ラグビー部

2013.12.02

関東大学対抗戦 第89回早明戦 12月1日 国立競技場

『最後の国立』勝利で飾る

 『最後の国立』――。国立競技場(国立)の改修工事に伴い、国立での早明戦は今回をもって見納めとなる。そこで両校は、春先から早明戦集客プロジェクトを展開。その結果、昨年の3万2132人を大きく上回る4万6961人の観客が国立に集まった。だが注目度の高さが影響したのか、序盤は早大らしからぬプレーやミスが散見される。幸先よく得点した後半も中盤以降は劣勢を強いられた。それでも苦心したスクラムで優位に立つと、早大は徐々にペースをつかみ最終的にスコアを15―3としてノーサイド。早明両校の歴史に残る一戦を、見事勝利で飾った。

 ビッグマッチゆえの重圧だろうか。前半開始から中盤までは攻め手を欠き、アタックを仕掛けても要所でターンオーバーを許す苦しい時間帯が続く。またワセダの強みであるセットプレーでも精彩を欠いた。プロップ大瀧祐司(文4=神奈川・横浜緑ケ丘)が「自分の思ったようには組めなかった」と振り返ったように、スクラムでは押し込まれる場面も。そして28分、自陣でラックを連取されると明大SOにDGを決められついに均衡が破れる。先制を許し、嫌な雰囲気が早大陣営に立ち込める。しかし、直後にWTB荻野岳志(先理3=神奈川・柏陽)がインゴールに迫るロングカウンターを見せるなど、早大も簡単には流れを渡さない。荻野のゲインを起点にじりじりと攻め続け38分。負傷退場した小倉順平(スポ3=神奈川・桐蔭学園)に代わって出場したSO浅見晋吾(スポ2=神奈川・桐蔭学園)のPGが成功し、3―3の同点で前半を折り返す。

スクラムの優劣が勝敗を分けた

 迎えた後半、前半とは打って変わってキックオフ直後から攻勢に出る。敵陣でペナルティーを誘うと、積極的にボールを動かし一気にゴール前へ。その後のラックから、SH岡田一平(スポ2=大阪・常翔学園)が大外のフランカー金正奎(教4=大阪・常翔啓光学園)にダイレクトパスを通しトライ。あっさりと勝ち越しを決めた早大だったが、ここから自陣にくぎ付けとなる。20分すぎには、自陣ゴール前で明大の執拗なFW勝負を受けるなどキックオフ直後とは一転して防戦一方に。それでも「我慢強くやっていた」というフランカー布巻峻介(スポ3=東福岡)が見せた2度のターンオーバーをはじめ、FW陣が奮闘しゴールラインは割らせない。そして42分のラストワンプレー、早大FWがようやくスクラムを押し込み、そこから抜け出したNO・8佐藤譲司(スポ2=山梨・日川)がトライを決め試合終了。「セットプレーがカギを握ると思っていました」(プロップ垣永真之介主将、スポ4=東福岡)という言葉通り、後半におけるスクラムの修正が大きな勝因となった。

得意のジャッカルで、ゴール前のピンチを2度にわたって救った布巻

 両校のプライドを懸けたスクラム。後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)が「これぞ早明戦」と語った早大陣ゴール前での攻防。満員の大観衆の中、両校の選手たちは歴史の幕引きにふさわしい戦いぶりで『最後の国立』を彩った。長い月日を要した一大プロジェクトも、ひとまずの成功を見たと言えるだろう。しかし、チームにとってのゴールはここではない。あくまで最終目標は、全国大学選手権で『荒ぶる』を歌うこと。「きょうはきょうで喜びますけど、ノーサイドの時点で次のキックオフの笛は鳴っている」(布巻)。今回見せたピンチでの粘りや修正を、いかに今後も継続していけるか。思い出に浸るのはまだ早い。

(記事 北川翔一、写真 北田ゆず、西脇敦史)

★『さよなら国立セレモニー』にユーミンが登場!

