フェンシング部

2013.10.27

第65回関東学生選手権 10月23日 東京・駒沢公園屋内球技場

男子エペ個人で小野が見事ベスト4に

 関東学生選手権(関カレ)の4日目は、男子エペと女子サーブルの個人戦が行われた。両種目で実力者がそろうワセダだが、上位進出を期待された選手が次々と敗退してしまう。そんな中、この日の主役となったのは、予選から勝ち上がってきた小野弘貴(社2=東京・早稲田)だった――。

ベスト8進出を決め笑顔で声援に応えた小野

 小野はトーナメント初戦の2回戦を15-9、3回戦も15-11で突破する。ベスト8を懸けた4回戦。2セット目で相手に流れが傾いた。だが、相手にリードを許しても小野の表情は変わらない。9-13で迎えた第3セット。4点を一気に取り返すと、相打ちで両者ともに14点に乗せる。最後の一本勝負を制した小野はベスト8に進出を決めた。準々決勝でも、冷静な小野。相手の動きをよく見て、相手が動いた一瞬の隙を突く。終わって見れば一度も相手にリードを許さず、15-9で準決勝へ駒を進めた。準決勝の相手は日大の4年生・小野健太。序盤はほぼ互角の戦いを見せたが、最終セットで4年生の意地を見せつけられ、13-15で決勝への道は途絶えた。3位決定戦では思わぬアクシデントに見舞われる。法大の吉田玲が2点目を取ったときに左足を負傷。0-2の状態で試合が一時中断される。「気持ち悪かった」(小野)。試合が再開されてもこれまでの集中した小野の姿はそこにはない。吉田は後半足を引きずってのプレーだったが、巧みな剣さばきで小野を翻弄(ほんろう)。結局小野は12-15で敗れた。

昨季の2回戦敗退から躍進を遂げた舟山

 女子サーブルでは、真所美莉(スポ4=宮城・仙台南)と舟山佳穂(教3=山形・米沢興譲館)がベスト8に勝ち進んだ。真所は、3点のリードを許し、5-8で前半を折り返すと、そのままおいつくことができず11-15で敗退。一方の舟山は序盤で一進一退の攻防を繰り広げ、8-7とほとんど差がない状態で1セット目を終える。しかし、そこから6連続ポイントを許し、その後1点しか奪えず9-15で敗れた。

 団体メンバーの中でも控え選手である小野が快進撃を見せた中、6月に行われた全日本選手権(個人)でベスト4に入った津江碧(スポ2=山口・岩国工)がベスト8を前に敗れるなど他のメンバーはふがいない結果に終わった男子エペ。関東学生リーグ戦で全勝優勝している女子サーブルもベスト8止まりというのは物足りないだろう。それぞれの悔しさを生かして、全日本学生選手権ではワセダの騎士たちの勇姿を見せてほしい。

(記事 川嶋悠里、写真 副島美沙子)

※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。
※サーブル:両腕も含む上半身への突きと切り(剣先ではなく剣の胴部分で相手の体に触れること)が得点となる。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の攻撃を防御してから攻撃しなければならない。この攻撃権の奪い合いにより、両選手はピスト上を常に前後に往復し合うため、サーブルは3種目の中で最も全身運動が激しい種目だと言える。

結果

▽男子エペ
小野弘貴(社2=東京・早稲田) 4位
2回戦:○15-9根元靖(拓殖大)
3回戦:○15-11近藤合氣(学習院大)
4回戦:○15-14藤倉陸(法大)
準々決勝:○15-9吉沢有紀(法大)
準決勝:●13-15小野健太(日大)
3位決定戦:●12-15吉田玲(法大)
津江碧(スポ2=山口・岩国工) ベスト16
2回戦:○15-6遠藤皆人(東北大)
3回戦:○15-11山田優(日大)
4回戦:●11-15小野
西森健太(教3=香川・三本松) 3回戦敗退
2回戦:○15-12加藤卓巳(東農大)
3回戦:●4-5(一本勝負)水口紘希(中大)
鬼澤大真(社4=茨城・常磐大高) 2回戦敗退
2回戦:●9-15藤倉

▽女子サーブル
真所美莉(スポ4=宮城・仙台南) ベスト8
2回戦:○15-10谷麻也夏(慶大)
3回戦:○15-11池田景(日大)
準々決勝:●15-11新田結衣(専大)
舟山佳穂(教3=山形・米沢興譲館) ベスト8
2回戦:○15-7浅海裕子(専大)
3回戦:○15-9福田優香(日女体大)
準々決勝:●9-15三好茉莉子(日大)
弘瀬智子(スポ5=高知・追手前) ベスト16
2回戦:○15-6石原加奈子(東女体大)
3回戦:●9-15荒井夏実(日女体大)
神田真希子(スポ3=千葉・東葛飾)
1回戦:○15-11中林沙世子(慶大)
2回戦:●12-15新田
安冨結(スポ3=香川・三本松)
1回戦:●15-10菅原李奈(日女体大)

コメント

小野弘貴(社2=東京・早稲田)

――ベスト4おめでとうございます。いまのお気持ちはいかがですか

思っていたよりも良い結果を出せたので嬉しいし、みんなが支えてくれたのでありがたかったです。

――ベスト8を決めた4回戦は逆転からの一本勝負での勝利でした

ベンチから後ろについてくれていた(鬼澤)大真先輩(社4=茨城・常磐大高)や周りで応援してくれたおかげで取れました!

――負けているときはどう取り返していこうと考えていたのでしょうか

大真先輩と一緒に考えて、お互いどうした方がいいかという意見を出して、それを守って一本ずつやっていきました。

――準々決勝でもとても落ち着いた印象がありました

吉沢先輩(有紀、法大)も格上の選手なので、気持ちを切り替えてチャレンジャーの精神で自分を出し切りました。

――勝因は何だったと思いますか

向こうは有名な選手なのでプレッシャーもあると思いますが、逆に自分はのびのびと自由に自分のフェンシングができたので、楽しくできました。それが勝因だと思いました。

――準決勝は接戦でしたね。

準決勝もチャレンジャーの精神で挑んだのですが、そこはさすが4年生のベテランの組み立てというか…。最後は気合みたいなものに負けましたね。

――3位決定戦は相手の左足を負傷し、一時中断というアクシデントがありましたが

自分もすごく気持ち悪くて…。でも、あんな動けない選手にふがいないですね…。

――やはりやりづらさはありましたか

やりづらさはありましたけど、別に同情したとかそういうわけではなくて、そこまで気持ちとか体力を持っていけなかったのが課題だと思います。

――それでは、このあとインカレがあります。目標を聞かせてください

今回は結構良かったのですが、切り替えてインカレではまた1からやっていきたいと思います。