フェンシング部

2013.10.20

第65回関東学生選手権 10月17日 東京・駒沢公園屋内球技場

男子フルーレ、また日大に敗れ準V

 個人戦に続いて行われた男女フルーレ団体。2連覇が懸かった男子だったが、決勝で日大に一本勝負の末敗れる。6月の全日本学生王座決定戦(王座)と同じく日大に優勝を阻まれる展開となってしまった。一方の女子は個人で3位に輝いた真所を中心に法大を追い詰めるが、惜敗。初戦で姿を消した。

最後の一回りを前に円陣を組み直すワセダ

 個人で優勝を果たした鬼澤大真(社4=茨城・常磐大高)が決勝で精彩を欠いた。2回戦から登場したワセダは、慶大相手にまず鬼澤、谷口裕明(スポ3=香川・三本松)が10-1と大差をつけると、その後も安定した試合運びで勝利を収める。準決勝では、8セット目に北川隆之介(スポ4=埼玉栄)が大量得点を許す場面もあったが、自ら立て直し、ふたを開ければ45-34と前回覇者の貫録を見せた。

 迎えた決勝戦。最初に北川が時間をたっぷり使って4-0で相手を抑えると、続く鬼澤が2点差まで詰められながらも耐えて、仙葉恭輔(スポ2=秋田南)につなげる。仙葉もその2点を守り、4セット目で北川がリードを4点まで広げた。その後も仙葉と鬼澤で北川が作った貯金を守るというかたちで試合を進めていくワセダ。35-30で最終セットを迎えた。8セット目で北川が作った良い流れを生かしたい鬼澤だったが、勝利を目前にして焦りが見える。5点あった差はみるみるうちに縮まっていき、37-37で一本勝負にもつれ込んだ。「気持ちで負けた」という鬼澤は最後まで自分の作った悪い流れを断ち切ることはできなかった。

4年生としてチームを引っ張った真所

 女子は5月に行われた関東学生リーグ戦(リーグ戦)のときも挙げられていた課題である「経験の差」が浮き彫りになった。初戦の相手は法大。序盤はほぼ互角の戦いを見せ、6-6で2セットを終えた。しかし、3セット目を任された渡辺咲(文3=大分・岩田)が7連続ポイントを許し、一気に窮地に立たされる。真所が必死に流れを立て直そうとするが、下級生が絶えることができずに差は広がる一方。9セット目で真所に回ってきたときには10点差にまで広がっていたが、真所は諦めることなく、果敢に相手に向かっていく。10点あった差を4点にまで詰めたが、そこで時間切れの相図が鳴った。

 男女どちらもあと一歩のところで勝利を逃したワセダ。男子は今季日大に一度も勝てていない。4年間ワセダを支えてきた北川と鬼澤が共に戦えるのも全日本学生選手権(インカレ)と全日本選手権(団体)の2大会を残すところとなった。「『北川と鬼澤ここにあり』というところを全国に」(北川)知らしめるためにはもう日大を倒す以外に道はない。インカレでは日大の攻略というのが一つのカギとなりそうだ。

(記事、写真 川嶋悠里)

※フェンシングの団体戦は3人、または4人の選手が交代で出場し、1試合当たり3分という持ち時間内で争う。あるいは3分以内にどちらかが先に5得点先取すると、そこで次の選手に交替となる。最終的には9試合戦い、45点を先取、または持ち時間が終了した場合は得点が高い方が勝ちとなる。

※フルーレ:頭・両足・両腕を除いた胴体部への突きのみが得点となる。 両者がほぼ同時に突いた場合は、どちらの攻撃が有効だったかを主審が判定する。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は攻撃を防御してから攻撃しなければならない。

結果

▽男子フルーレ
早大〔鬼澤大真(社4=茨城・常磐大高)、北川隆之介(スポ4=埼玉栄)、谷口裕明(スポ3=香川・三本松)、仙葉恭輔(スポ2=秋田南)〕 準優勝
2回戦:○45-26慶大
準決勝:○45-34中大
決勝:●37-38日大(一本勝負)

▽女子フルーレ
早大〔真所美莉(スポ4=宮城・仙台南)、渡辺咲(文3=大分・岩田)、尾上千尋(創理2=東京・田園都市雙葉)、永瀬夏帆(スポ1=宮城学院)〕 2回戦敗退
2回戦:●30-34法大

コメント

鬼澤大真(社4=茨城・常磐大高)

――フルーレ個人優勝おめでとうございます!感想を聞かせてください

良かったです。嬉しいというのと安心したというか、優勝できて良かったなという感じですかね。

――勝因は何だったと思いますか

どれも最初リードされて徐々に返していくという展開が多くて、最初は取られたけれども徐々に自分のペースに焦らずできたことが勝てた要因で、それがたぶん良い風に結果につながったかなという印象ですね。

――全日本は2回戦敗退という結果でしたが、そのあとにあったユニバーシアードでは7位という成績でした。その間に

何か変化があったのでしょうか

ビビッてやられるんだったら思い切ってやられた方がいいという気持ちでいようと思っていました。ユニバーシアードは外人ですし、皆背も高いので、向こうからガンガン来るので、必死になって動いていたら勝ち上がれたという感じでしたね。

