米式蹴球部

2013.09.29

秋季リーグ戦 9月29日 東京・駒沢第二球技場

東大を完封! 守備陣踏ん張る

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 20 34
東大 WARRIORS

 前節の上智大に完封勝利し、開幕2連勝と波に乗っている早大。試合開始直後にQB木村隆(教3=東京・早大学院)からWR西川遼(教2=埼玉・狭山ヶ丘)にパスが通りTD。幸先よく先制した早大はその後もRB北條淳士(社1=東京・佼成学園)のTDランなど前半に3TDを決める。後半はRB井上広大(教3=東京・早大学院)のランでTDを奪うも第4クオーター(4Q)に東大に攻め込まれる。しかし、ディフェンス陣が決死の守りを見せ34-0で勝利。前節に続き圧勝した早大は開幕3連勝とした。

好リターンを見せる井上広

 きょうの早大は出だしから良かった。1Q開始直後の1分17秒に木村から西川遼に32ヤードのパスが通りTD。その後の守備でDL石川翔(スポ4=東京・早大学院)のファンブルリターンで攻撃権が早大に移ると、6分1秒に木村からWR西川大地(商1=東京・早大学院)に52ヤードのTDパスが決まり追加点をあげる。その後も北條のラン、2QにはDB寺中健悟(教2=東京・早大学院)のインターセプトから攻撃の流れを作り、RB向山優士(先理2=東京・早大学院)のランでTDを決め、順調に点数を重ね前半を27-0で折り返す。

 後半も早大優位で試合が進む。3QにはQB内村竜也(法3=東京・早実)のパスや井上広のランなどで相手陣地に攻め込み最後は井上広がランでTD。その後のTFPをK/P佐藤敏基(社2=東京・早大学院)がしっかり決め、34-0とする。この勢いのままいくと思われた4Qで東大が意地を見せる。ランを中心に早大陣地に攻め込んできた東大だが、早大ディフェンス陣の守備は堅かった。「思いっきりミスを恐れずにやってほしい」(OL小笠原知也主将、スポ4=東京・戸山)とディフェンスリーダーのLB岩井康祐(商4=東京・早大学院)を中心にディフェンス陣が奮闘。ゴールラインまで攻めてきた東大をQBサックなどで押し返し、最後はDB石川瑛二郎(人3=東京・早大学院)の決死のダイブでパスカットに成功し東大の攻撃を食い止めた。最後の最後でピンチを迎えたがディフェンス陣の安定した守りで東大にも完封勝利した。

QBサックを決め喜ぶ庭田

2戦連続完封勝利と結果は良いものの、濱部昇監督代行(昭63教卒=東京・早大学院)が「チームとして学ぶべきことが多かった試合」と語るように、雑なプレーも多かった。「もう一度ファンダメンタルから見直して洗練されたプレーを見せたい」(濱部監督代行)と今後の試合に向けての改善点も見つかった。試合ごとに成長を続けている下級生がチームに勢いをつけているいまのBIG BEARSは恐れることを知らない。

(記事 近藤廉一郎、写真 井上義之、田中竣)

得点経過
TEAM PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER G/NG スコア
早大 PASS #5木村→#17西川遼 #16佐藤敏 NG 7-0
早大 PASS #5木村→#4西川大 #16佐藤敏 13-0
早大 RUN #23北條 #16佐藤敏 20-0
早大 RUN #27向山 #16佐藤敏 27-0
早大 RUN #28井上広 #17森 34-0
個人記録(※一部のみ掲載)
ラン 回数 ヤード TD 最長
#27 向山優士 54 45
#30 吉原猛 20 10
#28 井上広大 15
#23 北條淳士 14
レシーブ 回数 ヤード TD 最長
#17 西川遼 36 32
#85 鈴木隆貴 33 30
#4 西川大地 52 52
#88 諸口貴則 28 28
パス 回数(試投) ヤード TD 最長
#10 政本悠紀 4(7) 51 30
#6 笹木雄太 2(5) 14 12
#18 内村竜也 1(5) 11 11
#5 木村隆 2(2) 84 52
インターセプト 回数 ヤード TD 最長
#2 寺中健悟
ファンブルリターン 回数 ヤード TD 最長
#40 石川翔
#45 小宮山泰隆
星取表(9月15日現在)
法大 早大 日体大 立大 東大 一橋大 神奈川大 上智大
法大 11/10 10/26 10/13 10/6 70○0 66○0 79○7
早大 横浜 10/13 10/26 34○0 10/6 51○14 59○0
日体大 アミノ 大井陸上 11/9 13○12 56○42 10/6 33○0
立大 大井陸上 アミノ アミノ 14○12 49○21 52○7 10/6
東大 夢の島 0●34 12●13 12●14 11/9 10/26 10/13
一橋大 0●70 大井第二 42●56 21●49 アミノ 10/13 10/27
神奈川大 0●66 14●51 大井第二 7●52 アミノ 駒沢第二 11/9
上智大 7●79 0●59 0●33 大井第二 駒沢第二 アミノ アミノ
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コメント

