スケート部

2013.11.19

関東大学リーグ戦 対東洋大 11月17日 東京・ダイドードリンコアイスアリーナ

東洋大に勝利し、準優勝に王手

 早大、明大、東洋大、法大の4校でし烈な2位争いを繰り広げてきた関東大学リーグ戦(リーグ戦)もいよいよ大詰め。勝ち点を重ねて準優勝の可能性を高めたい早大はこの日、宿敵・東洋大と対戦した。決して早大ペースの試合とは言えなかったが、GK遠藤秀至(スポ1=東京・早実)を中心に何度も危ない場面を切り抜け、少ない得点機を確実にモノにして終始リードを保つ。要所で力を発揮した早大が5-2で東洋大を下し、リーグ戦準優勝に王手をかけた。

勝田の得点に喜ぶ選手たち

 先制点を奪ったのは早大だった。第1ピリオド(P)3分2秒、ゴール裏に回り込んで巧みに相手DFをかく乱した松浦晃(人4=北海道・釧路工)がゴール右隅にパックを押し込み、幸先のいいスタートを切る。7分56秒に東洋大の連続攻撃を防ぎ切れず同点を許すも、11分には早大のキルプレー中、池田一騎(スポ3=北海道・駒大苫小牧)が素晴らしい判断力でチャンスを演出。数的不利の中でも冷静に東洋大の動きを読んでいた池田は、攻め急ぐ東洋大の隙をついて敵陣に駆け上がり、最後はパスを受けた勝田貴之(国教4=米国・ライ高)が鮮やかにゴール。早大が2-1とリードして第1Pを終えた。

2得点など、エースらしいプレーを見せた池田

 第2Pも第1Pと同様まずは早大が流れをつかむ。25分20秒には勝田が左サイドから放ったシュートを池田が沈めて3点目。しかしこの直後、ミスコンダクトペナルティを取られた勝田が10分間の退場となり、攻撃のリズムが崩れてしまう。それでもDF陣の献身的な守りで相手を無得点に抑え、2点のリードを保ったまま試合は第3Pへ。第3Pはこの試合に負ければ準優勝の可能性が完全に消滅する東洋大が積極的なホッケーを展開、早大は防戦一方となる。44分55秒、ついに1点を返されると、早大の相次ぐペナルティによっていつ追いつかれてもおかしくない状況に。ここではチーム全体が守りに徹し、GK遠藤の好セーブや相手のミスに助けられてなんとか危機を脱出する。試合終了間際には東洋大が6人攻撃を仕掛けたが、うまくかわして無人の相手ゴールに攻め込み2点を追加。苦戦を強いられながらも5-2で見事勝利し、東洋大から大きな勝ち点3を獲得した。

 放ったシュート数の合計は東洋大45に対して早大27。「攻め込まれている中しっかりと守って、取るべきときに点数を取れた」と池田が言うように、相手に多くパックを支配されても我慢強く守り切れたことが勝ちにつながった。次のリーグ最終戦は準優勝、ひいては全日本選手権の出場権がかかった明大との大一番。今回東洋大に勝ったことにより引き分け以上で早大の準優勝が決定するが、相手はライバル明大であるだけに油断は厳禁。必ず白星を挙げ、リーグ戦をいい形で締めくくりたい。

(記事 末永響子、写真 高田麻里、角田望)

関東大学リーグ戦
早大 ピリオド 東洋大
1st
2nd
3rd
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 KP/PP
早大 03:02 松浦 三浦 寺井
東洋大 07:36 48 49
早大 11:57 勝田 池田 KP
早大 25:20 池田 勝田 青木
東洋大 44:55 16 25
早大 59:19 池田 青木
早大 59:42 三浦 松浦 寺井
メンバー
セット FW FW FW DF DF
池田 勝田 青木 山田 堰合
松浦 三浦 寺井 羽刕 石川
森田 坂本 金子立 龍ノ口
加賀美 横町 佐藤 斜森 松本
GK遠藤(60分)
コメント

草島武彦監督(昭62教卒=東京・早実)

