バレーボール部

2013.12.06

全日本大学選手権2回戦 対東女体大 12月4日 大阪市中央体育館

東女体大に屈し、無念の2回戦敗退

 負けたら終わりというプレッシャーがかかる中、初戦を快勝し2回戦に駒を進めたワセダ。抽選後からヤマ場と踏んでいた第3シード・東女体大に臨んだ。東日本大学選手権を制した実力者に対し果敢に勝負を挑むも、序盤からリードを広げられる苦しい展開。変化の大きいサーブや陣形の隙を狙うフェイントに対応ができず、2セットを連取されてしまう。それでも第3セットは声を掛け合いながら気持ちを高めていくワセダらしい全員バレーを見せ、接戦を繰り広げる。しかし、中盤までリードを奪いながらも最後は力で勝る東女体大に盛り返され、力尽きた。セットカウント0-3(14-25、16-25、20-25)で破れ、2回戦敗退。4年生にとって最後の戦いは、ここで無念の終えんを迎えた。

得意のブロード攻撃でブロックの突破を図る濱野

 この試合に全てを懸けていた。初戦を突破するとぶつかることがわかっていた関東1部に所属する東女体大。「サーブである程度崩して(エースの服部安佑香に)マークを付けて、自分たちの展開に持っていきたい」(高橋早紀主将、スポ4=東京・下北沢成徳)。ダークホースとして優勝候補にも名前が上がる強敵に対し、入念に対策を立てて試合に挑んだ。だが、試合が始まると思い通りのプレーをすることはできず、序盤から終始劣勢。サーブで崩すという思惑は外れ、反対に相手のサーブにレシーブを乱される。凄まじい攻撃に対し防戦一方のワセダ。終盤に少し差を詰めることが精一杯で大差をつけられたまま第1セットを落としてしまう。「あれだけサーブを強くガンガン打たれてしまったのですごい焦りもあったし、私たちが考えていたかたちに持っていけなかったのは動揺にもつながりました」(高橋)。用意してきた対策が実らず、自分たちのバレーを見失っていた。第2セットに入っても流れは変わらず開始直後に4連続ポイント、中盤でも5連続ポイントを許し、瞬く間にリードを広げられてしまう。唐木沙彩(スポ2=千葉・柏井)、木暮美波(人3=群馬・高崎女)が両サイドで奮闘するも、挽回は及ばずこのセットも取ることはできない。

 あとがなくなった第3セット。このままでは終われないワセダが意地の反撃を見せる。「余計なことを考えずに自分たちがやりたいバレーをやろう」(黒木麻衣、スポ3=大阪国際滝井)。気持ちの切り替えが功を奏し一転して流れをつかむと元気を取り戻し、自分たちのペースで試合を進めていく。得点の度に円を作り、声をかけ合って気持ちを高めることで一体感は増していった。中盤まではリードも奪った。だが、気持ちだけではどうにもならないのが勝負の世界。「結局リードしてもセットを取れないということはことし一年間を通しての甘さだった」と高橋が言うように終盤に逆転を許し、最後は力でねじ伏せられた。

フェイントを拾えずにうなだれる選手たち

 「とにかく東女に勝ちたかった」(高橋)。最後の試合を終えてもまだ引退を迎えたことを実感していないという言葉が出るのは目の前の試合に集中して戦い続けた結果だ。春季関東大学リーグ戦で2部降格となってからは、なかなか勝てない苦しい日々を過ごした。それでも試合後に濱野が「早稲田大学でエンジに白いWの文字を付けてプレーできたことを誇りに思います」と語ったのは、結果は残せずともワセダでプレーしたこの4年間に意味があったと感じているからだろう。この敗戦をもって4年生が中心となって作り上げてきたチームでの戦いは終わりを迎える。しかし、ここから新たな戦いが始まる日でもある。らいねんも主力としての活躍が期待される黒木は「まず私たちがやらなければいけないことは1部昇格」と目標を語った。4年生の意思を受け継ぎ、自分たちの力で結果を出すこと。それが4年生へ向けた最高の『恩返し』になるはずだ。

(記事、写真 中澤佑輔)

セットカウント
早大 14-25
16-25
20-25
東女体大
スタメン
レフト 唐木沙彩(スポ2=千葉・柏井)
  レフト 及川香菜(スポ1=宮城・古川学園)
  センター 関根早百合(スポ2=神奈川・橘)
  センター 濱野安希子(スポ4=東京・共栄学園)
  ライト 木暮美波(人3=群馬・高崎女)
          セッター 黒木麻衣(スポ3=大阪国際滝井)
      リベロ 高橋早紀主将(スポ4=東京・下北沢成徳)
コメント

