ラグビー部

2013.11.30

関東大学対抗戦 12月1日 国立競技場

早明戦展望

 一つの時代に区切りがつく。数々の名勝負を生んできた国立競技場(国立)での早明戦。来年度から改修工事に入るため、現行の国立では今回が最後の試合となる。ここまで早大は関東大学対抗戦(対抗戦)を5勝1敗、明大は3勝3敗と明暗が分かれる結果に。しかし、この一戦は両校の意地がぶつかり合う特別な試合だ。これまでの結果など関係ない。最後の国立に花を添えるのは果たしてどちらとなるのか。

 慶大戦と同じスタメンで臨む早大。何と言っても注目の的は、FB藤田慶和(スポ2=東福岡)だ。合流して間もなくの前戦では、出足が素早い慶大のタックルをいとも簡単に外し、3トライを挙げる圧巻のプレーを見せつけた。今回も国立に駆け付けた観衆を楽しませてくれることだろう。また、藤田の加入によりBK全体が活性化。SO小倉順平(スポ3=神奈川・桐蔭学園)もハットトリックを決め、CTB飯野恭史(商3=東京・早実)は幾度となく敵を弾き飛ばし、大きな脅威となった。「BKが成長してきている」(小倉)と言うように、選手たちも確かな手応え感じている。また、FWは依然として好調を維持。スクラムトライを決めるなど、その強固なスクラムは大学ラグビーにおいて不動の強さを誇る。FWとBKが高いレベルで融合したいま、早大に死角は見あたらない。

早慶戦で強烈なインパクトを残した藤田

 一方の明大は対抗戦連覇を目標にしていたが、これまで波のある戦いをしている。白星を挙げた3戦はいずれも完封での勝利で、下位校との対戦では実力を発揮した。だが、筑波大戦ではディフェンスが崩れると、そのまま立て直せず大敗。慶大には前半は試合を支配したが、後半一気に引っくり返され逆転負け。丹羽政彦監督はゲームの入り方が、「我慢強くできていない」と評した。しかし、続く帝京大戦では敗れたものの、スクラムで何度も反則を誘うなど善戦。また、現在8トライを挙げているWTB小澤和人を中心にしたカウンターで王者を苦しめた。後半だけ見ると14-8と帝京大を上回り、復調の気配を見せている。

明大の得点源として活躍する小澤

 多くの観客が来場する今回の早明戦。両校はこの日のためにプロジェクトを立ち上げ、集客に奔走してきた。「できることは最高のパフォーマンスを見せること」(プロップ垣永真之介主将、スポ4=東福岡)、「来てもらう方々のためにも下手な試合はできない」(フランカー金正奎、教4=大阪・常翔啓光学園)と選手は最高のプレーをすると約束する。勝利を手にし歴史に名を刻むべく、お互いのプライドを懸けた戦いがいま幕を開ける。

(記事 御船祥平、写真 近藤万里奈、森健悟)

  

早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
大瀧 祐司 文4 神奈川・横浜緑ケ丘
須藤 拓輝 スポ4 東京・国学院久我山
◎垣永 真之介 スポ4 東福岡
黒木 東星 スポ4 東福岡
芦谷 勇帆 スポ4 京都・伏見工
金 正奎 教4 大阪・常翔啓光学園
布巻 峻介 スポ3 東福岡
佐藤 穣司 スポ2 山梨・日川
岡田 一平 スポ2 大阪・常翔学園
10 小倉 順平 スポ3 神奈川・桐蔭学園
11 深津 健吾 スポ3 東京・国学院久我山
12 坪郷 勇輝 商4 東京・早実
13 飯野 恭史 商3 東京・早実
14 荻野 岳志 先理3 神奈川・柏陽
15 藤田 慶和 スポ2 東福岡
リザーブ
16 光川 広之 スポ3 神奈川・公文国際
17 清水 新也 スポ3 宮城・仙台育英
18 佐藤 勇人 スポ3 秋田中央
19 大峯 功三 スポ3 福岡・東筑
20 植田 耕平 スポ4 東京・本郷
21 平野 航輝 スポ3 長崎南山
22 浅見 晋吾 スポ2 神奈川・桐蔭学園
23 藤近 紘二郎 政経4 神奈川・桐蔭学園
※◎は主将、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷)