庭球部

2013.10.29

女子49回全日本大学対抗王座決定試合 10月27日 @東京・有明テニスの森公園

王座初戦でまさかの苦戦

 先の関東大学リーグ(リーグ戦)で10連覇を成し遂げた女子部は全日本大学対抗王座決定試合(王座)初戦の相手に中京大を迎えた。リーグ戦の勢いそのままに危なげなく勝利するかと思われたが、緊張からか本来の力を発揮出来ない選手が目立った。そんな中でも粘り強く戦い抜き、5−0のストレートで勝利をもぎ取った。

苦しみながらも勝利した長谷川女子部主将(右)・吉冨組

 ダブルス1には長谷川茉美女子部主将(スポ4=熊本・ルーテル学院)と吉冨愛子(スポ2=愛知・椙山女学園)のペアが登場する。序盤から積極的に攻めていきたいところであったが、逆に相手に2ゲーム先取されてしまう。しかしすぐさま取り返し一進一退の攻防を繰り広げる。クロスへのラリーから長谷川女子部主将の相手2人の間を抜くボレー、といったかたちが決まってくると徐々に早大がペースをつかんでいく。最後は相手のスマッシュを2度しのぎ7−5で第1セットを手にする。第2セットも流れは早大側にあり、5ゲームを連取する。このまま勝つかと思われたが、第6ゲームに吉冨のサーブが精彩を欠く。「取り切ろうという思いが裏目に出てしまいました」(吉冨)とそのまま立て続けにゲームを失って5-6と追い込まれる。しかしこの窮地を気迫あふれるプレーでしのぎタイブレークに持ち込むと7−3で制し、接戦をものにした。同時に行われたダブルス2でも勝ち星を挙げ、シングルスへつないだ。

 シングルス2、3がストレート勝ちを収めていく中で、シングルス1の林恵里奈(スポ1=福井・仁愛女)は思わぬ苦戦を強いられた。第1セット、左右に大きく振ってくる相手に上手く対処できずミスを重ねてしまう。向かい風にも悩まされ、最後までリズムをつかめず5−7で第1セットを奪われる。第2セットも大きく振られ続ける林は体勢を崩されながらも懸命に食らいつく。お互いに譲らぬままタイブレークを迎えると、ようやく林がリズムをつかみ出す。9−7でタイブレークを奪い第2セットをつかみ取る。最終セットは林がいいかたちで点を取れるシーンも見られ、6−2で取り切りフルセットの熱戦を制した。

シングルス1に出場した1年生の林

 王座8連覇に向けて女王の貫禄を見せつけたい早大だったが、試合内容には課題が多く残った。次戦では早くも宿敵・慶大と対戦する。「1ポイントが大事」と長谷川女子部主将が話すように、今回の試合で得た教訓を生かして勝利できるかが鍵になる。引き続き女子部から目が離せない。

(記事 高柳龍太郎、写真 井上雄太)

結果

○早大5-0中京大
D1○長谷川女子部主将・吉冨組7-5、7-6(3)高松奈央・山岸可奈組
D2○梶谷・林組6-3、6-2古屋美智留・能登美穂組
S1○林5-7、7-6(7)、6-2高松
S2○宮地6-1、6-1能登
S3○梶谷6-1、6-0古屋

コメント

長谷川茉美主将(スポ4=熊本・ルーテル学院)

――王座初出場でプレッシャーや緊張もあったかと思われますが、きょうを振り返っていかがでしたか

第1セットの出だしは二人とも緊張していて固くなりすぎて、シーソーゲームになってしまいました。それでも挽回して取りきれたのはすごい良かったです。第2セットも5-0まで行けたのは良かったのですが、そこから相手がどうこうというより、自分たちのミスでポイントを落としていたので、そこは反省しています。

――先程おっしゃられたように第1セットはシーソーゲームで、最終的には先取できましたが、その時はどういったことを心掛けていましたか

挽回しだしてからは吉富がすごくいい動きをしていて、私がなかなか動けていなかったので、自分は前で積極的に動いて、吉富は強い球で押して、ということを意識していました。

――第2セットは5-0から6ゲームを奪い返されてしまいましたが、課題として挙げられることは何ですか

気持ちをしっかりだし、勇気をもって振り切るということが私たちの課題だと思います。

――雨で2日間順延してしまいましたが、チームへの影響などはありましたか

金土日という予定に合わせて調整などをしてきたので、会場に来て、帰って練習してというのは選手たちにはきつかったと思います。ですがきのうは帰らずに休めたので、多少は影響はあったかもしれないですが、そこまではなかったと思います。

――シングルスのオーダーはどういった意図で組まれたのでしょうか

今勢いのある梶谷をシングルス3で起用し確実に取る。そしてシングルスの安定している宮地と林でしっかり取るというあすの早慶戦に向けてのオーダーと監督(土橋登志久、平元教卒=福岡・柳川)が決めました。

――あすの早慶戦への意気込みをお願いします

春の早慶戦、秋のリーグ戦での早慶戦では勝っていますが、その時とはシングルスが2本少なくなっており、1ポイントが大事になってくると思うので、全員で力を合わせて頑張ろうと思います。

梶谷桜舞(スポ2=東京・富士見丘)

――きょうコートへ向かったときのお気持ちはいかがでしたか

私は去年(準決勝で)ダブルス2として出させていただいたのですが、去年と違ってエースがいない中で、ダブルスは出だしで取らないといけないと思いながら入りました。1年生で出たとき以上に緊張しました。

――初のシングルス出場、プレッシャーはありましたか

ないとは言えないですけれど、ダブルスで2-0が付いていたのでシングルスでは宮地か私が勝利すれば勝ちが付くことが決まっていたので、そこは自分が決めたいって言ったら変ですけれど、まずは勝ちを取りたいなというのはありました。

――ダブルスを振り返っていかがでしたか

相手は中京大であんまり情報がない中で戦ったんですけれど、林も私もとても緊張していて、立ち上がりは本当に固かったですが、セカンド(セット)の辺りから自分たちのプレーができ始めました。しっかり自分たちのプレーができたということはあしたの早慶戦に向けても良かったと思います。

――シングルスを振り返っていかがでしたか

シングルスでまさか王座の舞台に立てると思っていませんでした。これだけ部員が多くて私じゃなくてもいい中で出させていただいて、そこはワセダとしての自覚を持って、一球一球大切にやろうと思いました。実際の試合では、相手は結構ハードヒッターで打たれると思ったんですけれど、きつい練習やその練習もしっかりとやってきたので、その成果がすごく良く出た試合だったと思います。

――王座でダブルス、また初めてのシングルス共に起用された心境はいかがですか

ダブルスはもともと土橋さんから「林・梶谷でいくぞ」というのは言われていました。でもシングルスはまだ全然分かっていなくて、出ると決まったときは驚いたというか少し不安もよぎったんですけれど、やることはやってきたので後はコートで自分のテニスを貫くだけだと思いました。

――あすの慶大戦への意気込みをお願いします

あしたは早慶戦ということですが、ドロー抽選のときも関大か慶大のどっちかという状況で慶大がこっちに来て、こういう運命なんだなと思いました。早慶戦はリーグ戦では勝つことができたんですけれど、もしかしたら相手もオーダーを変えてくるかもしれませんし、自分たちもあのときのように思い切ったプレーができるかも分からないです。なのでまた林と元気を出して、ダブルスは本当に集中で、絶対1本取りたいと思います。

宮地真知香(社2=福岡・折尾愛真)

――王座に初めて出場してみて雰囲気などはいかがでしたか

シングルスの前にダブルスがあったのでちょっと変な雰囲気だなとは思ったんですけど、自分が入る時はそういうことを考えないで、プレーに集中できたので良かったです。

――変な雰囲気というのはどういったものでしょうか

良いとか悪いとかじゃないんですけど、何かリーグ戦(関東大学リーグ)とは違う雰囲気が少しあるのかなと思いました。

――緊張はしましたか

思ったよりしなかったので、自分でも意外でした。

――試合を振り返っていかがですか

けっこういい集中でできたので良かったんですけど、ところどころ気になるところや課題があったので、それを今練習して確認したんですけど、でも最初から最後まで集中できたので良かったかなと思います。