濱部昇監督代行(昭62教卒=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返って

チームとして学ぶべきことが多かった試合かな。

――どういった所が

ここまで順調に試合をやって仕上がってきて、僕らも選手も先を見すぎていたのかなと思いました。見失っていたのかな。日々大切にしなければいけないことを忘れていたのが出た試合だと思います。具体的にはブロックミスやタックルミスなど雑な部分がありました。立ち上がりロングパスとかが決まって優位に進めていたように見えるかもしれないが、内容としてはよくなかったと思います。見直すというか気付かせてもらったかなと。

――前節でも課題にあげられていた反則については

ファールについては充分注意していました。ファールを取られたプレーに関しては厳しいかなと思いましたが、でも厳しめに見てもらっていたほうが修正もできますし。大事な試合で取られることがなくなってくると思うので。でも減らしていきたいです。クリーンなフットボールをやっていきたいです。

――強豪相手に善戦をしていた東大に点差をつけての大勝でしたが、試合内容としては

東大はもっと勝ちに来るかなと思っていましたが特別なことはやってきませんでした。もっとオフェンスもディフェンスも試合をコントロールしなければいけなかったと思います。キッキングも含めてね。全体的にプレーが雑だったかな。もう一度ファンダメンタルから見直して洗練されたプレーを見せたいです。

――一橋大戦へ向けてどのように戦っていきたいですか

良いチームなので、この試合で学んだことを練習に反映させて、ファンダメンタルをしっかりしたフットボールをしていきたいです。

OL小笠原知也主将(スポ4=東京・戸山)

――前回の試合から2週間と間がありましたが、その間どういった取り組みをしましたか

東大に向けてこの1週間では、今までの課題に出たことを修正していったり。あとは、後半戦に向けて完成度の高いプレイができるように、チームとして1週間という限られた期間で準備したことによって、逆に集中して東大戦に向けての準備ができたと思います。

――きょうの東大戦、主将としてどのような声かけをされたのでしょうか

1週間空いての試合だったので、また緊張してると思いましたし、ちょっと試合に関してもゆっくりスタートしてしまうと思ったので、1プレイ目の最初から自分たちで攻めて、オフェンスもディフェンスもキックも攻めていこうということを伝えました。

――きょうのOLの評価は

まずディフェンスがスカウティング通りで、そんなに特殊なことをやってこないということが分かったんですけど、こちらもベースの基本的なプレイで押し切るということがまだまだできていなかったのかなと思います。あと、ランニングバックに最終的にタックルなり足を引っ掛けるなりをさせてしまってるのがOLだったりしたので、そこがまだ課題かなと思います。

――4Q、東大に流れが行きかけました。ディフェンス陣をどんな気持ちで見ていましたか

ディフェンスはリーダーを中心に練習からいい形で出来ていて、そのときは下級生が中心で出ていたので、思いっきりミスを恐れずにやってほしいなと思っていました。タッチダウンを取られても次のオフェンスで取り返そうという気持ちで見ていました。

――次の一橋大戦へ向けて、意気込みをお願いします

一橋大はフィジカルも強いので、同じように1週間しかない時間の中でしっかり準備するというふうに決めて、また覚悟を持って臨みたいと思います。

LB岩井康祐(商4=東京・早大学院)