――きょうの試合を振り返って

序盤はペナルティーも少なかったのですが、勝田がミスコンダクトペナルティーを取られるなど、試合が進むにつれてバタバタしてしまいました。2点差のリードで第3ピリオドに入り、失点して1点差まで詰め寄られ、その後もペナルティーが続き、人数が少ない厳しい状況の中で勝ちきれたのは収穫でした。

――第3ピリオドは失点後、自陣でのプレーが多い時間が続きましたが

東洋大は全日本氷上学生選手権には出場しないと聞いていたので、4年生にとっては最後なので、2位に入り全日本選手権に出場するという目標があると思うので、死にもの狂いで来ると思っていました。気持ちの面で負けないように、ベンチでの声を出すなどして集中力が途切れかったのはよかったと思います。

――東洋大の6人攻撃も予想していましたか

もちろんです。

――きのうの試合で中大の優勝が決まりましたが、チームのモチベーションを含め、何か影響はありましたか

中大が独走していたので、特にはありませんでした。ただ、リーグ戦の後半だけを見れば、早大は負けなしの結果で来ているので、インカレにつながるホッケーをするだけです。

――最終戦の明大戦に向けて

2位になるためには勝つしかないので、勝ってリーグ戦を締めくくりたいと思います。

DF羽刕銘主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)

――ライバルの東洋大との4年間で最後の試合でしたが

小学校のときから一緒にやってきたやつもいますし、特別な思いはありました。

――試合全体を振り返って

決してワセダのペースではなかったんですけど、そういうところで我慢しながらプレーできて、点が入ったんでよかったと思います。

――木曜日の慶大戦の疲れはありましたか

いいえ、僕自身もなかったですしチームとしてもなかったと思います。

――後半は防戦一方でしたがDFとしてどうでしたか

何か打開しようというよりは、リードしていたのでできればこのペースを崩さずにそのままいければなと。

――東洋大の6人攻撃はどのように思いましたか

来るだろうなとは思っていましたし、無理にゴールを狙いにいってアイシング(・ザ・パック)になりたくなかったので、選手にはゴールを狙わずに敵陣ではしっかりパックをキープして待つようにと声をかけました。

――法大戦で決定的なミスをしてしまった遠藤選手(秀至、社1=東京・早実)が何度も好セーブを見せていましたが

彼も彼なりに反省したのを生かして、それがきょうのようなすごくいいプレーにつながったんじゃないかなと思います。

――次の明大戦に向けて

やることは変わらないですし、しっかり2位にならなければいけないと思っているので、次の試合も全員で頑張っていきたいと思います。

DF山田虎太朗(社4=北海道・駒大苫小牧)

――きょうの試合を振り返って

反則だったりで苦しい展開になったんですけど、最後まで我慢して点を重ねられたと思いますし、次に繋がる良い試合だったんじゃないかなと思います。

ーー東洋大は攻撃が強いチームですが、DFの代表としてどんな気持ちで臨みましたか

どのチームに対してもそうですけど、失点を少なくするということは心がけているので、特に東洋だからということで気をつけたことは無かったですけど、いつも以上に気持ちが入っていたので、そこは良かった点ですかね。

ーーアシストという形で得点にも絡みました

攻撃に関しては役割ではないんですけど、良いアシストができて攻撃の起点になったので、ポジティブにとらえています。

――リーグ戦も残り1試合となりました

東伏見でプレーできるのも、来週の明治戦と1月の早慶戦しかないので、東伏見は4年間の思い出がある場所なので、最後まで頑張っていきたいと思います。

FW松浦晃(人4=北海道・釧路工)

――試合を振り返って

2位になる上で、絶対に落とせない試合でした。ずっと向こうの流れでホッケーをやりながらも、タイミングいいところで点数を取れたのがきょうの勝因だったと思います。

――松浦選手の先制点も大きかったように思います

上手く中でサイクルできて、ゴール裏でノーマークになったので。運よくディフェンスも反対方向に行ってくれてキーパーをまけたのが良かったです。

――守りの時間帯も多い試合でしたが、その中で気を付けていたことはありますか

向こうはゴールにパックを集めてゴール前での混戦を作ってきていたので、ウィークサイドのFWとウィークサイドのDFとでしっかり声を掛け合ってゴール前強くいって相手にリバウンドを取らせない、ということはFWとしては意識してやりました。