高橋早紀主将(スポ4=東京・下北沢成徳)

――これで引退を迎えますが、いまのお気持ちは

負けてしまって引退になるんですけどリーグの時みたいにきのう勝ってきょう負けて、また来週に試合があるんじゃないかと思ったりとか、あしたは試合がないとしても来週はあるんじゃないかと思ったりしたので、まだ自分の大学バレー生活が終わったというのはあまり実感が湧かないです。悲しさとか寂しさとかもあんまりないしどういう気持ちなのかが曖昧でこれから徐々に実感が湧いてくるのかなという気持ちでいます。

――きのう東女体大戦に向けて対策をしていると伺いましたが、具体的にどのような対策をしていたのですか

東女体大はエースの3番・服部さん(安佑香、2年)が軸だと思うので、服部さんにしっかりボールを集めるようにして、服部さんと勝負をするために他の選手に決めさせないようなかたちを取りました。サーブである程度崩してマークをつけて、自分たちの展開に持っていきたいと思っていたので、まずは服部さんにボールを集めるという約束事でやっていました。

――点差を離される苦しい展開でした

あれだけサーブを強くガンガン打たれてしまったのですごい焦りもあったし、私たちが考えていたかたちに持っていけなかったのは動揺にもつながりました。自分たちがやりたいことができていないなあと思いながらゲームをしていました。

――その中でも第3セットでは序盤はリードを奪うなど、意地も見せられたのではないのでしょうか

結局リードしてもセットを取れないということはことし一年間を通しての甘さだったと思うので押し切りたいところで押しきれないとか、出してはいけないところでミスも出てしまったのでそれがゲームの終盤を左右していたのだと思います。

――引退試合となってしまいましたがゲームセットの瞬間のお気持ちは

引退とかそういうのももちろんあると思うんですけど、とにかく東女に勝ちたかったです。昨年の秋に東女に勝っていてその時とあまりメンバーも変わっていなかったので。そういった意味で秋に勝ってことしの春は負けて、また最後に東女だったので引退というよりも東女にしっかり勝って次につなげたいという気持ちがありました。なので、これで引退というよりも普通にああ負けたというように、いつも感じる負けと同じだったかなといま振り返って思います。

――なかなか結果が出ない中、主将として戦い抜いた1年間を振り返っていかがですか

ただただ苦しかったし、いっぱい悩みました。もちろん同期がいてのチームですが私がキャプテンだし、チームの柱は私だったと思うんですけど、同期にも下級生にもいい思いをさせてあげられなかったのは私の責任だと思うので、春入れ替え戦に負けてから本当に申し訳ない気持ちでした。全カレでも下級生はきっと4年生のためにと思って戦ってくれたと思うんですけどそれでも勝てなかったのでいまはただ申し訳ないという気持ちでいっぱいです。

――4年間の大学バレーを通して学んだことはありますか

学生自習でやっていて、いろいろ考えて毎年4年生がチームをリードしてやっているんですけど、ことしも私たちの代でいろいろ考えてトレーニングしたりとか、様々なことを考えてやってきました。だから、それでも足りないんだということを一番学んだし学生自習で勝つということがどれだけ大事で覚悟を決めてやらなければいけないことか、4年間を通しても一年間キャプテンをやっていても感じたので、来年以降はもっともっと厳しく強いチームに下級生がなっていってくれたらなと思います。

――ご自身の今後についてと後輩へ向けて一言お願いします

学生バレーは終わりましたけど私もまた違う環境でまたバレーに携わることをするのでもう一度私自身も色々な面で成長していきたいと思います。下級生にはまずは1部復帰ということを目標に掲げて頑張ってもらいたいです。麻衣(黒木、スポ3=大阪国際滝井)にはほんとにお世話になったし、沙彩(唐木、スポ2=千葉・柏井)とかもきっと悩むことがあると思うのでもちろんチームからは離れますけど気持ちとしては多くの場所でサポートできるように、いままで一緒にやってきてくれた分、これからも支えていきたいと思います。

濱野安希子(スポ4=東京・共栄学園)

――残念な結果となりましたが、いまのお気持ちを教えてください

チームとして1年間やってきたことを全部出し切る大会でもあり、自分が4年間やってきたことを全て出し切る大会でもあったので正直ここで負けてしまって悔しい気持ちでいっぱいです。

――きょうはスタメンでの出場となりました

1年生の佐藤(夢菜、文1=埼玉・狭山ヶ丘)とは違って自分はブロードが得意なのでそこを生かした攻撃を監督が見てくれていて、きょうの試合は出ることが元々決まっていました。それを生かして得点につなげることが目的だったんですけど、なかなか自分で得点できなかったので悔しいです。

