庭球部

2013.12.10

第50回全日本学生室内選手権 12月7日 大阪・江坂テニスセンター

ダブルスは男女共に優勝、男子シングルス決勝はワセダ対決へ

 4年生エース2人が抜け、新体制となったワセダが今後への弾みをつけるべく臨んだ全日本学生室内選手権(インカレインドア)。本戦3日目は男子シングルスで今井慎太郎(スポ2=神奈川・湘南工大付)と大城光(スポ3=埼玉・秀明英光)が決勝進出を決め、男子ダブルスで今井・古田陸人(スポ3=愛知・名古屋)組が優勝を果たした。女子ダブルスも梶谷桜舞(スポ2=東京・富士見丘)・林恵里奈(スポ1=福井・仁愛女)組が決勝で勝利を収め、新生ワセダの実力を見せつけた。

接戦となった第1セットを奪い、試合を制した今井

 男子シングルス準決勝のうち1試合は同士討ちとなった。第1シードで出場する今井を相手に、第1セット序盤は4-1と古田がリード。押されている状況で今井が意識したのは、フットワークと攻めの姿勢を貫くプレースタイルだった。積極的に勝負に挑み徐々に巻き返し、第1セットはタイブレークへ。4-2とし先手を奪った古田であったが、「弱気になってミスも増えてしまった」(古田)と再び今井にペースを握られる。6-7(5)で第1セットを落としてしまった。第2セット、古田は1-4の場面から粘りをみせたが追い付くことはできずに1-6。古田にとって悔しい敗戦となった。同じく男子シングルス準決勝を戦った新主将の大城は、予選から勝ち上がった大友優馬(法大)と対戦。今大会調子の良い相手に対し堅実なプレーでポイントを重ね、第1セットは6-3とする。第2セットこそなかなかゲームを奪うことができなかったが、最終セットでは最後まで粘りをみせ6-4。決勝へと駒を進めた。

 男子ダブルス決勝で今井・古田組と対戦したのは、慶大の近藤(大基)・井上(善文)組。過去2年間2位に終わっている古田は、「3度目の決勝で、3度目の正直」と意気込んで臨んだ。第1セット、近藤・井上ペアに先にブレークを許し、一歩も譲らずキープしていた展開を打ち破られてしまう。しかし主導権を取り戻したい今井・古田組は押しのテニスを意識しブレークバック。5-5とするとそのままつけ入る隙を与えずにゲームを獲得し、7-5で第1セットを終えた。強烈なサーブを持ち、一筋縄ではいかない近藤・井上組だったが、第2セットでも競ったゲームを次々と制した今井・古田組。6-2で勝利を手中に収めた。

相手の強いサーブにも対応した今井(右)・古田組

 悲願のインカレインドア男子ダブルス優勝を果たした古田、そしてシングルス全国制覇を争う主将・大城と今井。新生ワセダの主力が、全国の舞台でも順調に力を発揮している。おごりなき王者の新たな1年がここから始まった。

(記事 市原菜穂子、写真 松下優)

★女子ダブルスも優勝!

試合後、ベンチに引き上げ改めて握手を交わした梶谷(右)・林組

 男子ダブルスと同時に行われた女子ダブルス。そこでもワセダの選手が躍動した。梶谷・林組は全日本学生選手権で2回戦負けを喫するも、その後は猛練習を積み重ね関東大学リーグ、全日本大学対抗王座決定試合では負けなし。今大会も「準決勝にしても決勝にしても格上の相手だったので思いっ切りできた」(林)とあくまでもチャレンジャー精神で試合に臨んだ。第1セットこそ緊張から硬いプレーが目立ったが、第2セットからは持ち味の粘りを発揮。途中4-4のタイまで追い付かれるも、梶谷の声掛けなどで流れを引き戻した。最終セットはキープを繰り返し拮抗(きっこう)した展開。しかし5-5という絶対に落とせない場面で集中力を見せ、2ゲームを連取。約3時間に及ぶ激闘を制し、全国のタイトルを手にした。

結果

▽男子シングルス

準決勝
○今井慎太郎(7-6(5)、6-1)古田陸人
○大城光(6-3、2-6、6-4)大友優馬(法大)

▽男子ダブルス

決勝
○今井慎太郎・古田陸人(7-5、6-2)近藤大基・井上善文(ともに慶大)

▽女子ダブルス

決勝
○梶谷桜舞・林恵里奈(2-6、7-6(4)、7-5)村上亜利沙・山本みどり(ともに関学大)