――1対1で決められなかったシーンが2度ほどありました

1回目はうまくパックが手に付かなくて、シュートまで行けなかったです。2回目はレシーブがたまたま上手くいって取れたのですが、その後ずっとパックが立った状態で自分の手に付いていなくて最後シュートしか打てなかったのですが、入れられなくて。あれで流れを悪くしてしまったと思ったのですが、その後すぐに池田(一騎、スポ3=北海道・駒大苫小牧)が入れてくれたので良かったです。

――途中で第2セットに加賀美太一選手(商1=東京・早実)が入りました

タカ(勝田貴之、国教4=米国・ライ高)がアンスポーツマンで10分上がったときに、センターがいなくなっちゃったので、三浦(亮、教3=青森・八戸商)を1つ目のセンターに上げて、トシ(寺井敏博、国教1=米国・チョートローズマリーホール高)を二つ目のセンターにして、加賀美をそこに入れたという感じです。

――最終戦となる対明大戦への意気込みをお願いします

明治に勝たないと2位になることはできないので、しっかり明治に勝って全日本(選手権)、インカレ(日本学生氷上競技選手権)と良い流れでいけるように。あと、2カ月の秋リーグの集大成なので、最後2カ月でどう変わったかというのを、いいホッケーして皆さんに見せられればと思います。

FW勝田貴之(国教4=米国・ライ高)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

秋リーグ優勝はなくなったんで、2位決定、全日本に向けてかなり重要な試合だったと思うんですけど、最近は僕らのホッケーはかなりいいと思ってて、いつも通りのプレーでスタートも良くできました。

――得点シーンはどうでしたか

確かペナルティーキルで、池田が良いパスくれて、僕が決めることができました。

――ペナルティもありましたが

チームに申し訳ない気持ちで、最初のペナルティーは本当に自分勝手だったので。その分僕のいない間チームが頑張ってくれたので、本当にありがたいです。

――守りに関してはどうでしたか

流れが相手チームに行ってる時も何回かあったんですけど、そういうときに落ち着いて足を止めないという意識を徹底してやっていて、そういう小さいプレーが勝利につながったと思います。

――リーグ戦も残り1試合となりますがここまでを振り返ってみていかがですか

秋リーグ、2ヶ月やって長かったんですけど、後半から調子が上がったと思ってますし、まだインカレもあるのでインカレにつなげられるように最後の試合絶対勝って秋リーグ終わりたいと思います。

FW池田一騎(スポ3=北海道・駒大苫小牧)

――試合を振り返って

攻め込まれている中、要所要所をしっかりと守って、取るべきときに点数を取れたのでそれが勝利につながったと思います。

――少ないチャンスを生かして勝利を収めましたが、プレーに関してどのようなところが良かったと思いますか

DFがしっかりと守ってこっちの守るゾーンからしっかりとアウトして、そこからラッシュでスコアしたり、相手をかく乱できたことが良かったと思います。

――立ち上がりはチーム全体が集中できていたように思います

自分自身のプレーは納得のいかないものだったんですけど、チーム全体としてはしっかりと集中してゾーンアウトできていてそれが勝ちにつながったと思います。

――早大のキルプレーの際、池田選手の好アシストから得点が生まれました

相手が形にこだわってやってきている中で、(相手の動きを)読んだらあの結果になったので、読みが良かったと思います。

――第3ピリオドはペナルティが続くなど苦しい展開でしたがいかがでしたか

相手が反則が多くない中でこっちが反則を何回かしてしまったということで、相手の流れも良くなってしまいましたし、ピンチもすごく増えましたが、GKを中心にしっかり守れたので良かったかなと思います。

