バスケットボール部

2013.11.21

第65回全日本大学選手権 11月20日 山口・キリンビバレッジ周南総合スポーツセンター

インカレ初戦を危なげなく突破

 全日本大学選手権(インカレ)がついに幕を開けた。おととしは優勝、きょねんは準優勝したこの大会。選手たちは『王座奪還』の決意を胸に今大会に挑む。迎えた第1戦の相手は、関西5位の武庫川女大だ。初戦の緊張感からか出だしは波に乗れなかったものの、徐々に早大らしいプレーを展開。終盤は得意のテンポの速いバスケットで相手を突き放し、最終スコア93−57でタイムアップ。まずは一つ目の白星を手にした。

スリーポイントシュートでチームに勢いをもたらした田村

 第1クォーター(Q)開始直後にいきなり得点を許し出ばなをくじかれた。早大の得点源であるC桂葵(社3=愛知・桜花学園)がダブルチームのインサイドディフェンスに苦しめられ、思うようなプレーができずに我慢の時間帯が続く。そんな中投入されたG田村未来(スポ1=愛媛・聖カタリナ女)が持ち前の運動量で積極的に試合をかき回すと、早大の足は徐々に動き出す。G本橋菜子(スポ2=東京・明星学園)が冷静にノーマークシュートを決め、じわじわと得点差を詰めた。第1Qが9分経過したところでこの試合初めてのリードを奪ったのは、田村のスリーポイントシュート。インサイドがディフェンスを引きつけた分、アウトサイドの選手陣が光った。そのままの流れで迎えた第2Qでは早大が主導権を握るかたちに。ドリフトや一対一で得点を重ね、タイトなディフェンスで相手のオフェンスを機能させない。第2Q残り2分、関東大学女子リーグ戦ではけがに苦しんだF加藤千尋副将(スポ4=山形市立商)がコートに復帰。「もうここまで来たら、怖いものはないなと思って。逆にリラックスして、余裕を持ってできました」(加藤千)。出場直後にドライブで得点し、チームをリズムに乗せた。42−29とリードを13点に広げて前半を折り返す。

 第3Qでは相手が粘りを見せた。スティールからのターンオーバーや細かいファウルを許し、センターを中心に得点する武庫川女大に流れが傾きかける。それでも最終Qで本橋、田村に続きG中村和泉(スポ1=山口・慶進)のスリーポイントシュートが軽快に決まると、そこからはブレイクが何本も飛び出しテンポよく試合を運んだ。F小原みなみ(社4=神奈川・金沢総合)のブロックショット、G井関夏美(社3=神奈川・金沢総合)のドライブインでベンチも湧く。応援席の声援を受けて必死に食らいついてくる武庫川女大であったが、一気に畳み掛ける早大に足がついてこない。終わってみれば36点の大差をつけ、93−57で早大が見事勝利を手にした。

久々の実戦復帰となった加藤千副将

 出だしこそつまずいたが、その悪い流れを断ち切れることが早大の強みでもある。リーグ戦で力を発揮し切れなかった選手たちの活躍も見られたきょうの試合、インカレという大舞台での経験は今後に生かされるはずだ。4年生の引退がかかった今大会で優勝を達成するためには、一度の敗戦も許されない。チームで思いを一つにした早大が、日本一に返り咲くための第一歩を踏み出した。

(記事 宮西祐香子、写真 角田望)

第65回全日本大学選手権
早大 93 22-13
20-16
15-16
36-12
57 武庫川女大
【スターティングファイブ】
G 本橋 菜子(スポ2=東京・明星学園)
G 森 仁美(スポ4=大阪薫英女学院)
F 根岸 夢(スポ2=東京成徳大)
F 本多 真実(スポ4=愛知・桜花学園)
C 桂 葵(社3=愛知・桜花学園)
結果

○早大93-57武庫川女子大

コメント

F加藤千尋副将(スポ4=山形市立商)

――きょうの試合を振り返っての感想をお願いします

初戦ということもあってスタートはベンチから見ていてチームのみんなが固かったので、オーさん(萩原美樹子ヘッドコーチ、平17二文卒=福島・橘)に、「パスがヨコにしか回っていないから、タテのドライブを行ってこい」と言われて。練習でもすごく意識してやっていたので、それを出てすぐに1本できてチームに勢いを付けられたのが、自分の仕事をちゃんとできたので良かったと思います。

――けがから復帰して久々にコートに立たれたとき、どんな気持ちでしたか

けがから復帰して、技術面もそうですし、メンタル面もすんなりうまくはいかなかったんです。でももうここまで来たら怖いものはないなと思って。逆にリラックスして、余裕を持ってできました。

――第1Q途中から流れが良くなった原因は何だったのでしょうか

出だしはすごく走れていなくて重かったんですけど、途中からみんな走るようになって、いつものワセダらしいトランジションが速いバスケットで流れの中で攻められたのが、変わったきっかけですね。

――あすの東京医療保健大戦に向けての意気込みをお願いします

練習中もずっとアジャストしてやってきたし、きょうのチームとすごく似ていてセンターのところを中心にやってくると思います。やっぱり関東のチームですし、東京医療保健大は2部から1部に上がってきたチームではあるんですが、1部の3位というワセダのプライドを持って、しっかりと戦って勝ちたいと思います。

C桂葵(社3=愛知・桜花学園)

――全日本大学選手権(インカレ)初戦でしたが、どのような意気込みで試合に入りましたか

初戦ということで相手も思い切りやってくるというのは分かっていたので、慌てずに練習してきたことを出そうということを思ってはいました。

――試合を振り返ってみて

練習してきたことが何も出せずに終わってしまいました。

――序盤、相手にリードされた原因は

自分のところでディフェンスでやられていたのも大きいと思うし、私たちがなかなかリズムに乗れなくて、相手がシュートを決めてきたのに対して私たちが決めるべきシュートを落としていたことが原因だと思います。

――あしたに向けて改善したい点は

トーナメント戦なのであしたも試合があるので、気持ちを切り替えて、今日できなかったことをできるようにしたいです。

――具体的には何ですか

ディフェンスですね。オフェンスも焦ってしまったので、今までやってきたことしかできないと思うしやってきたことをやらないと意味がないと思うので、落ち着いてあしたは頑張ります。

G田村未来(スポ1=愛媛・聖カタリナ女)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

オーさんもおっしゃっていたんですけど、初戦でみんな動きが固くてミスもあったと思います。自分としてはリーグ戦で良い結果が出せていなくてインカレがすごく楽しみだったので、楽しくプレーできました。

――流れが悪い中での出場でしたが、どういう気持ちでコートに立ちましたか

いつもは試合前にいろいろと余計なことを考えてしまうんですけど、きょうは何も考えず行こうと思って。交代するときも流れが悪いとか考えず、ただ自分のプレーをすることだけを意識しました。

――要所でスリーポイントシュートを決めていましたが

絶対決めようと思って。決めることができて良かったです。

――あしたの試合に向けて修正したいところはどこですか

オフェンスは良かったんですけど、ディフェンスが一本で抜かれたりしていたので、しっかりと足元に入ってセンターを守りつつ自分のマークマンもしっかり守りたいです。

――あしたへの意気込みをお願いします

あしたは東京医療保健大が相手なんですけど、すごくアジャストをしてくるチームなのでいつも通りのプレーはさせてくれないと思います。その中でいかに対応していくかが大切だと思うので、流れを見て頑張っていきたいです。