競走部

2014.01.01

第90回東京箱根間往復大学駅伝 1月2・3日 東京・大手町読売新聞東京本社前⇔神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場入口

箱根駅伝展望

 あす午前8時、ついに第90回東京箱根間往復大学駅伝(箱根)の号砲が鳴り響く。前哨戦となる出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)、全日本大学駅伝対抗選手権(全日本)では、共に4位と歯がゆい思いをしてきた早大。学生駅伝シーズン最後の箱根こそは、3強と呼ばれる日体大・駒大・東洋大を崩し、総合優勝争いに絡みたい。そのためには往路優勝が大前提だ。しかし、大一番を前にして5区・山上りに定評のある山本修平(スポ3=愛知・時習館)の故障が明らかとなった。万全とは言えないチーム状況の中、早大はどのように挑むのだろうか。

2年ぶり3度目となる1区を任された大迫の走りが後続に大きく影響する

 鬼門とする1区には、大迫傑駅伝主将(スポ4=長野・佐久長聖)が起用された。1、2年時にも1区で区間賞を獲得している大エース大迫を置くことで、3強を揺さぶりレースの主導権を握る狙いだ。花の2区は、次期エースと呼び声の高い高田康暉(スポ2=鹿児島実)が任された。各校のエースが集うこの区間で、高田の踏ん張りが試される。3区はルーキー武田凜太郎(スポ1=東京・早実)が担当。出雲、全日本を経験し、安定した走りが持ち味の選手である。4区にエントリーされた、同じく1年生の平和真(スポ1=愛知・豊川工)は度胸とスピードを武器に最短区間を駆け抜ける。5区には2年連続区間3位の山本が外れ、集中練習で順調に距離を積んだ高橋広夢(スポ3=東大付)が学生駅伝初エントリー。当日の変更も十分考えられるが、集中練習の終盤に故障した山本について渡辺康幸駅伝監督(平8人卒=千葉・市船橋)は「途中棄権の可能性があるような状態ならスタートラインには立たせない」と話す。2区から5区に箱根の経験者が居ないことも懸念材料として挙げられる。1区・大迫のリードを生かし後続の選手がいかに粘れるかが、芦ノ湖に上位で到着するカギとなりそうだ。

 6区・山下りの準備をしている三浦雅裕(スポ2=兵庫・西脇工)は、集中練習終盤に疲労で足を痛めたが、現在支障はない様子。昨年6区を走った相原将仁(教4=東京・早実)も用意している。7区を務めるのは田中鴻佑(法4=京都・洛南)。田中も足の痛みに不安を残すが、4年生としてチームを引っ張ってきた意地を見せつけたい。8区には一般入試組の山田侑矢(スポ3=三重・伊勢)が名を連ねたが、昨年8区を経験した柳利幸(教2=埼玉・早大本庄)など、控えの選手に交代する可能性は高い。復路のエース区間である9区は田口大貴(スポ3=秋田)、そしてアンカー10区には志方文典(スポ4=兵庫・西脇工)が入った。ケガで駅伝シーズンを棒に振った二人だが、箱根を前にして調子を取り戻している。志方にとっては最後の箱根路。これまでの不振を振り払うような走りで、東京・大手町に帰ってきてほしい。

直前にケガが判明した山本は、出走や起用区間にも注目が集まる

 復路は上級生中心の布陣となったが、調子のいい下級生が控えに回っているため、往路次第で当日のエントリー変更も十分考えられる。中でも、ケガなく集中練習を完ぺきにこなしてきた中村信一郎(スポ2=香川・高松工芸)、そして全日本7区3位で長い距離にも適性を見せる井戸浩貴(商1=兵庫・龍野)には注目だ。厳しいチーム状況ではあるものの、各々がきちんと役目を果たし、早大は一つでも上の順位を狙いにいく。

(記事 加藤万理子、写真 西脇敦史、手塚悠)