――その課題というのはどんなものがあるのですか

一個一個のショットの正確さとかちょっとずつのずれとかがなくなるといいかなと思います。

――調子はいかがですか

いいこともないんですけど困るほど悪くもないんで、ぼちぼちです。

――次戦への意気込みをお願いします

あとはやるだけなので、一生懸命頑張ります。

吉冨愛子(スポ2=愛知・椙山女学園)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

初戦ということで緊張した面もありましたが、その中でもっとやらなければいけなかったなと反省しています。ですが、あすの慶大戦を前に緊張感を味わえたということでポジティブに捉えたいです。

――第1セットでいきなり2ゲーム先取されてしまいましたが、ベンチではどのような話をしていましたか

立ち上がりに固くなってしまったので、とにかく第3ゲームの最初のポイントを取っていこうという話をしました。

――第2セットは5ゲーム連取した後に6ゲーム取り返されてしまいましたが

5−0のときに自分のサーブゲームでキープしなきゃいけなかったのですが取られてしまい、その後のゲームで取り切ろうという思いが裏目に出てしまいました。

――フォアのストロークとサーブで精彩を欠いたように思えました

そうですね。練習で特に悪かったというわけではなかったのですが、気持ちの面で引いてしまったと感じます。

――次戦に向けての課題はありますか

試合でどれだけ普段の自分を出せるかがキーになってくると思うので、あすの試合では気持ちを強く持って臨みたいと思います。

林恵里奈(スポ1=福井・仁愛女)

――初めての王座の感想からお願いします

第1戦で負けられないという立場にいる中でいかにどれだけ自分のプレーができるかっていうのが重要になってくると思うんですけど、きのうの夜から緊張するのは予想してたんですけど、思ったとおりシングルスもダブルスも緊張してあまり出だしがよくなかったんですけど、単複勝てることができてよかったです。

――ダブルスの試合を振り返って良かったところ悪かったところをそれぞれお願いします

良かったところは、梶谷さんと二人で力を合わせてポイントをとるというかたちは最初から最後までしっかりできていたと思います。悪かったところは、スマッシュだったりボレーの最後のフィニッシュの決め方が最後まで決め切れなかったというところが反省点であって、後いいかたちで前に上がれてるんですけど、最後まで足が動かなかったり打つ前に足が止まってしまって自分の打点で打てなかったりしたところが反省点です。

――シングルスの第1セットのストロークの不調の原因は何ですか

相手のボールが良かったというのもあるんですけど、追い風になったときに相手のストロークに押されてどう返球したらいいかとか、すごい先にボールが浅くなって先に展開されるパターンが多かったんですけど、それをどう早く改善するのかを早く見つけられたら良かったんだと思います。

――第2セットのタイブレークを取ったときの心境はどうでしたか

セカンドセットは3―5で負けていたと思うんですけど、もう開き直って逆にボールが伸びていたかなと思います。タイブレークは3―5から追いつかれて、相手も焦ってる姿も見えていたのでここは自分で焦らずに、じっくりラリーしてミス誘うぐらいの気持ちでやっていけたからタイブレーク取れたのかなと思います。

――1年生としてのシングルの出場はプレッシャーだったり、気負う部分はありましたか

シングルは1で出るのが初めてだったので、負けられない緊張もあって、シングルス2と3が簡単に勝っていて、自分も勝たないといけないというすごいプレッシャー感じた中で勝ちきれたのでよかったです。

――明日の相手は慶大ですが、意気込みをお願いします

リーグのときはダブルスは思いっきりできていて、梶谷さんといいコンビネーションでやってきたから勝てたと思うんで、そのリーグの試合を思い出して、気持ち引かずに戦っていきたいと思います。