――では、今回の団体戦を振り返っていただけますか

ピストに入ったときから迷いがあって、全部が中途半端になって今度は悪い流れにしてしまったという印象ですね。

――決勝以前の試合ではそこまで悪い印象は受けなかったのですが、決勝だということで意識してしまったということでしょうか

そうなんですよ。変に意識してしまったというか…。気持ちで負けたんだと思います。相手も知っているので、ああいう相手だなというのを考えていたら大丈夫かなと不安になり、迷いになり、中途半端な状態で入ってしまったので、それが如実に出てしまったかなという感じですね。

――インカレに向けて改善したいことはありますか

自分で言うのもなんですが、ああいう(最終セットで点差をひっくり返され、一本負けという)ことがいままであまりなかったんですよね。でも、最後回りやる人というのは、ああいうことが結構起こったりすると思います。ポジティブに捉えるならば、貴重な経験としてインカレに生かさないとこの負けの意味がなくなってしまうと思うので、インカレは優勝するといま決めました。

――では、個人での目標は

最後なので、優勝ですね。

――最後に来週のエペに向けてお願いします

エペも出るからには優勝したいんですよね。でもそんなに甘くないので、目標としては勝てたらいいですけど、変に自分でいっぱいいっぱいになってしまわないで、自分の試合をして結果はあとからついてくるかなという風に考えて頑張りたいと思います。

真所美莉(スポ4=宮城・仙台南)

――個人は3位でした。感想をお願いします

フルーレはずっと結果が出ていないので、優勝するつもりでいたのですが、3位ということで、どうせなら優勝したかったという気持ちもありました。でも、本番はインカレだと思うので、そっちで有終の美を飾れるようにしたいですね。

――準決勝の2セット目では1点も取れずに負けてしまいました。その原因というのはご自身ではどのように考えていますか

相手がまともに勝負してくれなくて、そこに自分も相手のペースに合わせてガンガン前に行ってしまったりしてしまいました。点差が近いときほどもう少し丁寧に試合をしないといけないと思いました。最近思いっきりいって取れるポイントが多かったので、そこは中途半端にならないようにどっちかにしようと思ったら全然取れなくて、勝負するところを間違えてしまったかなという印象ですね。

――3位決定戦はいかがでしたか

自分の今回のコンセプトとしては、どんなに取られても最終的に勝てたらいいというのがあって、3位決定戦に限らず、全体的に負けなければどんな点数の取られ方をしてもブレない自分でいこうというのを前提にやっていたので、(準決勝と3位決定戦で)気持ちの変化的にはあまりありませんでした。見ている人からしたら結構危なっかしい試合をしていたかもしれませんが、気持ち的には安定した試合で、良い意味で淡々とやれたのかなと思います。悪い意味で、準決勝は淡々とやってしまって、自分の攻撃のしかたをあまり変えられず相手のペースのまま試合をしていました。3位決定戦はとりあえず勝つために勝つためにと思ってやっていました。気持ち的にはやはり決勝に行かないと意味がないですね。

――それでは、団体を振り返っていかがですか

今回の女子フルーレはリーグ戦で実力が拮抗(きっこう)していることがわかっていたので、チャンスはあったと思いますが、向こうとの経験の差がありましたね。敗因としては経験不足だと思います。きょねんまでどうしても上級生でメンバーを固めていたチームで出ていて、下級生がずっと試合を経験することなくいまに至るので、次にどうつなげるかとかどういう風なポイントの取り方をするかとかどう過ごすべきかというところがうまくいっていなかったことが敗因だったと思います。

――その中で今回は真所選手が積極的に点を取りにいっている印象がありました

自分が一番上というのもありますし、チームのキャプテンをやっているということもありますし、関カレの成績も一番良かったので、やはり自分がガツガツいかないとということはありましたね。他の子たちにはもう必死に点差を抑えてもって、点を取れるチャンスがあるときは取ってきてもらうというシーンもありましたが、明らかに相手のチームの方が格上だということを考えたら、相手のミスに集中してできるだけこっちに点が転がるようにということは意識していました。でも、取られてもそこは動揺せずに自分で動かすという作戦だったので、自分が点を取りにいったというところはあります。そういうことが得意なわけではないのですが、相手が受け身な体制だったこともあったので。

――チームではどのような目標を立てていたのですか

メンバーは違いますが、リーグ戦で法政に勝ったこともありますし、1個勝てばリーグ戦で一本勝負まで持っていっている日大だったので、法政という山さえ越えれば決勝まで行けるという夢を見つつも、やはり法政が強いかなとは思っていました。だから、格上の相手に挑む気持ちでいました。もちろん勝つ気持ちはありましたが、そんなにうまくはいかないだろうとも思ってやっていました。

――来週はサーブルがあります

サーブルは関カレで勢いをつけて、インカレで成績を出せるような良いイメージを持てる試合をしたいです。順位は優勝を狙いますが、そこまでこだわらずに良い試合ができるようにしたいですね。団体もリーグ戦で優勝しているメンバーなので、インカレにつながるような試合をできればいいなと思います。