野球部

2013.10.18

秋季リーグ戦 10月19、20日 神宮球場

法大戦展望

 負ければ両校共に大きく優勝戦線から遠ざかる中、行われた立大戦。全試合2点差以内の大接戦を制した早大は見事に春の雪辱を果たし、2位で慶大を追う展開となった。次戦に迎えるは、先週の東大戦で今季初の勝ち点を挙げた法大。ついに目覚めた強豪相手への勝利は、王座奪還に向けた絶対条件となるだろう。

 投手陣をけん引するのは絶対的エース有原航平(スポ3=広島・広陵)。23回を投げ自責点はわずか1。防御率も破格の0.39と安定した投球を見せ続けている。立大戦では2試合に登板し、澤田圭佑との投手戦を制した。一方東大戦では8回無失点の快投を見せた吉永健太朗(スポ2=東京・日大三)であったが、明大戦、立大戦と現在3連敗中。吉永の復調が法大戦、そして優勝のカギを握るといっても過言ではないだろう。立大3回戦では両エース譲らず迎えた終盤、横山貴明(スポ4=福島・聖光学院)がマウンドに上がり3回無安打投球を披露。劇的勝利の立役者となった。他にもルーキー吉野和也(社1=新潟・日本文理)など、救援陣は盤石の態勢だ。

絶対的守護神として横山が君臨する

 立大戦で大きく打順を組み替えた早大打撃陣。1回戦では今季初スタメンを果たした1番・中澤彰太(スポ1=静岡)が躍動する。初回に先制につながる右前打、さらに3回にも右翼へソロ本塁打を放ち勝利に貢献。それに負けじと2回戦、主砲の4番・小野田俊介(社3=東京・早実)にもうれしい今季初本塁打が飛び出した。また3回戦では打線が沈黙する中、重信慎之介(教2=東京・早実)が3安打と輝きを放った。中澤、重信ら新戦力の台頭により、オーダーに厚みが増したのは間違いないだろう。しかしいまだに得点圏での打率が上がり切っていないことも事実。全員野球で好機を確実にものにできるか、そして早大が誇るクリーンアップの前に走者をためることができるか。好投手そろう法大の牙城を崩すには、打線のつながりを取り戻したいところだ。

 一方の法大は春季とは一変、2カード連続で勝ち点を落とすまさかの展開に。しかし前週の東大戦では船本一樹、石田健大の左右両エースが完封試合を達成。過去の実績は十分なだけに、勢いづいた法大投手陣は脅威となる。打撃陣は昨季4割を超える高打率をマークした大城戸匠理、河合完治主将、さらにベストナインを獲得した西浦直亨らが中心。この上位打線の前に走者をため、一気に突き放すのが法大の必勝パターンだ。秋の調子は決して良いとはいえないが、全国屈指とも言われる強力打線は一度目覚めるととどまることを知らない。

主将の河合の一打にかかる

 「絶対に2連勝で締めたい」(東條航主将、文構4=神奈川・桐光学園)。立大戦の快進撃そのままに、譲れない一戦を迎える早大ナイン。互いに死闘は避けられないだろう。その先に輝く栄冠のために、最高の状態で伝統の一戦を迎えるために――。昨秋から連敗続きの難敵・法大を打ちのめすべく、エンジの戦士たちがいま出陣する。

(記事 細矢大帆、写真 盛岡信太郎)