コメント

大城光(スポ3=埼玉・秀明英光)

――試合を終えた感想をお願いします

相手はすごい(勢いに)乗っている選手で。ぎりぎりでしたけど、抑えられて良かったなという感じです。

――新体制となって初めての大会ですが

王座(全日本大学対抗王座決定試合)が終わってからこの大会に向けてスタートを切って、練習もかなりハードにやってきていました。自分は行動で示せるように予選から全力でやっていこうという思いでいて。チームとしてもこの大会で結果を残せれば自信になるというか、王座が終わって気持ちの面での維持が難しいとは思うんですけど、ここで一回モチベーション上げて良い成績を狙っていこうというふうに今大会には挑んでいます。

――きょうの相手は予選から勝ち上がってきた大友選手(優馬、法大)でしたが、試合前はどのようなことを考えて臨みましたか

リーグ(関東大学リーグ)とかでは試合に出ていて、今大会の予選では栗林(聡真、スポ2=大阪・清風)とも当たりましたし、結構やっている選手もいたのである程度情報はあって。監督やコーチからもアドバイスがあって、それも意識してやっていました。

――試合を振り返っていかがですか

一発のショットとかでは相手の方が良いということは分かっていて、じゃあ何で勝負するかってなったときに気持ちをぶらさずに堅実にプレーする中でワンチャンスをものにしていくということで。最後の最後は相手のダブルフォルト3本で終わったんですけど、それまで自分が粘ったということ、その点は最初からやろうとしていたことができたのだと思います。

――相手のサーブやストロークの強さが目立ちました

そうですね。でも分かり切っていたのでそこでめげることはありませんでした。

――では最後に、決勝への意気込みをお願いします

ずっと全国のタイトルを取りたくてやってきて。個人として高校のときからずっとそれを目標にやってきて、高校も取れなかったし、大学もこれまで取れてきていなくて。本当にラスト、全国のタイトル取るにはこの大会かインカレ(全日本学生選手権)しか残っていないので、まずはここでタイトルを取って良いスタートを切りたいというか。まずここで優勝することを目標にやってきたので、同士討ちですけど絶対に譲らないという気持ちで頑張ります。

古田陸人(スポ3=愛知・名古屋)

――きょうまでの調子はいかがでしたか

1回戦は岡村(一成、スポ3=岡山操山)で、そこではかなり良い感じのテニスができたんですけど、きのう高田(航輝、慶大)とやって、そこまで自分では良いプレーができたなと思わないのに勝てたので良かったなと思っています。

――きょうのシングルスで戦った今井選手(慎太郎、スポ2=神奈川・湘南工大付)とは関東学生選手権(夏関)や部内でも戦ってきていると思いますが、どのような気持ちで臨みましたか

練習試合では一度も勝てたことがなくて、夏関では勝ったのですが、ハードコートでは一度も勝ったことがなかったです。

――第1セット4-1から逆転されてしまいましたが

ファースト4-1、タイブレークも4-2から巻き上げられたんですけど、それまでボレーとかいろいろなことでポイントを取れていたのですが、そこからなぜか弱気になってしまい、ミスも増えてそのようなかたちになってしまいました。

――その弱気が第2セットでの今井選手のペースでの試合展開につながってしまいましたか

そうですね。

――王座終了時、全日本学生室内選手権(インカレインドア)のダブルスで必ず優勝する、という旨のことをおっしゃっていましたね

いままで2年連続出場していたのに2年連続で準優勝だったので、ことしこそはという思いでした。本当にうれしいです。

――今井選手とは組んで1年のペアとなりますが、この1年を振り返ってみていかがですか

きょねんのインカレインドアから始まって、きょねんは準優勝だったのにことしは優勝できたので、成長できているなと感じるのですが、あと1年また組むことになると思うので、もっと改善できるところがあるのではと思っています。

――今後はどのようなペアにしていきたいですか

僕のサービスゲームが取れないことが多いので、そこを改善していきたいです。

――この大会を通して見えてきた課題は

自分のサービスゲームです。強いサーブが入らないので、もっと確率を上げていきたいです。

今井慎太郎(スポ2=神奈川・湘南工大付)

――第1シードでの出場となりましたがいかがでしたか

結果的には第1シードでしたが、第1シードだから緊張するとか第1シードだからどうとかいうことはあまり考えずにもうとりあえず頑張ろうという気持ち、その一心でこの大会には臨んでいます。

