ハンドボール部

2013.12.27

第65回全日本総合選手権 12月25日 愛知県体育館

格上相手に健闘するも力及ばず、2回戦で敗退を喫する

 全日本総合選手権(全日本総合)2日目。初戦から厳しい試合を強いられた早大は、格上であるトヨタ紡織九州レッドトルネード(トヨタ紡織九州)と対戦。試合は、前半の序盤から互いに一歩も引かず、得点を奪い合う油断を許さない展開が繰り広げられた。しかし、中盤早大が流れをつかむと猛撃を開始、勢いに乗ったまま19-16で前半を折り返す。迎えた後半、早大は課題である立ち上がりにミスを連発、相手に連続得点を許してしまう。前半で奪った点差を生かし切れず、さらにリードも奪い返せないまま試合終了。最終スコアを31-37とし、2回戦敗退となった。

体を張ってシュートを止める岩下主将

 試合はトヨタ紡織九州の先制ゴールで幕を開けた。1点目を奪われた早大は、立ち上がりから果敢に攻めていくが、なかなか波を引き寄せることができない。この悪い流れを断ち切ることは難しいかと思われたが、東江雄斗(スポ2=沖縄・興南)がペナルティースローを沈めるとそれまでの流れが一変、早大の良いかたちである「ディフェンスからの速攻」が生きはじめた。「相手の4-2ディフェンスに対して、みんながイメージ通りにオフェンスができていた」と東江が語るように、その後もテンポよく試合を運ぶことに成功。そのまま順調に点数を重ねていき、3点のリードを奪って前半を終える。

 後半、早大は前半の勢いのままスタートダッシュを切りたいところだったが失敗。後半開始5分で21-21と同点に追い付かれ、さらにはその5分後には逆転を許してしまう。早大も3連続得点を決めるなど猛追を仕掛けるも、堅固なディフェンスに阻まれ、さらに点差を離されてしまう苦しい展開に。そして大量のリードを奪われたまま迎えた終盤、「チームとして集中力が切れていた」と山田隼也(スポ4=沖縄・興南)は語った。早大は強気のマンツーマンディフェンスで相手のミスを誘い何点か奪い返すが、追い上げむなしく敗戦。全日本総合は2回戦で幕を閉じた。

来季は主将になることが決定している玉城

 今大会をもって、4年生の引退が正式に決まった。きょうの試合に出場していた森田啓亮(スポ3=岩手・不来方)と玉城慶也(スポ3=沖縄・興南)はこれから最上級生としてチームを引っ張ることになる。そんな彼らに来季への意気込みを尋ねると、口をそろえて「インカレ(全日本学生選手権)連覇だ」と言い切った。ことしは創部以来初となる、関東学生春季リーグ(春季リーグ)・関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)・インカレの三冠を達成し、周囲の来季への期待もこれまでにない程に高まっている。そして3年生以下の下級生はこの期待に応えるべく、さらに上を目指して練習に励むことだろう。彼らの戦いの終着点はここではない、伝説はここから始まる。

(記事 佐藤凌輔、写真 松下優)

全日本総合選手権
早大 31 19−16
12−21
37 トヨタ紡織九州
スタメン
GK 岩下祐太(スポ4=熊本・千原台)
CP 森田啓亮(スポ3=岩手・不来方)
CP 東江雄斗(スポ2=沖縄・興南)
CP 桐生正崇(人2=群馬・富岡)
CP 田中佑星(スポ2=兵庫・神戸国際大付)
CP 川島悠太郎(スポ1=福井商)
CP 齊藤凌(スポ1=岩手・不来方)
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コメント

岩下祐太主将(スポ4= 熊本・千原台)

――きょうの試合を終えて、率直な感想をお願いします

前半はすごく良い流れでこっちの方が点数が高くて3点差で勝ってたんですけど、後半は相手の方が一歩上手でした。スピードも相手の方がずっと衰えなくて、引き離されて負けたかたちになりました。相手のうまさに完敗でした。悔しいですけど、やっぱり日本リーグだなって思い、うまさを目の当たりにしました。

――前半はワセダがリードしていましたが、ディフェンスがうまく機能した印象でしたか

守るべきところはしっかりと守れていました。こちらのミスからの逆速攻とか、相手の速攻とかをしっかりと守れないといけないと思いました。セットが守れていても速攻で取られてしまったら意味がないので、ことしは終わってしまいましたけど、らいねん以降はそういう間取りというのをしっかりとやってくれれば良いかなと思います。

――きょうの相手はフェイントやリバウンドを生かしたシュートが印象的でしたが

やっぱり個々の能力が高くて、こっちもしっかりとディフェンスをやろうとしてたんですけど、体格差とかもあって負けました。そういう部分で負けたということで、まだまだだなと。やっぱり大学生としての弱さが出ていたので、大人が相手でも負けないような体づくりとか筋トレとかのそういう部分を見つめ直していかないといけないなと思いました。

