ア式蹴球部

2013.11.06

第27回関東大学女子リーグ戦 10月27日 東京・早大東伏見グラウンド

日体大を撃破し、関カレ全勝優勝!

 8月に開幕した関東大学女子リーグ戦(関カレ)もついに最終節を迎えた。開幕以降8連勝で前節すでに優勝を決めた早大は、2位・日体大と対戦。3年ぶりの全勝優勝を懸けた一戦は、開始2分のDF千葉梢恵主将(スポ4=宮城・常盤木学園)の先制ゴールで幕を開ける。前半終了間際にPKを決められ同点に追い付かれるも、後半にFW福沢真菜美(スポ4=北海道・室蘭大谷)とMF権野貴子(スポ3=宮城・常盤木学園)の追加点で突き離し、3―1で勝利。宿敵の日体大も制し、9戦全勝で圧巻の関カレ制覇を成し遂げた。

 相手は今季早大が唯一の敗戦を喫し、対戦成績も2連敗中と分の悪い日体大。すでに早大が優勝を決めているため、日体大は先発を大きく変更してきたが、早大にとっては譲れない最終決戦となった。開始早々の2分、左斜めの位置でフリーキックを得ると、「きょうは当たる気がした」と語る千葉梢主将が頭で合わせて先制。いきなりのチャンスをものにし、リードを得た早大だが、その後は均衡した状態が続く。21分にはFW川原奈央(スポ1=兵庫・日ノ本学園)が相手と競り合いながらするどいシュートを打つも、相手GKの左足の好セービングに阻まれてしまう。そして、前半終了間際の38分、右サイドを突破してきた相手をエリア内で倒してしまい、PKを献上。MF嶋田千秋(日体大)に左隅への強烈なシュートを決められ、試合を振り出しに戻されてしまった。

勝ち越し弾に喜ぶ権野(左)と福沢

 勝負の後半は序盤から攻め立てる。チャンスが続いた52分、DF大島茉莉花(スポ3=鹿児島・神村学園)が敵陣でボールを奪取し起点をつくると、権野が落として最後は福沢が勝ち越しのゴールを決める。直後に自陣でのミスからピンチを招く場面もあったが、プレスを掛けてこない日体大に対して、ダイレクトでパスを展開し、攻撃のリズムをつかんでいく。61分には再びフリーキックから追加点を奪う。キッカーのMF渡井汐莉(スポ4=鹿児島・鳳凰)の速いリスタートから権野が抜け出し、冷静に流し込んだ。終盤には日体大の反撃に耐える時間が続くもシュートは打たせず、集中を切らさなかった早大。2点のリードを守り切り、3―1で勝利。宿敵・日体大も撃破し、関カレ4連覇に花を添えた。

ドリブルから再三チャンスをつくった川原

 関カレを3年ぶりに全勝で優勝した早大。日体大へのリベンジも果たし、最高のかたちでの締めくくりとなった。「試合の中で悪い流れを修正できるようになってきた」(千葉梢主将)と、関東女王の称号と共に確かな手応えも手にしたようだ。今後は関東女子リーグ戦での残り2試合を経て、ついに舞台は全国へと移る。今シーズンも残りわずかとなってきた中で、イレブンの思いは一つ。「一戦一戦に思いを込めて、全員で戦っていきたい」(福沢)。悲願の大学日本一奪還へ、一丸となって突き進む。

(記事 石原瑞季 写真 芦川葉子)

ア式蹴球部女子

関東大学リーグ戦第9節
早大 1-1
2-0
日体大
【得点者】(早)2千葉梢 52福沢 61権野
スポ4

早大メンバー
位置 背番号 名前 前所属 学部学年
GK 三田一紗代 京都精華 社3
DF 石田みなみ 静岡・常葉学園橘 スポ4
DF 千葉望愛 浦和レッズレディースユース スポ4
DF ◎4 千葉梢恵 宮城・常磐木学園 スポ4
DF 13 大島茉莉花 鹿児島・神村学園 スポ3
MF 5 権野貴子 宮城・常磐木学園 スポ3
MF 渡井汐莉 鹿児島・鳳凰 スポ4
MF 高木ひかり 静岡・常葉学園橘 スポ2
MF 10 大宮玲央奈 浦和レッズレディースユース スポ4
MF →87分 小野田莉子 宮城・常磐木学園 スポ3
FW 8 福沢真菜美 北海道・室蘭大谷 スポ4
MF →73分 正野可菜子 兵庫・日ノ本学園 社2
FW 11 川原奈央 兵庫・日ノ本学園 スポ1
関東大学女子リーグ戦1部リーグ順位表
順位 校名 勝点 試合数 得点 失点 得失差
早大 27 9 34 31
日体大 20 6 21 15
関東学園大 19 6 27 14 13
武蔵丘女子短大 14 4 11 11
尚美学園大 13 4 13 -6
筑波大 12 15 10
東京国際大 10 15 -6
神奈川大 16 -13
大東文化大 23 -14
10 順大 27 -25
※最終成績
※上位7校は全日本大学女子選手権の出場権獲得
※10位は2部リーグに自動降格。1部8位と9位は入れ替え戦を行う
コメント

