フェンシング部

2013.11.12

全日本学生選手権 11月11日 東京・駒沢公園屋内球技場

真所がフルーレ個人優勝!

 とうとう本番が来た――。関東学生選手権(関カレ)を終え、選手たちが活躍を誓った勝負の舞台。「本番はインカレ」と口をそろえて語った大舞台・全日本学生選手権(インカレ)がついに開幕した。初日はフルーレ個人での熱戦が繰り広げられた。女子では真所美莉(スポ4=宮城・仙台南)が決勝トーナメントを順調に勝ち進め、念願の初優勝を達成した。

 早大からは、4選手が出場。永瀬夏帆(スポ1=宮城学院)と尾上千尋(創理2=東京・田園調布雙葉)と渡辺咲(文3=大分・岩田)の3選手はトーナメント途中に惜しくも敗退。健闘を見せるも力が及ばず、永瀬は初戦、尾上と渡辺は共に2回戦で姿を消した。ベスト8へ進出したのは真所のみとなった。

白熱した準々決勝を制し、うれしさを爆発させる真所

 関カレではフルーレ個人で3位という好成績を残したが、優勝を逃し悔しさを見せていた真所。インカレでも着実に準々決勝の扉を開く。序盤から両者譲らぬ展開となるも、第2セットでは4連続失点で5-7と真所に焦りが見られた。だが、後半につれて底力を発揮し始め奮闘。粘りを見せた真所は、最終セットで同点に追いつくことに成功し延長戦へ突入。この一本勝負を制し、準決勝へと駒を進めた。ここでは第1セットを7-4とし、続く第2セットで15-8と危なげなく勝利した。迎えた決勝戦。第1セットは両者力が拮抗(きっこう)し4-4。途中、足を気遣う場面も見られるも、着実に真所が点差を広げることに成功し10-8となる。最終セットを15-9とし、優勝が決定。目標としていた初優勝を果たし、学生生活の終止符を有終の美で終えることができた。

 フェンシングは、まだまだ競技人口も少ない。過去に対戦経験がある相手や、練習で共に汗を流した相手と戦わなければならない。白熱した準々決勝で真所が迎えたのは、「お互い切磋琢磨(せっさたくま)している相手」。互いに高めあってきただけに、全身全霊をかけて試合に臨んだ。フルーレで優勝者を輩出した早大。翌日から行われるエペやサーブル、団体戦で新たなタイトルの獲得にも期待がかかる。サーブル団体では優勝の可能性も高く、フルーレ個人とサーブル団体の2冠を目指す。渾身の力を振り絞る選手から目が離せない。

(記事 久良佳菜子、写真 川嶋悠里)

※フルーレ:頭・両足・両腕を除いた胴体部への突きのみが得点となる。 両者がほぼ同時に突いた場合は、どちらの攻撃が有効だったかを主審が判定する。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は攻撃を防御してから攻撃しなければならない。

結果

▽女子フルーレ

真所美莉(スポ4=宮城・仙台南) 優勝

2回戦:○15―9馬場絢子(日体大)
3回戦:○15―11大嶋沙季(同大)
準々決勝:○14―13(一本勝負)川満千乃(朝日大)
準決勝:○15―8川村理紗(専大)
決勝:○15―9相澤さつき(日大)

渡辺咲(文3=大分・岩田) 2回戦敗退

1回戦:○15―9佐々木奈緒(専大)
2回戦:●5―15菅原李奈(日女体大)

尾上千尋(創理2=東京・田園調布雙葉) 2回戦敗退

1回戦:○15―6小林彩乃(関西大)
2回戦:●5―15大石栞菜(法大)

永瀬夏帆(スポ1=宮城学院) 1回戦敗退

1回戦:●8―10高橋佳那(関西大)

コメント

真所美莉(スポ4=宮城・仙台南)

――優勝おめでとうございます!

ありがとうございます!

――いまの気持ちを聞かせてください

正直、全然実感がなくて…。嬉しいです。素直に嬉しいです。

――決勝はとても落ち着いているように見えましたが、決勝に挑むときのお気持ちはどのようなものだったのでしょうか

決勝の相手がきょねんのインカレ(全日本学生選手権)チャンピオンを準決勝で破ってきていて、勢いに乗っているので、「これはまずいな」というのもあったし、決勝の相手は高校3年生と2年生の総体の決勝で負けているんですよ。そういうこともあったので、苦手な相手過ぎて、焦りはいました。きょねんのインカレチャンピオンの方が、自分に合った良いフェンシングをしてくれるのですが、決勝の相手は左利きだし、苦手だし、気持ち的には結構ブルーで。「ああ、これ厳しいな」と。落ち着いているように見えましたか?自分、結構焦っていたんですけど…。

――特に後半になるに連れて、落ち着いて点を重ねている印象がありました

得点的には確かに「うわぁ―!」という感じにはなっていなかったですね。取られるポイントが全部一緒だったんですよ。2パターンあって、その2パターンでやられていることに途中で気付いて、自分が仕掛けたあとにそれだけ気をつければ、相手に点を与えることはないなと思っていました。それに気が付けたことが一番大きいですね。

――準決勝も落ち着いていましたね

そうですね。準決勝は関カレで勝った相手だったので、決勝を見据えて良い試合をできればと。

――やはり準々決勝の一本勝負を制したことは大きかったですよね

あれはそうですね。あれがなかったら…。自分のすごく仲が良い友達が相手だったんですよ。自分が宮城県で、相手は岐阜なのですが、きょねん自分が岐阜にいって練習の相手をしてもらって、ことしは宮城にわざわざ1人で来て、自分の高校で練習するというようなことをやっているくらいで、お互い切磋琢磨(せっさたくま)している相手だったので、楽しくやろうと2人で思っていました。でも、結構相手が強くて、ずっとリードされていて、「あぁ、もうこれはまずい」と思ったのですが、これは気持ち良く悔いのないようにやらなきゃいけないと思って。ずっとベスト8で終わっていたので、ここをまず打開できなければやってきた意味がないと思って、その一心で頑張りました。1点勝てば勝つんだから、まずは同点で同点で一本勝負に持ち込もうと思いました。必死でしたね。一番必死でした。

――では関カレは3位でしたが、インカレで優勝するために強化していたことはありますか

自分が得意なコースが当てはまらない人に関カレの準決勝でやられて。自分がやりたいことをやらせてくれない相手に自分のやりたいことを自分勝手にやっていたのが関カレで、それをもっと剣のやりとりをしてから、自分自身で変えられるように…。今回本当に冷静だったなという感じです。決勝は結構焦っていたのですが、勝負するところがよく合っていたのかなと思います。運もありますが。

――このあとサーブル、団体と続きます。フルーレ個人とサーブル団体という珍しいパターンの2冠もあり得ますね

そうなんですよ。それが一番濃厚なんですよね。フルーレは、団体は関カレであまり良くなかったので、まずは個人で頑張ろうと思っていて、サーブルはむしろ2種目だから、個人より団体に標準を合わせて頑張ろうと思っていて。1冠は達成したので、もう1冠取りたいですね。でも、サーブルの団体は最終日なので、その間にやるフルーレの団体で団体戦の雰囲気をつかみたいです。