卓球部

2013.09.04

秋季関東学生リーグ戦 9月3日 @大田区総合体育館

宿敵破るも手痛い1敗

 初戦を白星で飾った早大は、東京富士大、専修大と対戦。東京富士大戦は、飛永亜希(スポ4=福岡・中村学園女)、佐藤風薫(スポ1=岡山・就実)らの活躍で7戦目までもつれながらも、同大相手に2年ぶりの勝利を手にする。しかし、専大戦では、早大の弱点であるカットマンと左利きの選手への対応ができず敗戦。秋季関東学生リーグ戦(リーグ戦)優勝には手痛い団体スコア1―4での敗戦となった。

ラストを任されても、冷静な試合運びを見せた森

 宿敵の東京富士大戦では、序盤から相手の実力者達に襲いかかる。まずは、2番手の飛永が、今年度の関東学生選手権を制したカットマンの池上玲子を相手に、メリハリのある攻撃を見せてストレート勝ち。昨日に続き、勝ち星を挙げた飛永の勝利を皮切りに、3番手のダブルスも勝利を収める。4番手で登場した佐藤風は、リーグ戦で19勝を挙げている留学生の暴小雨と接戦を繰り広げるも振り切り、見事に金星を挙げた。このまま逃げ切りたい早大であったが、その後は相手に猛追され、団体戦スコア3-3と試合は振り出しに。しかし、勝負を託された7番手の森美紗樹(スポ3=高知・明徳義塾)が、プレッシャーのかかる場面で、相手のカットマンに対して自ら積極的に仕掛けていく。この積極策が功を奏し、ストレート勝ちで同大相手に2年ぶりの勝利を収めた。

カットマンペアに苦戦した飛永・佐藤風組

 勢いそのままに、リーグ戦で相性のいい専大からも勝利をつかみたかった早大であったが、弱点であるカットマンと左利きの選手への対応の弱さが露呈。1、2番手に左利きの選手を並べた専大にいきなりの2連敗を喫する。その後、3番手のダブルスで中尾優子(人4=岐阜・富田)・小道野結(スポ2=神奈川・横浜隼人)組がゲームカウント3-2で勝ち、反撃ののろしを上げたかと思われたが、後ろが続かず追い込まれてしまう。あとがない状況で、飛永・佐藤風組も、対戦経験のあまり無いカットマンのペアになかなかチャンスを作れずにいると、逆に強打を浴び完敗。結局団体スコア1-4の惨敗となってしまった。

 痛い敗戦こそ喫したが、優勝の可能性がなくなったわけではない。試合後、選手たちは今日の敗戦を受け止めつつも、このリーグ戦の大一番となる明日の淑徳大戦に気持ちをすでに切り替えていた。淑徳大は世界選手権代表選手、全日本大学総合選手権(個人の部)の王者を擁するチームであり、昨春同様の接戦が予想されるが、勝てるチャンスは大いにある。選手が自らのプレーに自信を持ち、強豪校相手に全力で挑むことが自力優勝をつかむ道となるはずだ。

(記事 三井田雄一、写真 建部沙紀、加藤万理子)

結果

▽対東京富士大 ○4-3

●高橋結女(スポ2=新潟産大付)0―3平野容子

○飛永3-0池上

○中尾・小道野3-0池上・後藤奈津美組

○佐藤風3-1暴

●飛永・佐藤風0-3平野・岡れいさ

●中尾1-3岡

○森3-0後藤

▽対専大 ●1-4

●高橋1-3リュウ莉莎

●飛永1-3鈴木李茄

○中尾・小道野組3-2北川真央・鈴木組

●森1-3北川

●飛永・佐藤風0-3伊藤瑞花・庄司有貴組

中尾―庄司

佐藤風―瀬下真優

コメント

桜井茂雄女子部監督(昭和45卒)

――きょうの2試合を振り返って

春リーグ(戦)で負けたところとずっと当たっているんですけど、なんとかそこに勝たなくてはいけないという思いでやっています。東京富士大には勝てたのでそれはいいとして、専修大学戦はオーダー的には互角だったので、(団体戦スコア)4-2、4-3なり勝たなくてはいけないなと思っていました。みんなそのつもりで頑張っていたんですけど、2番目のダブルスが勝てなかったというのが大きいかなと思います。あと森選手がいままで負けたことのない選手に負けてしまったのが、痛かったですね。でも、オーダーってみんな入れ違いで有利不利ってあるんですけど、当たっているうちに逆の結果が出ることもあるので、それは致し方ないかなと思っています。専修大学にはカットマンが2人いて、その2人にダブルス取られてしまったというのが、練習はしてきたのですがカットマン対策がまだ足りなかったかなと思いますね。戦術面で、攻め方が劣っていた感じがします。