『ノーサイド』を熱唱する松任谷由実さん

 試合後は、40年にわたる現国立競技場での早明戦終幕を記念して、『さよなら国立セレモニー』が行われた。両校応援団のリードによりお互いの健闘をたたえ合うと、最後にはシンガーソングライターの松任谷由実さんが登場。選手たちを前にして80年代の名曲・『ノーサイド』を披露した。選手そして4万7千人の大観衆は静かにその歌声に聞き惚れ、スタジアム内には感動の輪が。ユーミンの美声が熱戦に華を添え、伝統の早明戦を締めくくった。

★早大は2位で大学選手権へ

 関東大学対抗戦は全日程が終了し、最終順位が決定した。帝京大が全勝で優勝を飾り、3連覇を達成。早大は6勝1敗の2位で大学選手権に駒を進める。8日から始まる大学選手権セカンドステージは出場16チームが4プールに分かれて総当たり戦を実施。各プール1位のチームがファイナルステージ進出権を得る。プールDに入った早大は、8日に大体大(関西大学Aリーグ5位)、15日に京産大(関西大学Aリーグ3位)、22日に中央大(関東大学リーグ戦5位)と対戦。まずは、2年連続の正月超えを狙う。

関東大学対抗戦
早大 スコア 明大
前半 後半 得点 前半 後半
12
15 合計
【得点】▽トライ 金、佐藤穣 ▽ゴール 浅見(1G・1PG)
※得点者は早大のみ記載

  

早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
大瀧 祐司 文4 神奈川・横浜緑ケ丘
須藤 拓輝 スポ4 東京・国学院久我山
◎垣永 真之介 スポ4 東福岡
黒木 東星 スポ4 東福岡
芦谷 勇帆 スポ4 京都・伏見工
金 正奎 教4 大阪・常翔啓光学園
布巻 峻介 スポ3 東福岡
佐藤 穣司 スポ2 山梨・日川
岡田 一平 スポ2 大阪・常翔学園
10 小倉 順平 スポ3 神奈川・桐蔭学園
  前半24分交代→22浅見    
11 深津 健吾 スポ3 東京・国学院久我山
12 坪郷 勇輝 商4 東京・早実
13 飯野 恭史 商3 東京・早実
  後半19分交代→23藤近    
14 荻野 岳志 先理3 神奈川・柏陽
15 藤田 慶和 スポ2 東福岡
リザーブ
16 光川 広之 スポ3 神奈川・公文国際学園
17 清水 新也 スポ3 宮城・仙台育英
18 佐藤 勇人 スポ3 秋田中央
19 大峯 功三 スポ3 福岡・東筑
20 植田 耕平 スポ4 東京・本郷
21 平野 航輝 スポ3 長崎南山
22 浅見 晋吾 スポ2 神奈川・桐蔭学園
23 藤近 紘二郎 政経4 神奈川・桐蔭学園
※◎は主将、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷)
関東大学対抗戦Aグループ星取表
  筑波大 帝京大 明大 早大 慶大 日体大 青学大 成蹊大
筑波大 ●3-10 ○50-10 ●17-20 ●12-20 ○76-0 ○61-0 ○85-7
帝京大 ○10-3 ○36-17 ○40-31 ○75-0 ○147-0 ○59-7 ○92-0
明大 ●10-50 ●17-36

●3-15 ●18-24 ○41-0 ○45-0 ○90-0
早大 ○20-17 ●31-40 ○15-3 ○69-7 ○69-0 ○19-6 ○70-7
慶大 ○20-12 ●0-75 ○24-18 ●7-69 ○56-12 ●18-24 ○62-14
日体大 ●0-76 ●0-147 ●0-41 ●0-69 ●12-56 ●9-48 ●31-33
青学大 ●0-61 ●7-59 ●0-45 ●6-19 ○24-18 ○48-9 ○29-8
成蹊大 ●7-85 ●0-92 ●0-90 ●7-70 ●14-62 ○33-31 ●8-29
関東大学対抗戦Aグループ順位表
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 トライ
優勝 帝京大 459 58 401 69
早大 293 80 213 46
慶大 187 224 -37 28
筑波大 304 67 237 46
明大 224 125 99 34
青学大 114 219 -105 17
成蹊大 69 459 -390
日体大 52 470 -418
3位の2校は、当該対戦により、慶大を3位枠、筑波大を4位枠とする。5位の2校は、明大を5位枠、青学大を6位枠とする。
コメント

後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)