――結果的にきょうの試合が引退試合となってしまいましたが

本当に悔いが残る試合で完全燃焼できなくて、下級生たちにも申し訳ない気持ちでいっぱいです。それでも、早稲田大学でエンジに白いWの文字を付けてプレーできたことを誇りに思います。

――1回戦に出場していた佐藤選手が、いつも濱野選手にブロックを教わっていると伺いましたが普段から後輩に指導をされているのですか

そうですね。特に佐藤には自分の代わりに出てもらっているので自分の持っているものを全て教えてあげたいという気持ちでやっていました。

――4年間の大学バレーから学んだことは何ですか

ワセダは他のチームと違って監督が普段、平日はいない中で練習をしていて自主性が求められる環境で4年間やってきました。いままではやらされるバレーが多かったんですけど練習メニューもチームのことも自分たちで考えながらできて、そういった自分で考えるということを4年間で学ぶことができました。

――ご自身の今後について考えていることはありますか

いま全カレを終えて、自分自身もっとバレーを続けたいなと思っているのでもう少しやりたいなという感じです。

――プレーヤーとしてバレーを続けるということですか

はい。

――では、これからも練習を続けられるのですか

大学の練習は出ないと思うんですけど少し時間をおいて考えながらやっていきます。

――来年のチームにはどのようなことを期待しますか

5人いるいまの3年生が中心になって、自分たちもそうだったように団結することってすごく大事になってくるし、下級生をまとめることって本当に大変だと思うんですけど、3年生を中心にコンビと粘りのワセダのバレーを受け継いで頑張っていってほしいです。

黒木麻衣(スポ3=大阪国際滝井)

――きょうの試合にはどのような対策をして臨みましたか

対策としては相手のエースははっきりしてるので、きのうの夜もみんなでビデオを見てそこをしっかり抑えていこうと話したんですけど、組み合わせが決まった時点からそういう対策も込みで練習してきたので特にこうしようとかいうのはありませんでした。ただ、そういう問題でもなかったのかなという感じはあります。

――対策してきたことを試合で出すことはできましたか

出せたかと言われると全然出せないまま終わってしまったなという感じですけど、でも全体的に崩されてしまっていたので、こっちが相手に対してどうだというよりもこっちを立て直すことが一番やらなければいけなかったことだったと思います。

――3セット目は1、2セット目とは違う展開に持ち込むことができたのではないでしょうか

相手は1セット取れば終わりだし、私たちは1セット取られたら負けてしまうという状況でしたが、まだまだ出せていないことがあったので余計なことを考えずに自分たちがやりたいバレーをやろうとセット間で話して、そういうふうにやったら流れが最初はこっちに来ていたのかなと思います。

――4年生はこの試合をもって引退となりますが、試合後なにかお話しをされましたか

審判をやっていたのでまだちゃんとしゃべれていないんですけど、いいかたちで引退させてあげられなかったことは3年生としてすごく情けないことだなというふうに感じています。今後私たちが1部に昇格して来年度をいいかたちで戦っていくことが今回うまく引退させてあげられなかった恩返しになると思うので、ここでくよくよしている場合ではないのかなという気持ちがすごくあります。

――来年は黒木さんを中心にチームをつくると伺いました。どういった目標で戦いたいですか

私がラストだからとかそういうことではなくて、これまで3年間ずっとコートに立たせてもらっていてセッター・司令塔としてこのチームで戦ってきているので、私が中心にというよりは私がみんなのことを生かしてあげられるような選手にもっともっと成長しなければいけないと思っています。

――きょうの試合では中川美香(スポ3=)選手とのツーセッターのようなかたちも見られました

私的にはそういうのがすごく好きで、違う選手が入るのって流れをつかむのにいいことなんですけど、いまはまだ中途半端なかたちになってしまっています。そうなったら絶対に点が入るとか私たちのコンビで流れがこっちに来るとかそういったところまで詰めていけるようにしていけたらいいなと考えています。

――らいねんのチームの目標を教えてください

最初の目標は1部に昇格することだと思っていて、高いところを見るともっと上の目標を立てて頑張らなければいけないのかもしれないですけど、まず私たちがやらなければいけないことは1部昇格だと思うので、そこに重点をしっかりおいて練習に取り組んでいけたらいいなと思っています。

――どのようなチームをつくっていきたいですか

いろんな人に支えられているチームなのでもっともっと愛されるチームになって、自然と全員が試合で力を出せるようなチーム関係であったり、OBさんやOGさんをはじめとした応援してくださる方に結果で恩返ししていけるように頑張っていきたいと思います。