――カットマン対策というのは現在どう行っているのか

まずカットそのものを何本打てるのか。でも、浮いてきたチャンスボールを打つコースが単純に同じコースではだめなんですよね。どうしてもワセダの選手は両サイド、フォア側とバック側に分けてスマッシュしていくというのが多いんですね。カットマンは両サイドに突かれるのは慣れているので、むしろミドル、体をめがけて打つようにできるようになるのがまず1つですね。それから、相手のカットマンを前に寄せて、台上で打球させるようにすると、体が前のめるようになります。そこまではできるのですが、そこからそのボールをすっと速いタイミングでストレートとかミドルとかに打てるっていうのが、必要ですね。練習ではやっているんですけど、ワセダの女子部にはカットマンが1人しかいなくて。そしてその佐藤風は裏ソフト、裏ソフトのカットマンでオーソドックスなカットマンなんですね。他のチームのカットマンはラバーの種類を変えていて、打球によって反転させているんですね。ラリー中にラケットを回されるので、慣れていないとそっちに気がいってしまいます。さらにカットマンが1人しかいないので、カットマンのダブルスの練習ができないんです。打ちきれないというのは、カットマンの相手とやっていないからだと思いますね。ワセダにはカットマンも少なければ、左利きの選手も少なくて。なので左対策がどうしても手薄になってしまうんです。

――東京富士大戦では中尾・小道野組がカットマンのペアを攻略していました

中尾と小道野もワセダに入ってきたときはカットマンに弱かったですから、ずっとカットマン対策をやってあそこまでこぎつけました。東京富士大のカットマンダブルスには春リーグで負けて、関東学生(選手権)で負けて、3度目の正直だったんですけど、あそこまでできたのは練習の成果ですよね。

――今後はどのようにカットマン対策をしていこうと考えていますか

他の大学に練習に行かせてもらったり、高校でカットマンがいるところにお邪魔させてもらおうかと思っています。それは受験促進にもなりますしね。今もやってきているんですけど、そこを徹底しないといけないかなと思います。

――専大戦では敗れてしまいましたが、春に比べて1点を取ることができているのではないかと思いますが

そうですね。東京富士大戦では飛永がカットマンの池上を破ったり、練習の成果が出ていると思います。でも、左の選手に点数を落としてしまっていますよね。カット絡みのダブルスとか、シングルスでも落として。カットマンと左対策が不十分だったということですね。中大の時は飛永がいい試合をして勝てた、その勢いがみんなに伝わって春とは違った雰囲気でできました。春は富士大にやられて引きずった感じがありましたけど、それがなくなったというのが非常に良かったです。

――明日の淑徳大戦に向けて

これで優勝が無くなったわけではなくて、ここから全部勝てば、専修大学が全勝しない限りは可能性がありますし、さらに淑徳大はカットマンと左がいないので、十分力を出せると思います。春は(団体戦スコア)3-4で負けましたけど、あのときは高橋が熱を出して出れなかったのもあったので。春の苦い経験を生かして、練習後のケアとかストレッチを入念にやっているので、体調は万全です。ただ世界選手権代表選手、学生チャンピオンもいますから強いんですけど、なんとか勝って自力優勝を目指して頑張りたいと思います。みんなもそのつもりでやっているので、期待して見て下さい。

飛永亜希(スポ4=福岡・中村学園女)

――東京富士大戦で関東学生チャンピオンのカットマンに勝ちましたが、初戦について

本来はカット打ちが好きなので、相手の弱いところを分析し分かっていたので、そこを徹底的に攻めて相手が嫌がって、無理なことをするような展開に持っていくと、自分に打ちやすいボールが来たのでそこが勝因かなと思っています。

――チームとして東京富士大に勝ったことについてどう感じているか

今回のチームはみんなで戦っているという実感を持てるチームなので、そうして1人1人がそれぞれを信じみんなのために戦ったことが勝因かなと思います。相手もすごくチーム力があって、統一されているチームなのでそれに勝つため同じ高田馬場に大学があるということもあって互いにライバル意識とかも強いので絶対に負けないぞという気持ちを持って戦ってくれたと思います。

――専大戦で後のない中、ダブルスが回ってきたときの心境は

あまりカット、カットのダブルスと戦ったことが無かったので手探りの状態というかどういう風に戦えばいいのかということがあまりわからずに不安があったので結局その不安が前面に出てしまったので練習不足かなと思います。プレッシャーもあって打ちすぎたこともあるし、後が無いからすごい勝ちたかったが勝ちたいという思いが裏目に出てしまったと思います。

――その試合では展開として強打を浴びる場面もあったが

もっとチャンスを作れればよかったんですけど、あまりチャンスを作れずにちょっと弱気になってしまって、相手から攻められてしまって、焦ってしまってと悪い展開に回っていってしまって。自分たちがいい展開に持っていっても相手の1本で流れを変えられるという場面が多かったので、いいときにその流れに乗らないとだめだなと思いました。

――チームが専大に1-4で負けたことについてどう思っているか

相手の1番に出た中国人の選手もすごい強い選手で、2番の鈴木選手もユニバーシアードで金メダルを取れるようなすごい強い選手なのでそこをいつも並べて(試合を)とって自分たちのチームが有利に戦えるように展開してくるので、その(ゲームカウント)0-2のところでプレッシャーを感じて、たぶん後が戦いにくかったと感じています。そこで気にせず戦えるところは戦えていればよかったんですけれどスコアがプレッシャーになったかなという結果になりました。

――明日の淑徳大戦にむけて

今日みたいにちょっとでも弱気になったはだめだと思うのでどんな場面でも勝てることを自分たちで信じ強気で戦いたいと思います。