レスリング部

2013.09.16

東京六大学リーグ戦 9月15日 法政大学市ヶ谷キャンパス総合体育館

辛くも拾った4連覇

 東京六大学リーグ戦は7階級4勝先取の形式で行われる試合で、ことしで18回目。3連覇中の早大と、他の5大学との実力差が大きく、勝つことが義務づけられている大会である。しかし、ことしは勝った方が優勝という明大戦で逆王手をかけられる寸前まで肉薄され、危うく栄冠をつかんだ。なお早大はこれで4年連続13度目の優勝となった。

優秀選手賞の吉川

 早大は今大会を2000年から9連覇。新型インフルエンザによって棄権した年を挟んで、さらに3連覇していた。ことしも序盤戦は地力の差が出て、慶大戦、東大戦、立大戦と全勝。法大戦で初めて1敗を喫したが、計28試合で11フォールと好調に優勝へ進む。特に早大の優秀選手賞に選出された60キロ級の吉川航平(スポ1=秋田商)は課題であった片足タックルがよく決まって、東大戦ではフォール勝ちを挙げた。

 しかし勝った方が優勝となる最終戦の明大戦は、3連勝で王手をかけたところから雲行きが怪しくなる。4人目の74キロ級で選手が体調不良となって棄権し、55キロ級・青木祐聡(スポ1=岐阜・岐南工)が接戦を落として2敗。6人目、84キロ級の堀江一馬(社1=富山・高岡商)も明大主将・坂本に攻められる。1ピリオド(P)を終了してポイント2-9と劣勢で、逆転優勝を期待する明大ベンチからは大きな歓声が飛んだ。ところが、2Pの30秒過ぎに両者が組み合おうとした際、互いの額がバッティングし、坂本が大流血。骨が見えるほど深い傷で試合続行不可能となって、早大に4勝目が転がり込む。最後は60キロ級の黒澤翔(スポ2=茨城・鹿島学園)がテクニカルフォール勝ちを収めたものの、後味の悪い優勝決定だった。

辛くも4勝目を挙げた堀江

 この日は主力の多くを試合に出さず、下級生の起用が目立った。そのため、今回の不調が直接ことしの秋の大会に不安をもたらすものではない。しかし、下級生には2年後、3年後の主力としての期待がかかるだけに、今大会の収穫と反省を生かして、さらなる底上げを図ってほしい。

(記事、写真 三尾和寛)

結果

早大 優勝(4年連続13度目)

○早大7-0慶大

○早大7-0東大

○早大7-0東大

○早大6-1法大

○早大5-2明大

※各校1人選ばれる優秀選手賞は吉川航平(スポ1=秋田商)が受賞

コメント

太田拓弥コーチ

――優勝はしましたが、内容面では不満が残るものだったように感じられました

そうですね。(明大戦で)50キロ級の青木(青木祐聡、スポ1=岐阜・岐南工)が負けてしまったのと、84キロ級の堀江(堀江一馬、社1=富山・高岡商)は負傷棄権で勝ちましたけど内容的には完全に負け試合だったので。インカレ(全日本学生選手権)が終わって、後期に向けてどういった戦いをするかということを一人一人にヒアリングしました。それで、今回の大会に出る者には、後期に向けてこだわること、スタンドではこれ、グラウンドではこれ、というのをこの場所で試せという話をしたのですが、実際にそれが、特に明大戦でできていたのかというと、青木にしても堀江にしてもできていなかったです。やろうとしているのは見えていたのですが、ポイントにはつながっていなかったので、実力が拮抗(きっこう)してくると、あのレベルの選手にはなかなか勝ちきれないのが課題として見つかったかなと思いますね。

――インカレが終わった後に下級生の全般的な課題としてフィジカル面を挙げていらっしゃいましたが、その点はいかがでしょうか

8月の終わりの課題をこの2、3週間で克服するというのは無理ですが、後期に向けてこういったことをやらなければいけないということを1ヶ月2ヶ月空いてしまうと忘れてしまうので、試合をすることで改めて強く(課題を)言えると思います。だから後期に向けてフィジカルの面をもう1回鍛え直して、後期の大会が続くのでやっていきたいと思います。

――優秀選手賞の吉川航平(社1=秋田商)選手はいかがでしょうか

彼の課題である片足タックルがインカレではあまり出せていなかったのですが、今回は出せていました。それから右を差してからの攻撃というのができていて、グラウンドになればアンクルホールドというのが彼の持ち味なので、そういった部分で(監督とコーチが)優秀選手に選びました。

大坂昂主将(スポ4=秋田商)

――4連覇となりましたが、どう受け止めていらっしゃいますか

こういうことはあまり言ってはいけないと思うのですが、負けられない試合なので。六大学と言っても2部の大学と、1部でもあまり上位では無い大学で、ここで負けるということは頭の中に無かったです。その中で下級生を多く使って、僕たち4年生がオーダーを決めたのですが、負けられない試合ということで、当然の結果というか、通過点ですかね。

――その中で明大戦はどうでしょうか

多胡島がオーダー決めてから体調不良ということで出られなくなってしまって、1年生が3人いてその3人に勝敗を任せるわけにもいかないので、上級生で取らなきゃなという気持ちでした。僕も最初にポイントを取られてしまって情けない試合をしてしまったかなというのはありますね。

――下級生の課題であったり、成長であったり、見つかった点はありましたか

まだまだ試合慣れしていないのかなと。僕も偉そうなことは言えませんが、タイミングでタックル入ったらポイント取れるのにいけないとか、入っちゃいけないタイミングでタックルいってバック取られたりだとか、そういう子がいたので、もっと試合の回数を重ねることでレベルアップしてくれたらなと思います。