――4年生の引退で代替わりがあり、実力が拮抗(きっこう)している中での今大会でしたが

エースの2人が抜けて新しいチームになって、この大会が新しいチームのスタート。そういった中で、チームとしての最初の出だしの勢いは自分としてもチームとしても重要だと思うので、ここをとりあえず頑張ろうと。4年生の抜けた穴は埋めていってやろうと思いながらやっています。

――シングルスの相手が夏関や部内戦でも戦っている古田選手でしたが

夏関ではボコボコにされてしまったので、その反省を生かして臨もうというふうにやってきました。ですが、だからといってあえてこういうところを狙おうということよりも、自分のテニスを貫くということを意識した結果の今回の勝ちだったと思うので、やはりそれが正解だったのかなと思います。

――『自分のテニス』とは、具体的にどのようなことを意識していますか

防御ではなく攻め。どんどん攻めていくというテニスです。それはプレーの面だけでなく、気持ちの面でもやっぱり引けをとらないで、どんどん攻めの姿勢で。雰囲気づくりの面でも、自分の雰囲気に持っていくためにどんどん声を出したり。そういった面も含めてやはり攻めですね。ただ攻めるだけではなく、守るところはしっかり守りますし、そういうところではやっぱり自分の持ち味であるフットワークを使って頑張っていくというのがあります。

――シングルスの第1セット3-5から巻き返しましたね

相手のセットポイントが2回あって、そこで自分のテニスができていないと気が付きました。とりあえず落として元々ですし、自分のテニスを貫こうとガンガン攻めていったらうまくそれが機能して巻き返すことができました。タイブレークも1-4でしたし、本当にどちらに転ぶか分からない試合だったので、結果的に運良く自分が取れたという感じだったのがファーストセットだったなと思っています。

――ダブルスの試合はどうでしたか

古田さんが3年連続の決勝で、3度目の正直というふうに言っていたので、古田さんの気持ちもあり、僕自身も第1シードでインカレを取れなかったですし、初の全国のタイトルを取りたいという気持ちで臨んでいたので、いまは本当にうれしく思う心1つです。

――第1セットの終わりから第2セットにかけては今井・古田組の流れに持って行けたと思うのですが、その理由は何でしたか

相手はどんどん声を出してガンガン攻めてくるのに対して、引けを取らずに自分たちは自分たちらしく押していくというのが二人で意識したことですし、僕は個人的にも意識していたので、それが勝利の方に向いたのではと思います。

――古田選手とダブルスを組んで1年ですがいかがでしたか

きょねんのこの大会からスタートして、きょねんは準優勝ということで、決勝まで上がれたのもラッキーという感じだったのですが、ことしは逆に勝たなきゃいけないという気持ちがありましたし、やはり自分なりで勢いももちろん、自分たちで戦略を立ててやっていっているというのがあるっていうのはそれだけコミュニケーションも取れてきているなというふうに思っているので、まだまだこれから必要なことはありますけど、うまくチームワークはとれているなと思います。

――これからの今井・古田組をどのようにしていきたいですか

まだまだ検討中という部分はありますが、自分たちの持ち味であるサーブから得点をとるということも磨きながら、やはりリターンからの攻めとか、今回もチャンスがありながらブレークできない場面があったので自分の防御からですがもっとリターン力をつけることです。防御を攻めに変える練習をして、そういうところを鍛えていくべきだと思います。

――あすのシングルス決勝は、大きな大会での初優勝がかかっていると思いますが、意気込みを教えてください

シード順位は1ですがそういうことは関係なしに、とりあえずタイトルは取りたいと思っていますし、やはり先ほども言いましたが自分のテニスを貫いて結果的に勝利がついてくるというかたちでやっていこうと思っています。

梶谷桜舞(スポ2=東京・富士見丘)

――きょうの試合を振り返って感想をお願いします

相手は関学大の村上(亜利沙)・山本(みどり)組で実際このインカレインドアでは3年連続の決勝戦ということで、高校時代から二人は組んでいて、決勝の舞台もすごく慣れているなというのを感じました。私たちは個人戦では初めての決勝で、その雰囲気にのまれたというか、緊張してしまってファーストセットは出だしが悪かったです。セカンドセットは切り替えて4-0までいったんですけれど、4-0から私のサービスゲームをキープできなかったのが4-4までいってしまったことにつながったと思います。ファイナルも1-4から「チャンスある、チャンスある」って二人で言い聞かせて、粘り強くお互いの良いところを生かせるように、私は林を信じてできました。本当に林には感謝しているし、本当にうれしかったです。