――1点差まで詰め寄られたときはどのような試合運びを心がけましたか

点数を取って相手を戦意喪失させるということも大事だったんですけど、失点してしまうと中大との試合みたいに引き分けになってしまうので、落ち着いて守ろうと。6人攻撃をかけてくるというのは予想していたので、そこで点数を取れればいいかなという風に考えていました。

――来週の明大戦に向けて

全日本選手権出場をかけた最後の試合なので、自分のやりたいプレーもそうですけど、チームに貢献するようなプレーをしていきたいなと思います。

FW三浦亮(教3=青森・八戸商)

――今日の試合を振り返って

けっこう東洋大の足が動いていて、劣勢の展開だったんですけど、状況状況に応じて、自分たちのやるべきプレーをしっかりやった結果、勝ちにつながりました。でも、個人としてはちょっとミスも多かったので、次の試合に向けてしっかりやっていきたいと思います。

――きょうの試合にどのような気持ちで臨んでいましたか

久しぶりの試合だったので、ベンチ外とかも経験して、試合に出られない選手の気持ちも分かって、改めて自分の立ち位置を見つめなおしました。必ず勝たなくてはいけない試合だったので、僕は僕で一生懸命やろうという気持ちでした。

――ケガで試合を欠場していましたが、どういったケガだったのですか

肩の間接を損傷してしまいました。

――欠場している期間はどんな気持ちで試合を見ていましたか

試合に出たいという気持ちはあったんですけど、僕の代わりにやれる選手は試合に出ていない選手の中にたくさんいるので、僕自身は早くケガを治すことに専念して仲間を信頼していました。

――コンディションはもう大丈夫ですか

完治というわけではないのですが、プレーはできるので、ケアは今後も続けてプレーしていきたいです。

――自身の得点シーンを振り返って

僕はただゴール前に走って合わせただけで、しっかりパスをつないで最後に晃さんが良いパスをくれて、僕はは触るだけだったので、周りのおかげです(笑)。

――先制点のアシストを振り返って

相手が早く詰めてくるので、一回サイクルしてゴール裏を使って攻めようっていう自分たちのパターンが決まって得点できてよかったです。

――きょうの東洋大の印象はどうでしたか

ニュートラルゾーンでもアタッキングゾーンでも足を動かしてきて、もちろん個々のスキルがあって強いチームだというのは分かっていたんですけど、そういったとろで少し押されてしまいました。きょうは東洋大の方が良い流れでしたけど、状況に応じたプレーができた分、ワセダが勝てたんだと思います。

――次の明治戦に向けての意気込みをお願いします

最後勝って2位になれば、まだ全日本の可能性があります。最後勝たなければ今までやってきたことが無意味になってしまうし、せっかく後半戦は全勝で来ているので、しっかり勝って全日本行きを決めて終わりたいと思います。

GK遠藤秀至(社1=東京・早実)

――きょうの試合を振り返っての感想をお願いします

最初から流れはそんなに良くなかったんですけど、フォワードが少ないチャンスをしっかり決めてくれて、すごく助かったと思います。それで、少ないチャンスをものにして守るところをしっかり守れて、最後はきつい時間が長かったんですけど、そこをしっかり守れて、勝てて良かったと思います。

――宿敵・東洋大との対戦でしが、どんな気持ちで臨みましたか

きょう負ければ2位になれる可能性が少なくなるので、しっかり勝って、優勝はなくなっちゃったんですけど、2位になれるようにという気持ちでやりました。

――後半のキルプレーが続く場面では、好セーブが何度も見られましたが

もう疲れていて特に何も考えていなかったです。必死に止めるだけでした。

――時間が止まっているときなど、集中を高めようとする様子が頻繁に見られましたが

集中というよりは休む時間をとりあえず作ろうと思って。少しでも止まっている間に(マスクを)脱いだりして、時間を稼いだりして。つらかったんで。味方もつらかったと思うので、時間を取って流れを変えようと思って、そこは意識していました。

――来週の明大戦に向けての抱負をお願いします

次勝てば2位になれるので、集中してやりたいと思います。