――きょうの試合を振り返って感想をお願いします

まず初めに春先から始動した早明戦集客プロジェクトが成功し、うれしく思っております。早明戦というのは、特にメイジ側が徹底的にスクラムにこだわりを持っているので、きょうの早明戦の勝負を分けるポイントもスクラムだと思っていました。試合の序盤は相手のヒットスピードと気迫に押されて、スクラムをコントロールすることができない場面が散見されたんですが、前半の中盤くらいからスクラムをコントロールできつつあって、試合の最後のほうにはスクラムを押し込んで、トライまで持ち込めたのは良かったと思います。スクラムの優劣がそのまま結果につながったと思います。後半は長い時間ゴールを背負って守っていたんですが、より安心して見ることができました。間違いなく選手たちは精神的にタフになりつつあるなと思います。

――後半ゴールを背負った場面で2度にわたり布巻選手(峻介、スポ3=東福岡)がターンオーバーしました。あの場面での布巻選手の評価をお願いします

布巻をフランカーに転向させた、まさに目論見通りです。窮地の場面でボールを取り返してくれるところに期待していたので、大変満足しています。

――今回の早明戦をラグビー人気にどうつなげていくかを教えてください

多くのファンやOBが戻ってきてくれたことにも感謝しているんですが、私がこのプロジェクトに一番注力したのは現役の学生たちがどうやったら国立に来てくれるかというところでした。まずは部員と一般学生が知り合いになり、どんどんその輪を広げていく活動を行いました。知り合いになって、その友達が命を懸けて戦っているということを知ることで大学スポーツは盛り上がっていくと思いますし、他のカテゴリーやその他のマイナー競技を盛り上げることにも、そこにヒントが隠されているのではないかと思います。

――全国大学選手権に向けて

本音を申し上げますと、いいグループに入れたと思っているので、選手たちを追い込んでいきたいと思います。さらにレベルアップすべくこの3週間を使っていきたいと考えています。

プロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)

――試合を振り返って感想をお願いします

早明戦を戦うにあたり、セットプレーがカギを握ると考えていました。昨年はスクラムで制圧されて負けましたが、ことしはこれまでやってきたことを自信を持って全面に押し出せば、勝てると考えていました。序盤はメイジさんのプライドのあるスクラムと、気迫のあるブレイクダウンに苦しまされました。それでも、僕らがしつこくディフェンスをして心が折れなかったことがきょうの勝因だと思います。

――スクラムに関して試合中どのような修正をしましたか

ことしに関してはフロントローだけがスクラムに関心を持つんではなくて、8人すべてがスクラムに興味を持ち、何が起きているかを冷静に判断できるようにしています。なのできょうもお互いに感じたことを共有して、試合中に修正しました。前半に関しては、メイジさんの速いヒットスピードに対抗して自分たちがやってきた低く当たるスクラムを出して修正できたことが、後半優位にスクラムを組むことができた要因だと思います。

――最後のスクラムは押せる自信があったんでしょうか

後半のスクラムに関して、FW8人がいけると思っていたので、自信を持って組みました。そこに懸ける集中力というか、やってきたことを大事な場面で出せたことはよかったと思います。

――入場して満員の観衆を目にした瞬間はどのような気持ちになりましたか

1年間集客プロジェクトを頑張ってきたんで、感慨深いものがありました。

――ゴールを背にしたピンチがいくつもありましたが、そのたびに後ろから大きな声援を受けていました。応援は聞こえていましたか

聞こえていました。声援に後押しされて頑張れましたね。

――メンタル面の成長はどのように感じていますか

いつも取られるシーンで粘ることができたことや、最後をトライで終えることができたのはメンタル面で成長している証拠だと思います。

――松任谷由実さんが『ノーサイド』を歌われているときは、涙を流されていましたが、どのような気持ちで聞いていましたか

高校時代からよく聞いている曲だったんですが、ことし1年集客活動を頑張ってきて、その中でも最も頑張ったリーダーが早明戦には出ることができなくて…。そういうやつの思いとかを考えたら感極まりました。

――全国大学選手権に向けて抱負をお願いします

新しく何かをするのではなく、これまで通り後藤監督を信じてやっていきたいです。1つも負けられない戦いが続くので、まずは3試合思い切って頑張りたいと思います。

プロップ大瀧祐司(文4=神奈川・横浜緑ヶ丘)

