フェンシング部

2013.11.15

全日本学生選手権 11月13日 東京・駒沢公園屋内球技場

サーブル個人で真所3位、鬼澤はエペでベスト8

 今季引退の選手たちが意地を見せた――。全日本学生選手権3日目。個人戦の最終種目である男子エペと女子サーブルの試合が行われた。女子サーブルは、フルーレ優勝と勢いに乗る真所美莉(スポ4=仙台南)が3位に輝いた。弘瀬智子(スポ5=高知・追手前)は真所との直接対決に敗れ、ベスト8。男子はフルーレで準優勝を果たした鬼澤大真(スポ4=茨城・常磐大高)がベスト8入りと、最終学年の3人がワセダの力を見せつける結果となった。

午後のフルーレを念頭に置きながらもエペで結果を残した鬼澤

 3回戦までは順調に勝ち進んだ女子サーブルの真所と弘瀬。そろってベスト8に名を連ねることになる。迎えた準々決勝では真所と弘瀬の直接対決が待っていた――。普段、共に練習して、手の内が分かりあっている相手。注目の対戦であったが、本人たちは「いつも通りやろう」(弘瀬)と平常心で試合に挑む。試合は、取られたら取り返すという一歩も譲らない展開になり、静かな攻防が続く。8ー7と弘瀬リードで第1セットを終え、勝敗を分ける第2セットへ。リードしていた弘瀬は真所の連続ポイントで逆転を許す。その勢いのまま突き放され、13-15で試合終了。直接対決は、後輩の真所の勝利で幕を閉じる。弘瀬は、ベスト8という結果に「満足していない」と悔しげな表情を見せた。

3位決定戦を制し、弘瀬とハイタッチを交わす真所

 弘瀬を倒し、ベスト4を決めた真所。フルーレ個人で優勝に輝いたワセダ女子の大黒柱だ。サーブル個人でも優勝を狙い2冠を目指す真所の準決勝は、互いに「切磋琢磨(せっさたくま)している相手」(真所)である日大の福本かな。真所は「断然格上」と語る相手に対し、第1セット序盤、先行するも、終盤で失速。連続失点を許し、7-8で第2セットを迎える。流れを変えたい真所だったが、相手の勢いを止めることができない。試合は10-15で決着。その後の3位決定戦では勝利し、目指していた優勝には届かなかったが、自身初のサーブル個人3位に輝いた。

 この日の個人戦は、引退が近づく選手たちの活躍が光った。しかし、この結果に満足する選手はいない。次は団体戦が控えている。「男子の優勝見たので、自分も優勝したい」(真所)と、同じ日に行われた男子フルーレ団体が悲願の優勝を果たし、女子にも刺激になっている。個人での悔しい思いを一つにし、ワセダのチーム力で、いざ頂点へ。

(記事 松本理沙、写真 川嶋悠里)

※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。

※サーブル:両腕も含む上半身への突きと切り(剣先ではなく剣の胴部分で相手の体に触れること)が得点となる。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の攻撃を防御してから攻撃しなければならない。この攻撃権の奪い合いにより、両選手はピスト上を常に前後に往復し合うため、サーブルは3種目の中で最も全身運動が激しい種目だと言える。

結果

▽男子エペ

鬼澤大真(社4=茨城・常磐大高) ベスト8

2回戦:○15-8高田亮太(拓大)
3回戦:○15-9山崎大知(日体大)
準々決勝:●5-8藤倉陸(法大)

西森健太(教3=香川・三本松) 3回戦敗退

2回戦:○15-9山本大起(京産大)
3回戦:●5-10藤倉

津江碧(スポ2=山口・岩国工) 3回戦敗退

1回戦:○15-6佐藤秀貴(朝日大)
2回戦:○15-6大山聖人(日大)
3回戦:●9-15宇山賢(同大)

▽女子サーブル

真所美莉(スポ4=宮城・仙台南) 3位

2回戦:○15-10栗本ひかる(法大)
3回戦:○15-13佐藤葵(東女体大)
準々決勝:○15-13弘瀬
準決勝:●10-15福本かな(日大)
3位決定戦:○15-12三好茉莉子(日大)

弘瀬智子(スポ5=高知・追手前) ベスト8

2回戦:○15-8大嶋沙季(同大)
3回戦:○15-10荒井夏実(日女体大)
準々決勝:●13-15真所

舟山佳穂(教3=山形・米沢興譲館) 3回戦敗退

2回戦:○15-5小栗千紗絵(日大)
3回戦:●12-15福本

神田真希子(スポ3=千葉・東葛飾) 2回戦敗退

2回戦:○15-8今野優真(東女体大)
1回戦:●10-15佐藤

安富結(スポ3=香川・三本松) 2回戦敗退

1回戦:○15-5福田優香(日女体大)
2回戦:●8-15三好(日大)

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コメント

弘瀬智子(スポ5=高知・追手前)

――個人を振り返っていかがですか

結果としてはあまり満足していませんが、ベスト8に入れて良かったかな…。悔しいですけど。

――準々決勝の相手は真所美莉選手(スポ4=宮城・仙台南)でしたが、そのときの心境はいかがでしたか

最初は(真所)美莉と当たると思わなかったんですよ。違う人と当たると思っていて、本当に直前までわからなかったんですよ。直前に美莉だということがわかって驚きましたね。いつもやっている相手だし、少し美莉には苦手意識があったのですが、いつも通りやろうと思っていました。平常心を保とうとはしていました。

――後半に攻められてしまった印象がありました

そうですね。後半は守りに入ってしまいましたね。

――いまの足の具合というのはいかがでしょうか

痛いですが、あした1日休みがあるので、あまり動かないようにして、また団体で頑張ります。

――では、団体に向けて意気込みをお願いします

絶対勝ちます。締めます!

※鬼澤選手、真所選手のコメントはフルーレ団体の記事に掲載しています。