――後半は相手のディフェンスが堅かった様子ですが

向こうのディフェンスに関して言えば、真ん中のディフェンスが高かったです。相手のディフェンスは堅かったんですけど、そういう中で通用したプレーというのはどの相手でも通用すると思います。磨きをかけて精度を高くしていけば、らいねん以降もオフェンス力が高くなると思いました。

――キーパーとしてチーム全体を見ていていかがでしたか

一人一人が一生懸命勝とうとすごく意識してて、最初から最後までディフェンスもオフェンスも集中を切らさずにやっていました。そういう後輩たちが頑張っている姿を見て、自分も何かしてあげられるようにとしっかり集中してできたと思います。

――では、4年間を総括していかがでしたか

1年生の時からいろんな試合を経験してきて、勝ちの試合でも負けの試合でもいろいろと学ぶことが多かったです。どういう試合であっても、冷静さを失わないようにして試合を見ることができれば充実した試合にすることができると思いました。日本リーグでも続けていくんですけど、冷静さというか、チーム全体を見れるように広い視野を養っていきたいなと思いました。

――後任のキーパーへの気持ちはいかがですか

試合の経験が少ないと思うので、これから試合の経験をどんどん積んでいければ、僕なんかよりもっと良いキーパーになると思います。卒業するまで時間があるので、教えられることがあったらいろいろとアドバイスをしていきたいと思います。

――今後の日程はいかがですか

一応、向こう(トヨタ紡織九州)の人と話しはしているんですけど、3月の末ぐらいから参加するというかたちなんです。それまでは自主トレというかたちで、やっていきたいこととかを自分でしっかりと見つけていって、自律できるようにやっていきます。

――最後に、これからに向けてご自身の目標をお願いします

日本リーグというレベルの高いところですけど、オリンピックもあるのでオリンピックを目指したいと思います。オリンピックにつなげていけるように、自分の力を磨いていけるように頑張っていきたいなと思います。

山田隼也(スポ4=沖縄・興南)

――きょうは何を意識して試合に臨みましたか

格上だったのでチーム全力で一体となってやれることをやろうと言って臨みました。

――きょうはディフェンスで出場する場面が多かったですが

練習をあんまりできていなくて体が動けなかったので、ディフェンスだけはなんとか頑張ろうと思ったんですけれど、後半はちょっとチームに迷惑をかけたかなと思います。

――終盤突き放されてしまいましたが、振り返って

チームとして集中力が切れたので、僕も体力がなかったですし、みんなにも響いたかなと思います。

――実力的な差はどう感じましたか

勝てた試合ではあったと思うんですけれど、気を引き締めてやらないと駄目なんで…。悔しいです。

――最後の試合を終えたいまの気持ちは

本当はインカレ勝って終わってから出たくなかったんですけれど、監督が出ろって言ったので(笑)。負けて終わるっていう後味が悪い感じになってしまったのですが、実業団に行くための良い経験になったと思います。

――今季はどんな1年間でしたか

結果的には三冠っていうとても満足のいく結果なんですけれど、内容を見たら日体大には勝てなかったですし、全日本総合ではふがいない試合をしてしまったので、もっと練習して実業団に臨みたいと思います。

――この4年間で成長を感じる部分はどこですか

プレーが良くなかったときの修正能力は良くなったと思います。

――後輩に何か伝えたいことはありますか

結果にこだわってほしいです。全日本総合でももっとベスト4くらい目指せるチームだと思うので、常に上を目指して頑張ってほしいと思います。

――今後の目標があればお願いします

やっぱりこのままじゃ全然通用しないので、いまの時点では自信は全然ないですけれど、そのために練習をして自信をつけて…。また早スポに取材に来られるくらいに。お世話になりました。そのぐらいの頑張りを見せられたらなと思います。

玉城慶也(スポ3=沖縄・興南)

――きょうの試合振り返っていかがですか

前半、相手が4-2ディフェンスを敷いてきたので、その対策をみんなで話し合ったんですが、それがうまく機能して前半は3点差を開けることができたので良かったです。後半は、逆に相手に対策されてしまい自分たちが攻めあぐねて、それがあまり良くなかったかなと思います。

――実業団との試合でしたが、大学生と違うと感じた部分はありますか

コンタクトに関しては少し違うと感じましたが、早稲田も筋トレとかして体はできているので、そこまでの差はなかったかなと思います。

――デェフェンスが崩されたかなという印象でしたが

あまりよく機能していなかったので、ディフェンスから速攻という良いかたちができなくて、それが負けにつながってしまったと思います。

――来季は主将を務められるということですが、意気込みをお願いします

ことしのチームが三冠して、4年生が抜けるのでその穴は大きいと思うんですけど、らいねんもインカレ連覇、三冠を狙いたいと思います。

森田啓亮(スポ3=岩手・不来方)

