庭球部

2013.11.09

第88回ニッケ全日本選手権 11月4・6日 東京・有明コロシアムほか

男子シングルス、高レベルの戦い続く

 ニッケ全日本選手権(全日本)、男子シングルス。ことしからレベルを上げた今大会では、どの試合も厳しいものになると予想されていた。予選からの勝ち上がりを狙った大城光(スポ3=埼玉・秀明英光)、岡村一成(スポ3=岡山操山)、今井慎太郎(スポ2=神奈川・湘南工大付)は惜しくも敗退。本戦からの出場となる遠藤豪(スポ4=三重・四日市工)、田川翔太(教4=神奈川・湘南工大付)の躍進に期待が懸かっていた。

1回戦、緩急をつけたテニスで勝利した遠藤豪

 今大会で現役を引退する遠藤豪は、「伸び伸び、硬くならずに楽しんでやりたい」と語っていた。迎えた初戦、長尾克己(エキスパートパワーシズオカ)との一戦は、序盤に試合が動く。遠藤豪が第1ゲームをキープすると、直後の第2ゲームで早くもブレーク。確実な一打で試合の主導権を握り、6-3で第1セットを奪った。続く第2セットも遠藤豪が追い詰める展開。ゲームカウントを6-4とし、ストレートで勝利を収めた。「思い切って楽しくやりたい」(遠藤豪)という気持ちで臨んだ2回戦。今大会第3シード、デビスカップにも出場している伊藤竜馬(北日本物産)に挑んだ。しかしこの試合では、伊藤の巧みなテニスに対し遠藤豪のミスが目立つ。第1セット、第2セット共に先にブレークを許し、2-6、3-6で敗れた。

 一方の田川は今夏に全日本学生選手権3連覇を達成し、学生テニス界の絶対的エースとして出場。初戦の鈴木貴男(イカイ)との対戦は「出だしは緊張して良くなかった」(田川)とはじめこそ拮抗(きっこう)したものの、6-6となったタイブレークから一気に攻めて7-6(5)。第2セットも勢いそのままに相手を圧倒した。続く2回戦の相手は近藤大貴(アイシン精機)。第1セットを6-3、第2セットを4-6として勝負はファイナルセットへ。このセットを確実に取りたい田川は、第1ゲームをブレークされるも直後の第2ゲームでブレークバック。相手サーブの第4ゲームでは、慎重になる近藤とは対照的に田川の鋭いショットが決まる。40-30とするとここで近藤がチャンスボールをネットに掛けるミス。再びブレークを果たし、試合を決定づけた。

2回戦、力強いフォアハンドで相手を追い詰める田川

 男子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルスと、現役として最後の大会となる全日本で3種目に出場している田川。今後の戦いは決して楽なものではないが、「本当に最後なので、全部出し切る」(田川)と語るその目には、優勝という二文字が写っているだろう。田川の活躍に、注目が集まる。

(記事、写真 松下優)

結果

▽男子シングルス

1回戦
○遠藤豪(6-3、6-4)長尾克己
○田川翔太(7-6(5)、6-0)鈴木貴男
2回戦
●遠藤豪(2-6、3-6)伊藤竜馬
○田川翔太(6-3、4-6、6-3)近藤大生

関連記事

全日本開幕、田川がダブルスで1回戦突破/ニッケ全日本選手権(11/05)

コメント

※11月4日終了時のコメント

遠藤豪(スポ4=三重・四日市工)

――今回のニッケ全日本選手権(全日本)はどのような気持ちで臨んでいますか

勝ち負けもそうなんですけど、どっちかというと最後、楽しんでやりたいなと。伸び伸び、硬くならずにできれば良いかなと思います。

――ことしから大会のレベルを上げているようですが

レベルが高い中でタフな試合になると思うんですけど、1試合1試合楽しみながらやれれば、もう本当に悔いはないので。あとは楽しく、頑張るだけだなと思います。

――きょうの試合を振り返っていかがですか

相手も強い選手だということは分かっていましたし、強打でどっちが勝ってもおかしくないような試合展開だったんですけど。抑えるところでしっかりと抑えられたのが勝因だったかなと思います。

――遠藤選手の緩急をつけたテニスが功を奏したように感じましたが

もともと試合前にそういうプレーをしようと思っていたので、それを思ったようにできたのは良かったと思います。

――2回戦へ向けて一言お願いします

2回戦の相手は第3シードの伊藤竜馬さん(北日本物産)なんですけど、デ杯(デビスカップ)にも出られていて。同じ三重県出身なんですけれども、思い切って楽しくやれたらなと思います。

田川翔太(教4=神奈川・湘南工大付)

――全日本はどのような気持ちで臨んでいますか

本当に最後なので、全部出し切って。いけるとこまでいこうという思いでやっています。

――ではシングルスの試合を振り返っていかがですか

出だしは緊張してしまってあんまり良くなかったんですけど、最後の方はリターンからどんどんプレッシャーをかけることができて。勝つことができて良かったと思います。

――第2セットは相手に1ゲームも与えませんでした

貴男さん(鈴木貴男、イカイ)の調子も良くなかったので。そこにつけ込んでできるだけ離そうと考えた結果がこれにつながったんだと思います。

――ではシングルス2回戦に向けて意気込みをお願いします

次の相手はまだ決まってないんですけど、しっかりと準備して、勝てるように頑張りたいと思います。