ラクロス部

2013.08.24

新人戦サマーステージ 8月18日、22日 東京・アミノバイタルフィールド、同・江戸川区臨海球技場

4連覇ならず、惜しくも3位に終わる

 猛暑が続く中、ことしも1年生のデビュー戦、サマーステージが開幕した。予選を突破し、決勝トーナメントに進出した早大はサドンデスの末に立大を破り準決勝に駒を進めたが、東大αの前に0-4と無念の完封負け。その後の3位決定戦で東洋大を下したものの、早大は悲願の4連覇を成し遂げることはできなかった。

キャプテンとしてチームを引っ張ったMF矢野

 決勝トーナメント初戦は準々決勝の立大戦。序盤は0-4と劣勢が続いていたが、相手のプッシングを機にMF矢野博(商1=神奈川・逗子開成)のフリーシュートでようやく同点に追いつく。相手のカウンターで再びビハインドの状況となるが、最後の最後でMF髭本慎吾(政経1=東京・早大学院)の気迫のゴールでサドンデスに持ち込む。「みんな気持ちが入っていた」(MF佐藤大、スポ1=東京・調布北)と言うように、チーム一体となりつかんだサドンデスに懸ける思いは強かった。立大の猛攻をかわし、相手のファウルでワセダボールになったところを最後は再び矢野がゴールを決め、6-5で立大から劇的な逆転勝利を収めた。

 続く準決勝、相手は東大α。前半は互いに一歩も譲らず0-0の均衡状態のまま終える。しかし後半、ワセダのファウルを見逃さず東大が早大ゴールに襲いかかる。後半1分には先制を許し、追う展開となる。その後も後半2分に相手にダメ押しとなる追加点を献上してしまう。結果的に反撃の糸口をつかめないまま東大に0-4と屈辱の完封負けを喫し、早大のサマーステージ4連覇はならなかった。次の3位決定戦ではAT篠崎大雅(スポ1=栃木)や矢野の活躍などで序盤3点のリードを奪う。1点差に詰め寄られる場面もあったが、後半もMF大橋正幸(政経1=東京・早大学院)の下からのフェイントぎみの巧みなゴールなどで追加点を奪い、そのまま東洋大に7-3で勝利し3位を死守した。

4連覇を達成できず悔しさがこみ上げる選手たち

 目標としていたサマーステージ4連覇は達成できなかった早大。だが優勝を逃した次の3位決定戦で気持ちを切らさずに戦い抜いたことは評価できる。カレッジスポーツとしてラクロスが知られるように、大学に入ってから競技を始めた選手が多い。しかし4連覇できず泣いて悔しがる姿などから見えるように、彼らのラクロスへの思いはかなり強いものだろう。この悔しさを乗り越え、『個』を強くした選手たちは、きっとウインターステージでその成長した姿を見せてくれるはずだ。

(記事 谷口武、写真 上田密華、荒巻美奈)

☆女子は悔しい予選敗退

ドローを務めたAT山口

 男子の予選と時と場所を同じくして女子の予選が行われた。優勝を目指した早大が最初に対戦したのは、聖徳大、創価大、埼玉大、文京学院大の合同チーム。早大は相手との体格差を有効に使い、前半で4-0と試合の主導権を握る。後半は自らのファウルから失点を喫したが、そのまま逃げ切り6-2で勝利を収めた。続く2戦目は東洋大との一戦。予選突破のために負けられない試合だったが、高校までのラクロス経験者を多く擁した東洋大に抑え込まれる。早大は攻め手がないまま相手に得点を重ねられ、0-7で敗戦。残念ながら予選敗退となったが、新人戦は今後も続く。G小川みお(スポ1=東京純心女)は「ウインターステージでは必ず日本一になる」と次なる目標へと目を向けていた。

(記事 御船祥平、写真 浦井拓也)

結果

▽男子部

予選
○6-2横国大(得点者:篠崎3、佐藤大、竹井、大橋正)
●1-7一橋大α(得点者:矢野)
2次予選
○11-1東京経済大・明星大・桜美林大合同チーム(得点者:篠崎5、山岡2、伊藤、新美、大橋正、高坂)
○5-0一橋大β(得点者:大橋正2、篠崎2、矢野)
準々決勝
○6-5立大(得点者:矢野3、髭本2、佐藤大)
準決勝
●0-4東大α
3位決定戦
○7-3東洋大(得点者:篠崎3、矢野2、佐藤大、大橋正)

▽女子部

予選
●1-7一橋大α(得点者:矢野)
○6-2聖徳大・創価大・埼玉大・文京学院大合同チーム(得点者:熊坂2、滋野、山口、小谷、鳥羽)
●0-7東洋大

コメント

尾形敬史郎学生コーチ(商4=茨城・江戸川学園取手)

