早実)が空振り三振と、法大投手陣の要所を抑えた投球の前に苦しめられた。延長10回には、東條の二塁打などでこの日3度目の満塁とするも、続く中澤彰太(スポ1=静岡)が二ゴロに倒れ、最後まで勝ち越し点を奪えなかった早大。実に15残塁の拙攻で、悔しい引き分けに終わった。

満塁の好機で三振に倒れうつむく東條主将

 3季ぶりのリーグ制覇に向けて、もう負けは許されないという苦しい戦況のなか、選手たちをいたぶるような接戦が続く。その中、チーム全員で打ち勝つ「一丸力」(東條主将)で、苦しい戦いを制し、優勝戦線に踏みとどまってきた早大。きょうも、これ以上ない快投を見せた有原がチームを救い、黒星は喫していない。まさにいまが勝負どころである。「あすは野手陣に頑張ってほしい」という岡村猛監督(昭53二文卒=佐賀西)の期待に応えられるか。打線の奮起こそが、優勝へのカギとなる。

(記事 平岡櫻子、写真 高橋千秋、手塚悠)

コメント

岡村猛監督(昭53二文卒=佐賀西)

――試合を終えて一言お願いします

有原(航平、スポ3=広島・広陵)を援護できなかったというのが非常に残念ですけど、有原は一所懸命投げてくれましたのでしまった試合にはなりました。うーん、あと一つの塁が遠い。

――有原選手は5回に本塁打を浴びましたが、それ以降は7イニング連続で三者凡退に抑える好投でした

そうですね。立ち上がりのところはヒットを打たれたりして、多少不安定なところもありはしましたけどね。前回の立大戦の時もある程度ヒットは打たれるけどなかなか点を許さない投球をしてくれたので、後半は素晴らしい投球だったので、安心して見ていました。

――攻撃では法大の船本一樹選手に苦戦していた部分がありましたが、ベンチではどのような指示をされましたか

詳しいことは企業秘密なんだけど(笑)。まあ、きょうは船本くんが良かったということでしょう。非常に気力も充実したマウンド上での仕草だったと思うので。

――重信選手(慎之介、教2=東京・早実)が先頭で出塁や打点も挙げられるなど活躍されました

自信をもってプレーしてくれているんで、非常に頼もしいですね。

――3番の中村選手(奨吾、スポ3=奈良・天理)もきょうの試合は長打を含む猛打賞の活躍でした

まあ、復調の兆しがあると思います。その一方で、小野田(俊介、社3=東京・早実)がブレーキになりましたのでね。まあクリーンアップ3人のうち2人が打ってくれたら点が入るんだけど、1人だけだとなかなか点が入らないですね。

――ではあすに向けて一言お願いします

あすは投手を援護できるように、野手陣に頑張ってほしいと思います。

東條航主将(文構4=神奈川・桐光学園)

――きょうの法大戦にはチームとして何を意識して臨みましたか

もう優勝するには2つ勝つしかないということを話して、この前立大戦で一丸となれたので、一丸力というのを求めてやっていこうという話はしました。

――立大3回戦に続き今回も延長戦となりましたが、延長に入る際に何か声はかけましたか

接戦だったらうちに分があるとは言っていて、先攻と後攻がこの間とは違っていましたがうちに流れがきているとは思うので、流れを渡さないようにこっちが主導権を持って先に一点いれようという話をしました。

――有原選手が一人で12回まで投げ切りましたが、好投を見ていていかがでしたか

野手陣が1点しか取れなくて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだったんですけど、本当に頼もしいエースになってくれたなと思います。

――10安打を放ちながらも1得点に終わりましたが、打線の課題は何か感じていますか

自分を筆頭にチャンスでの一本というのが出なくて、一本というより三振ばかりなので、それは春からの課題でもあったんですけど、チャンスでの三振というのをなくしていかないといけないなと思います。

――その中で中村奨吾選手(スポ3=奈良・天理)が3安打を放ち復調の様子が見られましたが

そうですね、でももともとすごいものを持っている人なのでいつか打つだろうなとは思っていましたけど、良かったです。

――きょうは引き分けとなりましたが、次の試合にはどう臨みますか

引き分けというのは自分も正直あまり経験がないんですけど、とにかくこの試合はなかったものにするというか、もう一回自分たちの流れに持ってくる、主導権をつかんで試合を進めるということを考えて、あした入っていきたいと思います。