DF千葉梢恵主将(スポ4=宮城・常盤木学園)

――関カレ全勝優勝を決めましたが、いまのお気持ちは

まずは勝てて本当に良かったです。でも昨季の関カレと同じ3失点してしまったので、そこは残念に思います。

――試合を振り返っていかがですか

日体大はいつものメンバーとはちょっと違い、たぶん少し落としてきていました。その中でも勝ち切ることができたのは良かったかなと思います。

――前半早々にチームに勢いをもたらすゴールを決められましたが

きょうは当たるという気がしていて(笑)。それで先制できて、心に余裕もできたし良かったと思います。

――前半終盤に追い付かれてのハーフタイムとなりました。後半へ向けて話し合ったことはありますか

試合の内容的に負けていたわけではなかったし、全然崩されているわけではなかったので、ただ自分たちの攻撃のかたちがワンパターンになってしまっていて、そこは改善していこうってことを話したぐらいですね。そんなに焦りとかっていうのは無かったです。

――見事勝ち越しに成功した後半を振り返っていかがですか

良いかたちで点を取れたのが良かったですし、良いかたちを作れば作るほど、点を取ることができるので、これからもちゃんと相手を崩しながらゴールが決まるようにしたいですね。

――守備ではミスから慌てる場面もあったと思いますが

相手が前からプレッシャーに来なくて、その分集中が切れたときがあったので、そこは一つ一つ改善していきたいです。一つのプレーで流れが変わってしまうので、後ろの4人で意識してやっていきたいです。

――前回の敗戦から修正できたところは

気持ちの面で一番大きかったかなと思います。相手のメンバーが結構違くても、日体大であることは変わらないですし、日体大に勝てたことは技術的な面というよりも、一人一人の気持ちの面なのかなと。試合の中で悪い流れの時も、その人自身のプレーで修正できたり、試合の中で流れを変えて修正できるようになったことは、この間の対戦よりも良かった部分だと思います。

――関カレを振り返っていかがですか

個人としては、出場し続けられて良かったなと思います。試合を重ねるごとに、落ち着いたプレーができるようになってきたと思います。チーム的にはやっぱり雰囲気ですね。初戦の時と、全然雰囲気が違うなと感じています。試合の中で修正できるようになってきたというのを試合を通して感じました。

――リーグ戦を通じて、手応えと課題があれば教えてください

手応えはどんな状況でも勝ち切れるということと、試合中の雰囲気とか自分たちで修正しようという、気持ちのこもった試合ができるようになってきたなと思います。課題に関しては、一つ一つちょっとしたミスがあるので、パスミス一つに関しても細かい部分にもこだわってやっていきたいです。

――今季のチームをどう捉えていますか

インカレ優勝したときみたいに、スター選手がいるとかでは全然なくて、でもまあその中でも個人のレベルが高いというか、できる人が多いですし、どの選手が出てもこなせるというふうに捉えています。個としても勝つのは大事ですが、その上でチームとしても勝っていきたいなと思っています。

――今後に向けて

この後関東リーグも残り2試合ありますが、これからは皇后杯とインカレに向けて合わせていくしかないので、皇后杯に焦点を置きつつ、でもインカレが一番大事だと思っているので、個人での修正をそれぞれが反省して直していけたらいいなと思います。

FW福沢真菜美(スポ4=北海道・室蘭大谷)

――全勝優勝したいまのお気持ちは

素直にうれしいです。

――先日の皇后杯予選では敗戦した相手に見事な勝利を収めましたがその要因は

相手がサブメンバーだったということもあるのですが、ワセダも日体大に苦手意識を持ってしまっていたので、それを克服して自分たちのサッカーをしようと話していました。その話が結果として現れたんだと思います。

