フェンシング部

2013.11.16

全日本学生選手権 11月14日 東京・駒沢公園屋内球技場

女子エペ団体は一本勝負を制し3位

 全日本学生選手権(インカレ)の4日目は、男子サーブルと女子エペの団体戦が行われた。男子サーブルは1回戦、大きく開いた点差を一度はひっくり返したが、最後は勝ちきれず敗退。女子エペは準決勝で朝日大に敗れる。法大との3位決定戦では、最終セットで追いつき、今季初めて一本勝負を制した。

10点差をひっくり返し2点リードを奪った阿部

 男子サーブル、中京大との1回戦。1セット目、阿部凌(スポ2=島根・安来)が1点しか取れず、点差は開いていく。6セットが終了した時点で、スコアは19-30。秋からメンバーに定着した山本隼大(スポ1=香川・三本松)は連続ポイントでチームを盛り立てるも、最終的には1点しか差を詰められなかった。だが、続く阿部が山本の作った良い雰囲気を生かして相手を追い詰める。一時は10点以上の差があったにも関わらず、とうとう逆転に成功。40-38で、北川隆之介(スポ4=埼玉栄)に託す。しかし、最後はまったく歯が立たず、5点連取を許し42-45で悔しい初戦敗退となった。

土壇場で追いつきガッツポーズする山根

 個人戦では奮わなかった女子エペ陣。東農大との1回戦は序盤から大接戦だったが、最後の3セットでリードを奪い、45-40で試合を終える。次の東女体大戦にも『チーム力』で勝ち取った。準決勝は関西王者・朝日大との対決。山根司(スポ2=香川・三本松)が最初のセットを5-2とし、伊藤由佳(スポ1=栃木・宇都宮中央女)がリードを死守する。しかし、山村彩和子(教1=岡山・玉野光南)がリードを許すと、最後まで状況を打開できない。37-45で決勝への道は絶たれた。ワセダと3位を争うのは法大。序盤のシーソーゲームから徐々に点差は開いていき、25-29で最後セットの山根へ。先に2点を連取され、点差は6点に広がるが、気迫あふれるプレーで32-32に追いつき、時間が切れる。「一本勝負でもう後悔したくなかった」(山根)。延長戦ではここまでの勢いを味方にして、最後の一点を勝ち取った。

 男子サーブルは一勝を上げることができずに悔しい結果に終わり、女子エペも優勝を狙っていただけに3位という結果には納得いっていない。しかし、2年生の土壇場での追い上げが光った。特に山根は今季初めて一本勝負を取り、エースとして大きな自信をつけただろう。1、2年生が中心の両チーム。来年以降、とても楽しみなチームになりそうだ。

(記事、写真 川嶋悠里)

※フェンシングの団体戦は3人、または4人の選手が交代で出場し、1試合当たり3分という持ち時間内で争う。あるいは3分以内にどちらかが先に5得点先取すると、そこで次の選手に交替となる。最終的には9試合戦い、45点を先取、または持ち時間が終了した場合は得点が高い方が勝ちとなる。

※サーブル:両腕も含む上半身への突きと切り(剣先ではなく剣の胴部分で相手の体に触れること)が得点となる。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の攻撃を防御してから攻撃しなければならない。この攻撃権の奪い合いにより、両選手はピスト上を常に前後に往復し合うため、サーブルは3種目の中で最も全身運動が激しい種目だと言える。

※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。

結果

▽男子サーブル

早大〔北川隆之介(スポ4=埼玉栄)、阿部凌(スポ2=島根・安来)、奥村祥大(教2=京都京大付)、山本隼大(スポ1=香川・三本松)〕 1回戦敗退

1回戦:●42-45中京大

▽女子エペ

早大〔渡辺咲(文3=大分・岩田)、山根司(スポ2=香川・三本松)、伊藤由佳(スポ1=栃木・宇都宮中央女)、山村彩和子(教1=岡山・玉野光南)〕 3位

1回戦:○45-40東農大
2回戦:○37-30東女体大
準決勝:●37-45朝日大
3位決定戦:○33-32(一本勝負)法大

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コメント

山根司(スポ2=香川・三本松)

――3位という結果でしたが

優勝したかったです。

――準決勝の敗因というのは何だったのでしょうか

戦い方的には悪くはなかったと思うし、合っていたと思うのですが、声かけとか…。あと、いらない点をもっと減らせたと思います。もったいない点が多かったんですよ。取っている点は良いのに、全体的にもったいない点の取られ方が多くて。そこが敗因でしたね。それを減らして、競っているときにもっと相手を焦らせることができたら、勝てたのではないかなと思います。

――3位決定戦(3決)は最終セットで追いつきました。そのときの心境というのはいかがだったのでしょうか

そのときはセットの最初に2点を取られたじゃないですか。そのときに結構焦ったのですが、もうここまで来たらやるしかないなと思って。別に気負うものもないし、失うものもないなと思ってやりました。

――点差的には準決勝の最終セットとあまり変わらなかったのですが、準決勝と3位決定戦で何が違ったのでしょうか

決めるべきところで、決められたか決められていないかだと思います。準決勝のときは、決めるべきところやこうしたいというところで相手も自分が思った通りに戦ってくれるのに、やり方は合っているのに、それを突けなくて。本当に決めなければいけないところでそのようなもったいない部分がありました。でも、法大との3決のときは、決めるべきところで決めることができたし、相手も焦ってくれたのかなと思います。(自分の戦い方が)かみ合った部分はあったのですが、それが結果的にラッキーだったなと。

――団体戦で初めて一本勝負を制しました。一本勝負にもつれ込んだときの気持ちという面ではいままでと違いはありましたか

全然違いました。自分が追いつかれて一本勝負になったときは、「負けたらどうしよう」とか「みんなが一生懸命つないでくれたのに申し訳ない」とか考えていたんですよ。今回は、思いっきりやろうというか、思いっきりやれば結果がついてくるかな、と。一本勝負でもう後悔したくなかったので、気持ちで負けないようにはしていました。

――では、1回戦や2回戦も含めて全体的に振り返るといかがですか

最初の方は、自分も含めてみんなエンジンがかかるのが遅くて。結構苦しい展開になってしまったんですよね。でも、試合を重ねていくごとに、みんながどうしようかなというのを考えてくれたし、みんなが頑張ることで自分も頑張ることができました。チーム力で勝ったのかなと感じています。自分が焦っているときは後輩が「大丈夫ですよ」と言ってくれたから自分も頑張れたので、やはり後ろのベンチにいる人の声かけとかは大きかったです。それがだんだん、みんなが考えながらできるようになっていったかなと思います。

――1週間後に全日本選手権が控えていますが、それに向けての課題などはありますか

調子が悪いときにどういう戦い方をするのかとか、点が全然取れないときにどういう時間の使い方をするのかとかが団体戦では大切なことだと思うので、例えば後輩の調子が悪いなと思ったら自分がアドバイスをしたり話を聞いたりしたいですし、自分が崩れたときもそれでいっぱいいっぱいになるのではなくて、周りを見て、みんなの意見を聞いけるような、気持ち的な余裕を持ちたいです。それは練習中にも意識できると思うし、そういう練習は普段の練習中にできると思うので、そこを重視したいですね。技術はそこまで急にはうまくならにと思うので、気持ち的な面を練習していきたいです。

――では最後に来週に向けての意気込みを

優勝です!