――今節は東大戦でしたが、どのような意気込みで

東大は伝統的にオフェンスが力を持っているので、きょねんの順位とかは関係なくそこは守備陣としてしっかり気を抜かずに、完封を目指してやっていこうという気持ちでやっていました。

――具体的にディフェンスのゲームプランとは

東大は隊形ごとに傾向がはっきり出ていて、これが来たらこういうディフェンスを敷こうというアジャストをしっかり作って、この2週間はそれをかなり練習してきました。

――前節から2週間空きましたが、他に取り組んできたことは

我々のブロックでは法大を倒さないと上にいけないということがあったので、東大の準備もしつつ、先を見据えて法大戦の練習もしていました。

――東大の印象は

パスプレーもありましたが、私たちが警戒していたのはどちらかというとランプレーのほうで、さっきも言ったようにランプレーをしてくる隊形というのは傾向が出ていたので、それに適したことはしっかりやれたと思います。ですがじゃっかん相手の傾向が、早大との戦いに向けて変わってきていたので、その点だけ早大はアジャストが少し遅れてしまったかなと思います。

――4Qのピンチについて

もともとキックでやられてディフェンスに回ってきたんですが、そもそもキックというのはオフェンスとディフェンスのチームの総合力を表すので、そういう状況になったというのはディフェンスにも責任はあります。私たちは完封ということにすごくこだわりを持っていて、何ヤード取られたとかもこだわっています。

――後半押されてしまったかなという印象がありました

全体的に見ると、(後半から)メンバーを下級生にかなり変えていて、正直言ったら多少はしょうがないという部分もあります。でも、やはり下級生を成長させなければいけないということもあって、それを考えると下級生であっても結果を出して欲しいなといった部分はあります。

――メンバーが変わりつつも守備陣の集中力は続いていたと思います。ディフェンスリーダーとして、きょうの守備陣は

ことしは下級生に力のあるメンバーがそろっていますが、そこで逆に気持ちが
バラバラになってしまったり、練習への熱意とかがきょねんでも課題になっていて、ディフェンスリーダーとしてはうまいやつもへたなやつも全員が同じ方向を向けるように努力していました。

――2節連続で無失点の完封試合です。守備陣への評価は

かなりメンバーを入れ替えた中での完封なので、それはかなり評価できるところではあります。ただ、さっきも言ったように、一試合に何ヤード以上相手を出させないといった目標も据えているので、そこまでしっかり姿勢を突き詰めていきたいと思います。

――早大の目標としては最終節の法大戦だと思います。それについては

私たちの最終的な目標は社会人に勝って日本一ですが、なぜそこまで法大を意識するかというと、(法大は)ことしはすごくメンバーがそろっていて、そこまでして目標に据える価値のあるチームだと思っていて、夏からずっと法大戦への準備をしています。もちろんその過程の試合も結果を出し続けることは大事で、立大や日大などオフェンスの力があるところもAブロックにはいるので、そこでは一戦一戦完封というのを目標にやっていけたら成長していけるかなと思います。

――最後に、次節の一橋大戦への意気込みを

一橋大もオフェンスの力があるチームなのですがけっこう傾向が出ているので、一戦一戦相手の傾向に対して1、2週間かけて集中的に準備していくというのは我々の成長のステップにつながると思うのでしっかり対策していくということと、試合中に相手がアジャストしてきたことに対して自分たちも素早くアジャストしてきたいです。

WR脇屋慶(政経4=東京・早大学院)

――きょうのオフェンス陣の活躍は

1Qに3本TDが取れたんですけど、その後があんまりよくなくて。サードアンドアウトもありましたし、イエローフラッグも出てしまったので、反省として活かそうと思います。

――WRの動きは

ランプレーが中心だったんですが、その中で一発を狙ったパスが決められなかったのが反省です。そういう試合の中で、WRでいかに試合を作れるかというところがやれていなかったので、来週に向けて改善していきたいと思います。

――守備陣の活躍は攻撃陣にどのように映るものですか

すごく安心して見ていられるというのが印象です、頼りになるというのが大きいです。

――最後のシーズンですが、懸ける思いは

4年間やってきて、先輩たちの思いもありますし、自分たちがやってきたことの証明になる結果を出したいというのが一番強くて。ことしはプロセスを大事にしようということでチーム作りをやってきて、そういう中で結果が出てそのプロセスも評価されるものだと思うので、結果を出したいというのが一番です。

