フェンシング部

2013.11.15

全日本学生選手権 11月12日 東京・駒沢公園屋内球技場

女子エペ個人、山根がベスト8に

 女子フルーレで真所美莉(スポ4=宮城・仙台南)の優勝に沸いた全日本学生選手権(インカレ)。2日目は男子サーブルと女子エペの試合が行われ、女子エペの山根司(スポ2=香川・三本松)がベスト8に入賞を果たした。

最後の最後で競り負け天を仰ぐ山根

 女子エペは、1年の山村彩和子(教1=岡山・玉野光南)がまさかの予選敗退となり、伊藤由佳(スポ1=栃木・宇都宮中央女)も1回戦で黒星を喫す。個人戦は、残る山根に命運が託された。順調に勝ち進み、2回戦を迎える。剣の不具合のために試合を仕切り直すなどトラブルに見舞われるが、集中力を切らすことなく10-15で試合を制した。熱い声援を浴び、仲間が見守る中行われた3回戦。先制点を取られるも、1点を取り返し、相打ちに持ち込んだところで、またもや不運が――。機器に問題が発生したため、選手はピストの移動を余儀なくされ、試合は中断した。トラブルが相次ぐものの、冷静な面持ちで試合に臨む山根。「一本を大切に」というベンチからの山村の掛け声を力に、試合を再開させた。そこからは、山根ペースの展開となる。2度の相打ちが続いた後は相手に一本も譲らず、15-4で試合を終えた。勢いに乗り、ベスト4入りを目指す準々決勝。序盤はシーソーゲームとなり、白熱した戦いが続く。だが中盤で相手に主導権を握られ、11-7とリードを許す。山根は攻めの姿勢で食らいつき、必死に点差を縮めた。接戦となったが、最後は相打ちで勝負を決められ、13-15で惜しくも敗北。粘りの試合を見せた山根は、ベスト8で個人戦を終えた。

2回戦突破まであと少しだった山本

 男子サーブル陣は奮わなかった。山本隼大(スポ1-香川・三本松)と奥村祥大(教2=京都京大付)を除く2人が1回戦で早々に姿を消すと、続く2回戦で二人も敗退。山本は序盤リードするも、庄司大地(日大)を相手に12-15で3回戦進出とはならなかった。

 「チーム力で優勝」と団体戦への抱負を語った山根。1年の不調も見受けられたが、気持ちはすでに団体戦へと向かっている。昨年のインカレ、そしてことしの関東学生選手権と準優勝が続いている女子エペ陣にとって、今大会に懸ける思いは並々ならぬものがある。若さあふれるプレーで、今度こそ栄冠を勝ち取りたい。

(記事 副島美沙子、写真 川嶋悠里)

※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。

※サーブル:両腕も含む上半身への突きと切り(剣先ではなく剣の胴部分で相手の体に触れること)が得点となる。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の攻撃を防御してから攻撃しなければならない。この攻撃権の奪い合いにより、両選手はピスト上を常に前後に往復し合うため、サーブルは3種目の中で最も全身運動が激しい種目だと言える。

結果

▽女子エペ

山根司(スポ2=香川・三本松) ベスト8

2回戦:○15-9伊藤千尋(関学大)
3回戦:○15-4平元晴菜(日女体大)
準々決勝:●13-15雑賀由起(朝日大)

伊藤由佳(スポ1=栃木・宇都宮中央女) 1回戦敗退

1回戦:●13-14(一本勝負)宮田陽佳(朝日大)

山村彩和子(教1=岡山・玉野光南) 予選敗退

▽男子サーブル

奥村祥大(教2=京都京大付) 2回戦敗退

1回戦:○15-9真鍋大輔(立命大)
2回戦:●3-15前田脩吾(中大)

山本隼大(スポ1=香川・三本松) 2回戦敗退

1回戦:○15-2大西克典(東大)
2回戦:●12-15庄司大地(日大)

北川隆之介(スポ4=埼玉栄) 1回戦敗退

1回戦:●10-15石川瑠己(慶大)

阿部凌(スポ2=島根・安来) 1回戦敗退

1回戦:●10-15曽我啓介(中大)

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コメント

山根司(スポ2=香川・三本松)

――きょうの試合の感想をお願いします

最近の試合の結果があまり良くなくて、自信がなくて。いままでずっと勝とうと思って試合に入っていて、それはいまも変わっていないのですが、自分がピストに立てているのは、いろんな人が支えてくれているからだと思うので、その立たせてもらえているということを忘れないように試合をしました。

――ベスト8という結果を受けていかがでしょうか

やっぱり優勝したいですが、いままでの流れからすれば悪くはないと思います。

――3回戦は快勝でしたが、手応えはありましたか

あの先輩(森光加、専大)に関カレ(関東学生選手権)の1回戦で負けているので、リベンジしたいという気持ちがあったのですが、ただそう思いすぎると自分はいつもうまくいかないので、ダメ元でいこうと思って試合をしていました。気がついたら点差が広がっていたという感じでした。

――機器等のトラブルが多かったと思いますが、集中力が切れることはありませんでしたか

集中力が切れるということがないわけではないのですが、剣が悪いのも、いろいろとトラブルがあるのも、それを含めて自分の実力だと思っているので、あまり気にしていないです。

――4回戦の敗因は何だと思いますか

技を出すタイミングの判断があまり良くなかったというのと、後は気持ち的にもっと楽に戦えば良かったと思いました。勝てるかな、と思ってしまったのが良くなかったと思います。

――女子エペ個人の全体の結果を受けていかがですか

あの2人は実力がないわけではなくて、絶対強いと思います。戦い方や気持ちの持って行き方がまだの部分があるというか。自分も含めて、ワセダの女子エペ陣は気持ちの面で結果が変わってきてしまうところがあるので、いつも同じような実力を出せて、同じようなプレーができたら、もっとみんな上に行けると思っています。そこがもったいないところだと思います。きょうの試合を含めて、団体で勝ちたいという気持ちが強くなったので、切り替えていきたいです。

――団体戦に向けて見つかった課題はありますか

団体戦は個人戦と違って、取れるところで取らないといけないし、苦手な相手でも我慢して時間を使うというような戦い方をしないといけないです。なので、相手によって戦い方を共有して、それを自分がどうかみ砕いてやるかということと、こういうときに焦るとか、こういうときがだめだな、というのを自分の中で理解して、どうしたら焦らないか考えることが大切だと思います。やはり団体は後ろに後輩がいて、誰か声をかけてくれる人がいるので、そういう面で楽にやっていける部分はあります。

――団体戦に向けて意気込みをお願いします

チーム力で優勝します!