――サマーステージを3位で終えました。振り返っていかがですか

やっぱり4連覇できなかったことと、1年生を優勝させてあげられなかったということで悔しい気持ちでいっぱいです。

――大学から競技を始める人が多いラクロス部の1年生の指導にあたり、チームづくりをしていく上で心がけたことは

スター選手がことしはいない中で、どのように勝つかということを常に考えながらチームをつくるようにしてきました。

――基礎的なこと、戦術面などを含め具体的にやってきたことは

攻撃で1対1の部分で勝てないことがあるので、1対1の有利な状況からどのように仕掛け始めるかというところの落とし込みに重点を置いて練習を積んできました。

――そういった練習のなかで手応えは感じていましたか

きょう優勝した東大や慶大と直前にやった練習試合では勝つことができていたので、手応えとしては感じていました。

――予選ブロックでは一橋大αに敗れ、2位通過となりました。予選を振り返って

予選の初戦では自分たちの形ができたと思いますが、やっぱり2戦目でワセダ自体が苦手としている一橋大にやられてしまいましたね。そこを修正して本戦に臨もうということにチーム内ではなっていました。

――その後は2次予選も勝ち進み、決勝トーナメントに進出。準々決勝の立大戦や3位決定戦と随所に意地も見られたように思いますが

最初の一橋大β戦に関しては対策したことができてしっかり勝つことができてよかったです。2戦目の立大戦は選手たちが最後にワセダの意地を見せてくれたと思います。よく頑張ってくれました。

――優勝を目指していたなかで結果としては3位でしたが、全体を通して良かった点は

この悔しさを味わえたことだと思います。ウインターステージ、あすなろカップ、そしてその後3年半のラクロス人生に彼らがつなげていってくれればいいなと思います。

――今回出た課題は何でしょうか

個の力です。

――それはどのように強化していくべきでしょうか

ワセダの売りは個なので、個が強い先輩たちとあたっていくなかで自らの良さを見つけて磨いていければ今後伸びていくのではないかと思います。

――学生コーチとして今後1年生に期待することを教えてください

ここで感じた悔しさというものを忘れずに今後の3年半、力を伸ばして必ずリベンジを果たしてほしいなと思います。

MF大橋正幸(政経1=東京・早大学院)

――初の公式戦、どういった心境で臨まれましたか

今まで3連覇してきたので、やはり4連覇しなくてはならないと思っていました。

――このサマーステージに向けてチームとして、個人としてどのような練習をしていましたか

チームとしては『個』の弱さを補うために、組織的なオフェンス、ディフェンスを磨いてきました。

――準決勝の東大戦では完封されてしまいましたが、どのような点が原因として挙げられますか

2失点ほどしてしまったところあたりから、諦めの気持ちや気の緩みがよくなかったです。

――個人としては一橋大や東洋大との試合で得点によく絡んでいましたが、点を取ることについて心掛けていることなどは

自分は1対1で勝つしかないので、そこを切り抜けてシュートすることをとにかく考えています。

――今大会を踏まえて、ウインターステージにむけての意気込みやチームとして強化していきたい部分などは

サマーステージの敗戦は本当に悔しいので、ウインターでは絶対に勝って2連覇を成し遂げたいです。チームとしては、『個』が弱いので、『個』を強くして「『個』のワセダ」と呼ばれるような強いチームにしたいです。

G小瀬敦也(文構1=東京・渋谷教育幕張)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

個人的には東大戦が一番自分の中で悔しいですが、個で負けたというのがありました。ワセダのラクロスというのは個人個人の実力がありますが、向こうのGが2年生でセーブ面でも司令塔としての指示でもGとして負けた感覚がありました。

――サマーステージに向けてチームでやってきたことは

本来なら週5で練習なのですが、5月に慶応にボロ負けしてからこのままじゃダメだと思って週6で練習してきました。それでも甘いやつが中にはいて、夏合宿で深夜までミーティングしたりして考えて変えようとしてチームでやってきました。

――守備陣全体としてやってきたことは

1対1はそれぞれよかったので、それを鍛えた後それを補うためにスライドっていって抜かれた時にもうひとりディフェンスでとばしていくのを鍛えてきたのですが、自分の指示能力が実力不足なのでこれからウインターに向けてしっかり勉強していきたいと思います。

――ご自身はどのような目標をもってサマーステージに臨みましたか

やっぱり、Gが止めれば負けることはないのでチームの流れが悪い時にビックセーブ出来てチームの流れをかえられればいいなと思ったのですがきょうはなかなか自分でも実力は出し切ったのですが止められなかったので、苦しい時ほどしっかり自分が中心となって冷静にやってチームを盛り上げていけたらいいなと思います。