――きょうの試合を振り返っての感想をお願いします

(現行の)国立での最後の早明戦だったので、とりあえず勝てて良かったです。

――大瀧選手にとって、初めての早明戦出場になりました

秩父宮(ラグビー場)と全然違って、ちょっと緊張しました。人が多かったので独特の雰囲気がありました。

――前半は全体的に動きが硬い印象がありました

動きが硬くなっていたというのもあったかもしれませんし、明治大学さんのプレッシャーが激しくて、そこでミスをしてしまったというのもあったと思います。

――後半は自陣ゴール前で耐える場面が多かったですね

苦しい時間が多かったですけどFWが切れずに抑え続けて、相手をノートライに抑えられたのは良かったです。

――スクラムに関してはどのように感じていますか

自分の思ったようには組めなかったです。向こうが右から組むのは分かっていて、思った通りの組み方で来ていたので想定内ではありました。

――自身のプレーを振り返って、いかがでしたか

ボールを何回か奪われてしまいましたし、スクラムもあんまり良くなかったので…。きょうの課題をこれから改善していきたいです。

――対抗戦全体を振り返って、どのような感想がありますか

1つ1つの試合で出た課題を改善していって、選手権(全国大学選手権)にむけて良いプロセスが踏めたと思います。

――いよいよ全国大学選手権が始まります。意気込みをお願いします

絶対に負けられない試合しか残ってないので今まで以上に緊張感を持って、良い準備をして臨みたいと思います。

フッカー須藤拓輝(スポ4=東京・国学院久我山)

――試合を振り返っていかがでしたか

全体的にあまりやりたいことをやらせてもらえなかった試合かな、という感じですね。

――会場の雰囲気がいつもとは異なりましたが、プレッシャーなどはありましたか

試合の入りはどこか違うな、というか、みんなちょっとずつうまくいってないな、というところがあったのですが、それも会場の雰囲気のせいかなと思いました。

――ロースコアの原因はどこにあると思いますか

前半に結構いい形でゲインできても、取り急ぎすぎちゃったところがあって、それが得点できていたらもっと違った展開だったのだと思います。

――明大のFWの印象はいかがでしたか

やっぱりFWの、特にスクラムにこだわってやってきたんだな、という印象でした。春とは違ったFWでしたね。

――セットプレーに関してはいかがでしたか

ラインアウトがちょっとうまくいかなかったのですけど、修正できるようなミスだったので、次はきちんと修正していきます。

――フィールドプレーに関してはいかがでしたか

もうちょっとって感じですね。

――課題は見つかりましたか

前半のタイトなところで、もう少し堅いゲームをしなければいけなかったかな、と思います。

――全国大学選手権に向けて意気込みをお願いします

あまり先は見ないで、一試合一試合大事に戦えていけたらな、と思います。

ロック黒木東星(スポ4=東福岡)

――きょうの試合は15−3で勝利となりました。全体的に振り返っていかがですか

正直最初から自分たちが、がんがんいけるんじゃないかと思っていたんですけど、さすが早明戦という感じで、明大もいつもと違う大学のような強さでやってきて入りで押されてる部分がありました。でもそこで自分たちが我慢強く耐えて後半で勝てたので、タイトな試合を制せたことが一番嬉しいですね。

――序盤に押し込まれた原因は何ですか

初っ端のスクラムで押された感じになって。でも、まだ自分たちのスクラムを組めていないからであって、負けている訳じゃないと素直に思っていました。そこから後半に向けてどんどんと修正していって、最終的にスクラムでも勝つことが出来たので良かったと思います。

――序盤は特にスクラムで押し込まれる場面やラインアウトのミスなどが見られましたが、セットプレーはいかがでしたか

相手の高さというところにプレッシャー受けてミスする時もあって。でもミスをミスにしないという意識の方が高かったので、そんなに気にならなかったです。

――最終的にはトライは与えず、スクラムから得点も奪いましたが、いかがでしたか

練習してきたことが大きな舞台で出せて、守り切れたことは素直に嬉しいですし、FWでラグビーを作っていくんだという高い意識でやっている中で、スクラムでトライを取れたというのが一番嬉しいですね。

