野球部

2013.11.01

秋季リーグ戦 11月2、3日 神宮球場

早慶戦展望

 あと一本が出ない。早大は今秋、この課題に終始苦しめ続けられた。優勝に最後の一抹の望みをかけた法大3回戦、やはり試合を決める決定打を放つことはできなかった。その瞬間、早大の優勝の可能性は消えた。明大が2連勝で法大を下し、リーグ戦春秋連覇を達成。秋季リーグ戦(リーグ戦)第7週終了時点で)慶大と早大が3、4位と並んでいる。早慶戦は互いの意地を懸けて3位を争う決戦となる。

 早大は絶対的エース、有原航平(スポ3=広島・広陵)を第1先発に立て、主導権を握りたい。有原は今季リーグトップの防御率をマーク。その安定した投球でチーム打率リーグ2位の慶大打線を封じ込めることが求められる。第2先発を任される予定の吉永健太朗(スポ2=東京・日大三)は今季も苦しんだ。防御率は悪くないものの、粘り切れない投球が続く。早慶戦では勝負どころで我慢強さをみせられるか。そして、先日のプロ野球ドラフト会議でプロ野球・東北楽天に指名された横山貴明(スポ4=福島・聖光学院)にも注目だ。いまだ防御率0.00を維持し、最後の早慶戦では救援で万全の態勢で臨む。

エース有原が宿敵を封じる

 法大戦では3試合で2得点と完璧に法大投手陣に抑えこまれてしまった打撃陣。やはり3年生クリーンアップがカギを握る。いまだ得点圏で無安打の中村奨吾(スポ3=奈良・天理)は好機で快音を響かすことができるか。春の早慶戦で2本塁打、8打点と大活躍した小野田俊介(社3=東京・早実)が再び大爆発すれば、得点力不足は解消されるはずだ。法大3回戦で無念の控えスタートの武藤風行(スポ3=石川・金沢泉丘)はリーグ戦序盤の調子を取り戻したい。しかしその中で河原右京(スポ2=大阪桐蔭)が調子を上げてきたという光明も。ついに類いまれなその打撃センスが開花することになるだろうか。

 明大との直接争いに敗れ惜しくも優勝には届かなかった慶大。注目は打線だ。要は松本大希(4年)と谷田成吾(2年)。この2人にうまくつなげることができれば打線は一気に活性化するだろう。投手陣では、待望の大型ルーキーが台頭。加藤拓也(1年)は1年生にしながら、慶大のエースの座を奪うかのような投球を見せ続けている。他にもノーヒットノーランを達成した加嶋宏毅(2年)、そして何と言っても救援には白村明弘(4年)が備えている。明大2回戦では逆転を許し、優勝を逃す一因となってしまった。しかし、この絶対的エースが終盤に待ち構えるのは脅威のはずだ。

ルーキー加藤が初の大舞台で活躍できるか

 岡村猛監督(昭53二文卒=佐賀西)の掲げた目標は2つある。一つはリーグ戦の優勝、もう一つは早慶戦の勝ち点獲得。早慶戦とはそれほど価値のある決戦なのだ。そして2013年は早慶戦110周年目。歴代の部員の系譜を受け継ぐためにも、自分たちの誇りを守るためにも、全てを懸けたこの勝負を落とすことは許されない。

(記事 井上義之、写真 盛岡信太郎、山辺剛士)