――高校時代からラクロスはなさっていたのですか。ラクロスのどこに魅力を感じたのですか

高校は野球でした。大学から男子は始めるスポーツなのでそこで努力すればそれだけ上手くなるしサボればそれだけ結果に出てくるので努力が一番に直結するところがいいなと思います。

――ウインターステージに向けて意気込みをお願いします

サマーが終わってから1年生だけでなくA、B、Cにわかれるので大体1年生はCチームに分けられるのですが最初に言ったように個々を磨かなければならないので早くBチームに上がって一個上のGを抜かして2、3年からAチームに上がれるように鍛えていきたいなと思います。

MF佐藤大(スポ1=東京・調布北)

――率直にいまの感想を聞かせてください

ふがいないです。先輩たちが3連覇したのに3位に終わったのがふがいないですし、悔しい気持ちです。

――上級生が3連覇してきたことに対して感じるプレッシャーは感じていましたか

自分は7月くらいに入部したのですが、優勝しなければならないっていうことがあって、そういう状況に戸惑ったこともあったんですけど、やり遂げないといけないって感じてからはプレッシャーも感じました。

――今大会のために具体的に取り組んだことは何かありますか

ラクロスは他のスポーツと少し違うところがあるので、そのラクロスに対する理解力を磨くということとか、クロスに慣れるということを重点的にやってきました。

――予選の2試合を振り返ってください

一試合目は勝って少し間があって、意識していないところで気が抜けたのかと思います。それで一橋大αにがっつりやられてしまいました。

――あの大敗は想定外のことだったのですか

想定外でしたし相手の策にはまってしまって、自分たちで立て直しができなかったのがあの結果になったのだと思います。

――準々決勝の立大戦はどのような気持ちで臨みましたか

立大じゃなかったら相手が予選で負けた一橋大αだったので、対策をして試合をするつもりでした。でもやることは変わらないのでいつも通りにプレーすることを心掛けました。

――サドンデスまでもつれての勝利は嬉しかったのではないでしょうか

0-4で負けていてからの逆転だったので、あのゲームはみんな気持ちが入っていて良かったと思います。

――東大戦は点を取れずに負けてしまいましたが振りかえってみてください

完敗という感じでした。でも一橋大αの試合みたいに崩れて負けたのではなかったので、完敗で悔しかったです。

――4連覇がなくなってから3位決定戦までの気持ちの切り替えはできましたか

それは負けた瞬間が次のウインターステージへの一歩目だと思って、切り替えてみんなで声を出しました。

――そうして臨んだ3位決定戦はいかがでしたか

相手が連戦で疲れていたので勝って当然ということはありました。でも3位になれたということはウインターにつながることだと思います。

――これからも新人戦はありますが、そこに向けて一言お願いします

自分は入ったばかりでまだまだなので、たくさん練習して中心選手になって活躍していきたいと思います。

AT篠崎大雅(スポ1=栃木)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

先輩に申し訳ないという気持ちです。

――ご自身はゴールを量産していましたが、感想はいかがですか

大事なところで点を取ってないので、全然チームの力になれていないと思います。

――この大会に向けてどのように練習してきましたか

ATという点を取るポジションにつかせてもらって、ワセダ1年チームの攻撃を担わせてもらっているので期待に応えようとやってきたのですが、結果を出せなくて申し訳ないです。

――大学から競技を始めたとのことですが、ラクロスの魅力は

ラクロスはチームでやっていますが、結局『個』で、『個』が勝てばチームも勝てるので、個人個人が頑張ればどうにでもなるところです。

――今後の意気込みをお願いします

このサマーステージの悔しさを忘れずに、ウインターステージに向けて絶対にチームの力になる選手になれるよう頑張りたいと思います。

MF髭本慎吾(政経1=東京・早大学院)

――サマーステージを終えてみての感想は

やっぱり、先輩が作ってくれた歴史を崩してしまって申し訳ないです。

――先輩からの試合前のアドバイスはありましたか

しっかり、個人で勝てと言われていましたが、試合では全然勝てなくて。そこが敗因かなと思います。

――この大会に向けてチームで取り組んできたことは

結果的には試合ではあんまりできませんでしたが、グラボの寄りとかは意識していました。あとは、攻撃の連動で、個(の力)がない分そこで補おうとしましたが、結局個で抜けなくて、その連動も生まれなかったです。