――予選から勝ち上がってきたことで疲れはありましたか

そうですね、だいぶ疲れていました。シングルスも予選からあったので、予選の最終日あたりから結構疲労を感じていました。きのうも3時間半以上の試合を、池田(玲)・西本(恵)組(ともに慶大)とやって何度も諦めそうになったんですけれど、いままで鍛えたりトレーニングしたりしてきたことがこういうところで生かせたので良かったです。

――厳しい試合も多かったですが、今大会を振り返って

インカレでは自分たちのプレーができないまま終わってしまって、このインカレインドアが始める前は二人で「優勝しよう」って言って入って、実際に優勝できたので良かったです。リーグや王座では私たちは(ダブルス)2で出て、池田・西本組や村上・山本組を避けたオーダーで対戦していませんでした。その中で、本戦1回戦では安形(玲耶)・藤岡(莉子)組(ともに慶大)に当たってしっかり勝ち切ることができて、その後初めて池田・西本組と公式戦で当たって勝てて、今回も関学大の(ダブルス)1に勝てて、本当に自信にもなったんですけれど、同時に今度は(ダブルス)1として取らないといけないというプレッシャーも出てくると思います。この大会は自分たちを大きく成長させてくれたし、インカレでの借りを返せたと思います。

――今後に向けての抱負をお願いします

まだ誰と組むかは決まっていないんですけれど、個人的にはきょねん新進(関東学生新進選手権)が春関(関東学生トーナメント)前にあって、ことしは資格的に出られないんですけれど、その試合がない期間にもう一回土台を作り直したいです。ことしもケガの1年だったので、連戦を戦いような体づくりであったり、もっとストロークを安定させたり、ダブルスだったらコンビネーションを増やしたりパターンを増やしたりして、もっと強くなって試合で勝てるように頑張っていきたいと思います。

林恵里奈(スポ1=福井・仁愛女)

――試合を終えた感想をお願いします

予選からの戦いだったんですけど、まさか決勝まで進んで優勝できるなんて思ってもいませんでした。こっちはチャレンジャーで、準決勝の池田・西本組にしても決勝の村上・山本組にしても格上の相手だったので、思いっ切りできたのかなと思います。

――今大会はどのような気持ちで臨んでいましたか

シングルスもダブルスも予選からだったので、単複本戦に上がることは通過点として。シングルスは負けてしまったんですけどダブルスで本戦に上がって、厳しい戦いになるとは思っていたんですけど、勝ち切れて良かったです。

――これまでは2戦とも慶大のペアとの対戦でしたが

1回戦の安形・藤岡組とはリーグと王座でやって2回とも勝っていて、相手がぶつけてくるのは分かっていたのでこっちも引かずに締めていくという気持ちでいて、それがうまくできたのかなと思います。2回戦の池田・西本組はインカレ優勝しているのもあって、最初の方は緊張もあったんですけど、守るものもなかったのでファーストセットは取れました。向こうもセカンドをしっかりと取ってきましたが、ファイナルセットではここで取りたいという場面で冷静にラリーするなど、取りたい時こそ冷静にプレーしていたのが勝ちにつながったのだと思います。

――きょうの試合についてはいかがですか

ファーストセットは緊張して自分たちの持ち味が全然出せていなくて、1-4からのスタートになってしまいました。出だしは良くなかったんですけど徐々にポイントを取っていくというかたちで、お互いがペアを生かすために何をしたらいいか考えてやっていたので、途中からちょっとずつできていたのかなと思います。満足のいく試合ではなかったですけど、それが勝ちにつながりました。

――梶谷・林組はリーグ戦、王座、インカレインドアとここまで全勝ですが、自信はつきましたか

インカレでは2回戦で負けてしまって、そこからリーグや王座に向けてしっかり練習してきて。ここが一本取ってシングルスにつなげるというふうにやってきたので、プレッシャーとかもあったんですけど、ここまで全勝で来たので、やってきて良かったなと思います。

――今大会で得た課題は

シングルスに関しては自分一人で気持ちを盛り上げなければならないなというのを感じました。ダブルスは土橋さん(土橋登志久監督、平元教卒=福岡・柳川)にも言われたんですけどコミュニケーションを取ることが課題で。個人的にもリターンミスや、ラリーで相手に押されてしまうということもありましたし、それを冬場で克服してらいねんの春、春関で優勝できるように頑張ります。