――きょうは『最後の国立』ということで、多くの観客が集まりました。満員の国立でのプレーはいかがでしたか

言葉にならないですけど、めちゃくちゃ楽しかったです。本当に勇気をもらえるというか、何にも怖くないというか。あの中でプレーできたことを光栄に思います。

――これで関東大学対抗戦が終了し、6勝1敗という結果でした。いかがですか

帝京に1敗だけしてあとは全部勝てたんですけど、これは対抗戦であってこれからは選手権(全日本大学選手権)が始まるので、きょうのビックマッチを制したことで出た課題や自分たちの強み含めて、選手権に繋げていけたらなと思います。

――来週から始まる大学選手権に向けて

選手権は負けたら終わりの試合なので、1戦1戦目の前の敵を本当にぶっ潰すという気持ちでいきたいですね。

ロック芦谷勇帆(スポ4=京都・伏見工)

――15-3という結果でしたが振り返っていかがですか

早明戦は理屈抜きの戦いだ、と監督も言われていたのですが、思っていた以上に点差も開かなくて、攻めてもそれがなかなかトライにつながりませんでした。ですがそこを焦らずに最後までできたことが勝因の一つだと思います。

――前半は押されているように思いました

相手のディフェンスのしぶとさもあって、なかなかトライが取れなかったです。

――特にスクラムで苦戦したように思いました

やはり明治のスクラムは強かったです。でもそこを抑えれば絶対勝てると。向こうはスクラムが心臓みたいなものなので、そこを押せればリズムがつかめると思っていました。後半は何本かいいシーンもあったので良かったですね。

――良かった点はありますか

ディフェンスもオフェンスも、最後まで集中力を切らさずにできたことです。ラスト10分は本当に集中していた時間だと思います。

――課題はありますか

個人的な課題なのですが、ところどころで精彩を欠いたプレー、ミスをしてしまったことです。これからはそういうのが命取りになるので、修正していきたいです。

――たくさんの観客の前でのプレーになりました

春から部員みんなで早明戦プロジェクトをやっていて、これだけの観客の方に来ていただいて、良かったです。

――全国大学選手権が始まります

もう本当に負けられないので、優勝するまでノンストップでいきたいと思います。

フランカー布巻峻介(スポ3=東福岡)

――最後の国立での早明戦で勝利を収めました。感想を聞かせてください

国立とは別に考えて、勝てたことはまず嬉しいです。そしてああいう舞台でプレーできたこと自体が、僕は嬉しくて誇りに思います。

――試合の内容はいかがでしたか

内容は悪かったですね。ミスも多かったですし、ディフェンスでもいかれる場面が何度もあって、そこは修正しないといけません。

――試合の入りが良くなかったように見えました

どうですかね。みんないつも通りだとは思うんですけど、ミスしてしまうことによって、きょうは早明戦だからいつもと違うという雰囲気が流れてしまって、それからどんどん落ちていってしまったかなと思います。

――満員の国立というのはいかがでしたか

気持ちいいですし、いろんな人が見ているので恥ずかしいプレーはできないなという気持ちにはなりました。

――FWで押される場面が何度かありました。スクラムなどは組んでいていかがでしたか

最初はいかれる場面があったんですけど、途中から修正できて良かったなと思います。

――その中でもトライを許さなかったのは収穫なのではないでしょうか

そうですね。みんないつもより我慢強くやっていました。

――ペナルティーが多かったという印象はありますか

そこはレフリーとコミュニケーションを取りながら頑張らなければいけないんですけど、やっぱり受けてしまったことがペナルティーの原因だったと思います。

――最近アタックでも布巻選手の活躍が目立ちます。ご自身のプレーに関してはいかがですか

パスミスもしましたし、ボールも取られましたし、きょうは良くなかったという感じですね。

――松任谷由実さんの生歌を聴いた感想をお願いします

やっぱり心に響くものがあるというか、何がすごいとかは言えないですけど、やっぱりああいう場所ですごい人に、ああいう歌を歌ってもらえて、素敵な思い出になりました。

――全国大学選手権に向けて意気込みをお願いします

本当にこれからが勝負なので、きょうはきょうで喜びますけど、ノーサイドの時点で次のキックオフが鳴らされていると思っているので、もう一回自分たちの強みを確認すること、また修正するとことはするという原点に返ってやりたいと思います。