――準々決勝では2点を決めて大きく勝利に貢献しましたが、あのシュートを振り返ってみて

攻撃としてはいい形ではできなかったですが、1点目は自分の力でいけたっていう感覚がありました。2点目は相手の隙を見ることができて、その両方で点を取れたのは良かったですし、準々決勝は最後まで全員が諦めてないという印象があって、それが点につながったかなという感じがします。

――1年生としては、次はウインターステージですが、チームとしての抱負は

チームとしては、もちろん優勝を目指すけど、やはりチームというよりはその前に個人の技術を上げて、個人力を伸ばすのが先かなと思います。

――髭本選手自身のこれからの目標は

少しでも早くBチームに入って、ウインターの時には最後は自分が決められる選手になりたいです。

――最後に、目標としている先輩を教えてください!

3年生の堤(光一、商3=東京・国分寺)さんです。

MF矢野博(商1=神奈川・逗子開成)

――試合を終えたいまどんな気持ちですか

この大会で3連覇をしていたので、主将として4連覇を絶対に達成しなければいけないと思っていたのですが、優勝できなかったというところが悔しいです。

――活躍された準々決勝を振り返って

優勝が目標だったので、通過点だと思い、あまり緊張などはせずに自分で取ってやろうという気持ちで戦いました。

――これまでのチームとしての練習について

ワセダは1on1とグラウンドボールを拾うという個の力を重要視しているチームなので、個で勝てるように練習をしてきました。

――個人としての練習について

1on1の練習をしていました。

――先輩から受けたアドバイスなどはありますか

何度も先輩方と練習試合をやらせてもらって、その都度、個人の力が弱いというアドバイスを受けました。

――ラクロスの魅力とは

地上最速の球技というフレーズに憧れて入部したんですけど、やはり展開が速いというところが魅力だと思います。

――ウインターステージに向けての意気込みを

サマーステージは3位という結果だったので、ウインターステージは絶対に優勝できるように頑張ります。

――これからの個人的な目標は

ウインターステージも主将として戦い、チームを優勝に導けたらと思います。

G小川みお(スポ1=東京純心女)

――サマーステージを終えて

1戦目は自分たちの全力が出し切れて良い流れをつくれていたのですが、2戦目で不本意な結果となってしまって率直にただ悔しいです。自分たちがサマーステージに懸けてきたすべてを出し切っても相手の方が一枚上だったのだと感じました。

――1試合目は6-2で勝利を収めました。良かった点は

グラボ(グラウンドボール)が取りきれたことによって、ワセダはポゼッションができてシュートまでの流れができていたところだと思います。

――1試合目を終えてから2戦目に向けてチームで話したことは

2戦目の東洋大にはラクロス経験者が4人以上いるチームだったので、そのキーマンをどのように攻略するかということがカギだと話していました。

――そのなかで実際に東洋大と対戦して感じたことは

ドローからのグラボであったり、キープのうまさであったり、ミスが少ないチームだと思いました。

――このサマーステージに向けて1年生のチームとしてやってきたことを具体的に教えてください

基礎は徹底することと、戦術面に関しては合宿までずっと練習してきました。どんなチームと対戦することになっても自分たちがミスをしてはダメだということになり、ミスを減らすためにポゼッションゲームをしっかりやってきました。

――先輩たちからアドバイスされたことなどはありますか

ボールを持ったら、まずは自分自身を持たなければいけないということで、その先にチームとしての強さがあると言われました。自分はゴーリーなのでプレーで、声でチームを鼓舞することを意識しました。

――今回の経験を受けて今後の目標や意気込みを教えてください

サマーステージでは日本一という目標は果たせなかったので、次のウインターステージでは必ず日本一になるために自分たちで何ができるかを反省して確実に日本一を獲りにいきたいと思います。

AT山口真理恵(社1=東京・早実)

――試合を終えた今どんな気持ちですか

悔しいの一言です。

――1試合目と2試合目を振り返って

2試合ともファウルが多かったことが一番の改善すべき点だと思います。特に2試合目は自分たちが思っていたプレーができなかったので、ウインターに向けて気合を入れなおしたいと思いました。

――きょうの試合で得たことは

3カ月やってきて、1年生だけでここまでプレーすることができるということを再確認することが出来たので、もっともっと一人ひとりの実力を上げれば、ウインターでの優勝を狙えるのではないかと思いました。

――入学後に始めたラクロスについて

ラクロスは入学後に始める人が多い分、その人の努力によってプレーの幅が広がるし、自分が練習しないと上達はしないと思います。ラクロスが楽しい、大好きと思える人ほど伸びる競技だと思うので、12人の選手、そしてトレーナーやスタッフ全員で戦うスポーツであるところが魅力だと思います。