――自身のゴールシーンを振り返ってください

まさか入るとは思っていなかったんですが、コースが良いところに居たので当たりそこないだったんですが入りました。逆転出来たので良かったです。

――攻守にわたって活躍されました

最後の関カレですし全勝を目指していたので、最後まで勝ち切ろうという意識がありました。

――関カレを通してチームは34ゴール3失点と素晴らしい成績でした

優勝できたのは本当にうれしいですけど、強いて言うなら失点が0に抑えられたらもっと良かったのかなと思います。

――この後控える大会への意気込みをお願いします

これからは負けたら終わりというトーナメントになるので、一戦一戦がより大切になってくると思います。一戦に思いを込めて全員で戦っていきたいと思います。

MF権野貴子(スポ3=宮城・常盤木学園)

――前節で優勝を決め、今節の勝利で全勝優勝となりました

全勝優勝できたことはすごくうれしかったですし、皇后杯予選で日体大に負けていたので絶対勝つという気持ちで臨んで勝てたのでうれしいです。

――日体大との試合は3試合ぶりの勝利となりました

気持ちの面で、全員で勝とうというところもありました。やはりチーム全員で戦おうという気持ちがあったからの勝利だと思います。

――早い時間に先制し、PKを献上して1―1となりましたが、前半を振り返ってみて

前半は思うようにうまくゲームを運べてなかったというのが個人的にはありました。まだオフザボールの時の動きが全体的に少なくて、足が止まっていたなという印象があります。

――同点で前半を折り返しましたが、ハーフタイムに話していたことは

ボールのポゼッション率ではワセダが勝っていたので、その中で前半は相手の4バックでサイドバックが上がって来ないシステムだったので2列目からの飛び出しや3列目の上がり方が有効だということをハーフタイムに話せていたので、そこを意識して後半臨みました。

――ご自身の得点は、FKからどのように抜け出しましたか

リスタートを意識していたので、うまく汐莉さん(MF渡井、スポ4=鹿児島・鳳凰)ともアイコンタクトを取れて、決められたゴールだったと思います。個人的にはリスタートは常に意識していたので、練習ではあまりやっていた形ではなかったですが、実戦でできて良かったです。

――FW福沢真菜美(スポ4=北海道・室蘭大谷)選手が抜けた後、MFからFWのポジションに入ったことについて

ファーストディフェンスをすごく練習からも常に課題として意識していたのと、やはりFWとしてルーズな場面では一番早く守備に行こうと思っていました。(公式戦にFWとして出たことは)すごく久しぶりだったので、点を決めようという意識も持っていました。

――今節では3得点中2点がセットプレーからの得点となりました

最近自分たちはサイド攻撃を強みとしてやってきていたんですが、そのサイドからの得点が(今節では)あまり無かったかなということがあります。セットプレーからでも得点できるぞという強みもあるので、これから関東リーグや皇后杯でも強みであるサイド攻撃だけでなくセットプレーからでも得点してチームとして頑張っていきたいと思います。

――試合を通してポゼッション率が高かったことが勝利につながったのでしょうか

詰まっていたら逆サイドに展開してということは試合に出ている選手の中で話し合っていました。どこでスイッチを入れるかということは全員で共通理解できていない部分があったのかなと思います。

――関カレ全体を振り返ってみて

個人的には得点よりも得点に絡む場面が多かったかなと思います。今後も点に絡むこともそうですが自分として得点を決めていきたいです。

――関カレ開幕直後に、守備の面では最低3失点で抑えたいという話がありました。実際に達成されましたが守備面を振り返ってみて

きょうの試合の中でもあったんですが、ファーストとセカンドディフェンスが曖昧になってピンチになる場面があったので、そこはもっと徹底していかなければならないなと思います。

――勝ち点差でも2位の日体大に差をつけての優勝となりましたが、得点差でもかなり差をつけていました。得点という面に関しては

早い段階で点を取れている試合は結構流れに乗ってうまく点を取れていたと思うんですが、ずるずるとなかなか点を取ることができなかった試合は拮抗(きっこう)した試合になってしまったと思います。もっと早いうちに点を取ることも意識していきたいと思います。

――今後の関東リーグ残り2試合に向けて

関カレでは全勝優勝することができたんですが、4年生とできる試合も残り少なくなってきたので関東リーグでも絶対に優勝します。個人としてもっと得点に絡めるように頑張っていきたいと思います。