NO・8佐藤穣司(スポ2=山梨・日川)

――試合を振り返って感想をお願いします

思うように自分たちのラグビーができない場面が多かったです。これから(全国)大学選手権に入っていく中で、今回のような試合内容だと勝ちきるのが大変になってくると思うので、自分たちのやるべきことを意識してプレーできたらと思います。

――同点に追いついてからも苦しい場面が続きましたが、いかがでしたか

ずっとディフェンスをしている中でも、ターンオーバーできる場面があったりと、チャンスはありましたね。攻められ続けているときは、我慢の場面だと思ってディフェンスに徹していました。

――明大の攻撃はどう感じましたか

個々が強くて推進してくる印象だったんですが、練習でもやってきたロータックルとダブルタックルで止めることができていたので、練習の成果は出たと思います。

――最後はトライを挙げる活躍を見せていましたが、どのようなお気持ちでしたか

みんながスクラムを押してくれていたんで、自分も出やすかったですね。スクラムトライできたらもっと良かったと思いますが、トライを決めることができて嬉しかったです。

――何か課題は見つかりましたか

毎試合同じパフォーマンスをできるようにルーティーンをしっかりしていきたいです。やはり波があると、ここぞという時に勝ちきれないと思います。今回、試合内容的にはあまり良くなかったかなと感じたので安定したプレーができるように改善したいです。

――『規律』というテーマは体現できましたか

今回はよくディフェンスも守れていましたし、集中力も高かったと思います。『規律』という部分ではペナルティーが何回かありましたが、相手の強いディフェンスに対応できたので、そこは成長したと感じました。

――大観衆の応援は聞こえていましたか

はい、聞こえていました。すごかったですね。このような舞台に立てて幸せだなと思いながらプレーしていました。

――来週から始まる全国大学選手権への意気込みをお願いします

ここからは今まで以上に負けられない戦いになるのでチームのためにも4年生のためにも力を出し切るだけです。

SH岡田一平(スポ2=大阪・常翔学園)

――試合を振り返っていかがですか

伝統の一戦で熱い試合ができてよかったです。見に来てくれた方にも喜んでいただけたと思います。

――自身初のフル出場でしたね

80分間出ることができたというのは自分でも評価できると思います。

――満員の国立は緊張しましたか

最初はやっぱり緊張しましたね。グラウンドに出たとたん、すごい声援で初めての感覚でした。これから始まるんだなってそこで思いました。

――前半はチームにも硬さが見られました

そうですね。チームとしては若い選手も多いんで、それは想定内というかそういう場面でも跳ね返していかないとと思うんで。後半はほぐれて、がつがついけてよかったと思います。

――パスは不安定なところがありましたね

自分の課題である、後半の最後の集中力というところですね。きつくなったときに自分のパスが乱れて、それがBKのパスにも出たのかなと思います。

――今季勢いのあるFWが押されていた場面もありました

エンジンかかるまで少し時間がかかりましたが、後半はゴール前でもびしびしタックルいっていたので、そこでは負けていないと思います。

――今後、全国大学選手権に向けての課題を教えてください

これから連戦でまだまだ続くので、自己管理をしっかりして病気とかかからないように、まずはコンディションから気をつけていきたいです。試合では、ワセダらしくボールを動かしてクリーンなラグビーをしていきたいと思います。

WTB深津健吾(スポ3=東京・国学院久我山)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

全部員で作り上げてきたこの早明戦、大観衆の中でプレーできたことを本当に誇りに思います。

――試合に勝利しましたが、試合内容はいかがでしたか

良く集中力が途切れずに、攻められた時もFWが頑張って良いディフェンスしていたので対抗戦の締めくくりとしとはとても良い内容だったと思います。

――試合序盤は動きが固かったように見えましたが、その点についてどのようにお考えですか

最初少し硬い部分があったのですが、垣永さんの言葉で、いつも通り、強気にいこうというのがあって、それでみんな平常心を取り戻してできたのではないかと思います。

――FWで明大に苦戦している印象でしたが、BKから見たFWはいかがでしたか

スクラムのところでもう少しプレッシャーを受けずにマイボール出せると思っていたのですが、明治さんのプレッシャーが大きくて、ラインアウトも同じようにプレッシャーを受けてしまっていました。しかし、その分ゴール前で体張ってディフェンスしてくれていたのでとても助かりました。