――一橋大戦へ向けて

とにかくまず勝つこと、それに加えてこれまで3戦で出た反省をつぶして、ワセダらしいフットボールをして勝つこと。絶対に勝ちたいと思います。

DB石川瑛二郎(人3=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがですか

この前の試合でディフェンスが完封したので、今日の試合も絶対に完封しようという気持ちで望んだのですけれど、最後攻められていてここで止めないと法政戦でも止められないと思ってとりあえず完封しようという気持ちを出してやっていました。

――4Qのタッチダウンぎりぎりのカットについて

やってやったなという気持ちです(笑)。結果として点数を取られなかったので、良い仕事ができたのかなと思います。

――相手のパスの多用について

相手の隊形によって何をするかを決めていたので、特にパスが多かったのに関しては脅威には感じなかったです。

――最後に次の一橋戦に向けて意気込みをお願いします

次の一橋戦も絶対に完封することと、また自分にチャンスが来たら絶対にものにして良いプレーができたらいいなと思います。

RB井上広大(教育3=東京・早大学院)

――前の2試合と比較して今日の試合を振り返って

今日は前に試合より相手が強かったので思うような走りが出来なかったです。

――ファウルで取り消しになってしまった大きなリターンについて

(ファウルをした選手に対して)やっちゃったな、もったいないことをしたなと思いました。

――自身の調子は

そんなに悪くはなかったんですけど、1戦目2戦目に比べてあまりいいプレーが出来なかったので、ここから三連戦なので、次の試合に向けてちゃんとケガしないように調整して、次の試合では今日よりもっと走りたいです。

QB木村隆(教3=東京・早大学院)

――今日のゲームプランを教えてください

きょうの試合は相手の東大が2敗していて何をしてくるか、どういうディフェンスでくるか分からない状況でした。相手のことをいくら考えても仕方がないので、とにかく自分達のフットボールを最後までやるというコンセプトでした。

――最初の2シリーズはとちらもロングパスでTDしましたが

今までの2戦とも開始の立ち上がりがあまり良くなく、今週は立ち上がりに重点を置いて練習してきました。結構練習したプレーだったので、レシーバーとも息を合って決められました。

――リーグ戦ここまでのオフェンスはいかがですか

1年生が全員試合に出場できるまで成長しましたし、チームとしてのまとまりが徐々に出来つつあるように感じられます。1年生からの突き上げも感じられますし、上級生も刺激を受けているので、チームの雰囲気も良いかなと思います。

――QBの争いも激しくなっています

毎週濱部先生(代行監督)に試合前、「誰がスターターになるかは分からないよ」と口酸っぱく言われています。とにかく自分が出るプレーでいかに結果を出せるかが毎回の練習の課題です。でも、非常に高いレベルでQBのスターター争いはてきていると思います。

――木村選手の考える現在の課題は何ですか

自分は相手からのプレッシャーがかかると慌てる部分があります。それをいかにポケット内で堪えて、レシーバーを探せるかということが課題だと思います。

――次戦の一橋大戦に向けて意気込みをお願いします

一橋大も何をしてくるかは全然分かりません。でも来週試合なので、自分達にできることを一日一日、1プレー1プレーを全力で集中してやっていきたいと思います。

DL庭田和幸(創理2=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返って

個人的には今週の練習があまり雰囲気も良くなく、正直なところ試合が不安だったのですが、きょうやってみて思ったよりも自分たちが上手くでき、タックルもたくさんできたので良かったです。

――QBサックを決めていましたが感触は

気持ちよかったです。久々にタックルできてすかっとしました。

――2戦連続完封勝利ですが

まだ相手が相手なのでこれから気を引き締めて、全試合完封して頑張りたいです。

――第4Qで東大に押されてTDをされそうになりましたがディフェンス内の雰囲気は

僕の中ではTDを取られる気がしなかったですし、自分のペースでできていたと思います。

――次節の一橋戦に向けて抱負を

またサックをして自分で流れを作って完封できるように頑張ります。