――きょうの試合振り返っていかがですか

前半はきのう悪かったのでそれを修正して、立ち上がりからしっかり足を動かしてやろうってやって入ってリードできたのは良かったと思います。

――前半リードを奪えた要因はなんですか

ディフェンスをしっかりやってそこから速攻のかたちが何本か出ていたので、自分たちのペースでできたのが良かったと思います。

――後半逆転されてしまった原因はなんですか

相手も実業団ということで結構走ってきたりして、フィジカルも強くてそこで体力負けしたのかなと思います。

――実業団と大学の違いについて何か感じましたか

スピードとかフィジカルとか全然学生とは違って、個人の強さがやっぱり実業団の人は1対1だったり2対2でしっかり決めてくるので、そこをうまく守れなかったっていうのが学生とは違うところかなと思いました。

――らいねんに向けて改善したい点はありますか

ことしはキーパーの岩下さんとか山田さんを中心にして結構チームがまとまっていたんですけど、2人がいなくなるので僕ら最上級生がチームをまとめてまた一からワセダらしく自分たちのプレーをやって、僕らがリーダーシップとっていければいいかなと思います。

――らいねんに向けて抱負をお願いします

ことし三冠してらいねんもすごく期待されていると思うので、しっかりOBとかの期待に応えられるようにまた一から練習し直してインカレ優勝できるように頑張りたいです。

東江雄斗(スポ2=沖縄・興南)

――実業団が相手ということでしたが、きょうの試合への意気込みは

相手が実業団なのでチャレンジ精神を持って臨みました。

――前半はリードして折り返すことができましたが、何か手応えはありましたか

相手が4ー2ディフェンスを引いてくるということでミーティングでも話していたのですが、イメージ通りにみんなができていてオフェンスはすごく良かったと思います。

――後半相手に主導権を奪われ惜しくも敗退というかたちになってしまいましたが、その要因として挙げられるものは

相手のディフェンスシステムが変わったときに少し攻めあぐねてしまい、そこから逆速攻で攻められてしまったのが痛かったなと思います。

――ご自身の調子はいかがでしたか

前半でいい感じに得点を取れたので調子は良いと思ったのですが、後半流れを持ってくるという大事な場面でミスをしてしまったのでそこはやはり反省点だと思います。

――来シーズンに向けて修正していきたいところは

4年生の2人とはこれで最後だったのですが、その要の2人が抜けるので穴が大きいんですけどそこはみんなでカバーしあって総合力でやっていきたいと思います。

――来シーズンの目標は

ことし春秋のリーグとインカレの三冠を達成したのでらいねんも連覇を続けられるように頑張っていきたいと思います。

桐生正崇(人2=群馬・富岡)

――きょうの試合を振り返って

前半はワセダらしいリズムでできたんですけど、後半は実業団の方のリズムにやられてしまったかなという印象です。

――前半は勢いがあるように感じましたか

前日の試合ではセットオフェンスでミスが続いてしまったんですけど、今回の前半はセットオフェンスでしっかり点を取れて、その後セットディフェンスでもリズムがつかめたので。セットオフェンスでうまく攻められたと思います。

――後半の展開はいかがでしたか

向こうがセットディフェンスを下げてきているときに、そのディフェンスシステムに対してワセダがあまりいい攻撃をできなくて。逆速攻を食らうという展開になってしまったのがリズムを悪くしてしまった原因なのかなと思います。

――センターでのプレーで特別に意識されたことはありますか

相手の体格がいいので、できるだけ横に揺さぶって、個の力ではなくチームとして点が取れるようにというのは意識しました。

――ご自身の調子は

悪くはなかったかなと思います。

――来季に向け抱負をお願いします

来季も三冠を狙えるよう、しっかり一から頑張っていきたいです。

田中佑星(スポ2=兵庫・神戸国際大付)

――試合の振り返りをお願いします

僕にみんながパスを回してくれたので、個人的には点が取れて良かったんですけど、後半に流れを持っていかれたのが良くなかったと思います。

――この試合はスタメンスタートでしたね

きのうの試合が良かったので。最初から出られてうれしかったです。

――プロ相手に通用したと思う部分はありますか

大人と比べても自分の体は負けていなくてそこは勝負できたと思います。あとは技術面でもうちょっといけたと思うところがあったので、そこを頑張らないといけないと思います

――技術というのは具体的にどのような部分ですか

後半に僕のミスから点を取られてしまったんですけど、そういったところで自分が飛びつけば失点を防げたと思います。あと、ペナルティースローやシュートまで持っていけそうなところがあったんですけど、それを守られてしまったのでそこをもっと積極的に行けたらと思います。

――リードして終えた前半は振り返っていかがですか

前半は良かったと思います。雰囲気も悪くなかったですし、チームとしてうまく機能していたと思います。攻撃も守備もうまくできていました。

――ハーフタイムではどのようなお話がありましたか

しっかり自分たちのリズムで守っていればそのまま勝てるという話をしていたので、守りきれずに押し込まれてしまいました。

――後半は守りで崩されてしまったということですか

僕はディフェンスが苦手なんですけど、僕のところからずらされてしまったというのが何本かあったので、僕が悪かったとこがあると思います。

――今後に向けて一言お願いします

チームの中心になります。柱となれるように頑張っていきたいです。