――自分のしたいプレーは満足いくようにできましたか

本日はボール持って走ってトライ取るのが目標だったんですけど、いまいちボール持って走るってことが少なかったのであまり納得はいっていないです。

――課題などは見つかりましたか

自分でもっと前を見て、空いてる時にもっとボールを呼び込んで、自分の方にパスがくるようにコールしなければいけないというのは課題だと思います。

――全国大学選手権に向けて意気込みをお願いします

一分一秒でもこのチームで長くラグビーがしたいので、自分がWTBとしての役割を果たすだけだと思います。

CTB坪郷勇輝(商4=東京・早実)

――早明戦を振り返ってみていかがでしたか

満員の国立競技場で試合に出られたことは誇りに思います。普段とは違った大観衆という環境の中で最初は(早大が)全体的に硬かったのですが、徐々に修正して勝ちにつなげられた所は良かったです。

――自陣でプレーする時間が長かったですが、そのことについてはどのように思われますか

地域を取るのに結構負けていたというのがあるのですが、そこでしっかり守り切って相手をノートライに抑えたというのは及第点かなと思います。

――BK全体についてはどのように思われますか

歓声などでなかなか声が聞こえなくてサインなどが合わなかったという部分もあるのですが、そこでどんどんタテにタテに強いプレーをしていくというふうに後半からは切り替えて、流れは少し良くなったかなと思います。

――早慶戦のときにペナルティーを減らしたいとおっしゃっていましたが、その点はいかがでしたか

今回はそんなに多くなかったと思います。あとはいらないペナルティーをしないように個人個人気をつけていかなければと思います。

――全国大学選手権に向けて不安の残る内容だったと感じます

ノートライで抑えたという所はディフェンスの粘りがあって、そこらへんは次につながる部分じゃないかなと思います。アタックはきょう結構ミスが多かったので、コミュニケーションを取って修正していきたいです。

――大学選手権に向けて一言お願いします

ここからもう一試合も負けられないので、優勝するまで勝ち進めるよう頑張ります。

CTB飯野恭史(商3=東京・早実)

――早明戦初出場となりましたが、いかがでしたが

いつも通り臨もうと思ったのですが、頭がぼーっとしたまま入ってしまって、あまり良くなかったです。

――自分の思うようなプレーはできましたか

いや、全然できなかったです。後悔はあります。

――ディフェンスはいかがでしたか

いや、もうだめな感じでした。

――個人的な課題は何ですか

ディフェンスとポジションの奪い方、点を取っていないので、ラインの深さとかディフェンスの止め方とか、もう1回基礎から見直したいです。

――選手権に向けて意気込みをお願いします

全然だめだったので、レベルアップをして、メンバーに残れるようにして、日本一になりたいです。

WTB荻野岳志(先理3=神奈川・柏陽)

――どのような気持ちで試合を迎えましたか

春から集客を集めようと頑張っていて、結果が伴って国立が満員でできるという事だったので。国立が満員の中で試合ができるのは人生でもそう無い事だと思うので楽しもうと思って試合に臨みました。

――緊張はありましたか

きょねんも国立で途中から出してもらっていたので、そういった意味ではそこまでではなかったです。

――満員の国立でプレーするのはどうでしたか

ワンプレーワンプレーへの歓声が今までで経験さたことのないものでした。本当に一生に一度の経験だと思います。

――試合を振り返ってどうでしたか

個人的にはトライを取りたかったです。ロースコアのゲームで、流れを変えたかったのですが、できませんでした。

――素晴らしいタテへの突破もありましたね

そうですね。ああいうところでトライを取りきれるようになりたいです。

――バックスリーの連携はどうでしたか

だいぶ(藤田)慶和(スポ2=東福岡)とも連携が取れるようになってきて、練習ごとにステップアップしてきています。これから大学選手権に向けても頑張ろうと思います。

――関東大学対抗戦を振り返ってどうでしょうか

帝京大にはここずっと勝っていないので、次の大学選手権にリベンジしたいと思います。

――大学選手権への意気込みをお願いします

対抗戦なかなかトライを取れなかったので、WTBとしてチームのためにスコアを稼げるようにしたいです。

FB藤田慶和(スポ2=東福岡)

――大観衆のなかでのプレーはいかがでしたか

やっぱり気持ちよかったですね。ビックプレーやタックルが決まると大きな歓声が聞こえるので幸せでした。春から集客に努力してきた人たちのおかげで、このような状況で試合ができたので感謝したいです。

――メイジの圧力はいかがでしたか

前に前に出てくる力があったと思います。ワセダが前半からミスをしてしまったのが点を重ねられなかった原因だと思います。

――イメージしていた内容とは違いましたか

ケイオー戦で前半はタテにいけていたんですけど、後半からボールを回すようになってしまって、それでもいけるんじゃないかと皆思っていました。そういうことはやめようと試合前に話していたのですが、意識がパスを回すほうに向いてしまってミスやターンオーバーが続いてしまいました。

――試合はなかなかトライに結びつかない展開でした

結構FW戦だったので外で人数が余る場面が少なかったです。そこをこれからの全国大学選手権を通してどうやってトライを取りきるかということをチームの課題としてやっていきたいと思います。

SO浅見晋吾(スポ2=神奈川・桐蔭学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

急きょ途中出場したんですけど、最高の雰囲気の国立の舞台に立てて幸せでした。

――試合前のチームの雰囲気はいかがでしたか

特別な思いがあったので凄くいい雰囲気でした。

――前半途中出場する際にどのようなことを意識してピッチに入りましたか

自分が入って流れを壊しちゃいけないと思ってたので、危険なプレーをしないながら、要所で思い切ったプレーをしようと思ってました。

――ハーフタイムでの指示は

いつも通りやればいけるから落ち着いてプレーしようというのを話してました。

――後半相手にインゴール前で押し込まれる時間帯がありましたが振り返って

ワセダのFW陣が頑張ってふんばったおかげであの場面は乗り切れたと思ってます。

――15-3というロースコアを振り返って

両校のプライドや勝ちたいという思いがぶつかってこういう結果になったと思ってます。

――きょう応援に駆け付けてくれた方へ一言お願いします

もう本当にありがとうの一言に尽きます。

――今後も全国大学選手権が続きますが意気込みをお願いします

ポジション争いもあるので自分の強みとかを出して試合に出れるよう頑張ります。

CTB藤近紘二郎(政経4=神奈川・桐蔭学園)

――どのような気持ちで試合に臨みましたか

部員一丸となって、満員の国立をということで観客動員を行ってきて、この舞台を楽しもうと思って臨みました。

――ほぼ満員の国立を見てどのように思いましたか

何度か下から見たことはあるのですが、やっぱり全然雰囲気が違って良かったです。

――試合を振り返っていかがですか

伝統の一戦ということで、緊張感がある中タイトな試合になって、良い試合だったと思います。

――前半はどのように見ていましたか

歓声が大きいので、アタックのコミュニケーションが取れていなくて、ミスが目立ったのですが、ディフェンスはタイトにできていたので、そこらへんは心配なかったです。

――後半は自陣でのプレーが続きつつも、相手にトライを与えませんでした。ディフェンス面を振り返っていかがですか

自分にできることはディフェンスで目立つことだと思うので、自分のところに攻めて来いと思ってやっていたのですが、なかなか攻めてくれなくて。自分がタックルに行くことはできなかったのですが、そこを耐え凌いだというのはやっぱりチームとしては大きかったと思います。

――苦しい展開でも勝ち切ることができました。勝因は何でしょうか

やっぱりみんなの集中力だと思います。

――松任谷由実さんの『ノーサイド』はいかがでしたか

高校の花園で試合が終わるたびに流れる曲で、聴いていたので、生で聴けてうれしかったです。

――全国大学選手権に向けて見えた課題はありますか

これからも勝ち上がれば国立で試合をすることになるのですが、そのような(お互いの声が聞こえにくい)中でも自分たちでコミュニケーションをとることができるように、コミュニケーションをとらなくても、しっかりとしたかたちでできるように練習したいと思います。

――最後に選手権に向けての意気込みをお願いします

自分はまだリザーブなので、大学選手権でスタメンになれるように頑張りたいと思います。